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大商ニュース   2020/11/25号



財務省幹部と意見交換
尾崎会頭 事業継続策の拡充求める 立野副会頭 事業承継に向けた支援を

 大阪商工会議所など在阪経済3団体は9日、大阪市内で伊藤渉財務副大臣、太田充財務事務次官はじめ財務省幹部との意見交換会を開催した。大商の尾崎裕会頭、立野純三副会頭が出席し、中堅・中小企業の資金繰りや雇用維持など事業継続策、事業承継への対応、デジタル化促進と生産性の向上への支援など、中堅・中小企業の事業存続に向けた予算編成・税制改正をはじめ、2025年大阪・関西万博に向けたイノベーション創出支援を求めた。
 尾崎会頭はまず、コロナ禍での中堅・中小企業の窮状を訴えたうえで、今年度補正予算の予備費の活用や第三次補正予算案の編成を通じて、資金繰り、雇用、需要喚起といった中堅・中小企業の事業継続策の拡充を求めた。また、来年度予算編成・税制改正では、アフターコロナを見据え、新たな需要を生み出す設備投資や研究開発、事業活動の見直しなど、企業の変革力を高める施策として、働き方改革や生産性向上にも資するデジタル化や業態変更なども含めた経営革新などへの重点的な支援を要請した。また、2025年大阪・関西万博に向けて、様々なアイデアを試す実証プロジェクトへの予算措置や各種規制の緩和を求めるとともに、スタートアップの育成など、大阪・関西のイノベーション創出への取り組みに対する手厚い支援を要請した。
 立野副会頭は、コロナ禍が長期化し、中小企業の廃業・倒産に拍車がかかると指摘したうえで、地域に雇用と成長を生み出す中小企業の事業承継に向けた支援を強く求めた。また、中堅・中小企業のデジタル化と生産性の向上を図るため、社内のデジタル人材の育成やデジタルツール導入に対する各種補助金の補助率引き上げなどを求めた。
 これに対し、伊藤財務副大臣は、「中堅・中小企業の事業継続支援や需要喚起策、各種補助金の支給などを着実に進めていきたい」と応じた。

【問合せ】企画広報室TEL6944・6304


税制改正要望を実現へ 北委員長が陳情

 大阪商工会議所では、政府・与党内で税制改正の議論が本格化していることを受け、要望実現への働きかけを強めている。
 10日、北修爾・税制委員長(阪和興業名誉会長)は、自由民主党・税制調査会副会長の細田博之・衆議院議員、同じく税制調査会副会長の竹本直一・衆議院議員、自由民主党・大阪府支部連合会会長の大塚高司・衆議院議員、自由民主党の太田房江・参議院議員を訪れ、「令和3年度税制改正要望」の実現を訴えた。
 北委員長は、「中小企業者等の法人税率特例の延長」や中堅企業に対する「繰越控除限度額の拡大」「固定資産税の軽減」など、中堅・中小企業の財務基盤強化に資する税制措置を求めた。また、コロナ禍における中小企業の事業承継円滑化への支援などを訴えた。
 これに対し、細田議員は「税制での支援に加え、観光需要復活に向けた支援を検討する」、竹本議員は「窮状は理解している。必要な措置は延長すべき」、大塚議員は「中小企業の雇用維持を支援する具体策を練る」、太田議員は「企業の実態に沿った税制の改善が必要である旨承知した」と各々応じた。

【問合せ】企画広報室TEL6944・6304


大阪・光の饗宴、始まる

 大阪・光の饗宴実行委員会(構成=大阪商工会議所、大阪府、大阪市など)は、3日「大阪・光の饗宴2020」開宴式を開催した。来年1月31日まで、御堂筋、中之島を中心に、大阪の冬が希望の光で明るく彩られる。
 吉村洋文大阪府知事、松井一郎大阪市長らとともに開宴式に出席した大商の尾崎裕会頭は「今年はイベントやお祭りもほとんどなかった中で、光の饗宴を無事実施することができ、大変嬉しい」とあいさつ。特別に開放された御堂筋上に集まった市民とともに、鮮やかなイルミネーションのスタートを祝福した。
 期間中には、御堂筋のほか、中之島で繰り広げられる光のアートフェスティバル「OSAKA光のルネサンス」や民間による光の取り組みも様々な拠点で実施される。
 詳細はホームページ(https://www.hikari-kyoen.com)に掲載。

