UNWTO(国連世界観光機関)幹部との懇談(平成26年9月30日)

 9月30日(火)に大商を表敬訪問したUNWTO(国連世界観光機関:本部スペイン・マドリッド)のハリー・ファン アジア太平洋副部長、ジョアンナ・デバイン シルクロード部テクニカル・コーディネーターらは、「日頃からUNWTOアジア太平洋センター(本部:奈良市)の活動にご支援頂き感謝申し上げる。日本には多くの外国人を迎え入れる文化やおもてなしの気質がたくさんあることをを改めて認識した。今後も地方自治体などと連携し、日本各地に点在する素晴らしい資産を紹介するなど様々な活動を進めていきたい。奈良では県知事や市長とも面談を行ったほか、東京でシルクロードプロジェクトを紹介するセミナーも行った。UNWTOではこのようなセミナーを世界各地で開催しており、ぜひ大阪からも参加して欲しい。」と呼びかけた。

UNWTO(国連世界観光機関)幹部との懇談(平成26年9月30日)

概要

 □日時:2014年9月30日(火) 17:00~17:45
 □場所:大阪商工会議所3階 貴賓室
 □ 来訪者:ハリー・ファン アジア太平洋副部長
        ジョアンナ・デバイン シルクロード部テクニカル・コーディネーター
        浅沼 唯明UNWTOアジア太平洋センター理事長(APTEC理事長)ほか
 □ 応対者:佐藤会頭、西田常務理事・事務局長

   9月30日(火)に大商を表敬訪問したUNWTO(国連世界観光機関:本部スペイン・マドリッド)のハリー・ファン アジア太平洋副部長、ジョアンナ・デバイン シルクロード部テクニカル・コーディネーターらは、「日頃からUNWTOアジア太平洋センター(本部:奈良市)の活動にご支援頂き感謝申し上げる。日本には多くの外国人を迎え入れる文化やおもてなしの気質がたくさんあることをを改めて認識した。今後も地方自治体などと連携し、日本各地に点在する素晴らしい資産を紹介するなど様々な活動を進めていきたい。奈良では県知事や市長とも面談を行ったほか、東京でシルクロードプロジェクトを紹介するセミナーも行った。UNWTOではこのようなセミナーを世界各地で開催しており、ぜひ大阪からも参加して欲しい。」と呼びかけた。

 これに対して佐藤会頭は、「東京五輪が開催される2020年をターゲットに海外からの観光客増大に取り組んでおり、2019年にラグビーのワールドカップ、2021年にワールドマスターズなどが関西で開催される。スポーツ文化版のダボス会議も2016年に東京と関西で開催される可能性が高まっている。こうした折、シルクロードのようにテーマに基づいて観光交流促進を進める考えは大賛成だ。現在、大阪ではUSJがハリーポッタ効果で内外からの集客に成功しており、日本国内でも関西圏以外からの来訪者の比率が約20%増えるなど当地での滞在需要が伸張、ホテルの客室数も不足気味となっている。今後の課題は関西での広域型観光ルートの確立。和歌山などに宿泊してもらい、大阪に観光にお越し頂くような形をとっていくことが必要だ。その意味で外資による関西圏へのホテルビジネスの進出も歓迎したい。例えば、奈良には適切なホテルが多くなく、通過型の観光スタイルとなっており、何とかこれを変えようと漸く奈良市も立ち上がったところだ。奈良市から観光経済部門の委員会の座長になってほしいとの要請が小職にあった。シルクロードは、文化的なつながりに加えて異なる宗教のエリアも繋いでいる。文化に国境はないので使命感を持ってこのシルクロード事業に取り組んで欲しい。特に海のシルクロードは、いわばグローバルコモンズだ。ぜひとも観光の力で平和の共存を実現する一助にしていってほしい。またシルクロードがつなぐ麺の文化に代表されるが、域内の食の交流も重要なポイントだ。」と応じた。

 今回の一行の訪問は東京で開催されたJATAツーリズムEXPOジャパン等への参加から実現したもの。佐藤会頭は、UNWTOアジア太平洋センターの活動を支援するアジア太平洋観光交流センター(APTEC)の会長を務めている。

CIMG9681.JPG「スペインから来日し、佐藤会頭を表敬訪問したUNWTO(国連世界観光機関)一行」

CIMG9684.JPG「右がUNWTOのハリー・ファン アジア太平洋副部長、左がジョアンナ・デバイン シルクロード部テクニカル・コーディネーター」

CIMG9688.JPG「懇談後の記念撮影。佐藤会頭から大阪ラーメンを手渡した。後列右から2人目が浅沼唯明UNWTOアジア太平洋センター理事長、3人目が西田賢治・常務理事・事務局長」