2014年6月24日

中国でのシルバー事業展開支援(4)

◆中国展開を望む企業の情報
◎日中対訳の紹介冊子

 大阪商工会議所は、このほど、日本のシルバー産業の優位性をPRするため、質の高いサービス、機器などを有する日本企業を紹介する冊子「日本シルバー産業ダイレクトリ」(日本老龄产业企业介绍)を日中対訳で作成した。同冊子は、大商が一般財団法人日中経済協会と共同で製作したもの。
  中国におけるシルバー産業展開に関心のある企業20社の会社概要、事業・サービス内容などについて日中対訳で掲載。昨年12月のシルバー産業訪中団で中国 の政府関係者、関連団体、企業などへ広く配布した。また、日本のシルバー産業視察を目的として来阪する中国の政府関係者・企業経営者も増えつつあり、今後 もホームページに掲載して、引き続き日本企業をPRしていく。

◆中国のシルバー産業関連の法令

 中国のシルバー産業関連の法令については、国際協力機構(JICA)中華人民共和国事務所のホームページに掲載されている「中国高齢化関連法令・規程等 参考資料」で閲覧できる。

(了)

投稿者 panda | 14:30

2014年6月23日

春秋航空でお得に中国旅行はいかが?

 中国の格安航空会社(LCC)、春秋航空は今年3月に関空~上海線を就航させたのに続き、7月に、関空と中国の武漢、重慶、天津を結ぶ3路線を開設します。

 アジアでの富裕層の増加や円安傾向、査証発給基準の緩和などを背景に、訪日外客数は過去最高ペースで推移していますが、昨年度は大阪・関西の魅力が改めて注目され、春秋航空をはじめ、アジアの航空会社・旅行会社が相次いで大阪へ進出しました。大阪外国企業誘致センター(O-BIC)大阪商工会議所は大阪での拠点設立に際して、情報提供や広報面でお手伝いしてきました。

 春秋航空大阪支社さんと系列の旅行会社である日本春秋旅行株式会社大阪支店さんでは、7月の3路線就航にあたり、武漢、重慶、北京・天津をめぐる記念ツアーを発売中です。

・張家界・武陵源 5日間 54,800円~

・三峡クルーズと三国志ゆかりの地 3日間 28,800円~

・シェラトンホテルに泊まる九寨溝・黄龍 5日間 84,800円~

・重慶・二つの世界遺産を訪ねる旅 3日間24,800円~

・世界遺産の宝庫 北京・天津 4日間 19,800円~

 海の日(7月21日)の3連休をどう過ごすか、まだお決まりでない方は、春秋航空に乗って、お得な中国旅行はいかがですか?詳しくはパンフレットをご覧ください。

就航記念パンフレット原稿.pdf

のっぽパンダ

投稿者 panda | 15:06

2014年6月19日

中国でのシルバー事業展開支援(3)

◆関連の展示会
◎不動産業界から高い進出意欲 ソフト面でのコンサルに需要

 深センでは華南地域で初めて開催された「中国(深セン)国際養老産業博覧会」(会期=13年12月11~13日)を視察した。
 介護ベッドでは、調理・排便・テレビ鑑賞できるものや、ストレッチャー一体型のものなどが展示されていた。効率・利便性の追求の仕方が日本とは異なる面白さがあった。
 また、不動産業界から多数の出展があり、積極的に老人ホームの建設が進められている印象を受けた。不動産会社には、必ずしも介護事業の経験がないため、経営、施設設計、運営、人材育成に関するコンサルティングなど、ソフト面の需要が見込める。
  北京では「北京国際家庭医療機械博覧会・北京国際リハビリ介護・福祉用品博覧会」(会期=13年12月13~15日)を視察した。最近、中国各地において シルバー産業関連の展示会が乱立している影響か、規模は当初の予定よりも縮小された模様だった。出展社のレベルも様々で、「高性能だが高価」な日本のサー ビス・製品のアピールは、より効果的な手法を検討する必要がある。

◇参入に必要な最新情報提供 メールマガジン登録募集

 日中シルバー産業連携促進プラットフォームでは、登録者を対象に中国のシルバー産業に関する情報をメールマガジンで提供している。これまでに中国の政策や市場動向、進出企業からの寄稿などの内容を掲載し、9回発行している。発行は不定期。
 現在、登録者を募集している。プラットフォームへの登録、メールマガジンの購読は無料。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/china/10bjp/)に掲載している。

投稿者 panda | 11:28

2014年6月18日

中国でのシルバー事業展開支援(2)

