2015年4月14日 ㈱アクティブゲーミングメディア(西区)

 4月14日に佐藤会頭が訪問した㈱アクティブゲーミングメディアは、スペイン出身のイバイ・アメストイ社長が代表を務め、社員が日本人を含めて19ヵ国の出身者により構成されるまさに多国籍企業。今回は大阪外国企業誘致センターの支援先であることから訪問が実現した。

CIMG0821.JPG「同社の会議室で英国発のNight Zoo Keeperの説明を受ける。」  懇談の場でイバイ社長は、「日本に初めてきたのは22歳の時。関西に来て今年で7年目になる。当初は東京で2008年に起業したが、半年後には大阪で制作を行おうと決心し、2009年に本社をこちらに移転した。事業内容は日本をはじめとした世界各国のゲームソフト、マンガ、アニメ等のエンターテインメント作品をロ-カライズすること。社員は60人で、日本人は20人。営業担当はクライアントの多い東京を中心に活動しており日本人が多い。残りの40人は外国人で全員大阪で制作業務に従事している。関西に来て良かったのは人材確保が容易であること。採用基準は、ただ一つで母国の最新トレンドに詳しいこと。できるだけ最近大阪に来られた方を採用するようにしている。そのため、街のスーパーやレストランなどでスカウトし面接を受けてもらうこともある。外国人は最初みんな東京に行くが、大阪に来て何かしたいという人は、日本食など何かに興味やこだわりを持っている人が多い。

CIMG0829.JPG「テレビ局の取材を受けるイバイ社長(右)」  自分自身、スペインのバスク地方で育った時は日本のアニメ、マジンガーZやゴルゴ13なども良く見ていた。これらは日本のアニメだと知っていたが、パナソニックはスペインの会社だと思っていた程度の日本の知識だった。大学を出て日本で翻訳やローカライズビジネスに携わるうち、日本のコンテンツで海外で圧倒的に売れているものが少ないと感じ、自分でコンテンツのローカライズ化を丁寧に行えばビジネスチャンスがあるのではないかと考えて起業した。最近の作品は万人受けするものを狙うせいか、以前より内容が軽くしかもハッピーエンド基調のものが増えてきている。そこで小さい子供たちに想像力と創造力を身につけてもらおうと英国発のNight Zoo Keeperを日本向けにローカライズして発売した。このゲームは英国のBBCも出資し、学校の授業でも使われている。ゲームでは日本人の子供たちも世界中の子供の動物を呼び込みことができ、国際交流という視点でも良い機会になる。1か月前にリリースしたが既に1万人が登録してくれており年内に10万人の登録が目標だ。英語教育にも繋がるプログラムとして、8歳から10歳の若い世代をターゲットに国際化を応援してあげたい。

 欧米では日本の漫画、アニメ、ゲームなどの各種コンテンツはブランドだと理解されている。これらのコンテンツ産業は、日本政府によるクールジャパン戦略などもあって、今後の成長が期待できる分野だ。わが社は従業員も60人程度の中小企業だが、日本のコンテンツを世界に売り出すために後押ししていきたい。」と熱く抱負を語った。
CIMG0836.JPG「佐藤会頭(右)と懇談するイバイ社長 」

 同社を視察した佐藤会頭は、「日本を除く18ヵ国・地域(順不同:スペイン、インド、英国、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スリランカ、チリ、エルサルバドル、スウェーデン、ロシア、ポーランド、韓国、フィリピン、中国、台湾)」の人材が会社で執務されているとお聞きし驚かされた。まさに千客万来都市OSAKAを体現されている会社に巡り合えて光栄だ。また日本のコンテンツ産業を大阪から世界に売り込んで頂き、順調に成長を遂げられていることも大変嬉しい。イバイ社長が子連れ狼や赤胴鈴之助もご存知なのにはびっくりした。成功の秘訣は、イバイ社長の日本語能力もさることながら、日本文化に対する造詣と知識の深さ、さらにはコンテンツの提供方法にあるのではないかと感じた。ローカライズする作品が大作であればあるほど大きく内容は変えないという経営戦略は、日本のアニメなど作者の意図を深く理解しているからこそできる発想だ。O-BICがイバイ社長に質の高いマッチングを提供し信任を得ていることも大変嬉しい限りだ。南港には大阪総合漫画芸術ミュージアムが1月に開設され、アニメ人材の育成も専門学校レベルではかなり進んでいる。イバイ社長がまだご存知ない大阪の気質や日本文化の奥深さをさらにご紹介したくなった。ぜひ懇親を深める機会を持ちたい。」と感想を述べた。また佐藤会頭はアイパッドに早速Night Zoo Keeperのアプリをダウンロードして登録。自らユーザーとなってゲームを体験した。

CIMG0837.JPG「様々な国籍の人が机を並べて仕事をしている。」 CIMG0840.JPG「入口のNight Zoo Keeperのパネルの前で記念撮影」

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2015年4月14日 学校法人エール学園(浪速区)

CIMG0772.JPG「右がエール学園の取り組みを紹介する長谷川理事長。左がNPOに就職したベトナム人のグェン ビック ゴクさん」 佐藤会頭は4月14日に学校法人エール学園を訪問し、長谷川惠一理事長、萩原大作理事・校長らと懇談の機会を持った。当日は学校法人エール学園の幹部から国際ビジネス学科や日本語教育学科のカリキュラムなどが紹介されたほか、NPOに就職したベトナム人職員によるブラインドサッカーチームの支援構想などが披露された。

 席上、長谷川理事長は、「大学卒業後エンジニアとして就職していたが、1967年、製パン業を営んでいた母親がこの学校に出資していた縁もあり、同校が経営難に陥った時期に母親から呼び戻CIMG0775.JPG「留学生に特化したビジネスに転換した経緯などが紹介された。左が佐藤会頭」される形で運営に携わったのがエール学園との出会いだった。当時は予備校、経理専門学校、電気工事士や印刷写植技術などの育成コースが主な事業。思わぬ借金が発覚するなど引き継いだ当初は苦労があったが、これまでに約8万人の卒業生を輩出してきた。

