2013年4月26日 ’13食博覧会・大阪 (インテックス大阪・住之江区)
「インテックス大阪正面前でのテープカット。左から4人目が佐藤会頭。その右が松井大阪府知事」 4年に一度開催される食博覧会・大阪が2013年4月26日よりインテックス大阪でスタートした。
オープニングセレモニーで挨拶に立った佐藤会頭は、「4年ごとに開催されるオリンピックでは毎回開催都市が変わっていくが、今回で8回目となる食のオリンピックともいうべきこの食博覧会は、毎回大阪で継続して開催して頂いており、今回も50万人以上の来場者が見込まれている。まさに大阪を舞台にして千客万来都市を目指す大商の取り組みと軌を一にする素晴らしいイベントだ。実行委員会や準備を進めてこられた関係者の皆様に”満腹”の敬意を払うとともに、入場者の皆さんには、”百聞は一味に如かず”で大いに楽しんでもらいたい」と応援のエールを送った。
「開会式で応援のエールを送る佐藤会頭
」 開会式など終了後、会場内の巡覧を行った佐藤会頭は、「初日の午前中の視察であったが、関西広域連合が一体となって大規模出展する一方、大阪府の松井知事や鳥取県の平井知事が自ら先頭に立ってブースでPR活動を行うなど、各自治体も地元の食関連ビジネスの振興に大変力を入れて取り組んでいることを改めて認識できた。2号館のくいだおれ横丁をはじめ、試食コーナーも充実しており、いくら時間があっても足りないぐらいだ。」と感想を述べた。’13食博覧会・大阪は5月6日まで11日間にわたり開催される。
「鳥取県の平井知事(中央)も自らブースでPR。左が佐藤会頭、右が米田関西本部長」「オープン初日の午前中にも関わらず早くも賑わう会場内」
2013年4月22日 学校法人トラベルジャ-ナル学園(ホスピタリティ ツーリズム専門学校大阪、大阪ブライダル専門学校) (西区)
「佐藤会頭(右)が旅行代理店の営業窓口を再現した実習教室を視察」 佐藤会頭は、4月22日に西区にある学校法人トラベルジャ-ナル学園を訪ね、高田直樹校長、佐野美保副校長らと懇談を行った。
同学園は、旅行業界専門誌である「週刊トラベルジャ-ナル」を母体に持ち、ホテル、ツーリズム、ブライダルなど様々な業界からの要請に応えて職業教育を実践しているのが特徴。
高田校長は、「我が校では教育理念を”ホスピタリティ”に置き、人として挨拶をしっかりできるところから職業訓練を行っている。また週に一度は学生にリクルートスーツでの通学を課しており、業界の現場を再現した実践的なトレーニングプログラムや実務研修により、業界人、国際人として即戦力で通用する人材の育成を目標に掲げている。その結果、希望者の就職率はほぼ100%近くに達している。」と自校の取り組みを紹介した。
「航空機内を再現したトレーニング教室を見学する佐藤会頭(左)
」 また国際教育の一環としてサンドイッチ留学システムを取り入れ、希望者は2年次にアメリカ・シアトルに約10ヶ月間滞在。ホームステイしながら、エドモンズ校やショアライン校での留学プログラムやインターンシップにより英語力を向上させることが可能だ。実際、留学生は帰国後のTOEICの得点も大幅に向上している。現在の在校生は1,100人(今年の新入生は約580人)で、今年は大阪から希望者73名がシアトルに留学を果たした。」と最近の状況をビデオを交えて紹介した。
懇談を終えた佐藤会頭は、「きちんとした教育理念の下、礼儀作法など職業教育のモデルとなる取り組みを実践していると感じた。また開設以来、2500人を超える生徒をシアトルに派遣されており、まさに大阪とシアトルを結ぶ大きな翼の一部だ。ぜひシアトルの冬の魅力発掘を留学生にもお願いしたい。運営カリキュラムをお聞きすると、留学前後のケアにはじまり、ホームスイテイ先の選定、帰国後の就職面接ノウハウなどが上手に先輩から後輩へと受け継がれており、学校自身も生徒に対するホスピタリティに溢れて大変面倒見が良い学園だと感じた」と述べた。4月25日には佐藤会頭が2月に訪問したシアトル観光協会一行の来阪が決定しており、今後の一層の交流拡大に向け、同学園の佐野副校長らも交流会に参加する。
「ホスピタリティ ツーリズム専門学校大阪、大阪ブライダル専門学校の前で記念撮影。中央が高田校長、左端が佐野副校長
」「トラベルジャ-ナル学園によるシアトル留学案内」
2013年4月16日 マッスル(株) (中央区)
「マッスル社の玉井社長(中央)と懇談」 16日(火)、佐藤会頭は中央区に移転したマッスル㈱を訪問し、玉井博文社長から介護用移乗システム「ROBOHELPER SASUKE」の開発進捗状況につきヒアリングを受けると共に、プロジェクトへの取り組みなどを見学した。
玉井社長は、「専門家からアドバイスがあった上下方向の稼働領域の伸張に向けた改良作業が最終段階だ。この夏までに製品を完成させ、販売開始に漕ぎつけたい。介護ロボットの製作や臨床現場でのやりとりを通じて、十人十色である介護する側の悩みも理解できるようになってきた。今後は介護ロボット製造に関心のある企業のネットワーク化や、老後の生活スタイルをトータルデザインする構想も検討中だ。事務所移転の最大のメリットは、気軽に訪問頂ける方が増えて交流密度が濃くなったこと、そして優秀な人材を集めやすい環境となったことだ」と応じた。
これに対して佐藤会頭は、「介護ロボットの利用者ニーズは高く、目途がつき次第、市場投入する戦略が良いのではないか。」とアドバイス。また玉井社長からは、3月に公益社団法人精密工学会から研究開発に関する表彰を受けたこと、さらには4月には大阪でのバリアフリー展に出展するほか、うめきたにブースを設ける計画などが披露された。
