「住環境(暮らし)ビジネス活性化シンポジウム」(平成27年2月13日)

  本会議所では、戦略プロジェクトの一つとして「暮らし産業振興事業」を掲げて取り組んでいる。これは、住まいや生活文化、産業や都市といった大阪に関わる様々な諸課題を、個々の暮らしのレベルを向上させることで解決を目指そうというもの。

「住環境(暮らし)ビジネス活性化シンポジウム」(平成27年2月13日)

概要

日時:2015年2月13日(金) 13時30分~16時30分
場所:ホテルグランヴィア20階 名庭の間
主催:大阪商工会議所、日本経済新聞大阪本社

 本会議所では、戦略プロジェクトの一つとして「暮らし産業振興事業」を掲げて取り組んでいる。これは、住まいや生活文化、産業や都市といった大阪に関わる様々な諸課題を、個々の暮らしのレベルを向上させることで解決を目指そうというもの。具体的にはイタリア・ミラノの事例を参考として、リノベーションによる質の高い住環境の整備をきっかけに、衣食住に関する各家庭のライフスタイル全般の向上を喚起することで内需拡大に貢献し、大阪経済を盛り上げていこうという試み。今後日本では少子高齢化社会が近づくにつれて空き家率の上昇などが喫緊の課題と想定されていることから、当日のシンポジウムは大きな関心を集め、500名を超える聴衆が熱心に聞き入った。
 席上、主催者を代表して冒頭の挨拶を行った佐藤会頭は、「大阪商工会議所が暮らし産業分野に取り組み始めたのは喜多俊之先生からイタリアのミラノの事例をお伺いしたことがきっかけだ。ミラノの事例にならい、おうちサロン化を進めることで大阪らしいライフスタイルができてくると思うし、住環境のみならず、ファッションや食の分野まで広げられる可能性がある。このため本会議所では暮らし産業振興という形で横串をさして事業を運営していく予定だ。本日のシンポジウムは住宅分野の第1弾。皆さんにとって有意義な機会となることを期待している。」と挨拶を行った。
 当日はデザインプロヂューサーの喜多俊之氏、経済産業省製造産業局の古谷野義之課長補佐が基調講演を行った後、安達・日経BPインフラ総合研究所長・執行役員の司会の下、中古住宅などのリノベーションを手掛ける3社の代表が自社の取り組みなどを披露してパネルディスカッションを行った。このほか宮城専務理事が本所の「暮らし産業振興事業」について紹介を行ったほか、金子・日本経済新聞大阪本社副代表が締めくくりの挨拶を行った。
 シンポジウムを終えた佐藤会頭は、「やがて大阪らしい、暮らしを楽しむライフスタイルが出来るのではないか。そして大阪に憧れ、大阪に人が移り住み、おおさかのライフスタイルを楽しむには、あと祭りが必要になってくる。その担い手は住む人だ。晴れと日常のメリハリのある大阪誕生を期待したい。」と感想を語った。

CIMG9991.JPG「冒頭挨拶を行う佐藤会頭」

CIMG0003.JPG「ミラノに根付く自宅に招きあう文化を紹介する喜多俊之氏」

CIMG0004.JPG「経済産業省製造産業局の古谷野義之課長補佐による基調講演」

CIMG0034.JPG「暮らし産業振興への大阪のポテンシャルなどを題材に活発なパネルディスカッションが行われた。」