 1988年頃から少子化を睨んで国際化戦略を取り入れ、豪州に学校を設置して17年間にわたって運営するなど多角化も図ってきた。約10年前からは留学生を対象としたビジネスに特化してきており、現在では850名の生徒CIMG0779.JPG「同学園で開催されている本会議所のパソコン教室」のうち、中国人とベトナム人が各40%ずつ。そのほかのアジアの国からの留学生が20%というのが在校生の割合だ。とりわけベトナムからの留学生は2年前の約9倍にも達しており、凄い伸びを示している。最近ではベトナムへの日系中小企業の海外進出に伴って裾野産業分野の現地幹部育成の要請ニーズが高まっており、例えばファミリーマートの店長候補を育ててほしいなど多様なリクエストに応えるべくプロジェクトを進めている。日本政府は2020年までに留学生を30万人まで増やそうと計画しているが、現在は18万人にとどまっており達成は微妙だ。その意味でもベトナム側の日本語教育ニーズの高まりに応えてさらに受け入れ留学生を増やしていきたい。そこで現地から優秀な学生を送り込んでもらおうと一般社団法人大阪府専修学校各種学校連合会の下に留学生委員会を立ち上げた。他校とも力を合せてベトナム現地教育機関に対して大阪への留学事情を紹介し、職業教育への理解増進に努める一方、留学生向けのインターンシップ事業の充実にも努めている。」と現状を報告した。

CIMG0783.JPG「エール学園幹部の方との記念撮影。 左から萩原校長、長谷川理事長、佐藤会頭」  懇談を終えた佐藤会頭は、「約10年前に長谷川理事長が、どのようにして留学生に特化した専門学校として生き残ろうと経営判断を下したのか、今回詳しくお話を聞かせて頂きよく理解できた。中期的な人口趨勢など長いスパンを見据えた洞察力とメンタリングリーダーの育成に象徴されるように、お互いを活かし、高め合って生きていけるような生徒を育てる学校を目指したいという信念が、今の取り組みとなっているのだと思う。留学生のアルバイト先や就職先まで全て面倒をみようという経営方針が理解され、レベルの高い留学生を安心して大阪に送りこめるという意識が現地の大学や日本語学校に浸透してきたことも今日に繋がっている。大阪ではミナミをはじめ、大勢の海外観光客が来訪する機会が増えているが、エール学園の留学生が例えば大阪観光局などで、様々なインターンシップ機会を通じて実践的な職業教育を受けられるのも強みだ。留学生の人間成長を支え、大阪のファンとなる方を増やしてくれている素晴らしい学校だと確信した。」と感想を述べた。
CIMG0789x.JPG「日本の大学受験にトライした留学生の合格結果を報告するボード」CIMG0796.JPG「学校内の施設を紹介して佐藤会頭を案内する長谷川理事長(右)」

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2015年4月9日 日本シール㈱ (住之江区)

CIMG0693.JPG「電気掃除機の吸込み口ブラやエアコンのクリーニング装置の部品などにも産業資材として提供されていると説明を行う岡社長(右)」 佐藤会頭が9日に訪問した日本シールの岡茂表取締役社長は同社の第13代目社長。創業は大正11年(1922年)で、当時の創業者が大淀区(当時)に本社工場を設立したのが始まり。車輛用モケットで日本国有鉄道(現JR)への納入業者として鉄道省より指定を受けたのを機に業容を拡大。1984年に本社工場の立ち退きを機に、現在地に移転した。岡社長は佐藤会頭の来訪に合せて以下のように自社紹介を行った。

CIMG0700.JPG「車両内装資材であるモケットの製造現場を視察する佐藤会頭(中央) 同社の製品は東京のメトラなどにも納品されている。」  「当社は《良心プラス知恵》を経営哲学として、常に相手の立場にたって物事を考え行動してきた。社名は英語のあざらしという意味からとった。あざらしの毛皮のように綺麗で光沢のあるパイル織物を作りたいという思いだ。そういった前向きな経営姿勢により1959年に無数の短いパイルを傾斜させたパイルブラシを独自開発。世界に特許を出願し《エチケット®ブラシ》の登録商標で発売してきた。その後、50年間新タイプを開発し、現在《エチケット®ブラシ》関連グッズとして、約20種類の商品を製造・販売。またこの素材を応用し、電気掃除機の吸込み口ブラシ、OA機器の部品、最近ではエアコンのクリーニング装置の部品などにも提供し、産業資材としてと色々な方面で活用されている。また車両内装資材であるモケットは電車やバスの座席に張られている生地。難燃性のクッション材なども開発して快適空間を提案する一方、最近ではペットボトルの再生糸を使ったエコモケットや、抗菌・防臭効果のある光触媒加工をした環境を考えたモケット等も開発。このほかにもチタン加工、はっ水加工などを自社で施すことができる技術力を活かし事業を展開している。現在の課題はデザイン性の高いモケットやエチケット®ブラシの開発。加えてパイル加工の下請業者の数が減り、取引先が廃業の危機にあることだ。そのため、廃業する企業から紡織機を買って自社機械の部品交換用にストックすることもある。和歌山県の高野口はパイル織物の集積地で当社が買収した工場もあり、湾岸部にある当社と防災上のリスクヘッジもできている。海外進出は取引先の要請によるもの。現在は香港、上海、ベトナムに拠点がある。2015年3月には産業創造館で開催された「機能性繊維フェア」に出展し、エチケットブラシの新開発商品に関して女性ユーザーの声を聴く機会なども積極的に設けている。」と自社概要を披露した。


CIMG0710.JPG「南港にある工場内を視察する佐藤会頭(中央)と左は岡社長、右が小野製造部長」 懇談を終えた佐藤会頭は、「創業者の方が大阪シールではなく、日本シールと名付けられたことにまずは敬意を表したい。またモケットに関しては、関西圏のみならずメトロはじめ全国にクライアントをお持ちであり、品質とコスト競争力の面で高い信頼が寄せられていることが良く認識できた。京阪グループもお世話になっている。労働集約型産業であり電気代の値上げなど固定費の吸収に苦慮され、加えてこの分野には大手の有力な競合企業が4~5社あるが、海外観光客が増えることで新たな観光バス需要の広がりも期待できることから、今後受注の機会も増えてくるのではないか。インバウンドの拡大がこうした産業にも波及するにはもう少し時間がかかるかもしれないが、エチケットブラシや産業資材、貸ビルなど経営基盤を支える収益源が強みだ。バランスのとれた経営により今後の発展を期待したい。」と感想を述べた。
CIMG0721.JPG「自社で開発したエチケット®ブラシ関連の商品を紹介する岡社長(左)」CIMG0727.JPG「同社前にて記念撮影。左から2人目が岡社長。」