◆政府関係機関などと懇談
◎高性能・高品質求める 高齢者をターゲットに

 出稼ぎ労働者が多い深セン市は「若い」町だ が、今後、労働者の多くが60歳を超えてくることから、市政府は昨年、「シルバーサービス事業・産業の発展を加速することに関する意見」(6月)、「深セ ン市の高齢者向け施設専門計画2011~20」(7月)と相次いで関連文書を発表。今後は在宅を中心に、社区(コミュニティー)および施設におけるケアを 充実させることを目標として掲げている。市政府担当者は、日本企業の参入形態について、不動産事業のほか、介護施設の運営受託も可能性があると指摘した。
 昨年6月に民政部が公布した「養老機構設立許可弁法」(養老機構は老人ホームを指す)により、外資単独出資による施設設置も認められたが、用地確保、施設建設は多額の投資が必要であり、運営受託やコンサルティングといった手法の方がより現実的と思われる。
 北京においては、中央政府機関、団体、企業などとの交流会を開いた。中央政府による高齢者介護に関する政策・制度、ファイナンス、ビジョンおよび地方政府の対応について長春市の代表から説明があった。
 中国では公的介護保険がなく、今後民間の保険を開発する方向性も検討されていることから、金融業界関係者の関心も高い。
 国務院(中央政府)は昨年9月、「養老サービス業の発展加速に関する若干の意見」を公布・実施したが、具体化はまだこれからであるため、中国市場への具体的な参入方法についてはまだ不明瞭な部分も多い。
 シルバー産業の現状については、現在の消費の主力は30~40代で、高齢者はサービス・商品購入のための経済力が乏しいといった事情もあり、日本側が想定するシルバー産業とのギャップが感じられた。
 日本が強みとするきめ細やかなサービスや優れた性能・品質を受け入れられる層はごく限られており、こうした高齢者をターゲットにアプローチする必要性がある。

(続く)

投稿者 panda | 13:22

2014年6月16日

中国でのシルバー事業展開支援(1)

 大商ニュース2014年3月25日号に中国でのシルバー事業展開支援についての特集が掲載されました。その内容を転載します。

-------- 

 大阪商工会議所中国ビジネス特別委員会(委員長=桑山信雄・伊藤忠商事理事)は、「日中シルバー産業連携促進プラットフォーム」を設け、シルバー産業にお ける日本企業の中国展開を支援している。これは、シルバー産業分野における日中連携促進を目的とするプラットフォームで、2013年8月に全国で初めて設立されたもの。

 中国における60歳以上人口は、12年末の1億9400万人から、25年には3億人を超えると見込まれ、急速に高齢化が進んでいる。大きな 問題となっているシルバー層の医療・介護問題への対応に、外資を含めた民間の力を活用するため、中国の中央・地方政府は法整備を急ピッチで進めている。そ ういった意味でも、中国のシルバー産業は、高齢化先進国である日本の経験を生かせる、新たなビジネスチャンスとして期待されている。

■深セン・北京 福祉・介護の現状視察

 大商は一般財団法人日中経済協会と共同で、昨年12月10~14日、「シルバー産業訪中団」を中国の深セン、北京へ派遣した。
 大商はこれまでにも中国における介護事業展開に焦点をあて、12年5月に「中国(成都)介護ビジネス調査団」を派遣したほか、「中国介護ビジネス研究会」を13年3~4月に開催するなど、関連情報の収集に努めてきた。
 そうした取り組みをより具体化させるため、大商は、13年8月に「日中シルバー産業連携促進プラットフォーム」を設立。プラットフォームをベースに、中国の深セン、北京におけるシルバー産業の現状や法整備の状況などを調査した。

