<北陸・関西連携会議>(平成27年9月2日)
概要
□日 時:平成27年9月2日(水) 12:15~13:30
□場 所:ホテル日航金沢 3階「孔雀の間A」
□出席者:以下の通り
金沢商工会議所 会 頭 深山 彬 (株式会社北國銀行相談役)
専務理事 宮本 外紀
富山商工会議所 会 頭 髙木 繁雄 (株式会社北陸銀行特別顧問)
専務理事 西岡 秀次
福井商工会議所 会 頭 川田 達男 (セーレン株式会社代表取締役会長)
専務理事 宮﨑 和彦
京都商工会議所 会 頭 立石 義雄 (オムロン株式会社名誉会長)
専務理事 奥原 恒興
神戸商工会議所 会 頭 大橋 忠晴 (川崎重工業株式会社相談役)
専務理事 村田 泰男
大阪商工会議所 会 頭 佐藤 茂雄 (京阪電気鉄道株式会社最高顧問)
専務理事 宮城 勉
□会合次第:以下の通り(敬称略・順不同)
(司会:大阪商工会議所 専務理事 宮城 勉)
1.開会挨拶 大阪商工会議所 会 頭 佐藤 茂雄
2.開催地挨拶 金沢商工会議所 会 頭 深山 彬
3.「北陸・関西連携会議」の概要説明
4.各団体発言 富山商工会議所 会 頭 髙木 繁雄
福井商工会議所 会 頭 川田 達男
京都商工会議所 会 頭 立石 義雄
神戸商工会議所 会 頭 大橋 忠晴
5.意見交換
6.申し合わせの採択・連携事業の説明
7.閉会挨拶 大阪商工会議所 会 頭 佐藤 茂雄
□懇談概要:佐藤会頭の冒頭発言の主な内容は以下の通り。
開会にあたり、一言ご挨拶申しあげます。本日の会議は、北陸新幹線の開業を受け、北陸・関西の連携を一層深めるべく、今年7月に設置したものでございます。6商工会議所の会頭全員が揃う場は、初めてとなりますが、どうぞよろしくお願い申しあげます。
また、会議開催にあたりましては、深山(みやま)会頭をはじめ、金沢商工会議所の皆様方に格別のお骨折りをいただきました。心からお礼申しあげます。
さて、現在、地方創生が大きな政策課題となっております。「東京一極集中の是正」は、これまでに幾度となく指摘され、総論として異を唱える人は少ないかと存じますが、各論となりますと、なかなか前に進まない難しさがございます。> こうした現状においては、まずは、各地域が、自らの成長に向けた具体的な事業で実績を積み重ねていくことが有効かと考えます。
そこで、我々商工会議所の役割が、ますます重要になるわけでございます。商工会議所の強みは、地域の成長ビジョンを総論として取りまとめるだけでなく、自らその実行、各論に取り組む行動力にあります。もとより、北陸と関西は、交流が盛んな地域ではございますが、この会議を通じて、両地域の商工会議所が一層連携を強化し、具体的なアクションを展開することで、地方創生の模範例を示してまいりたいと存じております。また、そうした地域間交流を積み重ねていくためにも、当然、北陸新幹線の大阪延伸は早期に実現すべき課題であります。必要に応じて、共同提言を取りまとめるなど、国や関係機関への働きかけを検討したいと考えております。
本日の会議では、各地域の現状や取り組みに関してご説明いただいた上で、意見交換させていただき、その後、一層の連携強化に向けた具体的な事業について、申し合わせを採択したいと存じております。どうぞよろしくお願い申しあげます。
それでは、各地域の取り組みということで、まず、私から、大阪の状況を申しあげます。
大阪商工会議所では、地域の成長ビジョンとして、「千客万来都市OSAKAプラン」を策定し、各種事業を推進しております。私どもでは、「千客万来都市」を「人が人を呼び、投資が投資を集めることで、新たなビジネスが創出されるまち」と定義しておりますが、最近の大阪においては、特に、観光インバウンドが大きく盛り上がり、まさに「千客万来」の様相を呈してまいりました。このプランをスタートさせました平成23年と昨年を比較いたしますと、大阪を訪れた外国人観光客は2倍以上になり、個人消費においても、「爆買い」の存在感が急速に高まっているところでございます。
この「千客万来」状態を一過性に終わらせないためには、常に新たな魅力を発信し続け、リピーターを惹きつけることが重要であります。私は、5年ほど前から、中国で飲食業を展開されている富裕層の方々を金沢や鳥取にご案内しておりますが、典型的なゴールデンルートとは異なる魅力が体験できる観光コースとして、大変好評を得ております。
本会議においても、まずは、広域観光の振興に向けた周遊ルートの形成に取り組むことを提案いたします。観光魅力に溢れた北陸・関西を挙げて実施するのに相応しいテーマであると存じます。
加えて、域内の中小企業の販路開拓、新商品・サービスの開発を支援するため、各商工会議所が実施する商談会や技術交流事業への会員企業の相互参加など、地域を越えた幅広いビジネス交流事業も、ぜひ推進したいと考えております。
以上、私からは、会議開催に当たりましての所感と、大阪の取り組みを踏まえた連携のご提案を申しあげました。本日は、皆様と幅広い意見交換ができるものと楽しみにしておりますので、最後まで、どうぞよろしくお願い申しあげます。