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2015年4月9日 津田産業㈱ (住之江区)

CIMG0611.JPG「来訪者スペースに展示されている木製カヤックに話が弾む佐藤会頭(右)と津田社長」 佐藤会頭は、昨年11月に新議員に選出された津田産業㈱の津田潮取締役社長を訪問し、最近の木材ビジネスの動向をヒアリングするとともに、木材加工の現場などを視察した。

 席上、津田社長は、「わが社の創業は大正9年(1920年)で今年95年目。創業者は彦根の出身で、設立当初は秋田杉を中心に商いを行っていたが、時代の進展に伴って広く輸入材も取り扱うようになった。住宅資材の専CIMG0660.JPG「在大阪カナダ名誉総領事館の執務室で意見交換が行われた。」門商社として日本国内はもちろん、世界各地に広がるネットワークを駆使し、用途に応じた木材・製品をデリバリーしている。と同時に、宮崎県の自社保有林を中心とする植林事業など、貴重な森林資源を守り育てる活動を積極的に展開している。宮崎県では日南の飫肥杉が有名で、油分が多く腐りにくいことから北前船や桧垣廻船などに使われてきた。木材業界は円高の時代に安い木材がどんどん入り値段が下がってきた。現在では為替環境も円安基調に戻ってきたので日本の杉を海外に種出するビジネスも手掛け始めた。当社では昭和50年代から2×4工法のオープン化に伴い、分譲住宅建設・部材供給を得意としてきたが、昨今住宅産業を取り巻く環境は大きな変革の時期を迎えている。多いときは160~170万戸あった住宅着工戸数の需要が鈍化し現在では年90万戸程度。そのため保育園や老健ホームをはじめ公共建築物などに木材を利用してもらえるよう働きかけを行っている。また大阪のことを申しあげると森林面積が全国で最少。そこで高槻の山に植林をして緑化を支援する活動を大阪府木材連合会などと一緒に行っている。このほか先般の東日本大震災の折には仮設住宅も提供したほか、東北工場を拡充して住宅の高台移転支援、気仙沼オイスターハウスの復旧などをサポートしてきた。また国内市場の需要をきめこまかく掘り起こすべく、3月以降岡山と浜松に営業所を開設した。」と最近の業況を説明した。

CIMG0666.JPG「2×4工法用の木材は自動切削で成型加工される。」 懇談を終えた佐藤会頭は、「津田産業㈱は在大阪カナダ名誉総領事館も引き受けてられており、津田社長自身も関西日加協会会長を歴任されるなど国際的視野をお持ちの方だ。京阪電鉄も中之島新線の建設の際、ホームや駅舎にカナダの難燃性の輸入木材などを活用してきたが、木材業界では為替レートがビジネスモデルを大きく変貌させてきたことは南港周辺の貯木場の現状を見ていてもよくわかる。昨今は日本の杉を海外に輸出するビジネスにも目を向けられており、そのしなやかな進化は他業界にも参考となる。また自然の恵みである「木」にこだわって、宮崎県での自社森林の維持、大阪府高槻市での植林、また耐震性や安全性に富んだ高機能住宅建材・部材の開発、さらには東日本大震災での支援活動、森林資源のエコサイクルを意識した事業活動を先導されていることに感銘を受けた。」と感想を述べた。

CIMG0670.JPG「建材の樹齢について説明を行う津田社長(左)」CIMG0685.JPG「本社前にて記念撮影。」

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2015年4月2日 チョーヤ梅酒㈱ (羽曳野市)

 佐藤会頭はミラノ万博日本館で9月の大阪ウィークにあわせて梅酒製品を大阪ブランドとして出展することになったチョーヤ梅酒㈱を訪ね、金銅重弘代表取締役、金銅俊二製造部長と懇談した。
CIMG0586.JPG「中央の金銅重弘社長からお話しを伺った。」
 金銅重弘社長は、「梅は、古くより日本人の生活にはなくてはならないものとして、梅干しなどに加工されて用いられてきた。その一つである梅酒は、保存できる保健酒として多くの家庭で作られ昔から全国で親しまれてきた。当地一帯は南向きの斜面も多く温暖なことから元々ブドウの産地として有名なエリア。当社も1914年にワインの醸造元として出発したが、ワインでは日本で一番をとることは難しいとの経営判断の下、世界でも最高の品質を誇る日本の梅との出会いを機に、それまでの蓄えを梅酒の商品開発に振り向け、梅酒造りの専門家として、多様化する消費者のご要望にお応えするべく努めてきた。創業者は、味噌や醤油がコマーシャルベースに乗る商品になったのと同じようような感覚で、戦後、家庭のどこにもある梅酒をビジネスにしようと、CMなども積極的に展開しながら市場開拓に努めてきた。戦後、チョーヤが梅酒造りを本格化させてから半世紀以上が経った。1980年代半ばから梅酒とワインの売り上げ比率が逆転し、1990年頃にはほとんどの売り上げが梅酒となった。」と自社の業況を紹介した。

CIMG0591.JPG「製品ラインナップについて紹介を受ける佐藤会頭(左)」
 また金銅俊二製造部長は、「当社では農家が製造する梅を有機栽培してもらえるよう土作りから相談にのり、採取する梅の実を厳選。現在は三重県の伊賀工場で和歌山で取れた梅を使って梅酒を生産しており、製造過程における仕込み、熟成期間など、全ての過程で一貫した基準で生産している。年間の商品開発数は8~10種類。梅酒は日本生まれのお酒で海外にも輸出しており、その売上比率は約25%に達している。現在、日本国内で梅酒を市場に出している会社は約350社ほどあるが、醸造メーカーによっては人工の酸味料を入れるケースもあり、当社の梅酒の品質の強みは一切添加物を加えずに製造していることだ。梅酒の飲み方などはCM宣伝などを通じて消費者に紹介している。長い歴史のなかで梅干しや日本酒の消費量が減っていることが心配だ。当社では多くの農家の方が丹精込めて育んでいただいた梅を余すところなく梅酒に生かし、限りない可能性を梅酒にかけていきたい。」と述べた。