「介護用移乗システム「ROBOHELPER SASUKE」の改良作業に取り組む従業員
」「荷役作業用ロボットの開発につき説明をうける佐藤会頭(右)」
2013年4月16日 大阪電気通信大学 工学部 電子機械工学科 入部研究室(寝屋川市)
「福田理事長(右から4人目)と懇談する佐藤会頭(右から3人目)、玉井社長(右から2人目)」
佐藤会頭は、4月16日(火)、大阪電気通信大学(寝屋川市)を訪問し、福田理事長、橘学長、池宮理事・事務局長らと懇談の後、工学部電子機械工学科の入部研究室を見学した。
今回の訪問にはロボットビジネスを手掛けるマッスル㈱の玉井社長も同行。研究室の取り組みにつき一緒に説明を受けた。
入部正継准教授は、ソニーでのエンジニア経験を生かし、2007年から同大学でロボットに関する研究開発などに着手。
今回の訪問では入部研究室で指導を受けている学生が、フィードバック技術を利用した「天体観測のための補償光学システムの開発」や「脚歩行ロボット」「在宅酸素療法・患者支援技術」について自ら発表・説明を行った。入部准教授は、脚歩行ロボットに関して、効率の良い歩行動作を求めてロボット自身による受動的動歩行などを研究しているほか、在宅酸素療法・患者支援技術では、利用者へのモニタリングを学生自身が行い、重量軽減や動作改良を進めているところだと説明を行った。
訪問を終えた佐藤会頭は、「大学と民間企業のコラボレーションをどのように進めるべきかという視点で今回の訪問を行った。入部研究室では、学生が主役となって実践に役立つ取り組みを行っているところが素晴らしい。今後、会員企業とのコラボレーションにより、研究室での研究成果が共同プロジェクトに発展することを期待したい。」と感想を述べた。
「入部正継准教授(左から2人目)から脚歩行ロボットに関して説明を受ける佐藤会頭。(右から2人目)」「入部研究室の学生メンバーと記念撮影」
2013年4月15日 学校法人上田学園(大阪総合デザイン専門学校・上田安子服飾専門学校) (北区)
「上田哲也・上田学園理事長(左から2人目)、越田英喜・大阪総合デザイン専門学校校長(左から3人目)らと懇談」 4月15日に佐藤会頭、西川典男議員(丸十服装㈱会長)、灘本専務らは、北区にある学校法人上田学園(大阪総合デザイン専門学校・上田安子服飾専門学校)を訪問し、上田学園理事長の上田哲也氏らと意見交換を行った。
上田哲也・上田安子服飾専門学校理事長は、「我が校の発祥は、創設者である上田安子氏が1941年に女性でも山登りしやすい服装を作りたいとの思いから本町で開業したのが始まり。その後、洋裁ブームの波にのって業容を拡大し、大丸の顧問デザイナーとなってオートクチュールを世に広める立役者の一人となった。
またデザインに特化した教育も必要との思いから、1965年4月に現在の大阪総合デザイン専門学校の前身となる総合デザイナー学院を設置。2011年には創立70周年迎えた。」と学校の概要を紹介した。
「上田安子記念館を視察する一行
」
続いて上田学園・学園長で大阪総合デザイン専門学校・校長の越田英喜氏は、「上田学園では、南港にあるワインミュージアムを大阪市より買い取り、大阪エンタテインメントデザイン専門学校を2014年4月開学に向け準備している。この専門学校には、2年間履修できる漫画学科やコミックアート学科を置き、アニメ人材の育成などに貢献していく予定だ。」と説明した。
また、両氏は、「大阪総合デザイン専門学校では4年前にコミックアート学科を立ち上げたが、今や在校者数1600名のうち700名を占める大阪総合デザイン専門学校の生徒数の約60%が漫画学科やコミックアート学科で占められている盛況ぶり。定員をオーバーし入学をお断りしている状況のため、新たに立ち上げる専門学校では400名程度の入学者を受け入れられるよう準備を進めている。
漫画家はストーリー性も必要であり、連載できないと食べていける環境にないが、コミックアートは作品をWEBに展示すれば、世界に向けて手軽に情報発信でき、ビジネスとして1枚から原画を販売することができるのが強み。コンピューターによる作図も増えてきているが、やはりデッサン力や画力がなければ通用しない。最近ではゴシック&ロリータというファッションコースやフィギィアを作成するキャラクターデザインも人気だ。また産学連携面では、兵庫県たつの市特産のレザーを用いた製品をデザインし伊勢丹限定で雑貨販売しているほか、お菓子やパッケージのデザインなどを行うブランド創造学科も運営している。」と述べた。
訪問を終えた佐藤会頭は、「大阪ではデザインなどの芸術関係の大学が1校しかないが、専門学校が地場産業を支える人材育成の一端を担っていることが良くわかり、大変有意義な機会であった。コミックアートやゴシック&ロリータという言葉を一般化させるなど、最先端の感覚が学校運営に注ぎ込まれている。卒業生がデザインした衣装がレディガガさんのコンサートに採用されたのも学校の精神や実績が結実したものではないか。
IT化の進捗によりコミックアートもいわば現代版浮世絵としての役割を担っており、大阪発のコンテンツとして世界に売り出せる土壌が脈々と育っていると感じた。」と感想を述べた。
「ブランド創造科の取り組み事例につき紹介をうける佐藤会頭(右)」「2014年4月開学予定の大阪エンタテインメントデザイン専門学校の模型を前にして記念撮影」
2013年4月9日 (株)立花エレテック (西区)
「立花エレテック社会議室にて自社概要につき説明を受ける。左が渡邊社長。」 西区にある㈱立花エレテックを訪れた佐藤会頭は、同社の渡邊武雄・代表取締役社長と懇談を行い、技術商社として基盤を固める業容などについてヒアリングを行った。
