2013年12月27日 ㈱USJ 「ユニバーサル・ワンダー・クリスマス」 (此花区)
佐藤会頭は、12月27日に㈱USJの田中功取締役(大商・議員)のお招きにより、同社が年末年始に開催しているプロジェクト「ユニバーサル・ワンダー・クリスマス」を視察した。
同イベントは、クリスマス前後に開催しており、40名以上の出演者によるショー形式のプログラムと30台以上のプロジェクターによる光の3Dマッピングショー、そして世界一の光のクリスマスツリーの点灯などを組み合わせて11月中旬から1月第1週まで開催されているもの。
「有田順一・オペレーション本部部長(左)から 「ユニバーサル・ワンダー・クリスマス」について佐藤会頭(右)に説明が行われた。」 屋外イベントのため当日の天候に合わせた形で実施されるが、視察当日も多くの来園者が詰めかけ、USJならではの大規模な仕掛けを盛り込んだ光と歌のエンターテインメントショーを存分に楽しんでいた。
説明を行った有田順一・オペレーション本部部長は、「当社のクリスマス・ナイトショーは、演出、ストーリー、パフォーマンスなどあらゆる面でそのクオリティが高く評価されている。」と紹介。
視察を終えた佐藤会頭は、「まさにUSJならではの演出で、家族連れの来場者もみんな満足感が高いのではないか。3Dマッピングを投影する建物とも距離が近く、左右に広がる立体映像に迫力がある。園内を視察したが、来場者が何度も足を運びたくなる仕掛けが随所に見受けられ、2014年もハリーポッターなどの新たなアトラクションでさらなる動員増が期待できるのではないか」と語った。
「30台以上のプロジェクターによる光の3Dマッピングショーにより建物が彩られた。」
2013年12月5日 田辺三菱製薬㈱戸田事業所(埼玉県・戸田市)
12月5日、佐藤会頭は埼玉県にある田辺三菱製薬株式会社の戸田事業所を視察し、加賀研究本部長(代表取締役・専務執行役員)らと意見交換した。
同社は、大阪市中央区に本社を置く老舗の創薬メーカーで、「医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献します」という『企業理念』と、「国際創薬企業として、社会から信頼される企業になります」という、『めざす姿』の実現に向けて、創薬事業を展開している。
「田辺三菱製薬㈱戸田事業所の研究室を視察する佐藤会頭(中央)
田辺三菱製薬㈱戸田事業所の研究室を視察する佐藤会頭(中央)」 今回視察した戸田事業所は昭和35年に開設。現在は国内に4つある同社研究拠点の1つとして、薬になる原石を探し出すための探索スクリーニング、申請へ向けた前臨床実験などの研究が日々行われている。
当日は、同事業所内で動物施設や薬理実験室などの施設を視察して回った。加賀研究本部長らから、「新薬の候補となる化合物約61万個から、実際に薬として国から承認を取得できるのは25個程度(1/25,000の確率)であり、新薬を上市するまでには10年以上の時間がかかる」との説明を受けた佐藤会頭は、「1つの薬を誕生させるまでの研究者の皆さんの情熱と労力に感服した。創薬を含むライフサイエンス関連分野は高齢化の進む我が国では最も注力すべき事業のひとつであり、大商としても重点項目と位置付けている。今後も情報交換させていただきながら、同分野の発展に協力していきたい」と述べた。
「同社研究室前で加賀研究本部長(右)と記念撮影する佐藤会頭(右から2人目)」
2013年12月3日 関西工事測量㈱ (箕面市)
「3Dレーザースキャナーによる計測技術による地下構造物などを紹介する中庭社長(右)
」 佐藤会頭は、12月3日に建設・建材部会に所属する関西工事測量㈱を訪問した。同社は現代表取締役の中庭和秀氏が阪神淡路大震災の発生を機に復興を支援したいとの高い志の下、1995年(平成7年)3月に起業。
3Dレーザースキャナーによる計測技術を得意としており、既存の建物・土地および空間を3次元で詳細に計測するサービスを提供。例えば、離れた場所から交通規制や足場の設置なしに橋桁などを安全に計測できるほか、複雑に入り組んだ地下空間ビジュアルに表現することも可能。
こうした技術力活かして新開発したのが今年度のものづくり日本大賞の優秀賞(製品・技術開発部門)を受賞した「ひび割れ計測システム KUMONOS」。工事現場で距離や角度を測る機器「トータルステーション(TS)」の技術を応用して100メートル先のひび割れを計測できるシステムを開発した。
中庭社長は、「コンクリート構造物の寿命は50年と言われている。例えば20年後には50年を超える橋梁が半数を超え、老朽化が深刻な社会問題になる。崩壊事故を未然に防ぐには定期検査による劣化の把握が必要だが、従来のハンドスケッチによる計測では正確さに欠いていたのが実情だった。
「KUMONOSによる計測を視察する佐藤会頭」 そうした折に経年変化の把握が正確かつ安全・容易にできるひび割れ計測システムKUMONOSを市場に提供した。ひび割れの成長を定期的に継続して観測することにより適切な予防措置が可能になってくる。
KUMONOSは昨年10月ドイツでの測量分野の海外見本市への出展を機に、ロシア、マレーシア、タイ、アメリカなどで商談が進んでいる。
今後は建築物をつくることに加えて守ることでも貢献していきたい。当社では、このほか東日本大震災後に、目印のない円柱構造物などを計測できるBAUM STATIONも開発し、斜杭打設管理の行程簡素化などにも取り組んでいる。」と説明した。
訪問を終えた佐藤会頭は、「KUMONOSの特許出願から認可まで短時間だったと伺い、高精度な” ひびわれ計測技術”が社会ニーズをとらえた画期的な発明であったと再認識した。と同時に内外で新たな需要を開拓していこうというチャレンジ精神には感服の至りだ。今後の世界展開を楽しみにしている。中庭社長の関西の復興に貢献したいという思いに加え、世界の人命を助けたいという信念が会社の成長を支える原動力だと感じた。」と述べた。今回の訪問には西支部の西川議員・西支部長も同席した。
「ひび割れ計測システムKUMONOSにつき説明。右が中庭社長」「ひび割れ計測システム KUMONOSを前に記念撮影。右から佐藤会頭、中庭社長、西川議員・西支部長」
2013年12月1日 大阪 光の饗宴 2013 (中央区・大阪市役所正面前)
「開宴式で挨拶を行う佐藤会頭。壇上座席は右から松井知事、橋下市長。」 2013年12月1日から2014年1月19日まで開催される「大阪 光の饗宴2013」のオープニングイベントに佐藤会頭が出席した。
同イベントは大阪の都市ブランド向上、発信力強化、内外観光客誘致を目指し、大阪・光の饗宴実行委員会(松井一郎委員長)が今年度初めての企画として大阪市中心部の8つのエリアで展開される光プログラムが連携し、官民一体となって実施するもの。
開宴式には、松井・大阪府知事、橋下・大阪市長、エリアプログラム代表者らも登壇し、会場となった大阪市役所前には大勢の市民でにぎわった。
「点灯式に臨む佐藤会頭(右から二人目ほか)」 開会に先立って行われた打合せ会で挨拶を行った橋下市長は、「市内一体化で実施し、民間企業にもイベントを盛り上げて頂きたい。事業の質、規模では他都市に負けていないと思うが、情報誌ではイベントのランキングで上位にランクされないことも多く、大阪観光局でもっと頑張ってPRして頂きたい。今後は御堂筋イルミネーションをミナミまで伸ばしていきたいと考えている。」と語ったほか、主催者の一員として挨拶を行った佐藤会頭は、「これまで大阪の水都魅力向上にも熱心に取り組んできたが、今度は光の都。饗宴とはおもてなしの酒盛りのこと。光の饗宴はやがて食の都につながるだろう。水、光、食の三位一体が揃えば内外から大阪への観光客が来る。ワールドマスターズゲームズ開催の成功は間違いない。」と挨拶を行った。
この後行われた点灯式では、大阪市役所庁舎正面に、大阪の伝統文化をモチーフにした光と影のアート「大阪文化・光絵巻」が投影された。「大阪 光の饗宴2013」のコアプログラムとなるOSAKA光のルネサンス2013は、大阪市役所から中之島公園を舞台に12月25日まで、また御堂筋イルミネーション2013は、淀屋橋交差点から新橋交差点(長堀橋)まででを開催場所に1月19日まで行われ、いずれも17時から点灯される。
「大阪の伝統文化をモチーフにした光と影のアート「大阪文化・光絵巻」が市役所庁舎に投影された。」「OSAKA光のルネサンス2013の入口前で大阪観光局の加納局長(左)と記念撮影」
2013年11月29日 LIVING & DESIGN 2013 (中央区・グランキュ-ブ大阪)
「ミラノにも出展した大阪芸術大学デザイン学科学生の椅子作品を視察する佐藤会頭(左)」 佐藤会頭は、11月29日にグランキューブ大阪で開催されているLIVING & DESIGN 2013を視察した。