CIMG0595.JPG「同社1階にて記念撮影 左から金銅重弘社長、佐藤会頭、金銅俊二製造部長」
 訪問を終えた佐藤会頭は、「昔から自分自身酸っぱいものが好物で梅干しの芯までよくかじったものだ。チョーヤ梅酒では、梅の成分を充分に活かす取り組みで他社との差別化を図っておられ、多様化する消費者のニーズに応えていることが理解できた。梅酒は日本の四季と日本人の知恵が生み出したまさに日本オリジナルブランドであり、これからはチョーヤ梅酒を大阪発の日本ブランド商品としてPRに協力していきたい。そのためには大阪市内の主要拠点でアンテナショップを展開して外国人などにも試飲してもらうことも必要ではないか。日本の酪農農家や養鶏場で、ケミカルではなく有機農業で育てた梅酒の梅を餌に加えることでコンディションを整える所が増えていると聞き、これらウメビーフのみならずウメチキンやウメポークのブランド化も期待したい。」と感想を述べた。
CIMG0594.JPG「創業当時に使われていたブドウ果汁を絞り出す機械」

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2015年4月2日 ㈱樋原製作所(堺市南区)

 佐藤会頭は2月のメディカルジャパン2015(インテックス大阪・住之江区)に出展していた㈱樋原製作所(堺市南区)をフォローアップ訪問し、代表取締役社長の樋原壽一氏らと懇談を行った。
CIMG0554.JPG「佐藤会頭(左)に内視鏡下用ポートタイプ持針器のプロトタイプを手に説明する樋原社長(右)」
 その中で樋原社長は、「次世代医療システム産業化フォーラムには平成22年に参加。そのご縁もあって、これまでに大阪警察病院の看護師さんのニーズをお聞きして”車椅子に取り付けたまま使用できる点滴ハンガー”を2年かけて開発。既に200台納品するなど、医工連携により新たな分野に進出が可能となった。また現在、東大病院の本村先生と連携して、心臓外科などでも利用できる”垂直接線運針可能な内視鏡下用ポートタイプ持針器”の開発を進めている。既にプロトタイプは完成したが、今後の課題は軽量化、先端部分のディポーザル化、そしていかにコストダウンできるかだ。この持針器の試作には既に補助金を上回る1000万円を投資しているが、商品化にあたってはさらに億単位の資金が必要となる。」と今後の課題についても説明。このほか歯科技工用粉末飛散防止ケースなどを開発してきた製造現場を自ら説明役となって案内した。
CIMG0557.JPG「内視鏡下用ポートタイプ持針器を手にとり、動作環境を確認する佐藤会頭(左)と宮城専務(右)」
 また同社長は、「当社は昭和35年にヤンマーの部品専門工場として創業。リーマンショックなど景気の変動で加工賃が75%以上減るような艱難辛苦を度々受けてきたが、そのたびに良い方に巡り合って今日までたどりつくことができた。現在では大手企業の厳しい納品条件などをクリアする努力で実力を蓄え、高精度切削加工技術を駆使した開発・提案型企業として生き残ってきた。その意味ではそれなりの存在価値があると自負している。例えば大手企業で開発に携わる若手エンジニアは、難しい図面を書いてしまうことも多々あり、開発をお手伝いする過程で工程や部品を減らすことでコストダウンできるような場合は遠慮なくそうしたアイディアを提供してきた。シャープの液晶ラインで必要な部品製造のノウハウも全て提供してきた。当社の強みは全て自社内で加工・開発できる体制を持っていることだ。先般の展示会で佐藤会頭から、海外に出て行かないで欲しいと言ってもらえ、大変嬉しかった。」と述べた。
CIMG0572.JPG「車椅子に取り付けたまま使用できる点滴ハンガーにつき説明する樋原社長」
 訪問を終えた佐藤会頭は、「手術の際のドクターの手技を補助する器具や、看護師業務の軽減となると共に患者の安全を保てる製品を手に取って操作してみて、高いレベルの技量を持つ会社だと再認識した。またアメリカのシリコンバレーを視察した話を聞き、日本では良いアイディアを製品化するにはファンドや銀行の後押しがまだまだ不足していると痛感した。これまで言い尽くされた製品化までに資金が枯渇する”死の谷”の話だが、改めてその現実を突き付けられた感じだ。樋原製作所のような会社が日本のモノづくりを本当に支えている会社だ。安定した企業経営が続けられるよう医工連携を通じて自社オリジナル製品を市場に提供してもらえるよう大商としても是非支援させて頂きたい。」と感想を述べた。

CIMG0574.JPG「加工に必要な道具類について説明を受ける佐藤会頭(前列)」 CIMG0581.JPG「同社が開発した歯科技工用粉末飛散防止ケース」CIMG0583.JPG「樋原製作所の前で記念撮影。左から3人目が樋原社長」

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2015年3月11日 南海なんば駅前、戎橋筋商店街(中央区)

CIMG0391.JPG「カメラ片手になんば駅前を視察する佐藤会頭」CIMG0392.JPG「路上パフォーマンスで賑わう駅前スペース」CIMG0395.JPG「「なんば駅前の広場化」について説明を行う池上理事長(左)と佐藤会頭(左から2人目)。右端は宮城専務。右から2人目は岡本前理事長」













 本会議所の都市活性化委員会(錢高一善委員長)では、外国人集客拠点を目指して「世界一歩いて楽しい観光都市ミナミ」を将来像に掲げ、2月の常議員会で提言をとりまとめて大阪市など関係先に要望を行った。主管するミナミの賑わいづくり、魅力発信に向けた研究会(地元はじめ幅広い企業で構成、座長は長谷川惠一・都市活性化副委員長)では、「なんば駅前の広場化」実現を働きかけるべく、官民による合同組織での検討や社会実験の実施を提唱している。そこで佐藤会頭、宮城専務理事は、3月11日に戎橋筋商店街振興組合の池上淳子理事長、岡本敏嗣宗右衛門町商店街振興組合前理事長、山本英夫戎橋筋商店街振興組合事務局長らの案内でなんば駅前広場予定地を訪問して視察するとともに、道頓堀への回遊ルートとなっている戎橋筋商店街などを視察した。

