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2021年10月20日 09:35
大河ドラマに『五代友厚関係文書』収蔵文書が登場!?
あまりに長い残暑に「今年は秋が来るのだろうか...」と心配していまし
たが、やっと秋本番となりました。
急な寒暖の差に、皆さん風邪など召されていませんか?
さて、大河ドラマ「青天を衝け」も年内終了ということで、ラストスパ
ート。
10月17日の第31回では、渋沢栄一がついに官から民への転身を決
意する過程が描かれていました。
五代友厚もまたまた登場!
築地の大隈重信邸で大隈重信の妻・綾子、井上馨、そして渋沢栄一が集
まり、人の意見に耳を傾けず独走する傾向のあった大隈の気質を案じて、
五代が送った書状を読むシーン。
ドラマで使われていた「人の話に耳を傾けること、人の意見を褒め同意
見であれば採用すること、大声で怒鳴りつけないこと...」等々。
どこかで見たことがある内容だなと思い返していみると、7月16日に本
ブログでご紹介した大阪商工会議所『五代友厚関係文書』にある
「矩五ケ条草案」に書かれていた内容とほぼ同じ。
同草案は、大久保利通が大隈の独断専行を心配して、五代に大隈に忠告
書を送るよう依頼した諫言の草案と言われています。
実際にドラマのような場面があったかどうか分かりませんが、大隈の人
となりを表す重要なシーンだったと思います。
現在、ホームページで公開している『五代友厚関係文書』(22点)では、
五代のヨーロッパでの活動記録など、ドラマの内容を彷彿させる史料も
ご覧いただけます。
ぜひ、秋の夜長に文書を読み解き、日本の近代化を推し進めた五代たち
の活動に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
ホームページはこちらから。
https://www.osaka.cci.or.jp/godai/document/#godai
投稿者 museum | 2021年10月20日 09:35