【問合せ】大阪・光の饗宴実行委員会事務局TEL4391・0120


関空のコロナによる影響克服を 与党議連が緊急決議採択

 関空の機能強化を目指す国会議員でつくる「与党関西国際空港推進議員連盟(会長=二階俊博・自民党幹事長)」の総会が7日、関空内のホテルで開かれ、大阪商工会議所の吉田昌功副会頭はじめ地元関係者らが出席した。新型コロナウイルス感染症の影響で関西国際空港の国際線利用者が激減し、大変厳しい状況におかれていることを受け、「関西国際空港の新型コロナウイルス感染症による影響の克服に向けた緊急決議」を採択した。
 二階会長は「2025年大阪・関西万博に向けて感染防止対策を講じつつ、可能な限り早期に航空需要を回復させるとともに、関空第1ターミナルの大規模改修工事をはじめとする取り組みを確実に進める必要がある」とあいさつした。その後、関西エアポートの山谷佳之社長から関空の取り組み状況が報告され、意見交換が行われた。
 吉田副会頭は「関空は大阪・関西にとってなくてはならない存在。空港内のテナント、島内の企業など、関空を支える多くの事業者が事業継続できるよう対策を継続する必要がある」と力強く応じた。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


食創造都市 大阪推進機構、キックオフ シンポジウムに175人
食のまち・大阪のブランディング事業展開へ

 食創造都市 大阪推進機構(事務局=大阪商工会議所、大阪観光局)は12日、大商・国際会議ホールでシンポジウムを開催し、オンライン配信も行い、計175人が参加した。
 冒頭の同機構共同代表の尾崎裕大商会頭による開会あいさつに続いて、同機構プロデューサー、ケイオスの澤田充代表取締役が基調講演。その後、澤田氏、HAJIMEの米田肇氏(ミシュラン三つ星)、La Cimeの高田裕介氏(ミシュラン二つ星、「アジアベストレストラン50」10位)が登壇、スペイン・サンセバスチャン在住美食ガイド山口純子氏が現地からオンライン参加し、同機構ディレクターのOffice musubiの鈴木裕子代表取締役の進行で、パネル討論を実施した。参加者を巻き込みながら、2025年大阪・関西万博に向け、食のまち・大阪はどう進化していくかをテーマに議論した。最後に尾崎会頭が「大阪の食魅力向上においても、2025年大阪・関西万博を積極的に活用すべき」と述べ、しめくくった。
 同機構は、今回のシンポジウムをキックオフとして、登壇者や参加者の意見を参考にしながら、食のまち・大阪のブランディング事業を展開する。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


大阪医療センター、鳥取大、岡山大 医療現場のニーズ発表

 大阪商工会議所は12月21日、MDF(次世代医療システム産業化フォーラム)の医工連携マッチング例会をオンラインで大阪医療センター、鳥取大学、岡山大学と共催する。
 医師、臨床工学技士などの医療従事者から、医療現場で必要とされていながら未だ製品化されていない課題6テーマを発表し、共同開発に関心ある企業を募る。発表テーマには、医療機器に関するニーズの他、規制の対象外となる製品・サービスの提案なども含まれる予定で、幅広い業種の企業が連携対象となる。
 午後1時〜5時20分、終了後オンライン交流会開催。無料。事前申込制。詳細はホームページ(https://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/202011/D23201221012.html)に掲載。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


医療機器メーカーに売り込む好機
集まれ!ものづくり企業

 大阪商工会議所は来年1月、医療機器メーカーの持つ部素材・技術ニーズに対し、ものづくり企業などから提案を行う「第16回医療機器企業への売込商談会(逆見本市)〜部素材・技術編」を開く。
 今回は医療機器メーカーとして、山陽電子工業、常光、大研医器、ミナト医科学の4社が参加。売り込み希望企業は、事前に提案したい部素材・技術などを事務局に連絡。その情報をもとに、医療機器メーカーが取引の可能性がある企業を選んで商談を実施する。
 無料。商談申し込みは12月15日午後5時締め切り。詳細はホームページ(https://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/202011/D23210125011.html)に掲載。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