CIMG0405.JPG「混み合う戎橋筋商店街を視察する佐藤会頭(中央)」 CIMG0414.JPG「1848年創業、昆布ひと筋の「をぐら屋」(池上理事長のお店)を視察する佐藤会頭。」 南海電鉄のターミナル駅である「なんば」は、大阪・ミナミの玄関口。関西国際空港から入国した外国人、さらには世界各国・都市へと帰路につく海外観光客にとって最も強く印象に残るデスティネーションである。訪問当日もドラッグストアで買い物したり、炊飯器の箱を抱える外国人観光客の姿が多数見られたほか、なんば駅前広場では実際に路上パフォーマンスを披露する日本の若者もあった。
 訪問を終えた佐藤会頭は、「今回の訪問で、ミナミの賑わいと大阪の活力を世界にPRしていく上で、戎橋商店街、精華小学校跡地などに直結するなんば駅前の広場化が大きな役割を果たすことを改めて再認識した。また一方で、タクシーの待機場問題やなんさん通り商店街沿いの交通再編など、先導プロジェクトの実現に向けて地元の合意形成が大切であることもよく理解できた。戎橋商店街や宗右衛門町周辺、そして道頓堀へと連なるネオンや看板、風情溢れる法善寺横丁周辺の路地などは、世界に通じる大阪ブランドであり、2020年を目指して今回の提言を実現できるよう地元関係者と一緒になって進めていきたい。」と感想を述べた。

CIMG0424.JPG「道頓堀1丁目(道頓堀南側)を東進する佐藤会頭と池上理事長」CIMG0428.JPG「池上理事長から「なんば駅前の広場化」の課題につき説明を受ける佐藤会頭。」CIMG0429.JPG「なんば駅前の広場化計画の図面」

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2015年3月2日 コスモテキスタイル㈱ (中央区)

CIMG0351.JPG「斑目社長(右)から会社の沿革などについて説明をうける佐藤会頭(左)。中央は有馬部長」 佐藤会頭、宮城専務理事は、昨年11月に新議員会社となったコスモテキスタイル㈱を3月2日に訪問し、斑目寿明代表取締役社長、有馬剛経理総務部長らと懇談を行った。
 コスモテキスタイル㈱は、中央区久太郎町に本社を置く繊維製品卸売会社で現社名に変更したのは昭和57年。現社長の斑目氏は同社が三井物産の子会社であった時代に社長に就任してから14年目。現在は自社株を役員、従業員で保有するべく企業改革を進め、独立系の繊維問屋として活動を展開している。
 席上、斑目社長は、「当社は三井物産系列の会社となる以前は、昭和11年創業で裏地専門の田中茂商事が元祖で、当時から三井物産や旭化成と取引を行っていた。昭和50年代に入って過剰在庫などが原因で経営難に陥ったが、当時の物産出身の社長が綿織物中心のビジネスに切り替えて経営を立て直し現在に至っている。その後三井物産は黒字会社であってもシナジーのない子会社を整理する方針を打ち出したことから、当社では順次株式を買い取ってきた。現在の年商は約43億円で従業員数は65名。売上の90%が綿・合繊織物の企画製造販売で、残り10%が婦人アパレル製品企画製造販売だ。」とこれまでの自社の沿革を紹介した。

CIMG0357.JPG「生地デザインの企画を行う社員の方から説明を受ける佐藤会頭」  また最近の業況について斑目社長は「今期はメーカーや仕入れサイドの買い控えの影響もあって苦しい出足となったが、年後半から盛り返し何とか採算ベースを維持できる見通しとなってきた。事業は国内の問屋や小売店・チェーン店向けに自社企画の織物の前売り部門、海外にも輸出しているパッチワークキルト用綿プリント織物、機能素材を扱うスポーツ向け生地部門などで、毎年春と秋にアメリカで開催される国際キルトショーにも出展している。生地のデザイン企画は社内デザイナー5名を中心に作業を行い、足りないところは外注で対応。これまでにもゴスロリなど時代の先端をいく生地デザインを市場に提供してきた経験もある。社員は定期的に採用したいと思っているが1人前になるまで3年かかる。デサント向けの高機能スポーツ素材や手芸用の針の通しやすい布地なども扱っているが、今後はインクジェットによる凝った布地なども自社で企画していきたい。昨今の円高は当面の業況に良い影響を与えるほどには至っておらず、春物商戦も大手は脇が固かった。」と近況を述べた。
 訪問を終えた佐藤会頭は、「昨年は妖怪ウォッチとアナと雪の女王に上手く対応されたようだ。だが、それに満足することなく、一過性のブームの陰に隠れている自社の強みをどう顕在化させるか、班目社長は消費者の動向を見極めておられた。幅広い年代のファン層を抱える手芸用品用素材などを国内外に提供していることで経営に厚みが出ており、今後はニッチな市場で小物製品などを提供し、コスモブランドを立ち上げられるのではないか」と期待を寄せた。


CIMG0362.JPG「同社のショールームには様々なデザイン企画の生地が展示されている。」 CIMG0367.JPG「パッチワークキルト用綿プリント織物につき説明を受ける。左が佐藤会頭、右が斑目社長。」CIMG0371.JPG「同社の看板前で記念撮影。右から宮城専務、斑目社長、佐藤会頭、有馬部長」

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2015年2月26日 マツ六㈱ (天王寺区)

CIMG0257.JPG「松本社長(左)から同社のファーストリフォーム掲載の製品について説明を受ける佐藤会頭(右)」  佐藤会頭は、2月26日に天王寺区のマツ六㈱を訪問し、代表取締役社長の松本將氏、専務取締役の松本渉氏らと懇談を行った。

CIMG0259.JPG「1階のショールームには様々な介護用手すりなどが展示されている。」  席上、松本社長は「当社は大正10年(1921年)の創業以来90年を超える業歴があり、3代目の社長に就任して10年目を迎えたところだ。父親から後を引き継ぐ折に言われたのは、これからはリフォームと高齢化社会がキーワードになるというアドバイス。当社は建築金物の中でも手すりと取付用金具(プラケット)に強みをもつ問屋であったが、事業を進める上で感じたのは新築とリフォームでは製品の売れ方が違うということ。特にリフォ-ムの場合は施行業者がまとめ買いをしないので多品種少量対応が必要だということだ。そこで当社では在庫を全て自社で管理してネット経由の申込みを現場に直納するファーストリフォームという方式を確立し、大工や施工業者が欲しい製品を一点からでも迅速に届ける販売システムを構築した。この考えをまとめるにあたっては大工さんや施工業者600件以上にヒアリング。リフォームは新築と違って工期が1ヶ月程度しかかからないことから、現場で直接現金を回収する方式を採用した。試行錯誤しながらシステムを開設して10年たったが、現在では特約店など23,500社から日々コンスタントに受注できるようになり売上も安定、資金繰りにも貢献してくれている。特にフリーRレールなど現場で自由に曲げられる屋外用手すりなどのリピート率が高い。ニッチな市場であったが、バリアフリーの波にのり売上を伸ばすことができた。こうした取り組みが認められ、我が社のファーストリフォームが、経済産業省が平成26年度より新たに創設した「先進的なリフォーム事業者表彰(経済産業大臣表彰)」に選定された。」と自社の業況を紹介した。[

