2007年11月29日 16:53

読書の秋

読書の秋・・・ということで、あか吉、今、司馬遼太郎さんの「翔ぶが如く」(文春文庫)を読んでいます。半年前から、他の本(東野圭吾さんの本が好きです。今度映画化される「容疑者Xの献身」には涙しました)に浮気をしつつ、ヒマを見つけてチョコチョコ読んできて、やっと8巻。ようやく「西南戦争」の戦闘シーンにたどり着き、おもしろくなってきました。

まだ読んでいる途中ですが、兵力で官軍に引けをとらない薩軍が負けを喫したのは「戦略機能がなかったから」と司馬さんはいいます。「熊本城など青竹一本でたたき割る」勢いの薩軍に、緻密な作戦など存在しなかったというのが彼の主張です。


あか吉、NHKの大河ドラマ「風林火山」も毎週欠かさず見ているのですが、主人公・山本勘助が武田家で仕官した当初、あまりに破格の厚遇に譜代の家来の嫉妬を買い、真剣勝負を挑まれる場面があります。実力は相手の方が上。しかも勘助は隻眼で足が不自由というハンディを抱えています。まともに組せば負け・・・勝つためには一策を講じなければなりません。勘助は、足さばきに難がある自分でも不利にならぬよう舟の上で戦うことを提案します。

舟の上で、戦う相手と対峙すると、勘助はまず刀で川の水をはらいます。水しぶきが相手の眼にかかってひるんだ瞬間に、今度はその刀で船底に穴を開け、自分は別の舟に乗り移ります。そうして舟が沈み、おぼれる挑戦相手を助け、勘助は見事戦わずして勝利を収めるのです。


知力というのは、人間が持っている素晴らしい武器です。大阪企業家ミュージアムで紹介している企業家のエピソードの中からも、たくさんの知恵を学ぶことができます。是非、見に来てくださ~い(結局、最後はここに行き着きます)。

あか吉

投稿者 museum | 2007年11月29日 16:53