主催者であるプロダクトデザイナーの喜多俊之氏は、「今回で5回目となるが、本年の出展企業113社のうち半数以上が新規出展の企業だ。建築家の妹島和世氏をお迎えしてのセミナーでは600名を超える参加者があった。住空間を彩る多様な商品・デザインは今後の成長産業になりうると実感している。石川県の輪島商工会議所が出展している輪島塗食器、姫路城にも使われている伝統のいぶし瓦を使った壁材、和歌山木材による小さな木のモジュールによる癒し空間、納戸化した住まいを取り戻すリノベッタ・プロジェクト、ミラノにも出展した大阪芸術大学デザイン学科学生の椅子作品など、どれも面白い素材ばかりであり、今回も充実した内容になった。出展者同士の商談も非常に盛んであり、イベントが果たす経済効果も相当なものになるだろう」と説明した。
「納戸化した住まいを取り戻すリノベッタ・プロジェクトにつき喜多氏より説明を受ける。」 また喜多氏は、11月にイタリア生まれのカフェ・ブランド「CAFFE PASCUCCI」が御堂筋に新規店舗を開業したと紹介。同店舗は喜多氏が監修した店舗デザイン、家具、照明、食器などを取り入れており、イタリア文化の漂うエスプレッソ・コーヒー店をぜひご覧頂きたいとプロジェクトを披露した。
これに対して佐藤会頭は、「暮らしをドレスアップする住宅資材・建材、インテリアが日本全国から集まっており、年々充実した企画になっていることに今後のますますの発展を予感する。住空間に変化を持たせる仕掛けを充実させ、産業化をすすめることが内需振興につながることが分かった。イタリア・ミラノでは、自宅でホームパーティを開いてよく友人を招くことから住まいの洗練化が定着していると聞くが、近いうちにミラノの家庭を訪ね、その雰囲気を味わってみたいと思う。」と感想を述べた。
「石川県から参加 輪島商工会議所のブースで輪島塗食器について説明を受ける。右端が佐藤会頭」「LIVING & DESIGN 2013の会場内で喜多氏(左)より説明を受ける佐藤会頭(右)
」
2013年11月14日 キララ九条商店街、ナインモール九条商店街、割烹あお木 (西区)
「キララ九条商店街にて仕出料理栗山(栗山㈱)を訪問。」 佐藤会頭は、14日に割烹あお木(西区本田)を訪れ、西支部の西川支部長、松田副支部長らと懇談を行った。
今回の目的は、西区千代崎エリア(京セラドーム大阪周辺)の再開発進捗状況視察を前に、地域の商店街の客足動向などを実際に見聞するのが目的。
割烹あお木での懇談前には、キララ九条商店街、ナインモール九条商店街を徒歩で視察し、商店街への来訪者状況や店舗の雰囲気などを体感した。
懇談の席上、松田副支部長らは「九条地域では、平成21年3月の阪神なんば線開業で周辺地域からの買いまわり客が増えているものの、イオン大阪シティドーム店や大型ホームセンターなどの開業などにより、今後客足が鈍っていくことも想定される。地域の商店街における今後の売上げは先行き不透明であり、その動向を注意深く見守っていく必要がある。
「ナインモール九条商店街を視察する佐藤会頭」 割烹あお木は、西支部とご縁ができる以前から、地域では良く知られた日本料理店。昔から商店街関係者も良く利用してきた老舗だ。こうした店舗営業を継続していくことが地域の繁栄には欠かせない。」と紹介した。
これに対して佐藤会頭は、「九条一帯は戦火を免れ、いまも下町の風情が感じられる街並み。商店街ウォッチャーとして、有名な卵屋さんが営業を継続されていることが確認でき安心した。近隣には京セラドーム大阪やイオン大阪ドームシティ店など大型施設、さらにはマンションが相次いでオープンしている。また川口には今後開発が期待されるウォーターフロント、加えて木津川東部には先般訪問した専門学校なども数多く立地しており、南北、東西とも交通の至便な西区エリアに新たな変化の予兆を感じている。今後もを定点観測的に訪れていきたい。」と語った。
「割烹あお木にて記念撮影 右から灘本専務、西川支部長。左から店主の藤井氏、佐藤会頭。」
2013年11月14日 イオンモール大阪ドームシティ店 (西区)
「阪神電鉄なんば線「ドーム前駅」と直結する地下店舗入口に設置されている防潮トビラを視察。」 佐藤会頭、西支部の西川支部長、松田副支部長らは、西区千代崎エリア(京セラドーム大阪周辺)の再開発進捗状況を視察した。同地区では5月31日にイオンモール大阪ドームシティ店が開業。また10月19日には大型ホームセンター「スーパービバホーム」がオープンするなど地域を取り巻く環境が大きく変わろうとしている。
そこで11月14日には京セラドーム大阪に隣接したイオンモール大阪ドームシティ店中心に視察を行い、見聞を広めた。
当日案内を行ったイオンリテール㈱執行役員西近畿カンパニー支社長の若山 昇氏(大商議員)は、「先の東日本大震災では、イオン石巻店も被災したが、店内におられたお客様を3階に誘導して避難させてほか、自宅を罹災された方の避難先としてもご利用頂いた。
「1階食品フロアでイオンリテール㈱執行役員の若山昇氏(右)から説明を受ける佐藤会頭(左)」
大阪ドームシティ店はこうした経験を踏まえて、防災対応型店舗の国内1号店としてスタートした。災害時には地域の防災拠点としての役割を担えるよう地下には防潮トビラなども設置している。また効率的なエネルギー利用などを通じて地球環境を守る“省エネ”に取り組むとともに、建物の耐震性や津波対策を強化し、非常時でもエネルギーを確保できる災害に強いショッピングモールを目指している。」と紹介を行った。
視察を終えた佐藤会頭は、「大阪湾に近いエリアであることから防災対応に配慮した施設となっていることが良く理解できた。周辺の商店街の売り上げに影響がないとは言えないが、地域の住民から信頼・安心を得るための投資を随分行っておられると感じた。」と述べた。イオンモール大阪ドームシティ店は、ファッション、グルメから生活に必要なサービスまで、計126の専門店が集結。銀行やクレジット、保険サービス、ペットショップ、カルチャー教室、クリニックなど、周辺住民の生活をサポートする機能も充実。1階食品フロアは、大型ワインコーナー、直火窯で焼く「窯焼きピザ」なども展開している。
「店舗へのエネルギー供給体制について模型を使って説明が行われている。」
「屋上に設置されているガスコージェネの省エネシステムを視察する佐藤会頭(右)」
2013年11月14日 住江織物㈱ (中央区)
「京阪電鉄の10,000系車輛に提供されている座席用布地も披露された。」 佐藤会頭は住江織物㈱を訪問し、同社4階のショールームなどを視察した。
席上、同社の吉川一三代表取締役社長は、「当社は1883年に当時の大阪・住吉村で手織りの緞通工場を立ち上げたのが始まり。2013年に創立100周年を迎えた。主要株主は高島屋、日本生命、丸紅などであり大阪に縁の深い企業だ。現在、私自身インテリアファブリック業界の会長を務めているが、ピーク時と比較すると業界の取扱い高や加入企業数は相当数減ってきている。
現在カーペットとシート布地(輸送機械向けなど)の両方を取り扱えるのは当社ぐらい。売上のうち、自動車用内装材が約55%、インテリア関連が40%強を占めている。このほか袱紗はじめ美術工芸品を取り扱っているのも当社の強み。日本の国会議事堂の赤絨毯などは当社の特注品だ。最近では先般の伊勢神宮遷宮行事に際しても工芸品をご奉納させて頂いた。
「JR九州の豪華車輛「ななつ星」の座席シートなどに採用された布地について説明がなされた。」
近年は海外進出する自動車メーカーにも対応して米国、メキシコ、中国、タイ、インドなどで現地生産を行っているほか、JR九州の豪華車輛「ななつ星」などにも当社の内装材が数多く採用されている。このほかインテリア部門ではウォルトディズニー社のキャラクター関連のカーペットやカーテン、各種製品も取り扱いを開始した。
業界を取り巻く経営環境は決して良いとは言えないが、当社では特に環境マネージメントに注力しており、リサイクルタイルカーペットでは世界トップクラスの再生材比率を達成している。
こうした実績が認められ、日本政策投資銀行の環境格付融資で最高ランクを取得している。」と最近の業況を語った。
訪問を終えた佐藤会頭は、「環境、健康、リサイクルをテーマに掲げて室内環境改善やリサイクル材の活用、環境負荷の低減など環境ビジネスに積極的に取り組んでおられる経営姿勢に感銘した。消臭性に優れたインテリア機能商品の開発などは時代のニーズを的確にとらえている。そのような中、手織りが欠かせない美術工芸品分野の伝統技術を守りぬく決意をされていることが立派だ。リビング&デザイン展などを有効活用して頂き、次の100年を目指してほしい。」と語った。
「美術工芸品について説明を受ける佐藤会頭(左)と吉川社長(右)」「ディズニー関連のカーペットやカーテン、クッションなどの展示物を紹介する吉川社長(左)」
