佐藤会頭の眼~講演録
Chairman’s Eye with you

2012年(平成24年)10月1日(月) 大阪経済大学80周年記念講演

「大阪を元気にするために」

2012.10.1_大阪経済大学_ページ_11.jpg中央電気倶楽部(クリックで拡大表示)このように、大不況においても先人のスケールと胆力を身近に知る事例は大阪に今も残っております。大阪城、綿業会館、中央電気倶楽部などです。中央電気倶楽部は昭和5年、綿業会館も同年に竣工しています。翌年には大阪城天守閣が完成いたしております。

いま、これらの建造物は風格を漂わせながら街中の一つの風景になっていますが、ただ美しいとか、現代建築とは異なる趣きがあるとか言った感想ではなく、建設当時の、言わば時代の心意気を感じ取るべきであります。

ご存知のように、大阪城は市民の浄財で造られました。150万円も集まって、第四師団司令部庁舎の建物もできました。綿業会館は、綿業関係者の倶楽部を作りたいという東洋紡の重役の遺志によりできました。ご家族が100万円を出し、これに賛同する人達が50万円を出して150万円でできております。

また、中央電気倶楽部は東京の電気協会への反発の中、ここ大阪こそが中央であると言う心意気から名前が付けられております。建物も名建築ですが大阪とか、近畿とか言った名称になっていないことに注目いただきたいと思います。

苦難の中において気概を示す。苦難にめげず、将来を見据えて建築いた建造物はこの他にもあり、こうした歴史モニュメントを見、当時を偲ぶと勇気が湧いてまいります。大阪を元気にするために先人の知恵、勇気を学んだところで、大阪商工会議所の取組みについてお話しさせて下さい。