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2013年01月08日 16:54
大原孫三郎氏
おっちゃん、正月らしく、なんか今年一年の初めにいい言葉いってみてーな。
そんなん、柄やないわ。
ちゃうちゃう、おっちゃんの名言を期待しとるわけやないで。
企業家の言葉でいいの紹介してっていうてるんやで。
こりゃ、正月早々お恥ずかしい。
うーん、いい言葉はたくさんあるけど、新年に向いた言葉な~・・・
そや、 大原孫三郎(倉敷紡績株式会社、大原美術館)さんの言葉で、こんなんがあるんや
『人間というものは、決心と心掛け次第でどのようにでもなるものだ』
企業家の人達は、最初から偉かったわけやなくて、自分で決心して人から尊敬されるような人に
なっていったんや。
そうなんか?
なんとなく、子どもの頃からとっても指導力があって、人を惹きつける魅力ある優秀な人が企業
家として成功したんやと思っとたわ。
たしかにそういう人もおるけど、そうやない人もたくさんおる。
例えば、誰や?
この大原孫三郎さんもそうやな。
おっちゃん、大原さんって、どんな人やの?
そこからいうてくれんとわからんわ。
こりゃすまんかった。
大原さんは、いいところのぼんぼんや。
倉敷一の富豪のお父さんの事業を引き継いで、倉敷紡績を育て、クラレを興し、中国銀行、中国
電力の礎をきずいた人や。
大原美術館も大原さんが作ったものや。
銀の匙をくわえて生まれてきたんやな。
そのとおりや。
けどな、孫三郎さんの若い頃は決して誉められたものやない。
身体が弱いこともあってわがまま放題に育てられたんやな。
東京の学校に行くんやけど、学校にはいかんと遊里通いや。
高利貸しからの借金は、なんと今でいえば億単位のお金やったそうや。
遊びで、億の借金って・・・・
あほらしくなる金額やろ。
そんな金あるんやったら、うちにくれいうんや。
おっちゃんなんかな~・・・
話それてるで
すまん
その借金の清算に出向いたのがお姉さんのお婿さんなんやけど、その最中に急にお亡くなりにな
ってしまったんや。
えー、義理の弟の後始末で死んでもうたんか
可哀想やな~
けどな、孫三郎さんは変わったんや。
そこには、お兄さんの死だけでなく、クリスチャンで岡山孤児院を創設した石井十次さんとの出
会いもあったんや。
孫三郎さんは日記にこう書いとるんや。
「余は余の天職のための財産を与えられたのである。神のために遣い尽くすか、或いは財産を利
用すべきものである」ってな
倉敷紡績に入社した孫三郎さんは、小学校さえ出ていない職工が多いのに驚き、工場内に尋常小
学校を設立したり、社長に就任すると、従業員の生活を豊かにすることは経営者の使命といって、
女工哀史の非人間的な集合寄宿舎をやめて分散式家族的寄宿舎を建設したんや。
労働環境の改善に努め「労働理想主義」を実践して、倉敷紡績を全国規模の会社に成長させただ
けでなく、数多くの社会貢献活動も実施したんや。
すごいな~
決心と心掛けか。
なんか新年の目標をたてたくなってきたわ。
ほうか、そりゃよかった。
頑張れや!
おっちゃん、おっちゃん。人ごとやないで。
髪の毛と同じで、おっちゃんの人生も後わずかなんやから、もっと心掛けよく頑張りや。
髪の毛は余計や!
けど、おっちゃんも頑張るわ。
投稿者 museum | 2013年01月08日 16:54