2015年02月21日 08:38

企業家ミュージアム★メールマガジン★ 第50号!

>>2015年2月20日(金)発行<<


みなさん、こんにちは。
「企業家ミュージアム メールマガジン」も今回で記念すべき50号を迎えました!
いつもご愛読いただき、ありがとうございます。
これからも、大阪企業家ミュージアムのさまざまな催しや、企業家たちの素敵な
言葉をお伝えしていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

さて今回は、毎日新聞月曜日夕刊に2012年4月9日から2014年1月27日ま
で掲載していた、企業家の名言や座右の銘をコンパクトにまとめた『大阪の道標』の
第22回です。
ミュージアムで紹介している企業家たちの珠玉の名言、座右の銘をお楽しみください!
 
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 ★今月の名言!(第22回)★

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  売れる原因が一つや二つであれば、すぐに追い抜かれる。
  何が原因かわからないが「何となくいい」と言われる商品を作らねばならない。  

    黒田善太郎(くろだ ぜんたろう)コクヨ 創業者
                              (1879~1966)
   
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黒田善太郎は1879(明治12)年、富山市生まれ。20歳の時に大阪に出、
1902年、和式帳簿の表紙加工販売店に奉公した。これが善太郎と紙製品との
出会いであった。05年に黒田表紙店を開業。当時の表紙店は薄い和紙を何度も
貼り重ねる地味な仕事だったが、「人の役に立つことをしていれば必ず受け入れ
られる」と打ち込み「表紙は黒田」と言われるまでになった。後にこの思いがコク
ヨの「経営の信条」に「天職には貴賤の別なく、人が生ある限り自らの全力を尽し
て全うせねばならぬ......誠心誠意不言実行―之が私の経営の信条である」と記され、
コクヨの礎を成す考え方となった。

その後、表紙と帳簿の一貫生産を始め、「これからは洋式(複式)簿記が主流」と
時代の先を読み、13(大正2)年に洋式帳簿の販売を開始。さらに翌年、伝票や
便箋などの製造にも着手した。その後も国産帳簿紙の開発や高速印刷機の導入
など紙製品工業の近代化を推進した。

黒田が常に語った言葉は「買う人の身になって」である。その思いは、商品だけで
はなく、包装や販売員の態度など生産から流通・販売に至るまで全てが、お客様を
満足させる「何となくいい商品」作りとなって、今も息づいている。

                         <毎日新聞 2012年11月26日 夕刊>

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黒田善太郎については、企業家ミュージアム<第2ブロック:大衆社会の形成
― モノを通じて生活の近代化をもたらす>で、生活を彩る新しい工夫とモノづ
くりに挑んだ人物として展示しています。

 ▼大阪企業家ミュージアムで展示している企業家についてはこちら。
   http://www.kigyoka.jp/exh/ent/index.html

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■編集後記■

お読みいただき、ありがとうございました。

2月12日からスタートした、大阪企業家ミュージアム来館者20万人突破記
念入館料無料ウィークも明日21日で終了です。

テレビや新聞等で取り上げていただいたこともあり、この7日間で1400人余
の方たちにご来館いただきました。
本当にたくさんの方たちにご来館いただき、ありがとうございました。

一人でも多くの皆様に「企業家精神」をお伝えしたいと2001年に開館して
14年。これからは15周年を目指して、精進してまいります。
引き続き大阪企業家ミュージアムをよろしくお願いいたします。

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 【発行日】  2015年2月20日
 【発行元】  大阪企業家ミュージアム
         電話 06-4964-7601
         FAX  06-6264-6011
         e-mail  museum@osaka.cci.or.jp  
         http://www.kigyoka.jp/
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投稿者 museum | 2015年02月21日 08:38