懇談を終えた佐藤会頭は、「他社に先駆けて自宅介護に役立つバリアフリーリフォーム市場に対応した製品開発に取り組んできたことが業績に反映されている。ファーストリフォームは時代のニーズを的確にとらえた独自のビジネスモデルが強みであり、カタログやHPには施工業者向けには役立つマニュアルや動画なども掲載するなど、大工さんとの信頼関係を深めるツールとして評価を得ている。また現場の声を重視する真摯な経営姿勢が社員にも浸透し、自由闊達な社風を作り上げている」と述べた。同社の先代社長である松本重太郎氏は1993年11月から2014年10月まで本所の議員・常議員。2014年11月から松本將氏が議員に就任。

CIMG0267.JPG「車いす利用者は引き戸による開閉が欠かせない。引き戸にそった可動式手すりにつき説明を受ける佐藤会頭」CIMG0286.JPG「ホームセンター向け商品について説明を行う松本社長。同社では最大4メートルの手すりを扱っている。」CIMG0288.JPG「ショールーム前での記念撮影。右が佐藤会頭、左は松本社長」

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2015年2月26日 大阪エンタテインメントデザイン専門学校/大阪総合漫画芸術ミュージアム(住之江区)

CIMG0230.JPG「大阪総合漫画芸術工科大学」の設立申請について水戸部顧問(左端)からヒアリングを受ける佐藤会頭(右から2人目)、越田・大阪エンタテインメントデザイン専門学校・校長(左から2人目)、右は西川議員・支部長。(丸十服装)」  26日佐藤会頭は、西支部長の西川典男議員らの案内で大阪・南港に2014年4月に設立された大阪エンタテインメントデザイン専門学校/同付設大阪総合漫画芸術ミュージアムなどを視察した。同校は学校法人上田学園が大阪市のワインミュージアム跡地に設立した専門学校。当日は、上田学園・学園長で専門学校・校長を務める越田英喜氏、同顧問の水戸部洋一氏らと懇談の後、池崎義男副校長らの案内で館内の研究室、図書館、タレント学科の教室などを視察した。


 席上、越田校長は、「現在、大阪には芸術系大学が1校しかないので、2017年を目途に文部科学省の大学準備設置室に単科大学の申請を提出しようと検討している。経緯を申しあげると3年前の平成24年に一度申請を出したが、文部科学省から福祉関係の新規学部以外認めないと通知された時期があり、平成25年に一旦申請を自主的に取り下げたことがある。その折にアドバイスを受けたのは生徒が間違いなく集まるエビデンスが必要だということと、地元や産業界のニーズも踏まえてほしいとのアドバイス。そこで、これを受けて再度「大阪総合漫画芸術工科大学」として立ち上げようと申請準備を行っているところだ。科目はデジタルマンガに特化したコンテンツの学科を予定している。また財団法人デザインセンターと組んだ大学院構想も視野にある。」と説明を行った。この後越田校長らは、1月17日にオープンした併設の大阪総合漫画芸術ミュージアムを案内。佐藤会頭はアニメ作品の歴史を振り返りながら熱心に視察を行った。同ミュージアムの館長は子連れ狼などで有名な小池一夫氏。「キャラクター」の世界をリアルに体感・体験してもらえる拠点として立ち上げたものであり、アニメ監督の杉井ギサブロー氏の原画やセル画、このほか海洋堂のフィギィア作品なども展示されている。


CIMG0237.JPG「大阪総合漫画芸術ミュージアムでシナリオの実物を視察」 訪問を終えた佐藤会頭は、「先般香港貿易発展局の総裁にも生徒のコミックアート作品などを披露する機会があったが、こうしたソフト分野の人材は大阪の宝であり、ぜひ一緒になって大阪発のコンテンツ産業を世界に発信していきたい。今後、漫画自体も電子書籍となり、スマートフォンやタブレットで見られることが多くなってくるだろう。新しいメディアに適した新たな表現を研究する学問であることも良く理解できた。」と感想を述べた。


CIMG0243.JPG「小池一夫館長の弟子の作品につき紹介を受ける佐藤会頭(中央)」 CIMG0244.JPG「日米アニメ界の巨匠の紹介展示コーナーを視察」CIMG0253.JPG「大阪エンタテインメントデザイン専門学校関係者との記念撮影」

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2015年2月18日 中之島GATE 中之島漁港 オープニングセレモニー

CIMG0173.JPG「中之島西部地域の開発状況について説明を受ける佐藤会頭」 佐藤会頭は、18日に開業した中之島GATE「中之島漁港」のオープニングセレモニーに水と光のまちづくり推進会議会長として出席し来賓挨拶、テープカットなどを行った。当日の式典には、橋爪紳也・大阪都市魅力戦略推進会議会長や高梨日出夫・水都大阪パートナーズ代表理事らが出席し、大勢の関係者や報道陣が式典を見守った。

 今回オープンした中之島漁港は、大阪市中央卸売市場の対岸に位置。運営は宮崎県の漁業・水産加工会社と大阪の飲食店運営会社が共同で出資して立ち上げた㈱フィッシャーマンズマーケットが担当している。挨拶を行った同社の高須清光代表取締役は、「当社の母体である㈱タカスイは宮崎県延岡の会社。これまで九州近海の新鮮な魚介類を大阪魚市場に卸売してきたが、産直ブームの波をとらえ、直接大阪・関西の消費者に提供したいとの思いが強まってきていた。そうしたところ、松本篤代表取締役や水都大阪パートナーズとの出会いもあって、この場所をお借りして鹿児島や宮崎、鳥取などの漁港から届いた水産物や魚介類を新鮮なまま提供させて頂けることになった。是非存分に味わってもらいたい。」と述べた。

CIMG0182.JPG「水上バス関係者と懇談する佐藤会頭」  来賓挨拶と乾杯発声を行った佐藤会頭は、「中之島漁港のオープンで、大阪の海の玄関口と陸とが一つに繋がった感じがする。またこの港は九州から北海道まで全国の漁場とも繋がっており、新鮮な海の幸を多くの人に味わってもらいたい。皆で千客万来、中之島漁港!と掛け声をあげて乾杯したい。」と述べた。