◆老人ホーム視察
◎高級施設に機器売り込む好機 富裕層、日本のサービス評価

 今回の視察団は、深センで2カ所、北京で1カ所の高齢者施設を見学した。
  まず訪れたのは深セン市政府が1988年に開設した公的老人ホーム「深セン市羅湖区社会福利中心」。現在の入居者は約260人、入居費用は月2000元 (約3万4000円)。現在、定員700人の第二期施設を建設中だが、入居申請者は2000人にのぼり、介護需要の大きさが分かる。今後、市政府として は、区ごとに大規模施設を1カ所、街道(末端の行政単位)ごとに数十人規模の施設を建設する方針。
 次に訪問したのは、開業を間近に控えた深セン 市初の高級老人ホーム「深セン市3H頤養復康中心」。香港資本との合弁で、地元の民間企業が建設し、運営を香港の団体が受託している。既存のオフィスビル を改装することで初期費用を抑えていた。定員は42人。家具やリハビリ器具は米国製が採用されており、住み慣れた町から離れたくないと、この施設を選んだ 元大学教授や医師らが入居を決めていた。屋上に菜園が設けられ、収穫した野菜を調理して食べられる設備も備えられていた。
 北京市では、日本のリ エイ(本社・千葉県)100%出資で2011年に開設した高級老人ホーム「礼愛老年看護服務中心」を視察した。同ホームでは、入居、訪問介護、デイサービ スまで手がけている。日本式の細やかなサービスが強みで、利用者からは、「費用は少し高いものの、良質なサービスが受けられる」と評価されている。
  中国では入浴は基本的にはシャワー。「肌の乾燥を防ぐため、頻繁にシャワーをしないでほしい」という家族の要望も寄せられているとのこと。また、食事は食 べ慣れたものが好まれ、日系施設も含めて中華料理。介護は食文化や生活習慣に密接にかかわるサービスだけに、現地のニーズを汲み取る必要性が感じられた。

1211深セン羅湖福利中心l.jpg

公的老人ホーム「深セン市羅湖区社会福利中心」

(続く)

投稿者 panda | 14:09

2014年6月12日

メキシコセミナー

 昨日、国際協力銀行(JBIC)きってのメキシコ通、メキシコシティー駐在員事務所の首席駐在員、佐々木聡様をお迎えして、メキシコセミナーを開催しました(主催:国際協力銀行、共催:大阪商工会議所等)。多数ご参加いただき、ありがとうございました。

 メキシコの人口は1億1,690万人、平均年齢は28歳と非常に若く、今後も安定した労働力供給が期待できること、北米市場を念頭においた自動車産業への投資が活発であること、2012年12月に発足した現政権は構造改革に前向きで、当面経済成長が期待できることなど、政治経済状況や投資環境について、詳しくご紹介いただきました。

 治安を漠然と心配していましたが、講師は通算9年間現地に滞在していても一度もトラブルに遭ったことがないというお話で、基本的なことがら(危ない地区には近寄らない、車上荒らし対策で車にはモノを置かない、夜間の外出は控えるなど)を守ればよいそうです。日本が安全すぎて、つい脇が甘くなりがちということのようです。

 今年度スタートした大阪商工会議所の中期計画「千客万来都市OSAKAプラン」第2期では、北米とのビジネス連携強化を進める予定です。今後の活動にどうぞご期待ください!

のっぽパンダ

 

投稿者 panda | 13:43

2014年6月10日

『中国販路拡大事例集』発行

 大阪商工会議所では、日中関係悪化後も中国での販路拡大に積極的に
取り組んでいる在阪企業等12社(企業10社、専門家2社)にインタビュー
し、その内容を取りまとめた『中国販路拡大事例集』(A4判、44ページ)を
発行しました。

 中国での販路拡大に関心のある企業にご提供します(本会議所会員は無料、
一般・特定商工業者は540円で販売)。配布方法は下記をご参照ください。

<掲載企業一覧>

 江崎グリコ株式会社、株式会社カジテック、ゴーダEMB株式会社、
 コクヨ株式会社、株式会社サクラクレパス、中央フードサービス株式会社、
 株式会社ナガオカ、日立造船株式会社、株式会社Mon cher、ヤンマー株式会社
 華鐘コンサルタントグループ、株式会社貿易人

<費用>

大阪商工会議所会員 無料  /一般・特定商工業者540円(税込) 

<配布方法>
 ○中国ビジネス支援室窓口(大阪商工会議所1階国際部内)にて配布。
 ○郵送希望の場合は、A4判が入る大きさの返信用封筒に、切手(180円分)
  を貼付し、宛名を明記の上、事務局へ送付してください。
 (一般・特定商工業者で有料の場合は、冊子送付の際に請求書を同封します。
  後日、銀行振込をお願いします。)
  送付先:〒540-0029 大阪市中央区本町橋2-8
      大阪商工会議所 国際部中国ビジネス支援室 事例集係 行

◇詳細・内容のポイントはこちら↓をご覧ください。 

「中国販路拡大事例集~「中国でいかに売るか」を考える~」発行について

のっぽパンダ

投稿者 panda | 13:29


当サイトの運営・管理および情報の掲載には細心の注意を払っておりますが、掲載情報の妥当性や正確性を保証するものではなく、一切の責任を負うものではありません。当サイトの情報を使用されたこと、またはご利用になったことにより生じるいかなる損害についても責任を負うものではありませんので、ご注意下さい。