2013年11月13日 ㈱OSK日本歌劇団 (中央区)
「研修生のダンス授業風景を視察する佐藤会頭」 佐藤会頭は、㈱OSK日本歌劇団の髙世麻央氏、牧名ことり氏、中嶋健治支配人、豊田崇克取締役らの案内で、ネクストウェアビルの7階にある歌劇団事務所と5階の稽古場を見学した。
髙世麻央氏、中嶋健治支配人、豊田崇克取締役らは、「OSKを継続して運営していくためには、研修生の確保も重要な課題であり、この稽古場で研修生へのダンス授業や声楽のトレーニングなどを行っている。公演が重なる年末年始は稽古場の確保も大変になる。また地域との交流を深めるため、例えば高槻市にはボランティアで訪問ダンスの出前授業なども行ってきた。
こうした地道な努力により、子供やその母親など新たな世代のファンづくりに成果がでてきた。おかげで12月に行う高槻市制70周年記念のイベント公演のチケットは発売即完売となった。
現在ではこの取組みを大阪府下の衛星都市に輪を広げようと取り組んでいる。
またオ・セイリュウのように若手が定期的に発表できる場もできてきたが、OSKの本拠地となる常設舞台を持つことが今後の長期的な課題だ。
現在は100周年に向けてOSKのマーケットをどうやってさらに創出していくかに取り組んでいる。そのためにも多くのファン層にOSKのプレゼンスをPRしていく必要があり、例えば天才ジャズピアニスト松永貴志氏とOSK日本歌劇団のスペシャルコラボレーション映像などをOSKチャンネルで限定無料配信するなどの試みも始めた。
「中嶋健治支配人(左)からOSKの団員別スケジュールにつき説明を受ける佐藤会頭(右)」 このほかにも、来年度は幼稚園のアフタースクール事業にも取り組む予定だ。現在の団員は37名だが、世代交代なども視野に入れて運営していく必要がある。昨年OSK日本歌劇団90周年誌「桜咲く国で」を刊行したが、これまではOSKの歴史をとりまとめた冊子がなく、作成には相当な苦労を重ねたが、先人の苦難の歴史を振り返る良い機会になった。」と説明を行った。
視察を終えた佐藤会頭は、「これまでOSKを支えてこられた豊田崇克取締役の熱意に改めて感銘を受けた。OSKブランドは大大阪時代から続く有形資産であり、無形資産でもある。将来世代に受け継いでいくべき貴重な文化だ。新たなファン層の開拓などを実践する団員各位のご努力、さらには劇団を支える様々なサポーターの方々に深甚なる敬意を表したい。本日、研修生や団員の皆様の稽古風景などを見せて頂き、一つの公演が多くの努力の上に成り立っていることを改めて学ばせて頂いた。そして何よりネクストウェア社の社員の皆様の多大なるご貢献にも改めて感謝したい。」と語った。
「年末年始の公演準備に忙しい㈱OSK日本歌劇団」「㈱OSK日本歌劇団の髙世麻央氏、豊田崇克取締役より福井県武生市での最新の活動状況などが説明された。」
2013年11月13日 ネクストウェア㈱ (中央区)
「IT業界の動向について熱心に説明するネクストウェア㈱の豊田崇克代表取締役社長(右)」 11月13日、佐藤会頭は、ネクストウェア㈱の豊田崇克代表取締役社長を訪問し、意見交換を行った。
席上、豊田社長は、「ITバブル全盛の28歳のころ、今の会社をMBOで引き継ぎ20年以上が経過した。現在の従業員は300名で、拠点は大阪、東京、名古屋にある。ご承知の通り、IT業界は汎用機(サーバー)からパソコンへの第1次ダウンサイジング時代、そして今ではタブレット、クラウド世代に突入するなどすごい勢いで変化と淘汰が進んでおり、昔の技術にしがみついていると会社は立ち行かなくなっているのが現状だ。そのような中、当社の強みはイングレスというリレーショナルデータベースマネジメントシステムを導入し、データベース管理ノウハウを蓄積していたことだ。そのため単なるコストダウンの相談のみならず、社会とどう向き合い、顧客に何を納品できるかという視点に立ってソフト開発の受託業務を行ってくることができた。
ここ10年間で3度ほど大きな波があったが、今はリーマンショック後にどう会社を変えていくかが最大の経営課題。そこでシリコンバレーにある米企業と提携し、全てのシステムをクラウド化するモダナイゼーション化の方向を目指している。このほか心掛けているのはコンテンツを自ら作るDNAを社内に取り込むこと。とりわけ日本では光通信用ケーブル機能の管理システムが秀でており、当社のソフトも海外に輸出できるほどまでになってきた。
光ファイバーなど通信インフラの整備が整い、デバイスフりーの時代が来ると、コンテンツそのものの重要性がさらに増してくるだろう。また現在当社では、自治体向け税金滞納徴収システムの販路拡大や新規に設立される大学向けのソフト開発にも注力している。そこで優秀なソフト開発者を確保しようと、18年前から全国の高専生を対象にプログラミングコンテストを主宰し、人材発掘に努めてきた。私自身、現在一般社団法人コンピューターソフトウェア協会の副会長を務めているが、大阪にはソフトウェアの会社が少なくなってきており残念だ。ITは重要な社会インフラに近づいてきており、プロダクトアウト的でなく徹底してカスタマー向けのソフト開発に取り組む姿勢が必要とされている。」と述べた。
訪問を終えた佐藤会頭は、「豊田社長の会社はメーカーから小売業まで全業種がターゲットとなる。また国内外の通信ケーブル会社への管理ソフトの提供をふまえ、OSKなど大阪文化のコンテンツの価値に着目するなど先を見据えた経営努力を行っていることに驚かされた。業種柄、顧客データなどのリスク管理が重要となってくるが、クラウド化が進めばリスクヘッジに繋がっていくことも理解できた。デバイスが変わる度に、マーケット自体もその都度生まれ変わる厳しい業界だが、豊田氏はそれらに柔軟に対応できる洞察力を兼ね備えたリーダーだ。」と感想を述べた。
「ネクストウェア社幹部より受託している病院の電子カルテ化などのシステム開発につき説明を受けた。」「ネクストウェアビルの前で記念撮影。左から佐藤会頭、㈱OSK日本歌劇団の髙世麻央氏、ネクストウェア㈱の豊田崇克代表取締役社長」
2013年11月6日 OSAKA STYLING EXPO 2013 リビング部門 (中央区)、11月8日 ファッション部門(北区)
「日本列島のデザインを模ったネックレスなどに見入る佐藤会頭(MSAKAZU HORI DESIGN 堺市のブース)
」 佐藤会頭、灘本専務は、6日に高島屋大阪店で開催されている「OSAKA STYLING EXPO 2013 リビング部門」を外海実行委員長の案内で視察した。
同イベントは11月6日から12日までの7日間にわたり、デザインに優れたリビング分野の消費を展示・販売するもの。
今回は73社の応募者の中かから選ばれた25社が出展。このうち15社が新規の展示企業となった。
当日佐藤会頭は、㈱ジャンクション(西成区)が企画・製造を手掛ける古い地図や余り生地などを活かしたスマートフォンカバーや特別出展のオプスデザインのブーズなどを熱心に視察した。その後、高島屋大阪店の催事企画で出展していた島之内フジマル醸造所のワイナリーコーナーに立ち寄り、2013年版大阪産ワイン生産の取り組みなどをヒアリングした。
「淀川の鵜殿にあるヨシを使った照明器具。昨年にも出展し、その後イタリアの展示会にも参加と報告があった。(アトリエMAY)」「島之内フジマル醸造所の藤丸代表(右)より2013年産大阪ワインの試飲を勧められる佐藤会頭(左)」
また8日にはグランフロント大阪北館の1階で開催されたファッション部門を視察。
同イベントでは在阪アパレルメーカーなどの協力を得て2014年春夏の新作商品をファッションショー形式で紹介。新進・独立系ブランドなどを合わせて計21社22ブランドが披露された。
両イベントの見学を終えた佐藤会頭は、「今回も大阪らしいライフスタイルの商品が視察でき、見るだけで時間を忘れてしまうほどだ。日常の生活に潤いをもたらす関連商品が数多く展示されており、来場者にとっても関心を深めて頂けたのではないか。また出展者の方にとっても消費者のニーズをくみ取る絶好の機会であり、今回の展示やショーへの参加を機に、ぜひ販売チャンネルの拡大に繋げていってほしい。」と述べた。
「ファッション部門のオープニングイベントには佐藤会頭、外海実行委員長はじめ大勢の関係者が集合した。
」「メインステージから出てランウェイを颯爽と歩くモデル」
「21社22ブランドの衣装を着たモデルが勢揃い。
」
2013年11月6日 ㈱カサタニ (淀川区)
「笠谷勝美代表取締役社長(左から2人目)、笠谷昌宏代表取締役専務(左)と懇談する佐藤会頭(右から2人目)、灘本専務(右)
」 11月6日、佐藤会頭、灘本専務は、淀川区に本社を置く㈱カサタニを訪問し、笠谷勝美代表取締役社長、笠谷昌宏代表取締役専務らと懇談を行った。
