<第16回北前船寄港地フォーラムin大阪>(平成27年7月16日、17日)
概要
□日 時:2015年7月16日(木)~17日(金)
□場 所:太閤園
□参加者:石川好・フォーラム議長ほか役員関係者、過去寄港地開催都市関係者、大阪実行委員会メンバー、関心・協賛企業など 約700名(17日)
□フォーラム概要:
16日夕刻に開催された前夜祭で佐藤会頭は、台風来襲という悪天候にも関わらず、大勢の参加者が大阪を来訪されたことに感謝の意を表明。その後、佐藤会頭は、「私自身、大学時代はボート部で汗を流し、琵琶湖を通じて水との関わりも深かった。大阪の食というと昆布出汁が有名だが、琵琶湖周辺ではあゆの昆布巻きが古くから特産品として親しまれてきた。このあゆの昆布巻きは、北海道産の昆布が日本海側ルートから伝わったものであり、京都や大阪より(福井県の三国あたりから南下する)琵琶湖ルートのほうが北前船による特産品が先に伝播してきたのではないかと改めて認識できた。北前船が歴史的に果たしてきた役割を改めて理解させて頂いた。現代版北前船フォーラムが、皆さんにとって有意義なものになることを期待している。」と挨拶を行った。その後前夜祭では、内閣官房オリパラ推進事務局の平田事務局長から寄港地の自治体関係者に対して五輪開催前後での選手関係者らの受け入れ協力につき要請がなされた。
翌17日のフォーラムでは、「北前船と寄港地文化」や「大阪から巡る寄港地の魅力」などについて話し合われ、また北前船の日本遺産認定を目指す取り組みに全国から参加した700名近い参加者が熱心に耳を傾けた。フォーラムのクロージングにあたり挨拶を行った佐藤実行委員長は、「今回のシンポジウムは、私にとっても水都大阪の推進に役立ちそうなヒントをいくつか頂戴できる良い機会となった。北前船の寄港地はそれぞれ違う文化を有しており、例えば「へしこ」ひとつとっても鳥取と福井では味がまったく異なる。要は画一的な文化では決してないということだ。最後にご提案したいのは、これからは海の寄港地に加えて、空の港である関西国際空港を空の寄港地として考えて頂きたいということだ。現在関西国際空港には大勢の海外インバウンド客がお越しになっているのは皆様も良くご存知の通り。関空も新たな寄港地として頂き、寄港地の各都市を巡る新たな広域観光ルートの組成なども考えて欲しい。」と今後の新たな展開に期待を寄せた。
フォーラム終了後の懇親会には自民党の二階総務会長や久保観光庁長官も駆け付けて挨拶を行ったほか、田川JTB代表取締役会長、ANAホールディングスの大橋相談役らに加えて、北海道、青森、秋田、山形、新潟、石川、京都、岡山、広島、鳥取、徳島などから自治体首長や経済界幹部が参加。秋田商工会議所の三浦会頭、宮津商工会議所の今井会頭らも出席してフォーラムの開催を祝った。北前船の発着地だった大阪の開催は今回が初めて。大商からは佐伯、土屋、中野、新居各議員のほか宮城専務理事らも参加。第1回の会合は2007年に山形県の酒田市で開催で、今年は昨年の京都府宮津市に続いて関西圏で開催されたもの。来年は石川県の加賀市で開催される予定となっている。