2008年04月16日 12:40

招き猫の社会見学 ~後編~

大阪市中央卸売市場を後にした一行、午後からは、江崎グリコ創業者・江崎利一氏の事績を展示する「江崎記念館」を訪問しました。

創業当時からのグリコのパッケージや豆玩具、広告の歴史、江崎利一氏ゆかりの品々など、数々の展示に感激いたしました。

その中でも、感銘を受けたのが、江崎利一氏の手書きの教科書です。
貧しい家庭に育ち、教科書が買えなかった江崎氏。友人から借りた教科書を手書きで書き写し、勉強しました。この教科書の文字がとても丁寧で綺麗だったことが印象に残っています。

そして、驚いたのが、グリコの自動販売機(昭和6年)の復刻版。
この自動販売機、中央部分にモニターがあります。10銭硬貨を入れると、そのモニターから活動写真(映画)が流れ、ワンシーンが終わるとグリコとお釣りの2銭が出てきます。

残念ながら、メンテナンスのできる技術者が東京にしかおらず、東京を中心に100台ほど設置されていたとのことです。(当時、東京・大阪間の移動は特急「富士」で10時間以上かかっていました)

この江崎記念館、昭和47年に創業の志を従業員の方々に伝えるために設立。事前の予約により、一般の方でも見学が可能です。

あお吉

投稿者 museum | 2008年04月16日 12:40