2009年7月27日

大阪は住みやすさ世界第13位

大阪出身で、今は大分で暮らす友人が「大阪が世界のすみやすい都市ランキングで13位になった」と知らせてくれました。調査主体は英国の経済誌「The Economist」傘下の調査会社Economist Intelligence Unit (EIU)。以前、ニュージーランド・オークランドに駐在していたこの友人のところに、オークランドが世界第12位だという知らせが来て、よくよくニュースをみてみると、大阪がオークランドに次ぐ第13位になっていたとのこと。(ニュージーランドの報道はこちら。)日本では大阪(13位)のほか、東京が19位に入っていました。

世界空港ランキングで関西空港は日本勢トップの第6位というニュースも最近、ありました。

大阪のいいところは、どんどんアピールしたいですね~。(^-^)v

のっぽパンダ

投稿者 panda | 10:12

2009年7月22日

『中国進出企業の移転価格税制対策』

 ふじ総合法律会計事務所パートナー(公認会計士・税理士)の亀井廉幸先生より、最近上梓された『中国進出企業の移転価格税制対策』(中央経済社)を寄贈いただきました。(亀井先生、ありがとうございました!)

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 本のなかでは、移転価格税制のあらましと、日中移転価格税務対策について、最新の法律・規則に則って解説されています。日本でも中国でも税収が減るなかで、国と国との間での税収の「取り合い」とも言うべき移転価格税制については、今後要注目です。

のっぽパンダ

投稿者 panda | 11:45

2009年7月17日

北東アジアセミナー「中国東北部と朝鮮半島」

 7月8日、北東アジアセミナー「中国東北部と朝鮮半島~近未来の成長点を目指して」を開催しました。

 講師は新潟県にある財団法人環日本海経済研究所(ERINA)の三村研究主任。朝鮮半島問題とは何か、どのように解決されるのか、解決された後の北東アジア地域のビジネス環境はどうなるのかなどについて、熱のこもったお話をいただきました。

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 私が興味深かったのは、長期的に中国東北地方と朝鮮半島の経済統合が進み、かつインフラ(高速鉄道)が整備されれば、瀋陽(遼寧省)~ソウルの移動は3時間半、北京~ソウルは6時間半で、EUのような経済圏になる、というお話でした。EUと同じように気軽に行き来ができるようになると、ビジネス環境は大きく変わり、発想の転換に迫られます。

 参加者のみなさまからも、「国際政治的な視点と経済的な考察がうまくバランスされて、聞きやすかった」、「興味深い分析、また貴重な情報を提供いただいた」などご好評をいただきました。

 大商国際部では、これからも面白い企画をしていきますので、どうぞご期待ください!

のっぽパンダ

投稿者 panda | 09:45

2009年7月13日

同じ漢字を使っていても・・・

 今年度も4月にビジネス中国語講座が初級コース・中級コースとも開講しました。1994年に開講した人気講座で、ちょいわるパンダが講師を務める初級コースはおかげさまで満員となりました。中級コースはまだ定員に余裕があり、随時申し込みを受け付けています。ご関心の方は、国際部(TEL 06-6944-6400)までお問合せください!

 日本語と中国語は同じ漢字を使っているおかげで、そのままである程度は分かるものの、やはり外国語。同じ漢字でも意味が違ったり、表現方法が違ったりするものもあります。今日はいくつか例を挙げたいと思います。

(1)「走」は「歩く」
 例えば、「走zou3」。日本語では「走る」ですが、中国では「歩く」の意味です。

 大学時代、授業中につい漢字に引きづられて「走る」と訳して、先生から「君、1年生からやり直すか!」と厳しい言葉が飛んできたことがありました。(泣)

 中国でも古くは「走」は「走る」の意味だったものが、その後、「歩く」に変化した一方、日本では今でも古い意味のままで使われているそうです。

(2)しょうしん・じすべり
 掃除中の階段やお手洗いなどで見かける「小心地滑 (xiao3xin1 di4hua2)」の表示。「床が滑るので気をつけましょう」の意味です。

 「小心(しょうしん)」、「地滑り(じすべり)」とも日本語にもある言葉だけに、一瞬分かったような気になりますが、意味をよく考えると変ですね。

(3)冷やすのは「部屋」ではなく「空気」
 日増しに暑くなり、クーラーが手放せなくなってきました。日本語の「冷房」は、中国語では「冷気leng3qi4」。冷やすのは空気であって、部屋そのものではありませんから、中国語の表現の方が厳密です。

 お店の入り口にある「冷気開放(leng3qi4 kai1fang4)」は「冷房、効いてます」といった意味です。「効いてます」をなかなか「開放」とは訳せないですよねえ。発想が違うんでしょうね。

 あれこれ書きましたが、中国語を楽しく勉強したい方、お気軽に国際部までお問い合わせください。

のっぽパンダ

投稿者 panda | 09:24

2009年7月 7日

「売るための『売れない』商品」~心に残ったお話シリーズNo.7

久しぶりに、眼鏡屋さんをのぞいた。
ちょうどセール中だった。そのお店の店主さんとの会話から。

「メガネ、安いですね。フレームが全て半額以下なんて。」

店主:「在庫一掃セールなんだ。こういう時代だから、メーカーを絞って、
個性的な店づくりをしようと思ってね。品ぞろえでは量販店に負けるから。
同じことしていたら生き残れない。」

