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2008年11月13日
第3回 辰野(株) (その2)
のっぽ:
経営は順調ですか?
大田:
おかげさまで直近では1億5千万元の売上げを達成しました。開業当初からみると営業面積は3倍に、売上げは4.5倍になりました。
外資系地下街として他の専門店と差別化していくため、「ウルムチにはないブランドを80%以上」という戦略をたて、新しいファッション、新しいサービスを当地に紹介することを心がけてやってきました。店舗で扱っている商品の価格帯は、シャツ5,000円程度、ジャケット1~2万円程度で、「中の上」といったところでしょうか。ポイントカードも当社がウルムチで初めて導入しました。
入居いただく店舗は衣料品、アクセサリーなどのファッション関係の有名ブランドに絞り、販売員もそれにふさわしい接客サービスができるよう日本式の販売員教育を行なっており、日本と遜色ないレベルです。接客サービスを評価いただけるのはうれしいですが、ヘッドハンティングされるのには参りました。
売上げ不振の店舗には退去していただきます。中国での生産が多い日本のアパレルメーカーですが、デザインは基本的に日本向けで、中国のテイストとは異なり、そのままでは売れない事も有り、結果的に撤退頂いた日本のアパレルメーカーさんもあります。
地下街「辰野名品広場」の平面図。 ※写真=辰野(株)提供
のっぽ:
営業面積以上に売上げが伸びていて、すばらしいですね。
最近、中国も変わったなと感じることはありますか?
大田:
販売員になるのは高卒の若者が多いですが、ほとんどが一人っ子なので、おっとりしていて、おとなしいです。よくも悪くも40歳前後の世代まではハングリー精神がありますが、今の若者にはそういった空気は感じられません。このままでは中国の20年後は大丈夫かなと、若干心配になります。
(つづく)
投稿者 panda | 2008年11月13日 13:10