同社は携帯型電子機器の軽量薄型化と意匠性を発展させたマグネシウム合金プレス製品の開発でこの度第5回ものづくり日本大賞特別賞を受賞。
今回の訪問では、これらの開発や新分野への進出にあたっての取り組みを中心にヒアリングを行った。
笠谷勝美代表取締役社長(大商議員)は、「当社は自動車部品用薄板バネの製造からスタートした。その後、製造ノウハウを活かして家電製品、IT製品、移動体通信分野、エネルギー関連など時代の先端を行く分野で精密加工部品を提供し、日々新なりの精神で金型技術などに磨きをかけてきた。環境分野のシリコンウェハー生産部門が低迷する中、1997年ごろから夢の金属マグネシウムの研究に取り組み、金型設計からプレス加工、表面処理まで一貫生産できる技術の確立に取り組んできた。
「シリコンウェハー生産の現状について説明を行う笠谷勝美社長(中央)
」 課題は腐食しやすいマグネシウムの錆の克服。社員を大学に派遣して産学協同によりマグネシウム本来の美しさを活かせる表面処理技術「マグブライト」を開発。軽量化を求めるパソコン、タブレット、携帯電話などに量産供給できる方向性を確立しつつあり、今後の新市場開拓に期待を膨らませている。
現在マグネシウム合金の温間プレス加工から表面処理まで行えるのは当社のみであり、技術の普及が必要となってくる場面がでてくるかもしれない。ただ弱電関係への売り上げは波があり、現在の売り上げは自動車関連が60%を占めている。2015年以降のハイブリッド車規格に、モーター用部品や車載電池の部品、さらにはパワー半導体などの部品を採用してもらえるよう取り組んでいる。」と近況を語った。
訪問を終えた佐藤会頭は、「カサタニ社が取り組む特殊精密加工は、時代が変遷し新商品が登場する節目に必要とされる役割を果たしている。日々新なりの経営姿勢で新たな事業分野にチャレンジする経営姿勢に大変感銘を受けた。マグネシウムは金と美を組み合わせた漢字だそうだが、実物を拝見して表面光沢の美しさに驚かされた。これからもマグネシウム以外の新たな素材の加工に取り組み、様々な産業分野で変化の先頭に立っていって欲しい。」と述べた。
「大手電機メーカーのパソコン用に納品されているマグネシウム合金の精密加工製品につき木村執行役員(右)から説明を受ける
」
2013年11月5日 サイゴン商業公社大阪駐日事務所(北区)
「事務所内で進出場所決定までの経緯についてグェン・ヒュウ・ヤン駐日事務所長(中央)、ユン・クアン・チィ チーフアシスタント(右)から説明を聞く佐藤会頭(右)
」 佐藤会頭は、11月1日に開設されたサイゴン商業公社大阪駐日事務所を訪問。
グェン・ヒュウ・ヤン駐日事務所長、ユン・クアン・チィ チーフアシスタントらと懇談し、大阪への進出に対して謝意を伝えるとともに、今後も相互に協力して日越のビジネス交流強化を図っていきたいと述べた。
1995年設立のサイゴン商業公社はホーチミン市が管轄する公営企業で、子会社、提携会社などを含めて70社以上から構成される企業集団。
大阪駐日事務所では、ホーチミン市と関西圏企業との貿易・投資・観光などの交流活動を促進するため、各種情報の提供と収集をメインに活動を行う。ヤン所長は、「サイゴン商業公社の日本事務所は横浜に次いで2か所目。ホーチミン市と連携して日本企業の現地受入れ支援、ベトナムローカル企業の日本受入れなどの業務も行っている。
「サイゴン商業公社大阪駐日事務所の役割について説明を受けた。」 ホーチミン市の管轄で工業団地が25ヵ所ほどあるが、まだまだ日系の工業団地が少ない。運営する工業団地の中には小規模企業向けに提供できるものもあり、工業団地の運営ノウハウも少しずつ学んでいる。裾野産業を育成するためにも、こうした最新情報を大阪・関西圏の中小企業に提供していきたい。」と説明を行った。
佐藤会頭は、「10月にホーチミンを訪問し、日系のロンドウック工業団地を視察した。同団地には大阪からタカラベルモント社が進出しており良いモデル事例になるのではないか。ハノイではサン国家主席と面談し、ザップ将軍のご逝去に対して哀悼の意をお伝えすると共に、これまでのご協力に御礼を申し上げて最新状況をご報告させて頂いた。その折に、医療機器分野の企業進出も今後ターゲットになるのではないかと申し上げたが、来年3月にはサン国家主席が訪日のご予定もあると伺っており、更に良い結果がご報告できるよう取り組んでいきたい。大商の国際部とも連携して業務の支援をお手伝いしていくのでどんどん活用してほしい。」と呼びかけた。
今回の駐日事務所の設立に際し、大阪外国企業誘致センター(O-BIC)等では、オフィスや住居の物件紹介、事務所の内装・設備等の情報提供、PR支援などを行った。
「同事務所入口で記念撮影。右がグェン・ヒュウ・ヤン駐日事務所長、左が佐藤会頭」
2013年10月28日 学校法人滋慶学園グループ(西区 大阪コミュニケーションアート専門学校、大阪スクールオブミュージック専門学校、大阪ダンス&アクターズ専門学校)
「滋慶学園グループの各専門学校では、実践力要請に役立つ様々な企業プロジェクトが行われている。 右から浮舟邦彦代表、佐藤会頭」 佐藤会頭は、本年9月に新規会員としてご入会頂いた滋慶学園グループの浮舟邦彦代表、㈱滋慶の田仲豊徳代表取締役らの案内で、同校の施設を訪問し意見交換を行った。
一行は、最初に西区北堀江にある大阪コミュニケーションアート専門学校にて専門学校制度の沿革や同校の果たすべき役割などについて説明を受けた。
その中で浮舟総長、高柳教務部長、喜多総合音楽プロデユーサーらは、「18歳人口は2020年に100万人程度まで落ち込む。少子化時代が進展するなか、職業人教育をミッションとしている当校では、10分類25種類の教育を全国60校で実施。コンセプト力、クリエーティブ力、プレゼンテーション力を磨くべく、各学科において業界から課題をもらって学生に取り組ませる産学協同教育プロジェクトを導入。
「大阪コミュニケーションアート専門学校でのデッサンの授業風景」 例えば大阪コミュニケーションアート専門学校では3年間で9課題をこなすこともあるほか、大阪スクールオブミュージック専門学校では、音楽会社からアーティスト向けに楽曲候補の提供依頼を直接受けることもある。また専門分野ごとの職業教育を運営するスタッフの横断的連携組織として滋慶教育科学研究所を立ち上げ経営や運営の効率化に取り組んでいる。
今後は2015年を目途におもてなしを学ぶ学科を立ち上げる計画だ。エンターテインメント系では、歌手やダンサーのみならず、音声、照明、声優などの裏方まで含めて人材を育ててきており、これまでに多数の卒業生を輩出している。これらの実績が評価され、現在では450社を超える業界関係者が当校を毎年訪問し、生徒が直接アピールできる環境も提供している。
こうした取り組みが評価され、文部科学省の生涯学習局の担当者なども良く視察に来られる。」とこれまでの取り組みを熱意をもって紹介した。
「大阪スクールオブミュージック専門学校には、最新のレコーディング設備が完備されている。右が説明を行う喜多総合音楽プロデユーサー
」 訪問を終えた佐藤会頭は、「大阪市内でこのような素晴らしい職業教育を実践されている学校があることを今まで全く存じ上げなかったことが恥ずかしいくらいだ。福澤諭吉翁の学問のす々めや澁澤栄一翁の論語と算盤でも実学が強調されているが、大手企業のみならず中堅中小企業にとって本当に必要とされる人材は、即戦力となる技術、知識を習得し、それを人に伝える力を兼ね備えた人材だ。凛とした教育理念が、日本経済に役立つ人づくりを可能にしているのではないか。また大阪文化のシンボルであるシンフォニーホールの運営を朝日放送から受け継いで頂いたことにも大変感謝の気持ちで一杯だ。」と感想を述べた。
「同校専門学校生によるゴスペルのパフォーマンスが披露された。
」「同校にて記念撮影 左は浮舟邦彦代表、中央が佐藤会頭、右が㈱滋慶の田仲豊徳代表取締役」
2013年10月25日 ㈱いわさき(東住吉区)
「食育SATシステムについて説明を受ける佐藤会頭(右)
」 佐藤会頭は東住吉区にある㈱いわさきを訪問し、岩崎雅明社長らと懇談を行った。
㈱いわさきは昭和7年の創業で、食品サンプルの製造で全国の店舗からの受注を直接請け負い、そのシェアは60%に達している。またその製造技術を活かし、フードモデル(料理模型)とICタグを使った体験型栄養教育システム「食育SATシステム」を考案。栄養教育の現場(栄養士養成大学、看護系大学、病院・クリニック、企業など)全国150か所に導入。同システムは、フードモデルを選ぶと瞬時に栄養価を表示できることから、糖尿病やメタボ予防の栄養指導など様々な場面で活用されている。また同システムを通じて病院と協力関係を構築。
2005年からは関西医大、医療系商社ジャストメディカル(大阪市)との協力により、医療・看護トレ-ニングモデルの製造にも参入。これまでにカテーテル挿入用トレーニングモデルの開発に取り組み、心臓血管モデル作りに成功。