席上、渡邊社長は、「当社は1921年10月の創業。堺筋の拡張工事に伴い1961年に現在地に移転した。業務内容は、FAシステムや半導体デバイス事業が中心だが、分かりやすく言うと、ハードに魂(ソフト)を入れるアプリケーションエンジンニアリングの会社だ。例えば、他社に先駆けて、消費エネルギーの見える化システムを開発している。これは自社ビルでも導入しているシステムで、消費電力の「見える化」を実現。どの部屋で電気、エアコンがついているのか、どのくらいの電力を消費しているのか、その瞬間の数字がわかるシステムを採用し、電力会社との最大契約を超えないよう、デマンドコントロールもおこなっており、省エネに取り組む国内外の工場などでも導入事例がある。これらは当社のメーン取り扱い製品であるファクトリーオートメーション関連、電気制御機器類の組み合わせで可能になったシステムだ。このほかにも炊飯機向けのマイコン導入にあたりカスタム化した事例、自転車用IDタグによる管理システムの導入などがある。」とサンプルを示しながら事例を紹介した。
昨今の製造業のトレンドについても言及。弱電、FA、エレクトロニクス関連の製造・装置関係は総じて厳しい環境が続いているが、自動車生産設備のラインなどは上向いてきていると述べた。またクライアントのニーズに合わせてアジアでの海外生産を支援しており、4月にマレーシアに営業所を立ち上げたほか、近くインドネシアにも拠点を設けるべく準備を進めていると披露。
訪問を終えた佐藤会頭は、「技術商社のポジションでのビジネス展開がとても参考になった。また人材の育成にも全社で熱心に取り組んでおられ、大変技術力の高い会社だと実感した。ぜひ商工会議所でも研究会などに積極的に参画していただき、様々な技術情報を提供するなどしてコラボレの中心的役割を果たしてもらいたい」と期待した。
「ルームエアコン用マイコンの動作確認キットにつき説明を行う渡邊社長(中央)」「立花エレテックの本社前にて記念撮影。右から渡邊社長、佐藤会頭、灘本専務、産経新聞経済部の松岡記者」
2013年4月9日 エースコック(株) (吹田市)
「エースコック社会議室にて大阪ラーメンプロジェクトにつきつき説明を受ける。左が村岡社長。
」 佐藤会頭は、4月9日(火)にエースコック㈱を訪問、村岡寛取締役社長らと懇談を行った。
村岡社長は、「当社は戦後間もない昭和23年に大阪でパンの製造販売を開始。その後消費者のニーズと新たな可能性を追求するなか、小麦粉を原料とするビスケット、即席麺の製造開発へと進化を遂げてきた。3年前から産経新聞大阪本社社会部とのコラボレーションで開発してきた大阪ラーメンは、値段と味に厳しい大阪人にも受け入れられ、過去2回とも100万食を超えるヒット商品に育ってきた。わが社では常にクリエイティブな発想で新開発商品を進めているが、製品原料はほぼ全量を輸入に頼っていることから、
昨今の円安基調はかなり厳しい経営環境だ。現在の売上げ比率は国内57%、海外43%となっており、1993年に進出したベトナムでは現在7工場で5,600名を雇用。HAOHAOはトップブランドとして市場に定着したが、黒字化までには5年の月日を要した。現在では、生産量の1割をベトナムから欧米豪や旧共産圏に輸出するまでになった。今後の経営課題は消費税増税への対応策だ。」と自社の業況を紹介した。
「同社の提供製品につき村岡社長(左)から説明を受ける。」 これに対して佐藤会頭は、「パンから即席麺へ、またベトナムにもいち早く進出するなど、時代を先取りした事業展開に感銘を受けた。大阪ラーメンは、甘辛、始末の精神を具現化したものだが、若手社員が楽しみながら取り組んで商品開発したのが素晴らしい。今後はシニアや女性層などを取り込むためにも、身体に優しい減塩仕様の大阪ラーメンを実現してほしい。」と感想を述べた。
「大阪ラーメンを試食する佐藤会頭(右)
」「大阪ラーメンプロジェクトは産経新聞に連載されている。
」
2013年4月8日 TWBC2013(タカラ・ワールド・ビジネス・コングレス) (北区・大阪国際会議場)
「テープカットを行うタカラベルモント社の吉川社長(中央)と佐藤会頭(右)」 佐藤会頭は、タカラベルモント社の吉川秀隆代表取締役社長の案内で、8日から開催されたTWBC2013の会場を視察した。
TWBC(タカラ・ワールド・ビジネス・コングレス)は、1999年から隔年で開催されている理美容・エステ・ネイル業界向けの一大イベント。
吉川社長は「今回のテーマは、1970年に当社が出展した日本万国博覧会のパビリオンのテーマと同じ『TAKARA BEAUTILION 美しく生きる喜び』。本イベントは6回目だが、当社の創業の地である大阪での開催は初めて。美を提供する業界の活性化を通じて大阪を元気づけたい。来場者は約1万人、海外からも400名が参加見込みだ。」と心意気を語った。
訪問を終えた佐藤会頭は、「スマートミラーなどの新たな技術開発を通じてライフスタイルの将来の方向性を提示するなど、常に進化を遂げようとする先進的な取り組みに改めて驚かされた。展示会やセミナーなどに加えて、参加者を山本能楽堂にも案内するなどバリエーションに富んだコンテンツで大阪を紹介・案内してもらえることも大変有難い。」と語り、こうしたコンベンションをどんどん大阪に誘致することで千客万来都市につなげていくことが重要だと感想を語った。
「1970年の日本万国博覧会に出展した当時のパビリオンの模型を視察。吉川社長(左)より説明を受ける佐藤会頭(右)」「スマートミラーについて熱心に質問する佐藤会頭(中央)」
