2012年07月04日 20:04

企業家と茶の湯

こんにちは、あお吉です。
梅雨明けが待ち遠しい日々ですね。
鬱陶しい梅雨の合間をぬって、香雪美術館(http://www.kosetsu-museum.or.jp/)を訪れました。
阪急「御影」から徒歩5分。弓弦羽神社のすぐ隣、住宅地の一角。
緑に溢れた空間で、一瞬、別世界に入り込んだ錯覚を起こしてしまいそうな
素敵なところでした。

“香雪”とは、朝日新聞の創業者、村山龍平の号です。
明治~大正~昭和の初期に活躍した企業家には、茶の湯を嗜み美術品を
収集した人がとても多いですよね。小林一三、藤田伝三郎、村山龍平・・・等々。

先日、訪れた逸翁美術館(http://www.hankyu-bunka.or.jp/)の展示では、錚々たるメンバーの
茶会風景を見てきました。
“逸翁” は、阪急電鉄の創業者、小林一三の号。
松永安左エ門、五島慶太、松下幸之助・・・等々。今日の日本の基礎を築いた方々が
写真に写っていました。 

税金対策、資産分散など穿った見方もあるようですが、あお吉は、それはちょっと
違うのでは?と思っています。茶の湯の道具に、自ら『銘』をつけ、鑑賞し、
茶会でご披露する。名品やお気に入りの品をこよなく愛しているように見受けられました。

とにもかくにも、最良の鑑賞空間を確保し、伝統文化に触れる機会を提供して
もらえるのは、茶の湯を嗜む機会もない凡人にとってはとてもありがたいものです。

それにしても、織田信長、豊臣秀吉の時代から、茶の湯の席では“大事”を図る
様々な駆け引きも展開されたのかなぁと考えるのですが、明治~大正~昭和の初期に
活躍した企業家達の茶会では、日本の未来図が語られたのでしょうか・・・。
複雑なヒューマンネットワークも垣間見られてなんだかわくわくします!

大阪企業家ミュージアムで企業家精神と企業家の事績に触れていただき、
企業家の別の一面を企業家美術館で発見する!!
企業家の新しい発見があるかもしれません。

投稿者 museum | 2012年07月04日 20:04