「岩崎社長(右端)などからカテーテル挿入用トレーニングモデルについて説明を受ける佐藤会頭。(右から2人目)
」 同社が特許を取得した「サーキットプラス」は、心臓カテーテル法の基本操作を人体に近似した感触で体験できるほか、冠動脈狭窄部位を狭窄パーツにより再現するなどの工夫が取り入れられていることから、すでにこれまで100台以上の納入実績に繋がっているという。
岩崎社長とメディカルモデル企画開発チームの岸本圭太リーダーは、「サーキットプラスでは、ドクターのトレーニング用にシリコン一体成型で枝分かれ部分も最小限にするなどこれまでに培ったサンプル製造技術を存分に活用している。また前立腺部位の手技体験用キットなども開発してきた。
このほか看護の分野では人工肛門であるスマートケアに関する製品を医師や看護師の協力を得て商品化。こうした取り組みを通じて医療・看護の手技レベル向上に貢献し、医療事故の減少に寄与したい。」と抱負を述べた。
「デザートのサンプルを製造。全国の飲食店から舞い込む様々な受注に対応している。」 訪問を終えた佐藤会頭は、「食品サンプル事業の技術蓄積を存分に活かして医療・看護向けトレーニングモデルへと参入するなど、オンリーワンの強みを活かした新市場開拓に敬意を表したい。人体の血管構造模型を実際に拝見し、様々な部位の症例に対応できるなど医療現場のニーズに応えていることも強みだと理解できた。今後、国内外で販路を広げていけるよう次世代医療システム産業化フォーラムなどを紹介して支援していきたい。」と感想を述べた。
「ビールの泡を再現するべく作業中」
2013年10月25日 東住吉・平野地域活性化プロジェクト 第9回産業交流フェア(平野区)
「第9回産業交流フェア開会式でテープカット。左から大谷実行委員長、佐藤会頭、飯田南支部長
」 佐藤会頭は、10月25日に平野区民センター(コミュニティプラザ平野)を訪問し、第9回産業交流フェアの会場を視察した。
同イベントは、地元の中小企業経営者らが実行委員会(大谷和成実行委員長、事務局:南支部)を組織し、東住吉や平野区の優れた商品や技術、企業を広く紹介するため平成17年度から毎年秋に開催しているもの。
今回は37社・12団体により計49ブースが参加。地域特性もあり出展企業は食品関係企業の参加が多いことから、毎年会場には区民や児童なども多数訪れ、市民が地域資源を見直す良い機会となっている。
こうした取り組みをさらに実効あるものとするため、実行委員会内では地域ブランドH2Oの開発が進められ、「東住吉区・平野区産業振興プロジェクト 地域ブランド認定事業」も緒についている。
会場には地元産品等30点が展示され、今回からは来場者による投票によって地域ブランド大賞を決定する初の試みも行われた。
「ファスナーを使用したネクタイを製造販売するプリズマネクタイを訪問。左が佐藤会頭。
」 来賓挨拶を行った佐藤会頭は、「今回で9回目となる産業交流フェアが毎回内容を充実して開催されていることに敬意を表したい。地域ブランド認定事業は大阪活性化に役立つ’街おこし’であり、H2Oブランドを拝見するだけで、いかにご当地が歴史・文化に富んだエリアかを理解することができる。私自身、時間を見つけてまずは平野区内を街歩きし、平野こんにゃくなどの名産品の製造現場を訪ねてみたい。」と述べた。
開会式には南支部の飯田圭児支部長(本所議員)、田渕宏政副支部長(本所議員)、更家悠介顧問(大商常議員)のほか、藤井平野区長、小倉東住吉区長なども出席した。開会式終了後、佐藤会頭は会場内を巡覧し、出展企業の代表者らと懇談した。
「島野珈琲のブースで懇談する佐藤会頭(左)。右が島野社長
」「地域ブランド認定事業H2Oで紹介されている地元産品を視察する佐藤会頭
」
2013年10月24日 大阪企業家ミュージアム特別展示 「がんこ50年 創業者・小嶋淳司の企業家精神」
「特別展示コーナー入口
」 大阪企業家ミュージアムでは10月1日から、現在副会頭を務める小嶋淳司氏の企業家精神を紹介する特別展示を実施している。
10月24日には佐藤会頭が大阪企業家ミュージアムを訪れ、創業時のエピソードなど、がんこ50年の歴史を紹介する掲示物などを熱心に視察した。
小嶋氏は今から50年前の昭和38年に淀川区の十三で4坪半の小さな寿司屋を開業。
その後、今日に至るまで「人にほれ、仕事にほれ、ほれた相手に尽くし抜け」や「活人」をモットーに掲げ、大阪・関西を中心に90以上の店舗を構える外食ビジネスチェーンに育て上げてきた。
「がんこ創業者のポリシーなどの紹介文を視察する佐藤会頭
」この間昭和55年にがんこフードサービス株式会社を設立して法人化を進め、個人ビジネスから脱却して現在の経営基盤を築いている。
特別展示を視察した佐藤会頭は、「学生時代、創業後間もない頃の十三のお寿司屋で食事をさせて頂いたことがある。それまで定価表示のなかった寿司屋で、きちんと値段設定を顧客に明示するなど、顧客目線に立ったビジネススタイルを‘がんこ’に貫かれたことが成長の礎になったのではないか。また開業前には、事前にマーケティング調査をされた上で寿司ビジネスに参入されるなど、用意周到で緻密な感性も持ち合わせておられる。昔の写真を拝見しても、今と変わらぬ一徹さを感じることができる。」と感想を述べ、京阪沿線沿いでも昭和50年にくずは店を開業して頂き、今でもビジネスを行って頂いていると歴史を振り返った。
「展示コーナーでは、起業にいたるルーツなどが丁寧に紹介されている
」「がんこフードサービス㈱より提供された各種展示物を視察
」
2013年10月24日 大阪勧業展2013(中央区)
「中村工業㈱(大正区)のブースでワイヤロープの品質検査や編込み加工の実演などを視察する佐藤会頭(右)
」 佐藤会頭は、10月24日大阪勧業展2013の会場を視察した。
今回のイベントには大阪府下全ての商工会議所・商工会の連携により12分野から過去最多となる340社・団体が出展。参加企業は来場者との交流機会を少しでも増やそうとブースの展示を工夫し、技術力や特色ある商品の紹介に努めていた。
当日佐藤会頭は、中村工業㈱(大正区)のブースでワイヤロープの品質検査や編込み加工の実演などを視察したほか、建築資材運搬用のシャックル・ワイヤロープ・吊りチェーンなどを製造・販売している大洋製器工業(西区)のブースでも足を止めて説明に聞き入った。
このほか特殊印刷加工の素材メーカー村田金箔㈱(阿倍野区)が開発した純金入りごま油やあぶら取り紙、さらには経営コンサル会社㈱そだてるで提供している営業力強化に向けたマンガ広告事業などの説明に興味深く耳を傾けたほか、なにわ名物開発研究会では、野杁育郎氏(㈱せのや 代表取締役)と懇談し、大阪らしい土産物の開発などにつき情報交換を行った。
「㈱画屋で代表取締役の小川満洋氏(右)より、まんがでPR大作戦の説明を受ける佐藤会頭
」 訪問を終えた佐藤会頭は、「天候が悪いなか来場者の客足が心配だったが、総合見本市ならではの強みを活かして商工会議所の会員企業同士で異業種交流の機会として活用してもらっていて安心した。」と感想を述べた。
また初日の開会式には倉持治夫副会頭(大同生命保険㈱代表取締役会長)が主催者を代表して挨拶。
その後、会場内を巡覧し㈱エンジニア(東成区)のブースで高崎社長から米国でも販売を開始した工具製品の説明などを受けた。
「なにわ名物開発研究会で野杁育郎氏(左)より大阪土産について説明を受ける」「開会式後、エンジニアのブースで高崎社長より商品説明を受ける倉持副会頭
」
2013年10月10日 水都大阪フェス2013 前夜祭(西区)
「おおさかカンヴァス2013のアート空間を視察
」 佐藤会頭は、10月10日に「中之島ゲート」(大阪市中央卸売市場の対岸南側に位置。)で開催された水都大阪フェス2013の前夜祭に出席した。
水都大阪フェスは今年5月に民主導で設立された新組織「水都大阪パートナーズ」(「水と光のまちづくり推進会議(会長:佐藤大商会頭)の下部組織」が開催準備を進めてきたもの。同組織(高梨事務局長)では、水都大阪の賑わいづくりに向け、民ならではの企画により、大阪の水辺に新たな魅力を打ち出すべく事業を展開している。
前夜祭の席上、挨拶を行った佐藤会頭は、「今日は来賓ではなく、主催者の一員の気持ちでこの場に立たせて頂いている。私自身、水都大阪の復活をめざし八軒屋浜の整備なども進めてきた。本日中之島ゲートエリアでのイベントが開かれることになり、やっとここまで辿りついたかと感慨深いものがある。本日のイベントにはシアトルからのゲストも来られている。また私自身、今朝の早朝便でベトナムから帰国したばかりだが、河内と漢字で書いてハノイと読むように、水都と書いて大阪と読んでもらえるようにしていきたいと思う。関係者の皆様と一緒にイベントを盛り上げていきたい。」と呼びかけた。
