2013年6月26日
注目を集めるトルコ
オリンピック招致、安倍首相の訪問、デモなどで注目されがちなトルコですが、
実は昨年来、トルコの様々な地域からビジネスミッションが
大阪商工会議所を訪れ、積極的に日本企業の投資を招致しています。
6月25日には、トルコ・イズミールより投資担当官が来阪し、
投資セミナーを開催いたしました。
イズミールはトルコ第三の人口を持ち、農業、産業、観光の各セクターが、
トルコの経済において重要な役割を担っています。
また2011年には、「世界で最も急速に発展する都市圏経済」部門(ブルッキングス研究所)で第四位にランクインするなど、成長著しい地域とのことです。
セミナーでは、トルコのデモなどのニュースに対し、今後の行方を問う質問も飛び交いましたが、
トルコ投資促進機関(ISPAT)東京事務所代表の関仁氏によれば、
「デモはあくまで一部。ビジネスや行政サービスは従来通り行われており、問題はない。逆に『このようなデモが許される国』であると、安心して欲しい」とのことでした。
ビジネス面で大きな問題がないのであれば、中東、欧州、アフリカへのビジネス拠点となりうるトルコを選択肢として除外してしまうのは、大きな機会損失になり得る可能性があります。
安全面確保は第一ですが、現地の正確な情報を収集していく必要がありますね。
というわけで、
7月2日 「トルコ経済産業セミナー」
7月19日「トルコ進出の実務知識:会社設立・会計・税務セミナー」
どうぞご参加ください!
セミナー会場の写真を撮り忘れましたので、
イズミール開発公社より頂いた、トルコ伝統のお守り、「ナザーンボンジュ」の写真をアップいたします。
メデューサの目が、邪気を睨み付けて追い払い、幸運がもたらされるそうです。
皆様にも幸運がありますように。
ゲゲゲ☆パンダ
投稿者 panda | 09:32
2013年6月18日
日本政策金融公庫「海外展開資金」のお知らせ
日本政策金融公庫より、海外展開資金融資について
中小企業のみなさまにとって大変有益な情報を頂きました。
詳細は下記をご覧ください。
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【海外展開支援情報】日本政策金融公庫「海外展開資金」のお知らせ
日本政策金融公庫は、海外展開を図る中小企業・小規模事業者や
農林水産業者のみなさまのお手伝いをさせていただいております。
<中小企業・小規模事業者のみなさま>
日本公庫の「海外展開資金」は、次のような幅広い使いみちに
ご利用いただける融資制度です。
1 海外への直接投資
・海外で事務所を開設したい。海外で工場を建設したい
2 海外企業への生産委託
・海外の企業へ製品の生産を委託したい
3 海外への販売強化(輸出)
・海外の展示会に出展したい
・海外販路開拓のため、市場調査費用などの運転資金が必要
詳しくは、以下のサイトをご覧ください。
・海外展開資金(国民生活事業)
・海外展開資金(中小企業事業)
上記融資制度のほか、現地流通通貨での資金調達を希望する方向けの
スタンドバイ・クレジット制度もございます。(中小企業事業取扱)
<農林水産業者のみなさま>
農林漁業を営む方々が自らの経営改善や国内農林漁業の振興のために
海外において国産農産物の販売等を行う場合に必要となる資金を
現行の資金制度においてご利用いただけます。
【詳しく知りたい方はこちら↓】
・http://www.jfc.go.jp/n/finance/search/a_23.html
【日本政策金融公庫の「海外展開お役立ち情報」はこちら↓】
・http://www.jfc.go.jp/n/finance/keiei/kaigai_s.html
投稿者 panda | 11:10
2013年6月12日
中国ビジネス支援室(6)~事業紹介
■中国ビジネス支援室事業紹介
中国ビジネス支援室では、会員などのニーズをふまえ、
情報提供を行うとともに、ニーズが高まるサービス産業
への参入機会を探り、ビジネス機会を創出し、
日中経済関係の再活性化に努めている。
◆中国ビジネス相談
中国ビジネスに関する相談に個別に応じている。
相談にあたるのは、経験豊富な大商のシニアアドバイザー。
相談は原則毎週火・木曜日。無料で事前予約制。
また、基本的な相談は職員も対応。
さらに、専門的な対応が必要な場合は、必要に応じて弁護士、
会計士など、中国に強い専門家を紹介する。
◆講演会・セミナーの開催
中国ビジネスにおけるリスクマネジメントを強化するため、
5月31日に「中国事業の戦略的見直し~中国事業の継続か
撤退か、リスクマネジメントの観点から~」と題して講演会を
開催する。会員8,000円、一般13,000円、
午後1時30分~4時、大商で。
*本セミナーは終了しました。