2013年4月1日 大阪城、大阪城公園(中央区)
「大阪城公園内に掲出された幟」 大阪商工会議所の千客万来都市OSAKAプランの戦略プロジェクトでは、大阪城への観光客誘致を起爆剤にしてインバウンドを盛り上げるべく取り組んでいる。
佐藤会頭が大阪城を訪問した4月1日は、大阪市や読売新聞などが募金を開始した「太閤なにわの夢募金」の初日で、同事業では、新たな観光資源として豊臣時代の大阪城の石垣の公開展示などが計画されている。
訪問当日の大阪城公園では、満開の桜を背景に記念撮影するアジアや欧米などからの海外観光客も多数みられた。
佐藤会頭は、「円安を背景に多少海外からの観光客も戻ってきた感じはするが、京都の外国人観光客数と比べるとまだまだ物足りない。「大坂の陣 400年の幟」は良かったが、海外の人に説明がないので何のことか全く分からないだろう。西の丸庭園も、次々と観光客が来訪するなか、午後4時半にクローズしてしまうなど、顧客視線に立ったサービスがなされてない。」と今後の課題を指摘するとともに、公園内敷地を有効活用し、さらに長時間滞在してもらえ、リピーターを増やせるような施設や仕掛けが必要だと語った。
「欧米からの観光客もチラホラ見られた。」「西の丸庭園から大阪城の天守閣を望む
」
2013年4月1日 八木金属(株) (鶴見区)
「液晶テレビ部品や流し台排水用部品」 佐藤会頭は、4月1日に鶴見区の八木金属㈱を訪問した。同社では、金属プレス加工や金型製造、アッセンブリーなどの主力業務を中国の上海や蘇州の生産拠点に移管済み。これらの工場では約400名ずつ従業員を雇用し、日本企業のニーズに応えて理美容部品や複写機、液晶パネルなどの部材を生産、提供している。
同社の八木和彦社長は、「当社では日本人スタッフを各工場に配置し、部材提供のみならずアッセンブリーまでサービスを提供できる。加工部材の品質の高さやこれまでの取り組みが評価され、新たに理美容室向けの椅子を受託生産することになった。日本では多品種少ロットの部材生産に特化。研究開発部隊も海外工場に配置しているが、生産現場で必要なマザー機能は国内にも残して受注対応している。
弱電(シャープ)関係の受注額減少や電気料金の値上げ対応に必死だが、今後は、チャイナプラスワンも視野に入れ、ベトナムでの生産基盤構築も考えていきたい。」と展望を語り、来る4月5日のベトナム・ロンドウック工業団地の説明会に出席して情報収集したいと述べた。
これに対して佐藤会頭は、「ベトナムへの中小企業の進出を支援すべく、サン国家主席などにも積極的に働き掛けてきた。この機会に是非ともベトナムを訪問して欲しい」と呼び掛けた。
佐藤会頭は、10月上旬にロンドウック工業団地を訪問し、レンタル工場の進捗状況をフォローアップするほか、併せてタカラベルモント社の竣工式などにも出席する予定。
「同社工場内で金属板の折加工を視察する佐藤会頭(左から3人目)と八木社長(右から2人目)」「自社の加工品を手に記念撮影。右が八木和彦社長、左が佐藤会頭」
2013年3月14日 吉向松月窯(キッコウショウゲツガマ 交野市)
「ショールームで作品と共に記念撮影 左から八世の吉向松月 (吉向そう斎・秀治氏)、佐藤会頭、九世の吉向松月(孝造)氏」 吉向松月窯は、各種のお茶道具を中心に、鮮やかな色彩とぬくもりのある形を生かして多くの作品を創作。同窯は、伊予大洲出身の戸田治兵衛氏が、京都で陶づくりを学び、享和の初め、十三軒松月と称し、大阪に窯を築いたことが起源。初代松月が、浪速の地に窯を築いてから200年余、各代々が種々の技法を伝統に取り入れ、吉向焼として独自の発展を遂げている。
平成19年10月には七世松月の次男である孝造氏が九世松月を襲名。
3月14日に吉向松月窯を訪問した佐藤会頭に、作陶の現場を案内した九世の吉向松月(孝造)氏は、「季節や風景など自然のものを視覚的に取り入れた作品作りを行っている。京焼の流れを組んでおり、釉薬を活かした鮮やかな緑色が特徴。蛙目粘土や木節粘土、シャモットなどをブレンドする土づくりの技術は父の時代から引き継いできており、全国で初めて電気炉を使っての作陶にもチャレンジしてきた。焼き入れは一回目が1000度で約10時間、2回目は800度で6時間半行い、その都度3~4日かけて冷却。その間、色づけを行う釉薬の塗りなどを行い、完成まで1ヶ月半ほどを要する。量産化が難しく大量受注は受けられないが、吉向焼きの特徴を活かした飾り皿や花入れなどを記念品として発注される会社もある。
初代松月の作品がシ-ボルトによって持ち帰られたり、現在もボストン美術館に多くの初代の作品が収蔵されている。」と説明を行った。懇談を終えた佐藤会頭は、「陶器づくりは、ものづくりの原点であり、大変素晴らしい勉強の機会を与えて頂いた。吉向松月窯で生み出される作品が日本文化を体現されていることも理解できた。今後も、大阪唯一の古窯の伝統を守り、次世代に伝えていって欲しい。」と感想を述べた。
吉向松月窯は、京阪交野線私市駅から徒歩15分ほどのところにある。大阪十三村に端を発した窯は、高津(現在の大阪市中央区)、枚方を経て、昭和55年交野市に移転。交野市は、奈良時代の陶器、正倉院三彩の陶土の採取地として古文書に残っているやきものにゆかりの深い地となっている。
「自ら作った桶窯を説明する九世の吉向松月(孝造)氏(右から2人目)」「電気炉の前で焼き上げた作品を説明する吉向松月(孝造)氏(右から2人目)」
2013年3月12日 クマリフト(株)(西区)
「同社会議室にて熊谷京子社長(右から2人目)から説明を受ける佐藤会頭(左から2人目、西川典男・西支部長(左)ら」 クマリフト㈱は、昭和40年の設立で、現在は創業者を父親に持つ熊谷京子氏が代表取締役を務める会社。