「中之島GATEに出店している飲食店を視察する佐藤会頭」 中之島ゲート(西区川口)は、堂島川、土佐堀川が合流し大阪湾へと流れる安治川沿いにあり、いわば川と海からの玄関口に位置する大阪開港の地。また大阪市中央卸売市場のおひざ元であることから、今回ベイアリアのマーケットリゾートをめざし7店舗の飲食店が社会実験を兼ねて出店。
乾杯挨拶には、出店者を代表して大起水産の佐伯社長(大商議員)が登壇し、「このイベントを機に中之島西部が食のテーマパークとして育っていっていくことを願っている。」と述べた。
訪問を終えた佐藤会頭は、「中之島ゲートのウォーターフロントは雰囲気も良く、海外のマーケットベイのようだ。賑わいを継続するには民間投資を呼び込むことが必要。そのためにも、行政サイドで電気やガス、駐車場など必要なインフラ整備を積極的に行っていって欲しい。」と述べた。
「オープニングセレモニーで挨拶する佐藤会頭」「不二熱学の近藤副社長(中央)、朝日新聞の諏訪記者(左)と懇談する佐藤会頭」
2013年10月9日 ベトナム日本人材協力センター(VJCC) (ハノイ)
「深田駐ベトナム日本国大使(左端)を訪問して意見交換を行う佐藤会頭ほか」 佐藤会頭は、ベトナム日本人材協力センター(VJCC)の訪問に先駆け、8日に深田博史・在ベトナム日本大使と意見交換を行った。
その中で佐藤会頭は、「ベトナムは国をあげて組み立てからものづくりへの転換を目指している。しかし、転換を成功させるには、外部からの支援も必要だが、ベトナム自体に事業家が現れることが重要だ。全部外頼みではなく自らやろうという人が必要。国営企業の体質を一掃することがまず必要だ。ベトナムのビジネスは日本の高度経済成長期に相当する時期に来ている。」と述べ、JICA(独立行政法人国際協力機構)の方からベトナムで現地経営者に日本の経営を教育している機関があるとお聞きしているので今回ぜひ訪問したいと考えていると訪問目的の一つを披露した。
「VJCC訪問前にはベトナム航空幹部も表敬訪問。往来の活発化に伴う日越間の輸送力強化に向けた取り組みを要望した。」 翌日9日にベトナム日本人材協力センター(VJCC)を訪問した佐藤会頭は、ベトナム人経営者ら2名と懇談。宝石加工会社の女性経営者は、「当社は2003年に日本からの全額出資で設立。日本に加工品を輸出しており、現在の従業員100人。ベトナム式経営では短期で効果をあげにくかったが、人事、生産管理、品質向上、現場改善など、ここで日本式の経営を学んだ。また日本での研修を通じて人材開発、人材育成の重要性も学ばせて頂いた。日頃、努力を続ければ外部環境の変化に起因する困難は乗り切れると信じている。」と述べた。
またプラスチック金型製造の経営者は、「当社は1995年の設立。国内で資本を募り、バイク用部品の製造を行っている。現在の従業員は130人。経営塾3期生であり、事業の再編成は日本モデルに学んで導入した。この研修は会社の戦略、方向性を考える上でとても良い機会になった。日本企業は経営者の哲学を従業員に伝達できている点が素晴らしい。また、その哲学を行動に移す過程が重要だと感じている。」と述べた。
最後に佐藤会頭は、松下幸之助翁や、日本の資本主義の父である渋沢栄一翁の経営哲学を紹介する「論語と算盤」も参考にして学んでほしいと参加者にエールを送った。ベトナム日本人材協力センター(VJCC)は、ベトナムの市場経済化に資するべく日越両国政府の合意の下に設立された人材育成機関で、日本側はJICA(独立行政法人国際協力機構)が中心となって運営している。
「ベトナム日本人材協力センター(VJCC)に設けられている日本留学支援コーナー」「ベトナム日本人材協力センター(VJCC)での訪問を終え参加者と記念撮影」
2013年10月7日 ロンドウック工業団地インキュベーション・ファクトリー (ドンナイ省)
「開所式で挨拶を行う佐藤会頭」 7日午後、佐藤会頭はロンドウック工業団地内のインキュベーション・ファクトリーの開所式に出席した。
同工業団地内ではザ・サポ-ト社(富士インパルスが出資・運営)により、海外進出経験のない中小企業がモノづくりに専念できるよう様々な支援サービスを提供。とりわけレンタル工場の小分け利用が可能となる新しいスキームを提供しているのが特徴となっている。
これらの取り組みは、本会議所や近畿経済産業局も中小企業の共同進出モデル事例として積極的に後押しを行っており、すでに7社が同団地への進出を決定している。
「テープカットに臨む佐藤会頭(左から4人目)、富士インパスルの山田社長(左から3人目)、丸紅の橋本執行役員・大阪支社長(大商常議員・国際ビジネス委員長 左端)」
当日の式典で佐藤会頭は、「2012年2月にサン国家主席に面談した折に山田・富士インパルス社長にも同行をお願いし、ベトナム政府への協力要請も行ってきた。わずか1年半のうちに新たな仕組みが立ち上がり、中小企業が共同進出するという第1歩を記すことができたことに対し、心より祝意と感謝をお伝えしたい。大阪商工会議所でも工業団地進出勉強会などを通じて支援を重ねてきたが、今回のレンタル工場でのインキュベーション・ファクトリーの実現は何より山田社長の変わらぬ強い熱意の賜物にほかならない。今後もベトナム政府要人への働きかけなどを通じて継続的な支援を行い、ベトナムの裾野産業の育成、ひいては日本の町工場の技術伝承などを支えていきたい。」と述べた。
また山田社長は、10月9日ハノイでのチュオン・タン・サン国家主席への面談に同席し、中小企業進出支援の謝意を直接伝えると共に今後の更なる協力についても要望を行った。
「レンタル工場で稼働準備の進む状況を視察する佐藤会頭(左端)、福島新関空会社会長(左から2人目)。」「ロンドウック工業団地のレンタル工場を視察した大商ミッション一行と記念撮影」
2013年10月7日 タカラベルモント・ベトナム工場 (ドンナイ省)
10月7日、佐藤会頭は、タカラベルモント社の吉川秀隆社長の招きに応じて同社・ベトナム工場(ドンナイ省・ロンドウック工業団地)の竣工式に出席した。
「タカラベルモント・ベトナム工場で稼働見込みについて説明を受ける佐藤会頭
(左から2人目)」 10月7日、佐藤会頭は、タカラベルモント社の吉川秀隆社長の招きに応じて同社・ベトナム工場(ドンナイ省・ロンドウック工業団地)の竣工式に出席した。
席上、佐藤会頭は、「1年半前に訪れた折は、辺り一面がカシオナッツ畑だった。今回、再び訪れる機会を得たが、急速な変貌ぶりに改めて驚かされた。吉川社長の下、新工場が竣工式の佳日を迎えられたこと大変うれしく思う。今後は医療機器の生産量をぜひ増やしていってほしい。 ベトナム保健省の方のご挨拶を伺い、サン国家主席とお会いする折、ライフサイエンス分野の企業進出支援をお願いしてみようと考えている。 会頭就任以来、続けている企業訪問であるが、昨年夏にタカラベルモント本社と大阪工場をお訪ねした時は、ちょうど100回目だった。ここで199回目になる。そして、次のレンタル工場で200回目となる。 私にとっても大変記念すべき日だ。」と挨拶を行った。
「レセプションでテープカットに臨む佐藤会頭、タカラベルモントの吉川社長ほか」 今回の竣工式にはボ・タン・ラップ ドンナイ省工業団地委員会委員長、ドンナイ省人民委員会副委員長、日田・在ホーチミン日本国総領事、山口・ホーチミン日本商工会会長に加え、日本からも佐藤会頭のほか、新関空会社の福島会長、双日の大村理事らが出席して華を添えた。タカラベルモント社新工場の敷地面積は約1万㎡。投資額は約9億円で歯科用の治療椅子や関連機器などを製造しアジア地域での販売を予定している。また吉川社長は、9日にハノイで佐藤会頭らとともにチュオン・タン・サン国家主席やベトナム航空幹部と相次いで面談。自社のビジネス概況紹介や今後の協力要請を行った。
「タ来賓として挨拶を行う佐藤会頭」「9日にはハノイにて佐藤会頭、吉川社長らがサン国家主席に面談」
2013年10月4日 おおいた観光と食の夕べ(北区)
「大分県の各自治体代表が順番に挨拶。左端が広瀬大分県知事」 10月4日、佐藤会頭、北常議員らは、大分県が主催する「おおいた観光と食の夕べ」に出席した。
イベント冒頭、大分県の広瀬知事が挨拶を行い、大分はおんせん県として知名度向上に取り組む一方、別府をはじめ各市長村でも観光客の誘致に積極的に取り組んでいる。
今日は豊後牛をはじめ水産物など大分県の特産品をぜひご賞味いただきたいとの紹介がなされた。吉本・津久見市長は、中央構造線の関係で当市には残念ながら温泉は存在しないが、津久見市目代の地層からは2億4千年前の宇宙塵(じん)が大量に回収されており、この地層は津久見市とシアトルにしかないというエピソードを披露しPRに努めていた。
