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2013年09月13日 08:48
企業家ミュージアム ★メールマガジン★ 第12号!
>>2013年9月11日(水)発行<<
みなさん、こんにちは。
「企業家ミュージアム メールマガジン」第12号の本号は、毎日新聞月曜日夕
刊に掲載している企業家の名言や座右の銘をコンパクトにまとめた『大阪の道標』
の第5回です。
ミュージアムで紹介している企業家たちの珠玉の名言、座右の銘をお楽しみくだ
さい!
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★今月の名言!(第5回)★
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新聞商品主義
本山彦一 大阪毎日新聞中興の祖
(1853~1932)
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「新聞紙も一種の商品」とは、「大阪毎日新聞」躍進の最大の功労者・本山彦一
の持論である。
1853(嘉永6)年、熊本に生まれた本山は、明治維新後に上京。福沢諭吉の
知遇を得、「時事新報」などを経て藤田組に入社。総支配人として児島湾干拓
を手掛け、1889(明治22)年に大阪毎日新聞社相談役に就き、1903(明
治36)年には社長就任した。32(昭和7)年に亡くなるまで44年間、経営に
かかわった。
明治期の新聞の多くは、政治家や実業家の援助で維持されていた。その一方で、
「社会の木鐸」という誇りが強く、営利を卑しむ傾向が強かった。本山は「言論
・報道の独立を守るには、まず経営の独立が必要」と訴え、専売店網の展開を軸
に販売拡張と価格維持、広告営業に注力。採算の取れる新聞事業を目指した。
経営近代化のため予算制度を導入。編集方針は(1)不偏不党(2)多数読者本
位の読みやすい新聞作り(3)報道は迅速正確を旨とする。さらに、他社に先駆
け、各種紙面企画やイベントを次々に開催。経営、編集の両面で近代新聞の礎を
築いた。発行部数は、1902年に10万部を超え、26年に200万部を達成し
た。新聞が大衆のものになりつつある時代の流れを的確に捉え、果敢に実行した。
<毎日新聞 2012年5月21日 夕刊>
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本山彦一氏については、企業家ミュージアム<第2ブロック:大衆社会の
形成>で、消費社会の幕開けを支えた人物の一人として展示しています。
▼大阪企業家ミュージアムで展示している企業家についてはこちら。
http://www.kigyoka.jp/exh/ent/index.html
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■編集後記■
お読みいただき、ありがとうございました。
2020年の東京オリンピック開催が決定し、今はその話題でもちきりですね!
7年後に世界中のアスリートが日本に集結すると考えると、今からワクワクし
ます。
ところで、日本人女性初のオリンピックメダリストになった陸上の人見絹枝さ
んをご存知でしょうか。1928(昭和3)年のアムステルダム大会の800メー
トルに出場し、見事銀メダルを獲得した女性です。
この人見絹枝さん、実は大阪毎日新聞の社員でした。陸上選手として競技に打
ち込む一方で、運動部記者としても活躍されたそうです。本山氏が社長在任期
間中にメダル獲得という快挙をなしえた方です。
今でも、毎年選出される「毎日スポーツ人賞」で、受賞者に人見絹枝ブロンズ
像が渡されているそうです。
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【発行日】 2013年9月11日
【発行元】 大阪企業家ミュージアム
電話 06-4964-7601
FAX 06-6264-6011
e-mail museum@osaka.cci.or.jp
http://www.kigyoka.jp/
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投稿者 museum | 2013年09月13日 08:48