<バルチダ・サルハ・ブリアン タンザニア連合共和国駐日大使との懇談>(平成27年8月3日)

  席上、ブリアン大使は、「2015年5月に大使館に着任し、7月1日に皇居で天皇陛下から信任状を賜った。天皇陛下からは皇太子殿下時代に我が国の国立公園を訪問されたことがあり、その後の公園の環境保全はどのような具合ですかとのお言葉をかけて頂き嬉しかった。我が国は大陸部のタンガニーカとインド洋沖合にある島国ザンジバルから構成されることから連合共和国だ。・・・・~」

<バルチダ・サルハ・ブリアン タンザニア連合共和国駐日大使との懇談>(平成27年8月3日)

概要

□日 時:2015年8月3日(月) 11:00~11:30
□場 所:大商3階貴賓室
□来訪者:バルチダ・サルハ・ブリアン タンザニア連合共和国駐日大使、
     鴻池一李名誉領事(鴻池組名誉会長)
      (随行者:ルワゴ大使館員、田中大使秘書)
□応対者:佐藤会頭、宮城専務理事
□懇談概要:以下の通り。

 席上、ブリアン大使は、「2015年5月に大使館に着任し、7月1日に皇居で天皇陛下から信任状を賜った。天皇陛下からは皇太子殿下時代に我が国の国立公園を訪問されたことがあり、その後の公園の環境保全はどのような具合ですかとのお言葉をかけて頂き嬉しかった。我が国は大陸部のタンガニーカとインド洋沖合にある島国ザンジバルから構成されることから連合共和国だ。1961年に独立以降、初めて国内の道路整備などが少しずつ進みはじめた。特に日本政府にはインフラ建設などで支援を頂戴しており感謝している。日本のサポートはインフラ分野のみならず農業分野やマラリア対策に欠かせない屋内蚊帳(住友化学)なども挙げられる。現在日本から我が国への観光客数は年間5,000人程度にとどまっており、隣国のケニアにまたがるキリマンジャロ登山に関心ある方が多い。今後、日本人観光客をさらに呼び込むためのプロモーションなどに是非知恵をお借りしたい。日本からタンザニアには飛行機を乗り継いで約16時間ほどかかる 。我が国は他のアフリカ諸国と比べても8%台の高い経済成長率を誇っており、貴金属関係のビジネスに加えて農業も大きなマーケットだ。例えばサントリーではセサミン(ゴマ)を輸入して下っているほか、嗜好品ではコーヒーやタバコ類も生産している。綿花もとれるのでアパレル企業の進出なども歓迎したい。アフリカでも中産階級は増えており、以前より質を重視する傾向が強まってきている。その中でもタンザニアは平和国家であるのが特徴だ。」と自国を紹介した。

 これに対して佐藤会頭は、ブリアン大使に海産物はどのようなものが取れるのか、また漁業ビジネスはどのようになっているのか。電力やガスのインフラ整備はどうか、などの質問を交えながら懇談を行った。また随行した鴻池名誉領事は、「新大使は大臣経験者で国会議員も務めるなど政権中枢部にも近い方だ。わが社でもODA関連で、キリマンジャロの麓で水田耕作を700万坪にわたり事業化してきたほか、30年間にわたり学校建設などの整備を支援してきた。」と紹介。現在関西から年間500名のビジターがタンザニアを訪れていると披露し、名誉総領事館として日本からの訪問者をサポートしていると紹介した。

 懇談を終えた佐藤会頭は、「タンザニアという国とキリマンジャロが結ぶつくイメージを持ち合わせていなかったが、ヌーの大群が水と食料を求めて川を挟む両国(タンザニアとケニア)を自由に行き来していると伺い、大変親しみを覚えた。日本から16時間ということだが、IRのためにドバイを訪れた日本人ビジネスパーソンがタンザニアを訪問するような仕掛けを考えると良いのではないか。今後の両国の交流が活発になるよう大阪商工会議所としてもお手伝いしていきたい。」と感想を述べた。

CIMG0067.JPG「バルチダ・サルハ・ブリアン タンザニア大使と懇談する佐藤会頭、宮城専務」
CIMG0070.JPG「鴻池一李名誉領事(左)も陪席し懇談が行われた。」
CIMG0082.JPG「バルチダ・サルハ・ブリアン タンザニア連合共和国駐日大使(左)より記念品を受け取る佐藤会頭」