2013年06月20日 14:51

全国の中学生さんが続々来館!

こんにちは、あか吉です。
 入梅直後はなかなか雨に恵まれませんでしたが、やっと梅雨らしい天気に突入ですね。
 地球は「水の惑星」といわれていますが、実は98%が海水で、わずか淡水は2%。さらに
淡水の大部分は南極や北極の氷山などで、我々陸上で生活する生物が利用できる水はな
んと全体の0.01%にも満たないそうです。
 そう考えると、水も限られた大切な「資源」。もっと大事に使わないといけないですね。

 最近では、海水を淡水にする技術もどんどん進歩し、ミュージアムの展示企業である東洋紡
さんも中空糸を使った淡水化事業に取り組んでおられます。
 明治のはじめ、欧米の紡績業に追いつけ・追い越せと大阪紡績(現 東洋紡)の創設に尽力し
た松本重太郎さんや藤田伝三郎さん、そして英国の最新の技術を導入した山辺丈夫さん。
 まさか、自分たちが生み、育てた大阪紡績が、130年後に海水から飲み水をつくりだす技術で
世界に貢献しているなんて、夢にも思わなかったことでしょう。
 取り巻く環境変化を先取りし業容を拡大していく企業。まさに生き物ですね。

 さて、5月から6月にかけて、ミュージアムには全国各地からたくさんの中学生の皆さんにお
越しいただいています。
 和歌山県、岐阜県、静岡県、そして地元大阪府内…。社会見学や修学旅行の一環としてご
来館いただいています。

 5月29日に来られたのは、美濃市立昭和中学校3年生の皆さん。
 班別行動で、先生の引率もなく新大阪から自力で地下鉄を乗り継いで訪問してくれました!

 館内では、まず、大阪で活躍した企業家の事例をアニメを交えて紹介。そのあと、展示エリア
をご案内しました。
 岐阜県出身の企業家でスポーツ用品のミズノの創業者・水野利八さんや、文房具で子供たち
にもおなじみのコクヨの創業者・黒田善太郎さん、お笑いの吉本興業の創業者・吉本せいさん、
サントリーの創業者・鳥井信治郎さんなど、中学生に身近に感じていただけるような商品やサー
ビスを生み出した企業家を中心にご案内。
 普段何気なく使っている商品やサービスが、どんな思いで誕生し、そしてどんな困難を乗り越
えて今の姿になったのかをお伝えします。

 また、今回の昭和中学校の皆さんには、ミュージアムのボランティアスタッフ(企業等のOBや
現役の起業家の皆さん)の皆さんとも交流していただきました。

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昭和中学校の生徒さんとボランティアスタッフの皆さんで記念撮影

 「働くって?どういうことですか」「働いていて、良かったと思ったことは?」といったするどい質
問が生徒さんから出され、ボランティアスタッフの皆さんもドキドキしながら、嬉しそうに答えてお
られました(笑)。
 普段あまり交流のない大人へのインタビューで中学生のみなさんも少し緊張気味でしたが、
修学旅行の良い思い出になるとともに、これからの生き方を考える中での何かのヒントになれ
ば!と思います。

 大阪企業家ミュージアムでは、企業家の生き方や事績を通じて「生きること」「働くこと」を学ぶ
「キャリア教育」の一環としての見学も大歓迎です。

 関西にこられる修学旅行生の皆さん、ぜひご来館ください。ご見学は下記までお電話ください。
 電話 06-4964-7601
 なお、通常のご見学は、アニメを交えた企業家紹介と館内見学です。ボランティアスタッフさ
んとの交流をご希望の方は、見学申し込みの際に別途お伝えください。

投稿者 museum | 2013年06月20日 14:51