2013年08月07日 16:07

企業家ミュージアム ★メールマガジン★  第10号!

>>2013年8月6日(火)発行<<

みなさん、こんにちは。
「企業家ミュージアム メールマガジン」第10号の本号は、毎日新聞月曜日夕
刊に掲載している企業家の名言や座右の銘をコンパクトにまとめた『大阪の道標』
の第4回です。
ミュージアムで紹介している企業家たちの珠玉の名言、座右の銘をお楽しみくだ
さい!

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★今月の名言!(第4回)★

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 保険は人の命、家族の幸福にかかわる第一級の事業だ

     弘世助三郎 日本生命保険相互会社創始者
                    (1843~1913)

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1889(明治22)年、大阪初の生命保険会社が誕生した。日本の死亡統計に
基づく保険料の算定と契約者配当を国内で初めて成し遂げた日本生命である。

創業の中心人物は、弘世助三郎。当時、第百三十三国立銀行(現・滋賀銀行)の
頭取だった。弘世は1843(天保14)年、彦根に生まれた近江商人。銀行、保険、
鉄道、新聞など多彩な事業の創設に関わった。
 
あまり目立つことを好まず、設立時に相当に尽力をしても支配権に固執すること
はなかった。また、日生設立に当たって、弘世ならではの「調和の才」で特定の
派閥に偏ることのないオール関西といえる株主構造を築いた。
 
これにより、競争相手の出現を抑制するとともに各地の有力銀行家を次々と株主
とし、市場制覇の全国的な基盤を構築した。
 
また、生命保険が社会に浸透していない中、事業展開に不可欠な「信用」の象徴
として、日本有数の富豪・鴻池善右衛門を社長に迎えることに成功する。
 
「保険は第一級の事業だ」という弘世の熱い思いが、「会社の利益は出資者に還
元するのが当然」という時代に、「契約者への利益還元」を実現した。

                  <毎日新聞 2012年5月14日 夕刊>

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弘世助三郎氏については、企業家ミュージアム<第1ブロック:近代都市大
阪の誕生>で、近代産業の揺籃期を担った人物の一人として展示しています。

 ▼大阪企業家ミュージアムで展示している企業家についてはこちら。
  http://www.kigyoka.jp/exh/ent/index.html


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■編集後記■

お読みいただき、ありがとうございました。
統計に基づき、日本の生命保険制度の基礎を築いた弘世助三郎さん。
弘世さんが日本生命保険を設立した明治時代の日本人の寿命は何歳ぐらいだっ
たかご存知ですか。
厚生労働省が1891(明治24)年から調査している「生命表」では、当時の
日本人男性の平均寿命は42.8歳、女性は44.3歳。
「えっ!私の人生既に終わっていた!」と思わず叫んでしまいました(苦笑)。
先日発表された2012年のデータでは男性は79.94歳、女性は86.41歳。
医学の進歩や生活習慣の変化もあると思いますが、まさに隔世の感ありです。
「残された人生、有意義に過ごさなければ・・・」と思った次第です。
 
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 【発行日】  2013年8月6日
 【発行元】  大阪企業家ミュージアム
         電話 06-4964-7601
         FAX 06-6264-6011
         e-mail museum@osaka.cci.or.jp  
         http://www.kigyoka.jp/
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投稿者 museum | 2013年08月07日 16:07