 オープニングセレモニー終了後、佐藤会頭は「私自身、かねてこの地でビジネスを定着させるためには、行政サイドによるインフラ整備が必要だと繰り返し知事や市長に直接要望を行ってきた。事業を進める水都大阪パートナーズの粘りで本日を迎えることができたことを嬉しく思うし、決断された㈱フィッシャーマンズマーケットのチャレンジ精神を心から讃えたい。八軒家浜と中之島西部の東西を結ぶ水の回廊の拠点が整備され、水都大阪2015のイベントが盛り上がることを期待したい。中之島漁港は今後2年間にわたり社会実験をかねて営業を行うわけだが、当地のアクセスを考えると川から直接あがれる船着き場や観光バス専用駐車場など海と陸の結節点が効果的に機能することが重要だ。またトイレの数をもう少し増やさないと長蛇の列になりかねないし、会場内の段差は夜間営業時に危険を伴いかねない。早急に対応することが肝要だ。」と今後への期待と感想を述べた。

CIMG0192.JPG「佐藤会頭はオープニングセレモニーで来賓挨拶を行った。」CIMG0204.JPG「テープカットを行う関係者。右から宇戸田氏(宮崎県漁連代表)、橋爪氏、佐藤会頭、高梨氏と㈱フィッシャーマンズマーケット代表取締役の高須氏、松本氏。」CIMG0214.JPG「乾杯の音頭をとったあと、タカスイ所属の恵比寿丸船長の長野氏を紹介する佐藤会頭。長野船長はテレビ番組SASUKEに出演し有名。」














中之島GATE 中之島漁港 オープニングセレモニー

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2015年2月14日 大阪上等ウェディング(城東区関目商店街)

CIMG0075.JPG「商店街内の特設ステージ前で「人前式」が行われた。」 佐藤会頭は2月14日のバレンタインデーに開催された大阪上等ウェディングに参列し、新郎新婦を祝福した。この催しは地元の商店(12店舗)や市民団体などとの協働による地元参加型結婚式であるのが最大の特徴。企画は関西大学政策創造学部の深井麗雄ゼミが行い、関目商店街振興組合(三浦理事長)に加えて大阪商工会議所東支部、城東区役所(奥野区長)などが協力して開催にこぎ着けたもの。
 当日は関目商店街ア-ケード下に設けけられた特設ステージで「人前式」、また商店街内の飲食店で「披露宴」が行われた。


 当日挙式を行ったのは公募で選ばれた地元の近藤豊明さん、ちあきさん夫妻。ちあきさんは沖縄県の宮古島の出身だが、ウエディングドレスでの結婚式を第2の故郷であるこの地で挙げられて良かったと感想を述べた。


CIMG0085.JPG「結婚証明書を掲げる新郎新婦」  当日、関目商店街を訪問し大阪上等ウェデイングを視察した佐藤会頭は、「今回の手作り結婚式により昭和30年代の温かみが感じられる商店街が蘇った。関西大学の深井先生は、2011年からこの商店街を舞台に様々な企画を提案し実施されてきた。商店街はもともと500mから1㎞が足元商圏だが、この商圏を大切にすることで地域のコアである商店街は存在感を示せる。全国の商店街がシャッター通りとならないよう空き店舗を埋めることに腐心するなか、今日のようにソフトの力で舞台を創りだしていくことが商店街の活性化に繋がっていくのではないか。また関西大学の学生にとっても実学を学ぶ絶好の機会になっている。今後もこうした産学官連携のイベントが広まることをに期待したい。」と感想を述べた。同商店街では本年10月に2回目のウェディングの実施が計画されているほか、東支部では関目商店街を「幸せベル商店街(仮称)」として売り込む企画も検討を進め、単なる一過性のイベントに終わらせないところがポイント。当日の模様はNHKの関西ローカル、全国版でも放映されたほか、翌日の朝日新聞や読売新聞でもバレンタインデーの企画として大きく取り上げられた。
CIMG0116.JPG「佐藤会頭、奥野城東区長なども加わって新郎新婦関係者の記念撮影が行われた。」 CIMG0121.JPG「当日は関西大学の深井ゼミの生徒の進行で記者会見も行われた。感想を語る佐藤会頭(右から2人目)」 CIMG0131.JPG「駄菓子店「扇屋」で行われた披露宴では、ハート形の手作りコロッケが参列者にふるまわれた。」













「大阪上等ウエディング」公式ホームページ

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2015年2月6日 田辺三菱製薬本社ビル竣工式 (中央区)

CIMG9945.JPGCIMG9945.JPG「田辺三菱製薬本社ビルエントランス」  2月6日、佐藤会頭は道修町に新築された田辺三菱製薬㈱の本社ビル竣工式に出席した。式典前日の5日に関西財界セミナーに出席した同社の土屋裕弘代表取締役会長は、「当社の歴史はたなべ屋(1687年創業)がルーツだ。それから数えると、今年で337年目を迎える歴史のある会社。
爾来道修町と共に歩んできたが、明日2月6日に本社ビルの竣工式を行うことになった。
健康・医療産業は、世界でいち早く高齢化社会を迎える日本にとって発展・拡大への期待は大きい。
関西という地の利を活かして産学官連携を進め、健康・医療産業を基幹産業として育成するのに貢献していきたい。」と語ったほか、当日の式典では、「道修町のシンボルとなる本社ビルが出来た。これから新しいビルに新しい魂を入れていきたい。」と挨拶を行った。
 同社では3月上旬から順次移転を開始し4月1日から新本社で業務を開始する。
 訪問を終えた佐藤会頭は、「塩野義製薬による医薬品開発の最新鋭研究所の設立(2012年)に加え、今回田辺三菱製薬が大阪に本社ビルを建設された意義は大きい。道修町は全国の薬種流通の中心地で、本社ビル周辺は日本の医薬品業のルーツといえる場所。大阪が健康・医療産業の中心地のポジションを維持していくためにも道修町を核として相互に求心力を高めて頂けると有難い。大商としても事業面で様々な支援を行っていきたい。」と述べた。