マクロミクロ――アニメに学ぶ

 鬼滅の刃がブームとなっている。連日、映画館が賑わっており、アニメファンとしては嬉しい限りである◆日本には多様なアニメが存在するが、そこから学ぶことは非常に多い。これまでたくさんのキャラクターを見てきたが、個人的に大好きなのはサザエさんに出てくるカツオ君である。至ってノーマルないたずらっ子で、サザエさんから叱られることも多いが、めげない心の強さと頭の回転の速さは群を抜いている◆好きなエピソードに『カツオの茶柱』がある。カツオ君は、親に叱られるたびに予め用意してある”茶柱”をお茶に入れて出すことで、場を和ませ説教から逃れる事に成功していたが、最後にはバレて怒られる、という話だ◆この回では、カツオ君はテストの点数が悪くて怒られることになった。私のような凡人は、怒られる前に、テストをがんばればいいのに、とつい思ってしまうが、私の方法では、本当に難しいテストを受ける時には、解決策にならない。大人になって頭が硬くなると、こんな素敵な発想がなかなかできなくなる。読者の皆様には、今後、怒られる機会があれば、ぜひともこの方法を思い出して頂きたい。(43)


新型コロナウイルス対策支援特設ページ

 大阪商工会議所では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けておられる事業者の皆様をご支援するため、経営相談をはじめ各種事業を実施しています。ぜひご活用下さい。

■大商の支援事業
https://www.osaka.cci.or.jp/emergency/coronavirus.html

■国・自治体の支援策など
https://www.osaka.cci.or.jp/emergency/contry_lgove.html


生産性向上IT導入支援フォーラム
第3回生産性向上セミナー

 大阪商工会議所は「生産性向上プロジェクト」の一環として大阪府内の中小企業を対象に、IT導入に役立つ情報の提供や具体的事例を紹介するほか、IT導入サポート企業とのふれあいの場を提供する「生産性向上IT導入支援フォーラム」を開催している。
 第3回は「大商ITサポートサービス」の協力会社である、フォーバルの杉本浩史上席常務執行役員関西支社長が、中小企業の経営者・役員向けに「中小企業経営者のためのDX」として、「DXとは何か」「DX化による生産性向上」、経済産業省の「デジタル化応援隊事業」などについて解説する。
【日 時】12月10日(木)14:00〜16:00
【場 所】大阪商工会議所
【参加費】無料
【定 員】30人(事前申込制)
【問合せ】経営情報センターTEL6944・6353


Withコロナ時代の最先端 スポーツ・健康サービス体験
12月16日、グランフロント大阪で

 大阪商工会議所は12月16日、うめきた2期みどりとイノベーションの融合拠点形成推進協議会とともに開催する実証事業「未来社会スポーツウエルネスイノベーションショーケース Ex―CROSS」の来場者を募集している。
 人々が楽しく取り組めるスポーツ・ウエルネス関連の先端サービスやバーチャル技術との融合でスポーツの新しい観戦体験を提供するなど、「Withコロナ」時代に求められるテクノロジーを実証。うめきた2期地区開発や2025年大阪・関西万博など、今後のまちづくりプロジェクトにおける社会実装を見据えて、スポーツ・ウエルネス分野のイノベーション促進を図る。
 来場者は、アシックス、パナソニック、ミズノなどが出展する「体験型ショーケース」で実際に製品・サービスを体感できるほか、デモイベント「バーチャル×スポーツデモ」、有識者による講演などの「ビジネスカンファレンス」から、企業連携による自社ビジネスの拡大や情報収集ができる。
 カンファレンスでは、鳥井信吾・大商副会頭がビデオメッセージで開会あいさつするほか、スポーツ庁の引地雄介参事官(民間スポーツ担当)付産業連携係長や堺井啓公2025年日本国際博覧会協会広報戦略局長が登壇。
 午前10時〜午後5時、グランフロント大阪北館コングレコンベンションセンターで。無料。事前申込制。詳細はホームページ(https://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/202010/D29201216010.html)に掲載。