「そうなんですね。すごい決断をされたんですね。」

店主:「まぁね、そうするしかないというほうが正解かな。
ところで、知ってるかい?メガネのフレームって10個仕入れても、
売れるのは半分なんだよ。」

「そうなんですか。じゃぁ、できるだけ売れ筋を仕入れないといけないんですね?」

店主:「それがね、違うんだよ。5個を売るために、売れない5個が必要なんだよ。」

「えっ!?あっ、でも、そうか。メガネを買うときって、
他のフレームと比べながら一番自分にあうのを選びますよね。
買いたいメガネを引き立てる商品も必要なんですね。」

店主:「その通りだよ。」

そういえば、去年、テレビで紹介されたインテリアショップのマネージャーも
こんなことを言っていた。

「ディスプレイの中心に、派手な真っ赤のソファを置いています。
実際、お客様が購入されるのは、もっと保守的な色の商品ですが、
お客様の視線をひきつけ、イメージをふくらませる役割を、この赤のソファが担っています。
このソファ自体は売れませんが、他の商品を売るために必要なんです。」

他の商品を売るための『売れない』商品という考え方、
少し商品を見る目がかわった。

不思議パンダ

投稿者 panda | 09:29

2009年7月 3日

在大阪ベトナム総領事館 新たに経済部を設置!

 2009年6月、在大阪ベトナム総領事館に、これまであった商務部に加え新たに投資誘致を主業務とする経済部が設置されました。

 投資促進担当として着任されたグエン・ヴァン・バー領事(Nguyen Van Ba, PhD.)は、日本の大学で博士号を取得した日本通。先般着任あいさつでお越しになった際も、流暢な日本語で大阪・関西地域との経済交流促進・強化、ならびにベトナムへの投資促進活動の方針について熱心に説明して下さいました。

 ベトナムでは5つの直轄都市を中心に日系・現地資本の工業団地開発や周辺のインフラ整備が進み、特に最近は華南経済圏に隣接する北部地域への投資が急増していますが、国内産業育成の次なるステップとして「サポーティングインダストリー(裾野産業)育成」が課題となっております。今回の経済部設置もベトナム政府による外資誘致政策強化活動の一環とのことで、東京に先立ってまず大阪に設置された点からも大阪/関西企業への期待が感じられます。

 大商では、同総領事館との連携を強めながら、新興国市場研究会 ベトナム部会の活動や各種投資セミナー等を通じて引き続き情報提供を行ってまいります。

くのいちパンダ

投稿者 panda | 09:10

2009年7月 1日

第7回 (株)火星(その2)

第7回 (株)火星(その1)から続く

のっぽ:
日本に関心を持ったきっかけは何でしたか?

王社長:
 西安は歴史都市ですので、外国人観光客が多かった。そして日中国交正常化(1972年)の後、しばらくして、中国で日本映画が大ブームになりました。特に印象に残っているのは、高倉健主演の《君よ憤怒の河を渡れ》(中国語題:追捕)です。映画を見るまでは日本に対する印象は歴史問題が中心でしたが、あの映画をみて、日本への憧れの気持ちを抱きました。当時映画を見た人の8割か9割はきっと日本のファンになったと思います。その後、《サンダカン八番娼館 望郷》、《おしん》なども流行りましたが、何と言っても《君よ・・・》が一番で、男性はみな高倉健の真似をしたものです。

 中国市場に入ろうと思えば、まず中国を好きになってほしい。日本人の意識のなかでは成長し変化する中国のありのままの姿を見ず、昔の中国のイメージがそのまま残っているように感じることがあります。最近、日本の政治では「国民目線」という言葉が流行っていますが、これからのビジネスでは「アジア目線」が必要ではないでしょうか。お互いが平等な関係でなければ、何をするにしても、成功する確率は低くなってしまいます。

のっぽ:
 私自身も年に1~2回は中国へ行きますが、それでも中国の変化があまりに大きくて、戸惑うことがあります。4月の北京出張でも、あまりの変わりぶりに驚きましたが、日本人駐在員に聞いてみると、オリンピック前後の短い期間で大きく変わったということでした。日本はすでに成熟していますから、社会の変化もそれほど急激ではありません。日本の感覚で中国をみると、変化が速すぎて、今の中国に追いつけない、という部分もあるのではないでしょうか。その意味では、定点観測をすること、先入観を捨てて、素直な目で中国を見ることが大切なのでしょうね。

 最後に、中国ビジネスに取り組む日本企業へアドバイスをいただけませんか?

王社長:
 日本と中国ではビジネスのスタイルに違いがあります。日本企業は石橋を叩いて渡るように、慎重に検討し判断するのに対して、中国企業はもっとスピード感があるので、中国企業と付き合う時には、スピードと決断力が求められます。それは何も中国企業と商談したら必ず取引をしなければいけないという意味ではもちろんありません。よいならよい、だめならだめで、YESかNOかをはっきりと言葉にして相手に伝えることが大切なのです。返事を引き延ばして、相手を待たせているうちに、どんどん印象が悪くなります。そうなると、次に本当のビジネスチャンスがあったとしても、うまく話がまとまらなくなってしまいます。

 それから、日本から見れば中国は1つに見えるかもしれませんが、中国人から見れば北京、上海、広東など、地方によってそれぞれ特色がありますから、ある程度分けて考える方がいいでしょうね。ぜひ興味を持って、深く付き合っていってもらいたいです。

のっぽ:
 今日はお忙しいなか、ありがとうございました。

(株)火星のホームページはこちら

のっぽパンダ

投稿者 panda | 09:06


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