DW8_7150.JPGDW8_7150.JPG「2月6日に竣工式が行われた。」田辺三菱製薬本社ビル(メディア提供用).jpg田辺三菱製薬本社ビル(メディア提供用).jpg「4月1日から業務開始となる14階建て本社ビル全景」DW8_7272.JPGDW8_7272.JPG「新本社内を視察する佐藤会頭(右)」

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2015年2月4日 メディカルジャパン2015 (インテックス大阪・住之江区)

CIMG0086.JPGCIMG0086.JPG「リード エグジビション ジャパン㈱の石積忠夫社長(左)と懇談する佐藤会頭」 佐藤会頭は4日から始まったメディカルジャパン2015を視察。開会式でテープカットを行った後、会場内を巡覧した。
 同イベントは、大阪で開催される日本初の医療の総合展示会。主催はリード エグジビション ジャパン社で関西広域連合が特別協力し、7つの展示会を同時開催。病院ITや設備機器、看護・介護用品、医療機器、臨床検査や診断、先端医療技術、製薬関連など内外20ヶ国720社・団体が出展し、1,000社、約3万5千人の来場者(いずれも主催者発表数字)が見込まれている。


CIMG0087.JPGCIMG0087.JPG「開会式には国立循環器病研究センター研究開発基盤センター長の妙中義之氏(右)や大阪大学大学院教授の澤芳樹氏(左)<日本再生医療学会副理事長>なども駆け付けた。中央が佐藤会頭」 当日挨拶を行ったリード社の石積社長は、「第1回からこのような大規模な形で展示会を開催できることを嬉しく思う。当社では本年度に新たな展示会を13件企画。合計123件の展示会を運営するが、そのうちの4件がこのインテックスでの開催だ。今回も商談目的のバイヤーのの皆さんが多数参加される。来年度のイベントへの出展申込みも受付を開始した。当イベントは、大阪府の松井知事に声をかけてもらって企画した展示会で、知事はいわば生みの親でもあるが、既に会場のスペースが不足している。今回も出展をお断りしたケースがあり、もっと規模の大きい展示会会場をぜひ大阪にお願いしたいと知事にお願いしている。」と挨拶を行った。

 テープカットを終えた佐藤会頭は、大阪商工会議所やワールデメディカルフォーラム、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のブースのほか、関西バイオクラスター(関西広域連合)のブースに出展している本会議所の支援先企業など9社を訪問した。
CIMG0127.JPGCIMG0127.JPG「テープカットを行う佐藤会頭(中央)」CIMG0137.JPGCIMG0137.JPG「ワールドメディカルフォーラムのブースを視察する佐藤会頭」













 訪問を終えた佐藤会頭は、「イベントの企画力、集客力もさることながら、大勢の皆さんが熱心に商談する姿に医療分野のポテンシャルの高さを改めて感じることができた。来年はさらに規模を拡大して展示会を実施する予定と伺い、ぜひ一緒になって盛り上げていきたい。医療機器を開発する企業経営幹部からもヒアリングしたが、薬事申請や販路開拓などのハードルが山積し、製品化が叶っても売上げに結びつくまでに相当な時間がかかっていることを再認識した。今後はさらに支援のプラットフォームを充実させ、1件でも多くの企業がビジネスとして採算が成り立つよう支えていきたい。」と述べた。佐藤会頭が視察懇談した企業は以下の通り。
 なお会期中(2月6日まで)本会議所では近畿経済産業局と共催で「World Medical Forum 2015 in Kansai」を実施。医療機器産業の育成に注力する国際クラスター間の連携を通じて、医療機器関連企業の国際事業化を支援する。


CIMG0147.JPGCIMG0147.JPG「同ブースでは初日から熱心な商談が繰り広げられた。」CIMG0234.JPGCIMG0234.JPG「吉村メディカル福祉(株)(枚方市)のブースを訪問」CIMG0240.JPGCIMG0240.JPG「昭和精機㈱(神戸市)のブースを訪問し、藤波芳子社長(右)とともにエレカートの前で記念撮影」










■(株)ピーアイシステム(大阪市) 資本金6,600万円 
開発名:「筋トーヌスによる固縮計測装置」(薬事申請準備中)
課題・支援内容:薬事申請、販路開拓

■(株)マルイ(大東市) 資本金4,320万円
開発名:「採血・注射練習用 人工腕」(販売中)
課題・支援内容:販路開拓

■スリープウェル(株)(大阪市)(薬事承認準備中) 資本金1,110万円
開発名:「医療機器小型脳波計を用いた睡眠評価および精神疾患診断システム」
課題・支援内容:薬事申請、販路開拓

■吉村メディカル福祉(株)(枚方市) 資本金300万円
開発名:「皮膚温度計測フィードバック温熱制御技術を用いた安全性の高い携帯型温灸器『ながら灸』」(薬事承認取得直後。販売検討中)
課題・支援内容:販路開拓

■(株)飛鳥電機製作所(大阪市) 資本金1,000万円
開発名:「足底感覚検査装置(フットセンススコープ)」(薬事申請準備中)
課題・支援内容:薬事申請、販路開拓

■(株)クロスエフェクト(京都市) 資本金1,000万円
開発名:「精密心臓シミュレーター」(薬事申請検討中)
課題・支援内容:薬事申請、海外展開

■(株)樋原製作所(堺市) 資本金1,000万円
開発名①:「車椅子に取り付けたまま使用できる点滴ハンガー」(販売中)
開発名②:「垂直接線運針可能な内視鏡下用ポートタイプ持針器」(研究開発中)
課題・支援内容:開発資金、薬事申請

■(株)イワキ(東京都)  資本金3億8,000万円
開発名:「補助人工心臓用耐久試験装置」(販売中)
課題・支援内容:販路開拓、海外展開(アメリカ)

■昭和精機㈱(神戸市) 資本金9,000万円
 開発名:バッテリー充電型ナースカート 「エレカート」
 藤波芳子社長・神戸商工会議所前女性会会長が病院ナースの方の声を聴き、作業効率化に貢献しようと開発

メディカルジャパン2015
CIMG0262.JPGCIMG0262.JPG「(株)イワキ(東京都)で、 補助人工心臓用耐久試験装置の説明を聞く佐藤会頭(左)」CIMG0275.JPGCIMG0275.JPG「次回の出展申込み状況につき説明を受ける佐藤会頭」CIMG0289.JPGCIMG0289.JPG「石積社長(中央)との記念撮影。右から2番目が児玉常務理事・事務局長」

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