【問合せ】スポーツ産業振興担当TEL6944・6403


秋の叙勲・褒章受章 おめでとうございます

 政府はこのほど、令和2年秋の叙勲・褒章受章者を発表した。大阪商工会議所の役員・議員・顧問・参与・名誉議員の受章者は次のとおり(敬称略)。

▽旭日重光章
 多田 正世(大日本住友製薬代表取締役会長)
▽旭日中綬章
 西村 貞一(サクラクレパス代表取締役会長)
▽旭日小綬章
 中村 暢秀(紅中代表取締役会長)
▽旭日単光章
 有光 幸紀(有光工業代表取締役社長)
▽藍綬褒章
 工藤 稔(大同生命保険代表取締役社長)


自分らしい働き方を発見
SDGs働き方カードゲームbyサクヤサロン

 大阪商工会議所は来年1月22日、「SDGs働き方カードゲームbyサクヤサロン〜自分らしい働き方を発見しましょう」を開く。
 「サクヤサロン」とは、大阪サクヤヒメ表彰受賞者を中心とする「大阪サクヤヒメSDGs研究会 働き方部会」のメンバーが創設した、働く女性を支援する会員制コミュニティー。SDGsゴールの一つである「8.働きがいも経済成長も」の達成に向けて、働く人の幸せな未来の実現を目的に、ワークライフバランスを推進している。
 今回は同メンバーが制作した働き方のカードゲームを体験。カードゲームを楽しみながら自分らしい働き方を発見する。
 午後6時30分〜8時30分、ドーンセンター(大阪市中央区)で。無料。定員36人。事前申込制。

【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6499


大商の無料「法律相談」企業法務に詳しい弁護士がアドバイス

 大阪商工会議所は、企業支援で実績を積んだ弁護士による無料「法律相談」を実施している。
 債権回収や損害賠償、クレーム・トラブルなどへの対処、取引や契約、新規事業に絡む法的配慮、個人情報や営業・技術秘密の管理、会社と役員・従業員の法律問題、経営者保証、事業や株式の譲受・譲渡、債務整理(任意整理、民事再生など)など、相談者の立場に立ち丁寧に助言する。対象は大阪府内の中小企業および創業志望者。開設は月〜金曜日(ただし、祝日など休館日を除く)の午後2〜4時。予約制。1回の相談時間は30分(面談、電話)。

【問合せ】経営相談室TEL6944・6472


企業主導型保育施設活用セミナー&保育施設との交流会

 大阪商工会議所などは12月10日、「企業主導型保育施設活用セミナー&保育施設との交流会」を開く。
 自社従業員のために保育施設の利用を検討している企業向けに「企業も知っておこう!安心・安全な保育施設の選び方」をテーマにSELF CREATION LABの下村恭子代表が講演するほか、企業主導型保育施設を活用するための共同利用契約について、締結までの流れを説明する。大阪府内の企業主導型保育施設との交流会も開催する。午後1〜3時、無料。ハグミュージアム(大阪市西区)で。定員30人。事前申込制。

【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6499


大阪府立大学・大阪検定客員研究員による研究成果を動画で公開

 大阪商工会議所は、大阪検定1級合格者が「大阪府立大学・大阪検定客員研究員」として1年間研究した成果を動画(https://www.osaka-kentei.jp/report/research-result2019.html)で公開している。
 同大学の大阪検定客員研究員制度は、大阪検定1級合格者の知見を大阪の都市魅力向上に役立ててもらうため、2013年度に創設された。
 今回は、昨年4月に研究員に就任した5人が、同大学の橋爪紳也特別教授(大阪検定委員会企画会議座長)の指導のもと研究を行い、新たな観光資源となる可能性があるスポットの紹介などを10分程度の動画にまとめた。ご当地検定の合格者が大学の客員研究員として、具体的な地域の観光振興策を動画で提案する取り組みは全国でも例がない。
 研究テーマ・研究員氏名は以下のとおり▽「データから分析する大阪のラグビー(高校ラグビーを中心として)」萩原理史▽「大阪の近代剣道界から学ぶ武道ツーリズム」柴田洋一▽「大阪の企業とスポーツ〜大阪人を『野球』好きにした企業と企業家たち」前阪恵造▽「実は日本マラソン発祥の地大阪〜1909年マラソン大競走」高木昌之▽「次元を超えて愛される大阪とスポーツ〜漫画アニメからeスポーツまで」山村啓士

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


2020.11.26
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