12日に訪問を行った佐藤会頭は、同社が手掛ける階段昇降機などに試乗し、最近の事業概況などにつきヒアリングを行った。クマリフトはダムウェーター、エレベーター、階段昇降機など各種昇降機の製造・販売・据付・保守事業を展開。創業当時より飲食店や学校給食など様々な場所で活躍するダムウェーターは業界No.1のシェア。
近年は福祉機器としての階段昇降機の開発にも携わり、エレベーターも含めた昇降機開発による省エネルギー、省力化にも取組んでいる。
懇談の席上、熊谷社長は、「創業者である父親から、どんな小さい業界でも良いからトップになるんやという教えを受けてきた。専業主婦として両親を介護する時期をへて、昭和63年に社長に就任した。近年では国内や中国での福祉関連の展示会にも積極的に出展し、階段昇降機などをPRしている。エレベータビジネスは、365日24時間体制でメンテナンスできるサービス網を構築している。現在の生産拠点は石川県小松市で1994年に進出した。小松市では、恩返しの意味を込めて大家族を疑似体験できるコミュニティセンター『しあわせの家』を6年前から運営。地域の子どもを育てるやさしい環境を提供し社会貢献している。また大阪では新たに技術研究と研修ができる拠点を茨木市彩都に建設中だ。」と近況を説明。経営理念として「人のマネをせず、未知のものへのチャレンジし創造すること、そしてもう一つ教育を重視し、潤いを発信するよう心掛けている。」と述べた。
また熊谷社長は商工会議所への期待として、「環境に優しい機器開発や介護ビジネスへの展開などやりたいことが一杯あるが中小企業なので限度がある。是非ご支援を。」と期待感を滲ませた。懇談を終えた佐藤会頭は、「揺れない荷物用エレベーターがイージス艦の厨房や種子島の打ち上げ現場の鉄塔など目に見えない様々な場面で活躍していることに驚いた。中国では介護ビジネスなどにも目を向け始めており、階段昇降機は市場開拓の可能性があるのではないか。商工会議所でお手伝いできることがあれば是非ご相談頂きたい。」と応じた。
「いす式階段昇降機「自由生活」(曲線型)に試乗する佐藤会頭」「2階のショールーム前で記念撮影。左が熊谷京子社長」
2013年3月12日 朝日ウッドテック(株)(中央区)
「1階のショールーム前で説明を行う朝日ウッドテック㈱の海堀社(左)」 佐藤会頭は、3月12日(火)に朝日ウッドテック㈱代表取締役社長の海堀芳樹氏を訪ね懇談を行った。
海堀社長は、「我が社は、横堀川周辺の材木関連集積地であった当地で100年以上ビジネスを行っている。このあたりは昔から銘木店が多数並んでいたエリア。当社では銘木の大衆化などに積極的に取り組み、1972年には業界初の積層壁材を開発。
現在では、住宅向けの木質系内装建材などをメインに、ハウスメーカーやホームビルダー、集合住宅等向けに幅広く提供。特にライブナチュラルを初めとするフローリングでは銘木を活かす独自の技術を採用。銘木の良さ、その味わいある表情を、独自の技術でよりナチュラルに仕上げている。こうした技術を活かしガス会社向けに床暖房用のパネルなども販売してきた。材木の買い付けは欧米やインドネシア(合板)を中心に開拓。調達する際は、社員が自ら現場の森林に赴き、原材料となる樹木を選ぶように心掛けている。現在、大阪府下には2ヶ所(忠岡町、和泉テクノステージ)の生産設備や開発拠点があるが、リスクヘッジを考え、この度奈良県五條市に2万坪の敷地を手当てし工場を建設することにした。」と近況を報告。
また経営理念についても、「当社の家訓として、父や伯父から引き継いできた『大樹深根』を心掛けてきた。大きくなろうとするな。まず深く根を下ろせ。そうすれば自然大きくなる、だ。事業は、現場主義に重点を置いて展開しており、長年にわたり生産性の改善などに取り組んできた。従業員約700名のうち製造や技術系スタッフが450名だ。」と自社の紹介を行った。
懇談を終えた佐藤会頭は、「経営理念とビジョンが極めて明快で、現実を見据えた取り組みが日々の業務に繋がっている。具体的な説明が大変分かりやすかった」と感想を述べるとともに、近く忠岡にある生産設備を是非訪問させて欲しいと要請を行った。海堀社長は平成23年11月の議員選挙で本会議所の1号議員に選出されている。
「同社の会議室で海堀社長(右から2人目)から説明を受ける佐藤会頭(左から2人目)、灘本専務(左)」
2013年3月11日 ピーチ・アビエーション(株)(泉佐野市)
関西国際空港第2ターミナルの視察に引き続き、佐藤会頭はエアロプラザ棟に隣接するピーチ・アビエーション㈱の事務所を訪問した。
同社は2013年3月1日に関空―札幌、福岡を結び便で運航を開始し就航1周年が経過。
これまでの搭乗者数は累計150万人を突破しており、現在の保有機材は7機で、国内線5路線、国際線3路線(ソウル、香港、台北)で1日46便を運航中。(平均搭乗率76%、定時出発率83%、就航率99%)今夏には10機体制で運航すべく申請を行っており、4月12日に関空―仙台、6月14日に関空―新石垣、9月13日に沖縄-新石垣、関空―釜山線を開設する予定。
懇談を行った井上社長は、「2年前に1人で始めた会社が、1年で従業員200名、そして現在は430名を雇用するまでに成長してきた。ピーチのブランドカラーのイメージもかなり浸透してきており、若い女性の支持も増えてきたと手応えを感じている。空飛ぶ電車のコンセプトも関西のマーケットに受け入れられてきたのではないか。海外では、特に台北でもピーチへのニーズが高まっているほか、国内では東京圏の大学生が沖縄への乗り継ぎを兼ねて大阪で観光するケースも増えてきている。こうした新たな需要の開拓に繋げるため、社員で気楽にブレーンストーミングを定期的に催している。ただ人材育成をしている時間がないため、業界の勤務経験者を採用している。」と紹介した。