このほか、新貝・中津市長はダイハツ工業の誘致成功により、昨年度は過去最高の45万台を超える軽自動車がダイハツ九州㈱で生産されるに至り、エンジン部品の組み立てから大分県で行うなど地域活性化に繋がっているとの事例も披露された。
「大分市長とキャンペーンレディによるPR」 引き続き来賓挨拶を行った佐藤会頭は、「今回のイベントも大商女性会の幹部が多数出席しており、さらに交流の輪が広がることを期待している。また本日実施した買いまっせ!売れ筋商品発掘市には、大分県から昨年を上回る12社18名の方にご参加頂いたが、まだまだ福岡、熊本、鹿児島には及ばない。来年はもっと多くの参加者にお越し頂けるよう大分県のご協力を仰ぎたい。」と来賓挨拶を行った。
同イベントに参加した大分商工会議所の姫野会頭(大分県商工会議所連合会会長)は、「毎年イベントのやり方を工夫しながら大分県のPRに努めているが、来年は参加するミス別府など多くのキャンペーンレディをもっと有効に活用できるような仕掛けのイベントを考えていきたい。」と次年度に向けてアイディアを巡らせていた。
同キャンペーンイベントは、10月4日、5日にJR大阪駅周辺にて行われ、おおいた観光と食の夕べには、関連企業、旅行エージェント、交通関係者など約170名が出席した。
「佐伯市長とキャンペーンレディによるPR」「来賓挨拶を行う佐藤会頭」
2013年10月4日 第17回買いまっせ!売れ筋商品発掘市(中央区)
「開会式で挨拶を行う小嶋副会頭」 佐藤会頭、小嶋副会頭、山本博史(流通活性化委員会委員長)らは、大阪府立体育館(ボディメーカーコロシアム)で開催された買いまっせ!売れ筋商品発掘市の開会式に参加した。
今回のイベントでは、買い手企業となる大手スーパーや百貨店などのバイヤーが68社(うち東京から21社が参加)と過去最高の申込みとなったことから、売り手企業も過去最高となる981社1,641名が事前に登録。当日は開会直後から、会場内の各ブースで多くの来場者が列をつくり、1社15分と限られた商談時間を有効に活用しようと商品サンプルを両手にかかえきれないぐらい持参する参加者も多く見られた。
一方バイヤー側も、食料品や雑貨など仕入れ希望項目ごとに担当者を配置するなど、この機会にできるだけ多くの仕入れ商品候補を発掘しようと積極的な姿勢が目立った。
「開会宣言とテープカットを行う佐藤会頭(中央) 左から山本委員長、小嶋副会頭
」当日、開会宣言を行った佐藤会頭は、「過去最大の商談件数を達成しましょう。」と参加者にエールを送ったほか、小嶋副会頭も全国からの参加者に感謝の意を伝え、今回の商談会の機会をきっかけにぜひとも将来に繋げていってほしいと呼びかけた。
本事業は今回で17回目で東北などを含む45都道府県から売り手企業が参加。視察を終えた佐藤会頭は、「売り手企業の中には外国人の参加者もあり、こうした商談会の全国的な広がりを含めて事業が良く浸透してきていることを実感することができた。
また今年度より開始した「ザ・ベストンバイヤーズ」(バイヤーが取引条件などを紹介するセミナーと商談会を組み合わせた深化型商談会)などのスピンアウト事業も相乗効果を呼びこんでいるのではないか。」と語った。
同事業は、全国規模で行う逆見本市形式の商談会としては全国に先駆けて本会議所が継続実施してきたもの。本年9月19日に開催された第118回日本商工会議所会員総会の場で、優秀事業の一つとして表彰状が西村副会頭に授与された。
「商談風景を見守る佐藤会頭」 「商品サンプルを抱える参加者ら。右端は佐藤会頭」
2013年9月30日 USJ:(株)ユー・エス・ジェイ (此花区)
「USJの現状と今後の集客戦略について説明する田中取締役(左)、村山マネージャー(左から2人目)。右から2人目が佐藤会頭。右は西田常務理事」 佐藤会頭、西田常務理事・事務局長らは、大規模テーマパークを運営する㈱ユー・エス・ジェイを9月30日に訪問し、田中功取締役(大商・議員)、村山卓・マーケテイング本部営業部ジェネラルマネージャーらと懇談を行った。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、2001年3月31日にオープン。同社は設立当初、大阪市が出資していたが、現在は民間の経営体制に移行。ユニバーサル・スタジオ社が手がけたテーマパークとしては「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」、「ユニバーサル・オーランド・リゾート」に続いて3番目で、米国外進出第一号となっている。2012年度の入場者数は昨年度を上回り975万人で1000万人に到達する勢い。来年後半には、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」のオープンで更なる入場者数増を見込まれている。
「施設内を案内する田中取締役(右)と佐藤会頭(右から2人目)」 懇談を行った田中取締役は、「当社は、物品販売、レストランなど運営する小売ビジネスと、非日常の空間を提供する装置産業を組み合わせた存在。来年公開が予定されているるハリー・ポッターは、海外での浸透度も高く、今後10年間に内外から2,000万人の集客を見込めるキラーコンテンツだ。当社では、顧客のニーズを把握しようと毎日出口で来場者にインタビューを実施。こうした積み重ねにより、近年では児童文学をテーマとするアトラクションなど、ハリウッド映画以外をテーマにしたアトラクションも導入し、若い女性や子供連れでも楽しめる環境を提供するよう心掛けてきた。すべてはゲストの物差しに合わせるスタンスが基本。そのため閉園時間となってもお客様に余韻を残しながらお帰り頂くようなスタイルを採用している。また園内の安全維持管理のコストは従来通りで一切削減していない。」と説明を行った。
「人気アトラクション スパイダーマンでは、多くのビジターで賑わっていた。
」 訪問を終えた佐藤会頭は、「月曜日の夕刻にもかかわらず大勢の人出で驚いた。大阪・関西地域以外からの来訪者が50%を超えていると伺ったが、やはり現場を直接見ると実態が良くわかる。今日はハローウィーンイベント開催中で、6万人の入場者とのことであるが、具体的なマーケティング戦略とお客様視線の受け入れ体制がこうした実績に繋がってきているのではないか。今後は、USJと関空を大阪・関西観光の入口として明確に位置づける戦略が必要だ。来年の夏にハリーポッターの施設がオープンするということだが、早く開業時期を決定してアナウンスして欲しい。我々も関係者と早速懇談の機会を持ち、ハリーポッター効果の有効活用に繋げていきたい。」と述べた。㈱ユー・エス・ジェイでは、ハリーポッターの新テーマパークに約500億円を投資。年間1,200万人の来場者を見込んでおり、今後10年間の経済波及効果を5.6兆円、雇用創出効果を48.8万人と想定。大阪・関西のみならず、とりわけアジア地域からの観光客の大幅増加につながると分析している。
「アイリッシュ・パブ「フィネガンズ バー&グリル」の店内も満席。観光客をひきつける様々な仕掛けでおもてなしをしていた。」
2013年9月18日 パソナグループ 「パソナアーバンファーム」 (東京・千代田区)
「パソナビル外観
」 佐藤会頭は、9月18日に東京都千代田区にある(株)パソナグループ本部ビルで展開中の「パソナアーバンファーム」を視察した。 「パソナアーバンファーム」は、人材派遣業等多岐にわたって事業展開している同社グループが行う農業ビジネスの一環で、自然との共生をテーマに「働く人の健康」「農業」「エコ」を柱に据えた新しい形のオフィス。都心にいながらにして、農業への興味を高めたり、農業の可能性を感じてもらう場を提供、室内での栽培技術を生かし、都会でできる農業を提案している。オフィス内の天井や壁では80種類以上の果樹・野菜が育ち、ベランダ・外壁では200種以上の植物が季節ごとに咲き誇り、都会にいながら春夏秋冬を感じられるようなつくりになっている。ここで作られる野菜は年間約2万株、社員用食堂等で食材として使われている。
当日は、(株)パソナグループの山本絹子取締役専務執行役員の案内で各部屋を見学。その後同ビル内で開催されていたイベントに参加していた(株)パソナグループの南部靖之社長も合流し、農業ビジネスをはじめ幅広く意見交換を行った。
「 パソナ応接室の天井で栽培されるトマトを見学する佐藤会頭」 南部社長は、「日本の農業活性化のためには、人材の確保・育成が最大の懸案。そこで農業分野における雇用の創出を目指すべく、農業に興味を持ってもらう仕組みづくりや農業にチャレンジしやすいインフラの構築など様々なプロジェクトに取り組んでいる。大阪でもぜひプロジェクトを広めていきたい」と意気込みを語った。