7月24日には、「中国現地法人の撤退実務」セミナーを
開催する。会員18,000円、一般25,000円、午前10時
~午後5時、大商で。
◆中国介護ビジネスへの参入支援
中国は少子高齢化や、親族による介護の限界、介護施設の
不足といった問題に直面している。これまでに介護の分野で、
技術・サービス・ノウハウを蓄積し、質の高い医療・介護機器
などを開発してきた日本企業にとって、新たなビジネスチャンス
となる。大商は、「中国介護ビジネスプラットフォーム(仮称)」を
設置し、中国側のニーズ・提案とのマッチングや、プロジェクトの
具体化をめざす。今後、参加企業を募集する。
【問合せ】国際部TEL6944・6400
大商ニュース2013/5/25号より抜粋
投稿者 panda | 09:50
2013年6月11日
アイエヌティ~中国ビジネス支援室10周年(5)
■アイエヌティ ~現地法人の設立を支援
アイエヌティは、1992年に創業。プラスチック原料の一次卸から始まり、
精密プラスチックコネクター成形、関連のモールド、プレス金型製造販売を
行っている。
同社が中国(大連)に現地法人の設立を決めたのが2008年後半。
設立を決定するまでに中国ビジネス支援室に20回以上相談した。
「現地のコンサルタントと契約していたので、現地法人設立の手続き自体は
意外とスムーズに進んだが、日本人の感覚や常識では、理解できないことが
たくさんあった。そのたびに中国ビジネス支援室のアドバイザーに確認した」
と話すのは、当時、中国事業を担当していた元取締役の横山哲雄氏。
「会社運営上は法人設立に加えて、就業規則や労働契約書などの
諸規定整備も必要。他社事例も参考にさせてもらったが、業種や会社規模が違い、
なかなか骨格が定まらなかった。中国ビジネス支援室から提供してもらった
資料をもとに、当社の事業形態に合わせてアレンジし、本社の文書とも整合性を
とりながら、骨格を作った」。
このような過程を経てアイエヌティ100%出資で「愛恩特(大連)貿易有限公司」
を09年3月に設立、営業を開始した。
「自分で確認しながら中国進出をやり切って自信がついた。
中国ビジネス支援室はこれからも『ナニワ』の発展に寄与してほしい」と横山氏は
同支援室に期待を寄せる。
会社概要
【業種】プラスチック関連品製造販売
【住所】大阪市淀川区西宮原2‐7‐38新大阪西浦ビル
【ホームページ】http://www.iinntty.co.jp/
大商ニュース2013/5/25号より抜粋
投稿者 panda | 10:47
2013年6月 7日
サクラクレパス~中国ビジネス支援室10周年(4)
■サクラクレパス 百貨店との商談アレンジ
4月25~26日、中国東北部・遼寧省瀋陽市で高級百貨店の
開業をめざす「遼寧尚品商業発展有限公司」の扈玉舟総経理が
来阪した。
好感度が高く、おしゃれな雑貨、文房具などの売り場を自社店舗に
設置するため、日本製の商材を発掘することが目的。中国ビジネス支援室では、
サクラクレパスなどとの商談をアレンジした。
サクラクレパスでは海外事業本部の吉本興顧問が対応。
同社の中国事業を説明したうえで、商品サンプルを紹介した。
同社は1993年に上海に現地法人を設立。日本から持ち込んだ原材料を、
現地で加工し、完成した製品を日本で販売する加工貿易を開始。
中国国内販売も設立当初から着手し、現在、上海、北京、成都、
武漢、広州の5カ所に販売拠点を有している。これまでにも
中国ビジネス支援室のセミナーや相談を利用している。
今回の商談では、「『日本文具総合店』としてユニークな商品を
幅広く扱いたい」と話す扈総経理に対し、「できるだけ協力したい」と
吉本顧問。今後、店舗計画の具体化とともに両社の協力も深まりそうだ。
株式会社サクラクレパス 会社概要
【業種】文房具製造
【住所】大阪市中央区森ノ宮中央1‐6‐20
【ホームページ】http://www.craypas.com/
大商ニュース2013/5/25号より抜粋
投稿者 panda | 10:35
2013年6月 6日
テーラーヨシムラ~中国ビジネス支援室10周年(3)
以下では3回にわたって、中国ビジネス支援室を
ご利用いただいた会員さんをご紹介します。
■テーラーヨシムラ 現地展示会への出展を支援
テーラーヨシムラは創業50年を超える紳士服オーダーメード企業。
お客様からの「眼鏡が背広の胸ポケットから中に入り込んでしまった」
というクレームをヒントにして、新しいポケット「K―POCKE」を開発、
日本、米国、中国、欧州連合(EU)などで特許を取得した。
「上から物を入れるだけで、かがんでも走っても飛び出さない。
下から取り出せて、とてもスマート」と吉村弘二社長。
日本国内ではすでに作業服などに採用されている。
