2015年12月10日
ASEANのシルバー産業市場を視察しました!
11/29~12/6に、ASEAN地域のシルバー(高齢者)産業市場を視察するため、
シンガポール、インドネシア(ジャカルタ)、タイ(バンコク)の3か国に行ってきました。
シンガポールで訪問した公的なデイサービスセンターでは、
日本製の介護機器は予算の都合で導入できていないものの、
日本製品は耐久性に定評があるので、いずれは導入したいとのことでした。
インドネシアで訪問した国立大学看護学部の実習室では、
車椅子や介護ベッドは古びた簡素なものを使用しているものの、
注射針は日本製を導入するなど、命に関わる分野には、
予算をかけても日本製を選んでいる様子がうかがえました。
一方、インドネシアの富裕層向け産婦人科病院では、
妊婦さんとその家族が滞在できるスイートルームを完備しており、
写真の個室は一泊数万円で、ベッドはすべて日本製、
個室内にTV、トイレ、バスタブ付きという充実ぶりでした。
来院者に話しかけたところ、インドネシア語を解さないアラブのお金持ちでした。
その後、同じくインドネシアの路上生活者等の貧困層を収容する福祉施設を訪問。
一転して施設内では日本製品をまったく見かけませんでしたが、
インドネシア国内の経済格差を改めて実感しました。
タイでは、車椅子等の介護機器の輸入販社を訪問。
日本製以外にも中国製、台湾製、ヨーロッパ製の製品が人気で、
ここでも日本製品の耐久性は高く評価されており、中古でも
高価格で販売しているとのことでした。
今回は、GDPや介護関連の法整備状況等、背景の異なる3か国を
巡りましたが、いずれの地域でも日本ブランドへの信頼は厚く、
価格さえ合えば多くのユーザーが関心を示す手ごたえを感じました。
大阪商工会議所では、2013年に設立したシルバー産業の
プラットフォームの活動範囲を、今後、中国以外のアジア各国にも
広げていく予定です。ご関心の企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ
当プラットフォームにご登録ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~おまけ①~
インドネシアで走っているLNGのバイクタクシー。
ジャカルタ市内の交通渋滞は深刻でした・・・。
~おまけ②~
インドネシアで売られていた「日本製」を模した大人用おむつ。
実際には中国で生産したものをインドネシアの企業が売っているものですが、
パッケージに日本語表記を多用することで、消費者の信用を得ようとするあたりに、
現地ユーザーの日本ブランドへの信仰が垣間見えます。
~おまけ③~
タイのマーケットで売られていた黄色いポロシャツ。
この日は奇しくもタイ国王の誕生日で、国を挙げての祝賀ムード。
黄色いアイテムは祝賀グッズで、街中は黄色いシャツを着た人々で溢れていました。
ちなみに、タイ国王が使用している車椅子は日本製だそうです!
~おまけ④~
バンコク市内の交通渋滞。渋滞の割に空気はきれいでした。
~おまけ⑤~
バンコク市内の富裕層外国人向け病院のフードコート。
病院とファストフードの組み合わせは新鮮でした。
投稿者 panda | 16:23