懇談を終えた佐藤会頭は、「農業ビジネスの6次化に向けて具体的に絵をかいておられる南部社長のリーダーシップに敬意を表したい。かねてより日本は農業立国として内外にプレゼンスを示したきたが、農家の高齢化、後継者難は全国共通の焦眉の課題。こうしたなか農業ビジネスへの新規参入を目指すパソナの取り組みは変化の先頭に立つもの。環境にも優しいアグリビジネスへの取り組みと今後の展開に期待御している。」と感想を述べた。
同施設は、営業時間内は随時見学可能、10名以上の団体や植栽スタッフのアテンド希望の場合は事前予約が必要となる。
「 (株)パソナグループの山本絹子取締役専務執行役員(右)の案内で見学」
2013年9月13日 収穫祭・大阪オクトーバーフェスト(天王寺区)
「乾杯を行う佐藤会頭(左から2人目)グラスを交わしているのは大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館のフローリアン・イェーガー領事」 佐藤会頭は、9月13日から始まった収穫祭・大阪オクトーバーフェスト2013の開会式に出席するため天王寺公園を訪れた。本イベントに佐藤会頭が参加するのは3回目となるが初日の開会セレモニーに参加したのは今回が初めて。
実行委員会(大阪市、大商、大阪観光局ほか民間企業等で構成)を代表して挨拶を行った㈱初亀の亀岡育男代表取締役(大阪商工会議所議員、北大阪商工会議所副会頭)は、「今年も12万人の来場者を見込んでいる。本場のドイツ楽団とビールの雰囲気をぜひ楽しんでいってほしい。」と話し、初日からステージ前でドイツ音楽に合わせて踊る参加者が増えてきたことから、秋の大阪の名物行事としてオクトーバーフェストが定着しつつあるのではないかと思うと語った。
「オープニングセレモニーの壇上で挨拶を行う佐藤会頭」 また来賓挨拶を行った佐藤会頭は、来場者に「新しくできたアベノハルカスを超える勢いでビールを飲みつくし、みんなで楽しみましょう。」と呼びかけた。
開会式には大阪市の藤本交通局長や加納大阪観光局長も登壇し、オープニング行事を盛り上げた。本イベントは9月30日まで17日間にかけて開催されている。
「会場内では来場者を楽しませようとめ様々な演出が行われた。
」「開会初日にもかかわらず大勢の方が詰めかけてドイツのビールと音楽を楽しんだ。
」
2013年9月13日 文の里商店街ポスター展(阿倍野区)
「麺処あたごやで江藤理事長(左)の説明を聞く佐藤会頭
」 佐藤会頭は、文の里商店街協同組合の江藤明理事長、㈱電通・関西支社クリエーティブ局の日下慶太氏らの案内で、文の里商店街で開催中のポスター展を視察した。
商店街ポスター展は、電通の若手社員が商店街個店のPRポスターをボランティアで作成。それを商店街に掲示することで商店街の賑わいや活気を呼び起こすきっかけにしようと昨年から流通活性化委員会(山本委員長 ㈱小倉屋山本社長)で取り組んできたもの。商店街選びからポスター完成まで5カ月以上の準備期間を要しており、今回の文の里商店街では、50店舗のポスター206点を電通の若手コピーライターとデザイナーなど総勢60名で制作した。
「鮮魚魚心の店主である西尾三彦氏のお店のポスター。西尾氏は「若手制作者に協力してひと肌脱ぎました。」と会頭に説明していた。」 訪問を終えた佐藤会頭は、「文の里商店街は、生鮮三品のうち青物(野菜類)がないが、大阪らしさの残った古き良き商店街だと実感した。また個店の店主との対話から生まれた、捻りの効いたポスターの数々に思わずくすりと笑わされた。
電通若手社員にとってもクライアントに縛られることなく自由な発想で制作できることで大変良い機会となっていると伺い、本当に嬉しい限りだ。制作時には商店主の方も若者にひと肌脱ごという方もおられ、ユニークでおもしろいキャッチコピーは商店街の経営者にとっても良い刺激になっている。」と語った。同ポスター展は本年12月末まで実施されている。
「ミートショップ大阪屋でポスターに見入る佐藤会頭」「先着6名までの居酒屋「GOAGOA」で文の里商店街協同組合の江藤明理事長(右から3人目)、㈱電通・関西支社クリエーティブ局の日下慶太氏(左から3人目)らと懇談する佐藤会頭(中央)
」
2013年9月11日 森下仁丹㈱ (中央区)
「森下仁丹応接室での懇談風景。」 佐藤会頭は、9月11日に森下仁丹㈱を訪問し、駒村純一代表取締役社長と懇談した。
冒頭、佐藤会頭は、駒村社長が取り組む老舗企業の再活性化についてお話しを伺いたいと切り出した。これを受けて駒村社長は、「三菱商事を退職後、自分の経験を生かせる会社と判断して入社した。社長就任後からは社内の意識改革と財務諸表(B/S)の改善に取り組む一方、社員やクライアントとの積極的な対話を通じて森下仁丹らしい商品の開発に努めてきた。とりわけ、自社開発でノウハウを蓄積してきたシームレスカプセルの産業転用がカギになると考え、中途採用の社員などの力も導入しながら改革に努めてきた。」と述べた。
「森下仁丹が取り扱う製品を紹介する駒村社長(右)、森下執行役員・経営企画部長(中央)
」 これに対して佐藤会頭は、「森下仁丹という伝統ある会社の経営風土を変革させるのは大変だったのではないか。商品の販路拡大にどのようにとりくんだのか。」と質問した。
駒村社長は、「まず何をするか決めて、次に方法論を考えた。幸い社員も200名程度で顔のわかる人数であったので、社員一人一人の適性や能力を把握すべく、小グループで対話を行い、懇親の機会もできるだけ持つようにした。これによりトップダウンの独裁にならないように努めてきた。こうした取り組みもあり社長就任の5年目からは安定した利益が出るようになってきた。
「生薬の仁丹」 当社の扱う商品は現在通信販売を中心に販路を拡大している。またニッチな市場になるが口内炎に役立つ製品など、ドラッグストアなどではいくつか特徴のある商品をまとめてPRすることで売り場を確保するように取り組んできた。
海外では中国の市場などにも再度チャレンジを開始した。現在売上(約100億円)の10%は米国市場で、カプセルの受託開発などを行っている。」と述べた。
懇談を終えた佐藤会頭は「駒村社長が繰り返し説かれた理念が浸透し、社員が経営意識やスピード感を持ってチャレンジする基盤ができたのではないか。伝統を守る老舗のイメージが先行しがちだが、最先端のカプセル技術であらゆる業界から注目を浴びていることを改めて学ばせて頂いた。」と述べた。
「駒村社長(左)と記念撮影する佐藤会頭(右)。手にしているのは同社の主力商品「ビフィーナS」「森下仁丹120年のあゆみのパネル前で説明を受ける佐藤会頭(中央)、左は森下執行役員」
2013年9月9日 松竹芸能㈱ 道頓堀角座(中央区)
「劇場前の広場を通って角座に向かう佐藤会頭
」 今般 松竹の100%子会社である松竹芸能は、2011年5月新宿角座の開業に続き、日本のエンターテインメントの中心である大阪・道頓堀に「DAIHATSU MOVE道頓堀角座」を7月28日に開業。ミナミの芸能・文化の発展に寄与するべく新たなスタートを切った。
佐藤会頭は、かねてより道頓堀周辺の街歩きを通じて、通り沿いの空き地の有効活用により既存の賑わい空間の更なる活性化を提唱しており、大阪府や大阪市との首脳懇談会の場でも支援を訴えてきた。
「まるみえ社長室で安倍会長(右)と懇談を行う佐藤会頭(左)
」 9日に懇談を行った松竹芸能㈱の安倍彰取締役会長は、「道頓堀は、笑いと食べ物がメイン。そこで角座跡地の土地を松竹芸能が再び借り受け、地元の方のご意見も参考にしながら劇場のある広場を運営するという仕掛けを考えた。小さめの小屋だが120席ある角座劇場は、若手芸人が自分の芸を磨ける場として活用することにした。また劇場前の広場には飲食関係の店舗も3店出店してもらい、広場も通路の一つとして通行人に自由に出入りしてもらえるよう工夫。
若手が自ら劇場への呼び込みなども行っている。幸いミナミに元気になったほしいという在阪企業8社の後押しにも助けられた。例えばコクヨファーニチャーには「まるみえ社長室」や社員が自由に懇談できる遊び心満載のスペースと家具をレイアウトしてもらった。」と話した。
「120席ある角座劇場の舞台。訪問日は昼の部の興行が行われていた。」 懇談を終えた佐藤会頭は、「2年前位に松竹の迫本社長と面談した折、角座の跡地利用について何とか考えてほしいとご相談申し上げてきた。その後こんなに短期間におもしろい笑いの空間スペースを提供してもらえることになり、松竹並びに松竹芸能の関係者に改めて感謝申し上げたい。
周辺界隈は、海外観光客も多数訪れる人気スポットになっている。風紀問題や不法自転車対策などの課題も残されているが、ミナミにとって大きな前進だ。」と感想を述べた。
訪問当日、角座前広場の飲食店舗は午後4時の開店と同時に長蛇の列ができており、道頓堀角座周辺がミナミを動かす新たな賑わいエリアとして内外の注目を集めていることを実感した。
「広場内の飲食店舗は午後4時の開店と同時に大盛況。」「角座前にて松竹芸能の安部会長(右)と記念撮影する佐藤会頭(左)」