2014年05月23日 13:04

「看板は時代を語る」

こんにちは、あお吉です。
青葉がさわやかな季節になりましたね。

4月から環境が変わった皆さんは、新しい生活にそろそろ慣れてきた頃でしょうか。
あるいは、これまでの緊張が緩んで体調など崩しておられませんか?

最近、街中を歩いていると、「リラクゼーション」の看板が良く目につきます。
あお吉が疲れているせいか(笑)。そんなことはありません。 
今年の4月から日本標準産業分類に「リラクゼーション業(手技を用いるもの)」が
新設されており、こうしたことも影響しているのでしょうか。
ストレス社会を背景にした新しい産業分野の誕生ですね。

皆さんは、どのようにしてストレスを解消されていますか。
あお吉のストレス解消法のひとつは、美しいと感じるものをじっくり見ることです。
というわけで、このポスターに誘われて、クラブコスメチックスのミュージアムに行ってきました。

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現在、「クラブ化粧品のよそおい」展~明治末から大正・昭和初期のスキンケア・メイク~
http://www.clubcosmetics.co.jp/museum/が開催中(5月31日(土)まで)です。

昔の口紅やまゆずみ、ほほ紅、そして、ロングセラー商品のクラブ洗粉等の展示とともに、
化粧法を紹介した大正時代の広告の展示もありました。広告のタイトルは「美人となる近道」。
鉄道路線図に見立てて、使う順番に化粧品名を並べ、ゴールは「美人」。

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なかなかユニークな広告で、美しさと楽しさでリラックスできました。

このクラブコスメチックスの創業者・中山太一氏は、大阪企業家ミュージアムでは大正から
昭和の初期に活躍した企業家を展示するエリアで紹介しています。こうした鉄道式広告だ
けでなく、外車を宣伝車に使ったり、クラブ白粉の電飾看板を設置したり、多種多様の広告
展開をされていたそうです。
大正初期、クラブコスメチックスは中山太陽堂という社名で、「森下仁丹と中山太陽堂が
看板をいかに効果的な場所に設置するかで競い合っていた」というお話も社員の方にお聞き
しました。
因みに、森下仁丹の創業者・森下博氏も大阪企業家ミュージアムで展示紹介している企業
家の一人です。

大阪企業家ミュージアムでは、企業家をパネルでご紹介する他、めくって読んでいただく
資料や、社史もたくさんあります。こうした資料に掲載されている昔の写真を見ると、その
時代の新しい息吹を何となく感じることができます。

大阪検定の勉強でお疲れの皆さんも、大阪企業家ミュージアムでリラックスしてみませんか。
大阪企業家ミュージアム特別展示「地図・絵葉書・写真で見る企業家」も、
6月3日から開催いたします。

投稿者 museum | 2014年05月23日 13:04