2011年03月09日 09:43

「セルフ大西」さんの店舗見学に行ってきました!

寒くなったり、暖かくなったり・・・最近の気温の変化にはついていけません(@_@)(@_@)あか吉です

さて、大阪企業家ミュージアムでは、スタッフの知識を高めて来館されたお客様に適切なガイドをするため、
スタッフの勉強会を開催しています。
3月4日は、セルフ大西さんの店舗見学に行ってきました!!

セルフ大西さんは、展示企業家のお一人、大西信平さんが創業された衣料・服飾・雑貨の総合卸売業。
1954年に大阪・唐物町で11坪の現金正札卸を始めたのがセルフ卸への第一歩でした。
この新しい販売方針に全てを賭ける決心をして、順調に経営していた4店舗を閉鎖しての挑戦でした。
掛け売りいっさいなしの現金売り、店の商品は安い値段をつけ、すべて正札で値引なし!

開店早々、客数は予想以上に多かったが、さっぱり売れない。
せっかく買ってくれたお客様が荷造りの際に「マケとけ!」という。
掛け売り、値引きが主流の当時の商習慣からすると、正札の思想を理解してもらうのは並大抵ではない。
「もういらん!」と荷造りまでした商品を投げ出して帰ってしまうお客様もいらしたそうです。

オープンから、ずぅ~っと赤字。
でも、3ヶ月を過ぎた頃からお客様にも変化が・・・テコでもまけない店だとわかると
「大西さんの信念の固さがようわかった。頑張ンなはれや」と励ましてくれるようになり、
売上も徐々に伸びていったといいます。

当日は、まず会議室で、株式会社大西(株式会社セルフ大西をはじめ
グループ7社を統括する持株会社)の会長室長の笹田さんが、
最近の業況等についてご説明くださいました。その中で、
「100枚買う人も1枚買う人も同じ値段で商品を提供」
「仕入れに来た人が、店の主人であっても店員であっても値段に差がない」
の2つをお客様から見た現金正札セルフ卸のメリットとして紹介。
「それを、少しずつお客様にご理解いただけたことからわが社の今日がある」とおっしゃっていました。

活発な質疑応答の後、いよいよ店舗見学へーーー
最近は、卸でも小売分野に触手を伸ばしているお店もありますが、
セルフ大西さんは、今でもお店相手に商売されることを厳格に守っていらっしゃるので、
フツーは入ることができません。

広~い店内! 
一見、一般的な衣料専門店のようで、やっぱり違う・・・商品についている値段が違う! 
とにかく安い(あぁ・・小売店主になりたぃ・・・・ ←Twitter あか吉)!!
  が、当然のことながら、試着室はなし!!!です。

お目めをキラキラ★☆させながら、店内をまわりました。
小売店さんで景品として使われる電化製品まで置いてあって、
まさに痒いところに手が届くサービスです。

お土産に、本を2冊いただきました。
「有縫無縫」(創業者の自伝。あか吉も読みました!)、
「日に月に新たなり」(創業者の語録)で、
大阪企業家ミュージアムのライブラリーに所蔵しております。是非、ご一読ください。
                                      あか吉


%E6%9C%AC%E5%86%99%E7%9C%9F.JPG

「有縫無縫」と「日に月に新たなり」

投稿者 museum | 2011年03月09日 09:43