佐藤会頭の眼~講演録
Chairman’s Eye with you

2012年(平成24年)10月1日(月) 大阪経済大学80周年記念講演

「大阪を元気にするために」

2012.10.1_大阪経済大学_ページ_13.jpg客万来都市OSAKAプラン(クリックで拡大表示)  大阪商工会議所では、千客万来都市OSAKAプランというビジョンを掲げ、只今実施中です。2年目に入っております。日本は人口減少社会が到来し国力の劣化が憂慮されておりますが、衰退したと言われても大阪は日本の都市の中では大都市であります。まだ産業は集積しており、また一大消費地であります。もう一度日本を元気にする都市として、底力を出さなければなりません。そこで、千客万来、多くの人が大阪にやってくる元気な都市にしたいとプロジェクトを実施しているという次第であります。

 行けばビジネスチャンスのある大阪、行けば美味しいものや楽しいところのある大阪、買い物も楽しめる大阪、活力があってその空気に触れれば元気になる大阪。そのような大阪を目指しています。国内から来ていただくことはもちろんですが、人口減少社会の今日ですから、勃興著しい中国などアジアの人に来ていただきたいものです。そこで、アジアの成長を取り込むことを大命題にいたしております。

 戦略プロジェクトは5つあります。①旅遊都市化推進、②メディカルポリス形成、③水インフラ輸出拠点化、④環境・新エネルギー産業の研究開発拠点化、⑤新興国市場開拓、であります。

以上のプロジェクトのうち旅遊都市化推進とメディカルポリス形成、環境・新エネルギー産業の研究開発拠点化は新産業を起こす積りで腰を据えて取り組んでおります。水インフラ輸出拠点化は大阪が持っているノウハウをビジネスにしようというものですが、システム輸出ですから、これも新産業と言えるでしょう。先人に倣い、明治時代の紡績事業に相当する新産業を起こさなければなりません。