2016年01月08日 14:06

企業家ミュージアム★メールマガジン★ 第69号

>>2016年1月7日(木)発行<<

新年おめでとうございます。
本年もご愛読くださいますよう、よろしくお願いします。

さて、今回の「企業家ミュージアム メールマガジン」は、毎日新聞月曜日夕刊
に2012年4月9日から2014年1月27日まで掲載していた、企業家の名
言や座右の銘をコンパクトにまとめた『大阪の道標』の第31回です。
ミュージアムで紹介している企業家たちの珠玉の名言、座右の銘をお楽しみください!
 
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 ★今月の名言!(第31回)★

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  燃料報国

  
    山岡孫吉(やまおかまごきち)ヤンマー創業者(1888~1962)
   
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山岡孫吉は1888(明治21)年、10人兄弟の六男として滋賀県の農村に生ま
れた。15歳で大阪に出た孫吉はメリヤス店、木綿問屋など奉公先を変え、
1905(同38)年、大阪瓦斯(現大阪ガス)に就職、ガスエンジンの知識を身に
つけた。これが生涯情熱を傾けたエンジンとの出合いであった。07年、ガス器具
の修理販売をする「山岡瓦斯商会」、12年にはガス発動機を扱う「山岡発動機工
作所」を設立。ガス発動機は電力事情の悪い地方で貴重な動力源として歓迎された。
第一次世界大戦後は、石油発動機に着目。20(大正9)年、農業用として籾摺り
用立形石油発動機の開発に成功、農作業の負担軽減に貢献した。

1932(昭和7)年、ドイツ・ライプチヒの見本市で大型ディーゼルエンジンを見
た孫吉は、石油発動機に比べると失火が少なく、安価な重油を燃料とするディーゼ
ルエンジンの魅力に取りつかれた。他社が成しえなかったディーゼルエンジンの小
型化を決意した孫吉は、技術的な困難を乗り越え、33年、世界初の小型ディーゼ
ルエンジンの開発・実用化に成功した。

この成功の背景には、省資源と省力化によって、国、世界、人類へ報恩するという
孫吉の「燃料報国」への強い思いがあった。

                               <毎日新聞 2013年3月11日 夕刊>

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山岡孫吉については、企業家ミュージアム<第2ブロック:幅広い産業分野での独
自技術が基幹産業の発展を支える>サポーティング・インダストリーを生み出した
技術型経営者たちのお一人として展示しています。

 ▼大阪企業家ミュージアムで展示している企業家についてはこちら。
   http://www.kigyoka.jp/exh/ent/index.html

(ご参考)ヤンマー関連施設
     <ヤンマーミュージアム>
      https://www.yanmar.com/jp/museum/facilities/
      滋賀県長浜市三和町6-50

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■編集後記■

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

お天気続きで、とても暖かなお正月でしたね。いかがお過ごしでしたか?
今日は、七草がゆの日。お正月のごちそうで疲れた胃を休ませるという意味が
あるそうです。

ここで、2月の講演会(申込受付中)のお知らせです。
★2月17日(水)に大阪企業家ミュージアム講演会を開催します。
 テーマは、「田邊屋から田辺製薬へ、そして未来へ
        ~12-14代五兵衞が繋いだフロンティア精神を礎に~」
 田辺三菱製薬株式会社 広報CSR担当の乾様からお話を伺います。
 夕刻からの開催です。ぜひ、お申込み下さい。
 お申込み方法等の詳細は、こちらをご覧ください。
 ⇒http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201512/D25160217013.html

2016年も、一人でも多くの皆様に企業家について知っていただけるような
展示や講演会を開催してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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投稿者 museum | 2016年01月08日 14:06