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2009年7月 7日

「売るための『売れない』商品」~心に残ったお話シリーズNo.7

久しぶりに、眼鏡屋さんをのぞいた。
ちょうどセール中だった。そのお店の店主さんとの会話から。

「メガネ、安いですね。フレームが全て半額以下なんて。」

店主:「在庫一掃セールなんだ。こういう時代だから、メーカーを絞って、
個性的な店づくりをしようと思ってね。品ぞろえでは量販店に負けるから。
同じことしていたら生き残れない。」

「そうなんですね。すごい決断をされたんですね。」

店主:「まぁね、そうするしかないというほうが正解かな。
ところで、知ってるかい?メガネのフレームって10個仕入れても、
売れるのは半分なんだよ。」

「そうなんですか。じゃぁ、できるだけ売れ筋を仕入れないといけないんですね?」

店主:「それがね、違うんだよ。5個を売るために、売れない5個が必要なんだよ。」

「えっ!?あっ、でも、そうか。メガネを買うときって、
他のフレームと比べながら一番自分にあうのを選びますよね。
買いたいメガネを引き立てる商品も必要なんですね。」

店主:「その通りだよ。」

そういえば、去年、テレビで紹介されたインテリアショップのマネージャーも
こんなことを言っていた。

「ディスプレイの中心に、派手な真っ赤のソファを置いています。
実際、お客様が購入されるのは、もっと保守的な色の商品ですが、
お客様の視線をひきつけ、イメージをふくらませる役割を、この赤のソファが担っています。
このソファ自体は売れませんが、他の商品を売るために必要なんです。」

他の商品を売るための『売れない』商品という考え方、
少し商品を見る目がかわった。

不思議パンダ

投稿者 panda | 2009年7月 7日 09:29


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