訪問を終えた佐藤会頭は、「LCCビジネスが、聞いていた以上に社会的役割を果たしつつあることに大変感銘を受けた。井上社長が自らアイデアを出して決めたピーチの社名やブランドカラー、航空会社コード(MM)などに象徴されるが、若くてのびやかな感性で経営しているところが素晴らしい。」と印象を述べた。
「ピーチアビエーションの社内で説明を受ける佐藤会頭(中央)と同社の井上社長(右)」
2013年3月11日 関西国際空港第2ターミナル(泉佐野市)
「搭乗手続きについて井上社長(右)から説明を受ける佐藤会頭(左)」 佐藤会頭は、3月11日(月)にピーチ・アビエーション㈱の井上慎一社長の案内で関西国際空港第2ターミナルを視察した。
同ターミナルは、北東アジア初のLCC専用ターミナルとして2012年秋より供用が開始された。現在第2滑走路は着陸専用に供用されており、ピーチ・アビエーション㈱がターミナルを活用して運航業務を行っている。
第2ターミナルへの移動は、エアロプラザ(第1ターミナルに隣接)1階からシャトルバスが運行されており、所要時間は約5分。
ターミナルは延床面積が約30,000㎡(ターミナル施設約20,000㎡/搭乗 コンコース約9,000㎡)。同施設に隣接して9機分の駐機スポットが設けられており、視察当日の12時過ぎも2機が待機。
ターミナル内は、札幌、福岡行きの出発便や台北からの到着便など多くの搭乗客で賑わっていた。
チェックインの様子や空港内施設、ピーチアビエーションの機材の視察を終えた佐藤会頭は、「今後の拡張体制も考え、チェックイン機材がどこでも使えるよう新たな工夫が施されている。また搭乗者が退屈しないようスマホに映画やドラマをダウンロードできる仕組みなども無料提供しているほか、到着ロビーの移動もなだらかなスロープを導入するなど価格以外のサービスでも顧客目線の取り組みが発揮されている。近いうち、是非乗ってみたい。」と感想を語った。
「ピーチ航空の機材の前で」
2013年3月1日 (株)十川ゴム 徳島工場(徳島県阿波市)
「工場内で佐藤会頭(左)に説明を行う十川相談役(中央)
」 佐藤会頭、小笠原議員(㈱E・C・R代表取締役)らは、3月1日(金)に㈱十川ゴム徳島工場を訪れ、十川敬二相談役(大商機械部会部会長)の案内で視察を行った。工場所在地の阿波市は、十川ゴム創業者の出身地で、徳島工場は1943年に設立されたもの。
現在では、医薬用ゴム栓(点滴など輸液の際に使用するパーツ)製造のほか、LPGゴム管、樹脂ホ-ス(シャワー、燃料電池、消火器など用途多数)、ホースアセンブリー(給水、給湯用フレキホースほか)、列車用ホース(鉄道列車用エアーブレーキホース)、さらには官公需(防衛関連)など幅広い分野の部品製造を受注。
十川相談役は、「洗濯機や電子レンジ、ガス管、自動車など、皆さんの身近なところに多くの当社製品が使われており、エンドユーザーは数えきれない。当社の強みは、全業種のあらゆる分野に他社の追随を許さぬ製品を提供していることだ。」と語った。
視察を終えた佐藤会頭は。「あらゆる製品の品質管理が素晴らしく、合成ゴム材料の配合に自社のノウハウや強みを持っていることが良く理解できた。ゴムの用途は多様性に富んでおり、人類に多大な貢献をしていることを改めて学ばせて頂いた。特に医療分野までターゲットを広げて長年ビジネス展開されているのに驚かされた。」と感想を述べた。
これを受けて十川相談役は、「エンドユーザーのあらゆるニーズに応えるべく開発部(堺工場中心)で試作を行っており、毎年納品する製品のうち約1割が新たな開発案件となっている。このうち(ユーザーの)共通のニーズがあるものは商品として残ってくることになる。」と応えた。
今回の訪問は昨年7月の奈良工場訪問をフォローアップすべく行なわれた。
「徳島工場でサンプル展示されている列車用ホース各種製品
」「徳島工場前にて記念撮影(左から肥塚工場長、小笠原議員、十川相談役、灘本専務理事、佐藤会頭)
」
2013年2月22日 大阪大学大学院工学研究科浅田研究室(吹田市)
「レクチャーを行う浅田教授」 佐藤会頭、小谷常議員らは、22日ロボカップ創設者の一人であり、認知発達ロボティクスの第一人者である大阪大学大学院工学研究科の浅田稔教授の研究室を訪問し、意見交換を行った。
浅田教授研究室は、認知発達ロボティクスという枠組みで研究を進めており、様々な学問の知識を統合して知能が創発・発達するメカニズムを構成することを通じて、 人間の認知発達のプロセスを理解していくことを目指している。核となるアイデアは、「体を持っていること」と「他者とのやりとり」の2つ。
具体的には、胎児や新生児、さらには幼児などが発達する過程をとりあげ、身体表現や音声模倣などをどのように獲得していくのか等につき研究が行なわれている。当日浅田教授は、赤ちゃんが最初の1年で学ぶ行動を取り上げ、5ヶ月で自分の手をじっと見るところから始まるが、実は胎児時代から運動能力はかなり習得していると研究成果を披露した。
「情報科学研究科の細田教授研究室にて腕の筋骨格について説明を受ける佐藤会頭(右)
」 またこうした研究は、日本学術振興会の研究拠点形成事業(支援期間:平成24年4月~平成29年3月)に応募し、補助金など得て研究を進めていると紹介。「認知脳理解に基づく未来工学創成のための競創的パートナーシップ」のタイトルで、浅田研究室、米国シアトルにあるワシントン大学、イタリアのイタリア技術研究所の3機関でグローバルに共同研究に取り組んでいると紹介した。
