「自由民主党大阪府支部連合会と大阪府商工会議所連合会との懇談会」
佐藤会頭発言概要
□日 時:日時:2013年7月1日(月) 9:00-10:30
□場 所:大阪商工会議所 4階「特別会議室」
□参加者:以下の通り。
【自由民主党大阪府支部連合会】
会 長 衆議院議員 竹 本 直 一
特別顧問 参議院議員 谷 川 秀 善
副 会 長 衆議院議員 北 川 知 克
副 会 長 衆議院議員 左 藤 章
副 会 長 衆議院議員 中 山 泰 秀
政務調査会長 参議院議員 北 川 イッセイ
衆議院議員 とかしき なおみ
衆議院議員 大 塚 高 司
衆議院議員 原 田 憲 治
事務局長 稲 垣 克 彦
【大阪府商工会議所連合会】
大阪商工会議所 会 頭 佐 藤 茂 雄(京阪電気鉄道㈱)
副 会 頭 西 村 貞 一(㈱サクラクレパス)
常 議 員 小 池 俊 二(㈱サンリット産業)
専務理事 灘 本 正 博
泉大津商工会議所 会 頭 澤 田 隆 生(澤田㈱)
専務理事 下 柳 博
池田商工会議所 会 頭 服 部 盛 隆(㈱池田泉州銀行)
専務理事 中 田 博 之
大東商工会議所 会 頭 池 田 實(ワインフードストアーこにし)
専務理事 西 川 昇
□要望・懇談内容:佐藤会頭冒頭発言は以下の通り。
- 自民党大阪府連の先生方には、参議院議員選挙を控えられた何かとお忙しい中、懇談の機会を頂戴したことに御礼申し上げる。さて、景気動向であるが、アベノミクスによる経済政策の効果がでてきており、大阪の企業マインドも大幅に好転している。私どもが四半期毎に実施しているアンケート調査を見ても、4-6月期の景況感は、中小企業を含め2007年10-12月期以来・5年半ぶりのプラス転換となった。
- こうした中、さらに力強い景気拡大を実現するうえで、先般取りまとめられた成長戦略に大いに期待している。我々が強く求めてきたライフサイエンス産業や観光・インバウンド振興が政策の柱として盛り込まれたほか、原発再稼働を進める姿勢が明確に打ち出されるなど、関西にとっても大きなインパクトがあるものと歓迎する。とりわけ、ライフサイエンスに関しては、PMDA-WESTが「うめきた」に設置される運びとなり、医薬・医療機器など関連産業の集積が大いに進むことを期待している。この間の先生方のご尽力に感謝申し上げる。
- 今後はいよいよ、成長戦略に掲げられた目標達成に向け実行する段階だ。具体化にあたっても、企業の競争力強化を重視する姿勢を堅持され、規制改革・予算編成・税制改正など、現実の政策への落とし込みを急いでほしい。その際、中小企業こそが戦略の担い手とのスタンスを鮮明にし、成長分野への参入支援など政策の集中投入をお願いしたい。
- 特に、今後、内容詳細が検討される「国家戦略特区」に関しては、大阪を医療ビジネスの拠点とする意見書を、大阪府・大阪市との連名で建議したところ。ライフサイエンス関連の研究開発・事業化・海外展開に関するハブ機能を、大阪に集積させるよう提案している。国全体の力強い成長に寄与するものと存ずるので、実現に向け先生方のお力添えを賜りたい。
- 以上申し上げたように、景気は全体として明るさが増しており、成長戦略への期待も大である。一方、足もとの課題として「3つのコスト高」――すなわち、①電気料金のアップ、②消費税増税に伴う転嫁問題、③円高是正の当面の副作用である輸入物価上昇――を懸念する声も多い。
- このうち、輸入物価上昇については、円高是正により景気全体が拡大し、売上が伸びることで次第にカバーされていくと思われるが、足もとではマイナス(コストアップ)が先行するケースも見られる。過渡期をどう持ちこたえるかが大きな課題になっている。
- 景気回復から拡大への動きをより確かなものとするため、成長戦略に加え、こうしたコストアップの痛みを抑えたり、円滑な転嫁を促す施策にも目配りをお願いしたい。
- 本日はよろしくお願い申し上げる。
以 上