2014年12月06日 09:21

企業家ミュージアム★メールマガジン★ 第46号!

>>2014年12月5日(金)発行<<

みなさん、こんにちは。
「企業家ミュージアム メールマガジン」第46号の本号は、毎日新聞月曜日
夕刊に2012年4月9日から2014年1月27日まで掲載していた、企業家
の名言や座右の銘をコンパクトにまとめた『大阪の道標』の第20回です。
ミュージアムで紹介している企業家たちの珠玉の名言、座右の銘をお楽しみ
ください!
 
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 ★今月の名言!(第20回)★

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   善いと思ふことは一度試みにやってみるがよい。
   その結果が悪ければ止めるまでだ。
   
     太田光熈(おおた みつひろ)  京阪電気鉄道 元社長
                          (1874~1939)
   
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1874(明治7)年、山口の士族の家に生まれた太田光熈は東京帝国大学を卒
業し、逓信省鉄道作業局に勤務した。将来を約束された鉄道官僚であった。その
太田に創設直後の京阪電気鉄道から、法学士で学歴のある相当な人物を推薦し
てほしいとの依頼がきた。太田は意中の人物にあたるが断られると「自分が行け
ばよい」と総務課長として京阪電鉄入社を決める。以来、30年以上実務、経営を
掌握する。

京阪電鉄は1914(大正3)年に日本の私鉄で初の急行電車を運行。15年には
現在どの鉄道でもみられる赤黄青3色の信号機を日本で初めて導入するなど常
に挑戦し続けた。

京阪電鉄設立以降も京都―大阪間は多くの鉄道会社設立計画がたてられた。太田
はこれに対抗するため、22(大正11)年、高速鉄道会社、新京阪鉄道(現・阪急電鉄
京都線)を創立。大阪、京都、滋賀、和歌山の各府県にまたがる京阪王国を構築
した(和歌山の路線はその後廃線)。しかし、昭和恐慌のなか、深刻な経営危機
に陥るや、関連事業の大幅縮小、組織改革など京阪電鉄再建に奔走し、35(昭和10)
年に3%配当を復活させた。

京阪電鉄は業界の先端をいき、技術の京阪と称されてきた。太田の言葉は、まさ
にその進取の精神を表している。

                          <毎日新聞 2012年11月5日 夕刊>


※太田光熈(おおた みつひろ)の「ひろ」の字は外字を使用しています

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太田光熈については、企業家ミュージアム<第2ブロック:大衆社会の形成
―消費社会の幕開け>で、鉄道網の構築で、大衆の生活圏拡大と暮らしの
スタイルを変えた企業家の一人として展示しています。

  ▼大阪企業家ミュージアムで展示している企業家についてはこちら。
   http://www.kigyoka.jp/exh/ent/index.html

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■編集後記■

お読みいただき、ありがとうございました。

師走に入り急に寒くなりましたが、皆さん体調を崩されていませんでしょうか。

さて、ブログでもご紹介しておりますが、去る12月3日、大阪企家ミュージア
ムの来館者が20万人を越えました。
2001年6月の設立以来、多くの皆さまにご来館いただき、本当にありがとう
ございました。
これからも一人でも多くの皆様に「企業家精神」の素晴らしさをお伝えしていき
たいと思います。

2月には、20万人達成の記念として入館料無料ウィークや記念講演会を予定
しております(後日詳細をご案内いたします)!

これからも一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。


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 【発行日】  2014年12月5日
 【発行元】  大阪企業家ミュージアム
         電話 06-4964-7601
         FAX  06-6264-6011
         e-mail  museum@osaka.cci.or.jp  
         http://www.kigyoka.jp/
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投稿者 museum | 2014年12月06日 09:21