これに対して佐藤会頭は、「新生児の模倣の不思議に迫ることにより、ロボットを通じて人間の心を理解しようというアプローチに驚かされた。ロボットテクノロジーの進化と深化は非常に早いが、現場で話を聞いて初めて良く分かることがある。」と感想を述べた。
「幼児ロボットについて説明を受ける佐藤会頭(左)」「浅田研究室前にて記念撮影 左から佐藤会頭、浅田教授、小谷常議員」
2013年2月20日 (株)桑田金属製作所、(有)金属考房ゆう (東成区)
「金属加工によるアート作品(恐竜)につき説明する桑田社長(中央)」 佐藤会頭は、同じく昨年11月にモノづくりフェスタin生野・東成の展示会にブース出展していた㈱桑田金属製作所、㈲金属考房ゆう をフォローアップ訪問した。両社は共に東成区に立地しており、徒歩5分の距離。東支部副支部長の桑田泰彦氏が代表を務めている。桑田氏は、現在、自動車メーカー向け熱風発生装置や自動車用シリンダー部品、さらにはミスト用ノズル、などを受注していると説明。金属考房ゆうでは、レーザーカットYAGレーザー溶接を導入し、歪みが少なく、仕上がりのよさを活かして小型量産品を製造。こうした品質の高さを活かして金属加工によるアート作品(干支や恐竜、門松、ランプ)にも挑戦。社内専門家のプログラミングにより、繊細な形状まで自在に加工できる技術を持っていると語り、テレビ番組「ビフォアーアフター」の参加記念キーホルダーなども受注していると披露した。一方、㈱桑田金属製作所はカスタムメイド中心に大型特注品を製造。同社の創業は昭和7年で、現桑田社長が2代目。1996年に大商会員に入会し、支部活動などに積極的参画している。訪問を終えた佐藤会頭は、「モノづくりを立派に続けておられることに感銘を受けた。金属加工は最終製品としてブランド化することが難しいが、モノづくりにには欠かせない技術だ。」と感想を述べた。
「金属加工を行うプログラミング画面を視察する佐藤会頭(中央)」
2013年2月12日 (有)文楽せんべい本舗(生野区)
「店頭にて商品の説明を受ける佐藤会頭(左)、中央が村上信社長」 佐藤会頭は、昨年11月にモノづくりフェスタin生野・東成の展示会にブース出展していた㈲文楽せんべい本舗をフォローアップ訪問し、最近の状況などにつきヒアリングを行った。㈲文楽せんべい本舗は、戦後まもなく創業者が文楽人形の絵柄を焼印した玉子せんべいを土産用に製造したのが始まり。その後、縁あってそのお菓子に「文楽せんべい」の銘を受けることになり、現在も商標や店舗名に「文楽」の文字を使い、和洋菓子の製造・販売、文楽オリジナルグッズの企画、製作及び販売を手掛けている。懇談した同社代表取締役の村上信氏は、「文楽を商標に戴く責任感と誇りをもって業務に励んでいる。橋下大阪市長が文楽業界の自助努力を促してくれたことが結果的に関係者の意気込みをもたらした。おかげで観客動員数の増加につながってきたし以前では考えられないことだ。直営店である国立文楽劇場内のグッズ販売(300アイテムを常駐)も伸びている。」と近況報告がなされた。これに対して佐藤会頭は、「今年度の大阪文化賞でも文楽関係者の受賞に尽力した。この機会に是非若い人などを取り込み、さらに底辺を広げていって欲しい。文楽せんべいはやさしい味で、家伝のレシピを守っているところが素晴らしい。お茶にも珈琲にも合って大変おいしい。また後継者のご子息ともども、今後も是非頑張っていって欲しい」と応じた。生野区にある菓匠文楽の建物は4階建。2~3階で文楽せんべいや和菓子などを製造し1階で梱包・販売。4階にはお茶室や舞台が設けられ、文楽関係者との交流の場として活用している。
「文楽せんべいの製造工程につき説明を受ける佐藤会頭(右)」
2013年2月12日 マイクロソフト社(米国ワシントン州レドモンド市)
「マイクロソフト社の会議室でレクチャーを受ける佐藤会頭ほか
」 佐藤会頭はじめ一行15名(関空北米線利用促進シアトル調査団)が訪問。マイクロソフト社日本戦略オフィス所長の中村武由氏は、「日本市場はアメリカに次いで2番目のマーケット。本社では91,000人の従業員のうち約半数が業務に従事している。」と紹介。またシアトルに立地する利点として、教育水準の高さ、治安の良さなどを指摘。さらに地理的にアメリカ大陸の北西の端にあり、日本(アジア)と欧州マーケットにほぼ等距離の位置にあることなども紹介した。日本戦略オフィスは、本社とのコーディネート的機能が中心となっている。一方、日本国内のマイクロソフト社は従業員数が約2,200名。首都圏オフィスは品川に本社があり、ショールームを兼ねている。関西支社は、福島駅近くに立地し、クライアントの規模別に責任者を置いていると紹介した。このほか同社では社会的使命を果たす観点から、東日本大震災の復興支援や若者のITスキル向上を積極的に支援していると事業を紹介した。
「マイクロソフト社ミュージアムにて」
2013年2月12日 米国任天堂(米国ワシントン州レドモンド市)
「米国任天堂ビル1階受付前で記念撮影」 佐藤会頭はじめ一行15名(関空北米線利用促進シアトル調査団)が訪問。米国任天堂では約1,200名が業務に従事。セールスとマーケティングのほか、ゲームコンテンツのアメリカ仕様版の開発に加え、法務部門(約40人)では、特許権やキャラクターの版権管理等を行っている。佐藤会頭と懇談を行った任天堂アメリカ社会長兼CEOの君島達己氏は、「当地では労働者の質、ポテンシャルの高い人材が多く、テクニカル的な資質を求める大企業にとって人材確保が有利だ。」と指摘。マイクロソフト、スターバックス、ボーイング、コストコ、アマゾンドットコム、ノードストロムなど世界的に著名な企業が都市のサイズの割には多いのが特徴だと述べた。