中国ビジネス支援室には、2012年に、「中国における販売促進の
ために、北京で開催される『メイドインジャパンエキスポ2012』への
出展を検討している」と相談があった。
これに対して中国ビジネス支援室のアドバイザーは、同展示会の主催者を
紹介するとともに、海外での展示会出展に際しての留意事項などを説明。
北京での展示会では、目新しいポケットの実演に多くの来場者が集まり、
多数の中国企業と交流、ビジネスパートナー候補と面識を得た。
「大商にお世話頂き、とてもよかった。早速、中国企業のあっせんで
3000枚の注文が入った」と吉村社長。
現在はアベノミクスの効果か、スーツのオーダーが続々と入り、多忙を極めるが、
さらなるK―POCKE事業の拡大を模索している。
株式会社テーラーヨシムラ 会社概要
【業種】紳士服製造販売、特許ライセンス事業
【住所】大阪市北区兎我野町7の25
【ホームページ】http://www.k-pocke.com/
大商ニュース2013/5/25号より抜粋
(続く)
投稿者 panda | 14:42
2013年6月 5日
桑山委員長インタビュー~中国ビジネス支援室10周年(2)
■現地関係者とのコミュニケーションが大切
大阪商工会議所 中国ビジネス特別委員長 桑山 信雄氏
昨年秋以降、日中関係は政治だけでなく経済面も冷え込む
「政冷経冷」状態が続いていたが、今春以降、多数の中国企業が
出展する展示会が大阪で開催されたほか、小規模ではあるが
複数の視察団が中国から来日するなど、経済面では交流が
戻りつつある。
中国以外で事業展開する選択肢もあるが、中国経済は引き続き
成長している。みすみす中国という大きなマーケットを逃す手はない。
なかでも環境保護、介護、消費者関連の需要は一層拡大する。
日本企業は、高い技術力や優れたサービス、安心・安全・快適といった
付加価値を提供することで、中国の成長に貢献しながら、
成長の果実を得ることができる。
海外事業には政治、人事労務、与信管理など、様々なリスクが
つきものだ。ただ、その多くは国内でも起こりうるし、ある程度は
回避策を採ることもできる。まずは現地の取引先や従業員と
十分にコミュニケーションをとることが重要だ。
◇くわやま・のぶお 名古屋大学経済学部卒、1971年伊藤忠商事に入り、
繊維貿易などを担当し、中国総代表、専務執行役員などを経て現在、
理事・社長補佐(中国食料・建設事業担当)。中国駐在は通算24年に及ぶ。
64歳。
大商ニュース2013/5/25号より抜粋
(続く)
投稿者 panda | 09:36
2013年6月 4日
中国ビジネス支援室10周年(1)
中国ビジネス支援室開設10周年を機に、大商ニュース2013年5月25日号に
特集が掲載されました。その内容を転載します。
企業に対中ビジネスチャンス提供
大阪商工会議所の中国ビジネス支援室は、今年4月に開設10周年を
迎えた。2003年の開設以来、中国とのビジネス展開に関心がある企業を
対象に、様々な事業を実施してきた。中国経済の減速、人件費の上昇などに
加え、最近の日中関係悪化に伴い、一部には中国における事業見直しの
動きもみられるが、引き続き日本企業の中国に対する関心は高く、
大商は会員企業などのニーズも踏まえ、新たなビジネスチャンスにつながる
事業展開を図っている。
■入門から専門領域まで幅広い個別相談に対応
日本の対中投資額、過去最高に
中国ビジネス支援室では、中小企業の対中ビジネスをサポートするため、
入門から専門領域まで幅広いニーズの個別相談に応じ、
工場進出や販路開拓を支援してきた。
これまで対応してきた個別相談はのべ2532件、セミナーなどでの
情報提供も379件を数える。 最近の日本の対中直接投資額をみると、
2005年の65・3億ドルをピークに減少していたが、10年からは2年連続で
増加し、12年には73・5億ドルと、過去最高を記録した。(図1参照)
大商への相談は、05年度の310件をピークに減少しているが、
内容別にみると、08年度以降、中国での販売に関する具体的な
相談が増加、09年度から4年連続で全相談のうち40%以上を占める。
中国市場に活路を見出そうとする動きが続く一方で、12年度は、
一般的な相談は前年度より減少(11年=29・1%→12年=14・4%)し、
投資マインドの冷え込みが見られる。(図2参照)
また、昨秋以降は、日中関係の悪化や10年ぶりの中国の指導部交代を
受け、経営戦略の見直しやリスクマネジメントなどについて最新情報を
提供するセミナーを開催したほか、法務・税務・物流など、各分野の専門家に
直接相談できる「中国ビジネスリスク1日個別相談会」を実施するなど、
中小企業の対中ビジネスを精力的に支援した。
(続く)
投稿者 panda | 10:56