2013年09月28日 14:58

オリンピック・万国博覧会と企業家達

こんにちは、あお吉です。
2回目の東京オリンピック開催が決定しました。
第1回目の時には、東海道新幹線の開業など、交通インフラの整備が進み、
生活環境が大きく変わりましたね。
 
9月20日の日本経済新聞の“ニュース一言”に「建設業界にとっては技術革新に
挑む好機」という大成建設の山内社長さんの一言記事が掲載されていましたが、
2020年に向けて、どこに、どんな革新的変化が生み出されるのかとても楽しみです。

 大阪企業家ミュージアムの展示企業家で、1964年東京オリンピックに関連した
エピソードがあるのは・・・あお吉がまず思い浮かべるのは、岩谷産業の創業者・
岩谷直治氏です。
1953年から家庭用プロパンガスの販売を開始し、薪からプロパンガスへ、
燃料革命を図った企業家です。
何がオリンピックに関係するのかと言うと、聖火燃料です。開会式で国立競技場に
灯された聖火はマルヰプロパンの炎でした。

いち早くオリンピックに参加した企業家もいらっしゃいます。
ミズノの創業者・水野利八氏です。1924年のパリ大会から日本選手のユニフォームの
納入を開始されています。( http://www.mizuno.co.jp/history/olympic/ )
1964年の東京オリンピックでは、聖火ランナーのユニフォームや日本代表選手団の
公式ウォームアップスーツなど
約20万点もの製品を納入されたそうです。まさに、スポーツ産業を大きく育てた企業家です。

オリンピックに並んで産業に大きなインパクトを与えるのが万国博覧会ではないでしょうか。
日本での開催は、1970年の大阪万博が最初ですが、この時に活躍したのが、太陽工業の
創業者・能村龍太郎氏です。
1970年大阪万博のキャンバス製パビリオンの約9割を同社が手掛け、テントが新しい構造物
として世界に認められるきっかけを作りました。この時代、テントは仮設でしか認められておらず、
恒久建築物への用途を広げるため、建築基準法改正にも奔走した企業家です。
http://www.taiyokogyo.co.jp/expo/index.html

早くから海外の万国博覧会に美術工芸品を出品した企業に、髙島屋があります。
明治時代から国内外の万国博覧会に出品し、日本の美術工芸品の価値を世界に広める
役割も果たしました。髙島屋の中興の祖と言われる第四代飯田新七氏の時代には、
1900年のパリ万博に、ビロード友禅≪波に千鳥図≫を出品。これが大女優の目に留まり、
購入を希望され、出展中にもかかわらず自宅まで運んだというエピソードがあります。当時の
パリの新聞記事にまでなったそうです。

髙島屋史料館では、こうした企業活動の中で蓄積された美術の収蔵品や史料を広く公開され
ています。
 http://www.takashimaya.co.jp/archives/library/index.html

ここで、大阪企業家ミュージアムからのご案内です。
10月29日(火)18時から、株式会社髙島屋の田中喜一郎・髙島屋史料館副館長をお招きし、
お話しを聞く講演会を予定しています。ご案内を希望される方は、下記までご連絡下さい。

【ご連絡先】
  e‐mail:museum@osaka.cci.or.jp
  大阪企業家ミュージアム 「周年企業に聞く」講演会 係

投稿者 museum | 2013年09月28日 14:58