2015年09月16日 09:13

常に未来を見つめたエネルギーの先駆者・岩谷直治さん

朝晩、肌寒さを感じるようになってきました。

そろそろ鍋料理がうれしい季節到来!温かい鍋料理に欠かせないのがカセットコンロ。食卓にはもちろん、アウトドアでも大活躍の調理器具です。このカセットコンロが普及し始めたのは、今から45~6年前だそうです。

 

1969年に、ホースノンこんろ"カセットフー"を発売したのは岩谷産業さん。

創業者の岩谷直治さん(1903~2005)は、大阪企業家ミュージアムの展示企業家のおひとりです。

岩谷さんは、1952年にプロパンガスを知り、その後「台所革命」を起すべく一般家庭向けに販売を開始、薪から火を起すという重労働から主婦を解放しました。

1964年の東京オリンピック開会式の聖火は、岩谷産業さんのマルヰプロパンが使用されたのは有名な話です。

 

プロパンガスの普及、カセットコンロの爆発的な人気の一方で、岩谷さんが早くから着目していたエネルギーは水素。

岩谷さんは、1958年には水素ガスを製造する会社を設立しています。

現在、水素は、究極のクリーンエネルギーとして期待され、産官学で水素社会の実現に向けた様々な取り組みが行われています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、選手村と会場間で燃料電池バスを走らせる計画もあるようです。(*燃料電池バス:水素と酸素を化学反応させて電気をつくる電池で走るバス)

まさに、岩谷さんは「世の中に何が必要とされるようになるか?」常に未来を見て事業を展開してきた企業家と言えます。

 

さて、その岩谷さんの企業家精神をお伝えする講演会を、10月21日に大阪企業家ミュージアムで開催します。岩谷さんの企業家精神を伝えるエピソードはもちろん、創業者の企業理念が会社の中でどのように生かされているのか、さらには現在の岩谷産業さんが水素社会実現に向けてどのような取り組みをされているのかをお聞きします。皆様、ぜひご参加ください。

 

【講演会のご案内】

 10月21日(水)18:00-19:00(開場:17:30)

<大阪企業家ミュージアム講演会>

  ―LPガスと水素のパイオニア―岩谷産業 創業者 岩谷直治の企業家精神

   "世の中に必要なものこそ栄える"

  講師:岩谷産業株式会社 参事 広報部担当・株式会社アイ・プロモーション 代表取締役社長 伊藤 理以 氏氏

 

 ★お申込み方法はこちら→http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201508/D25151021018.html

 

 ※講演会終了後20分程度、ミュージアムスタッフによる館内ミニガイドツアーを実施します!

投稿者 museum | 2015年09月16日 09:13