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2010年6月 4日
変わる中国、変わらない中国(2)
(変わる中国、変わらない中国(1)から続く)
あの頃、先生はこんなことも言っていた。
「中国の人は冷たいものや生ものを食べるのは身体に良くないと考えている。
だから中国では清涼飲料水は売れない。」
それから10数年。レストランの注文でコーラを頼んだところ、
店員から「大きいのですか?小さいのですか?」と聞かれた。
コーラの大小ってどういう意味かと思いきや、
1リットルの大きなペットボトルにするか、350mlの缶にするか、という意味だった。
「へ?ペットボトル?」
驚きながら周りのテーブルを見回すと、あるわ、あるわ。大きなペットボトル。
子供連れのテーブルに多いようだ。
「先生が言っていた『清涼飲料水は売れない』って何やったんやろう・・・。」
10数年前、真夏の中国視察団に事務局として同行した時のこと。
1週間ほどのツアーの間に、中国語ができない団員さんたちが
真っ先に覚えた中国語は、
「冷たいビール!(冰的啤酒!)」
言わなければ、ぬるいビールしか出てこなかった。
冷たいものは体によくないと考えられていたからか、
冷蔵設備がまだ十分に普及していなかったからか。
今はビールを注文すると、地域によっては(お店によっては、かも。)
「冷たいのにしますか?冷たくないのにしますか?」と聞かれることもある。
変わる中国、変わらない中国。
マーケティングは本当に難しいと思う。
のっぽパンダ
投稿者 panda | 2010年6月 4日 09:37