「米国任天堂の君島会長兼CEO(左)と懇談する調査団一行」
2013年2月12日 ボーイング社エベレット工場(米国ワシントン州エベレット市)
「ボーイング社エベレット工場(中央奥)」 佐藤会頭はじめ一行15名(関空北米線利用促進シアトル調査団)が訪問。当日はVIPビジター部門長のGary Konop氏より工場内施設の案内を受けた。同工場は、ボーイング747,767、777、787型機等の航空機を製造する世界最大のプラント。両端は1キロメートル以上あり、天井の高さも35メートル近くに達し、約4万人の従業員が3交代制で作業を行っている。またエベレット工場にはテスト飛行が可能なヘビンフィールド空港(滑走路2750メートル)が隣接して立地しており、国内外から部品搬入もドリームリフター機(ボーイング787シリーズの部品を各製造国からアメリカの最終組立工場に輸送する大型特殊貨物機)によって随時行われている。最新鋭の787型機は、新たな炭素繊維の合成材料を採用。重量をこれまで以上に減らすことができたことから、燃料をセーブすることが可能になった。そのため窓も、これまでの機体以上に大きくすることができた等の紹介があった。787型機は、現在バッテリーの熱暴走問題の原因解明が進んでいる段階。本件に関して、佐藤会頭は、Gary Konop氏に対し「ユアサ製バッテリーの単独問題でないことも視野に入れ、電源関連システム全体を見据えたアプローチで解決策を見いだすスタンスが必要ではないか。」との見解を繰り返し伝えた。
「隣接する空港の駐機場でテストフライトに備える航空機」「中央がボーイング社VIPビジター部門長のGary Konop氏」
2013年1月25日 (株)フセラシ 三重工場
「自社製品について説明を行う嶋田亘会長(左)、嶋田守社長(左から2人目)
」 1月25日、佐藤会頭、西田常務らは、㈱フセラシ三重工場を訪問した。嶋田守代表取締役社長は、「当社は1933年の創業で今年80周年を迎えた。社名は布施螺子工業所から由来。設立以来、精密ナット、各種圧造・鍛造部品を大手自動車メーカーや自動車部品関連企業などに幅広く提供。自動車メーカーのグローバル化に対応し、米国、中国、タイの3カ国に海外製造拠点を展開。三重工場は1988年の創設で、主として自動車用スピンドルナットやミッション部品を製造。国内の生産拠点としては、このほか大阪、群馬、九州(大分県)にも工場がある。当社のEV/HEVコネクタ部品(ハイブリッドカーのプリウス等に使われるバッテリーの電極接続部品)は月600万個を納品するなど高いシェアを得ている代表的パーツ。また携帯電話などデジタル機器向けに精密極小部品なども手掛けており、総合パーツメーカーとして常時3,000点のアイテムを供給できる体制を確立している。今期はリーマンショック後の低迷を乗り越え、2008年以来の300億円を超える売上げを目指している。」と説明を行った。視察を行った佐藤会頭は、「工場内に改善の心(スローガン)とスキルの向上を掲示。徹底した品質管理で安全は日本から作るべきという経営理念に大変な感銘を受けた。アジア地域ではコモディティ製品の製造に特化するなど、地域別生産体制で1ドル75円の為替レートにも対応できる体制を構築しているところも素晴らしい。加えて特殊ネジの製造など他社の追随を許さない高い技術力が経営基盤を強固なものにしている。」と感想を述べた。同社の取締役会長を務める嶋田亘氏は2010年4月から東大阪商工会議所会頭を務めている。
「フセラシ三重工場を視察する佐藤会頭(中央)」
2013年1月15日 大化工業(株) (枚方市)
「自社製品を前に事業概要を説明する大化工業の祓川社長(右)、藤島専務(中央)、祓川(達)副社長(左)。同社のフィルムは様々な場面で食品包装等に使われている。」 佐藤会頭、西田常務理事らは、1月15日(火)に枚方市でプラスチックフィルムを製造する大化工業㈱<化学エネルギー部会所属会員企業>を訪問した。同社は、昭和33年に現社長の祓川芳久氏が東成区で大阪包装社として創業し、ポリエチレンチューブや袋などの販売を行ったのが始まり。昭和38年に枚方市で製造を開始し、同48年からはラミネート工程も手掛けるなど業容を拡大。現在では、茨城県に関東工場、タイ・アマタナコン工業団地にタイ工場を立ち上げ、多様化するフィルム製品のニーズに応えるべく活動を展開している。同社のファウンダーでもある祓川芳久社長は、「現在では従業員200人、年間売上も130億円(タイ含む)に達している。結果が全てと考えており、これまでの決算で赤字を計上したのは1期のみ。今後も現状に満足することなく、様々なエンドユーザーに素材や製品を売り込み、1社で総売り上げの10%を超えないよう売掛リスクのヘッジを心掛けていきたい。」と自社の経営理念を紹介した。同社の代表的な製品は、梱包用ストレッチフィルムのほか、乾燥剤やカイロ包材、食品やパンの包装用フィルムなど。また通気性に富んだフィルムは、赤ちゃんやシニア向けの紙オムツ用バックシートに採用されている。訪問を終えた佐藤会頭は、「技術力を持った素晴らしい会社で、市場への安定供給という責任を果たしている。自社の強みを活かしたブランド開発や海外市場参入等により、今後の更なる成長を期待したい。」とエールを送った。
「各種フィルムの製造現場で説明を受ける佐藤会頭(中央)、西田常務(右)」