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大商ニュース   2016/10/25号



AI活用促進へ研究会
11月25日 キックオフセミナー

 大阪商工会議所は、人工知能のビジネス活用を促進するため、「人工知能ビジネス研究会」を設置する。あわせて、日本最大級の公的研究機関である産業技術総合研究所(産総研)・人工知能研究センターの人工知能技術コンソーシアムが新たに設置する関西支部事務局も大商が担い、一体的に活動していく。11月25日には、キックオフ事業として「人工知能技術活用セミナー」を大商で開く。

 人工知能、IoT(モノのインターネット化)、ビッグデータ、ロボット・センサーの技術的なブレークスルーを活用する「第4次産業革命」は、政府の成長戦略「日本再興戦略2016」の柱に位置付けられ、予算の重点配分がなされている。
 第4次産業革命分野での新市場の創出を目指して、大商は今年度上期に「ドローンビジネス研究会」「大阪・関西IoT活用推進フォーラム」を設置。中堅・中小企業への波及促進を支援してきた。
 このほど設置する「人工知能ビジネス研究会」は、最新の技術動向や具体的なビジネス活用事例を紹介することで、人工知能技術の普及、ビジネスの活性化を支援する。同研究会とあわせて、産総研の人工知能研究センターが運営する人工知能技術コンソーシアムの関西支部も担う。同コンソーシアムは人工知能を活用した実証プロジェクトを推進するため、具体的なテーマを設定して活動している。
 11月25日に開く「人工知能技術活用セミナー」では、同コンソーシアム会長の本村陽一・産総研・人工知能研究センター首席研究員が講演。同コンソーシアムの実証プロジェクトに関する活動も報告する。午後3時〜6時30分、大商で。定員200人(事前申し込み先着順)。参加無料(交流会は1,000円)。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201610/D22161125019.html)に掲載。
【問合せ】経済産業部TEL6944・6300


11月23日、ファッションショー
「美しく生きる」

 11月23日、堂島リバーフォーラム(大阪市福島区)で開かれる大阪スタイリングエキスポ・ファッション部門の出展者が決まった。主催は大阪スタイリングエキスポ実行委員会(会長=植本勇・大阪商工会議所繊維部会長)。
 今回のテーマは「美しく生きる」。ファッションショー(2017年春夏レディース)には、エターナリー・ブレイズ、オッジ・インターナショナル、小泉アパレル、サンウェル、ジオン商事、ラピーヌの大手アパレル6社が参加。また今後の活躍が期待されるアパレル企業による「ジョイントコレクション」を新設し、アトリエ アイ、サン・メンズウェア、シンサイカトー、ラ・コロール、HIT、トフチャブの6社が登場する。また、学生などを対象としたファッションデザインコンテストでは、ファッションショー形式で公開審査する。
 今回は地場産業とデザイナーのコラボレーションが充実。大阪の製造業とデザイナー総勢13組が展示会形式で成果を発表する。美容やファッションに関する診断・体験や、刺繍作品の展示・パフォーマンス、ワークショップなど、ファッション関連ブースも多数出展。詳細はホームページ(http://www.osakastyling.jp/)に掲載。
【問合せ】経営支援担当TEL6944・6493


スポーツビジネス振興へ
シンポジウムに400人

大阪商工会議所は、スポーツビジネス振興シンポジウム「スポーツが創るこれからの社会・ビジネス〜スポーツビジネス、成長への期待」を17日、グランフロント大阪(大阪市北区)で開いた。400人以上の企業関係者らが参加した。
 基調講演では、早稲田大学スポーツ科学学術院の原田宗彦教授がスポーツを活用したビジネスの可能性について講演。近畿日本ツーリストでスポーツ事業部に携わる石川明彦氏はスポーツビジネスの課題と潜在するビジネスチャンスについて解説した。
 企業の先行事例の紹介として、コーマ(大阪府松原市)とベネクス(東京都)の2社が発表。スポーツビジネスに参入したきっかけや、産学連携による研究開発、販路開拓、グローバル展開を見据えた工夫など、スポーツビジネスに取り組むポイントについて紹介した。
 大阪大学でスポーツ医科学の先端研究を行う中田研教授は、アスリートをサポートする最先端のスポーツ医科学研究や、産学連携による事業化で多様なビジネス展開の可能性があることについて説明した。
 大商は、新たにスポーツビジネスの振興に注力していく。当面は、シンポジウムやセミナーを開くと同時に、企業のスポーツビジネスに対する多様なニーズを汲み取るヒアリングを重ね、具体的なプロジェクトにつながる支援の方法を検討する。
【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


スペイン料理・小西由企夫氏
11月20日 経営哲学を語る

 「食の都・大阪」推進会議(代表=小嶋淳司・大阪商工会議所副会頭、松本孝・同食料部会長)は11月20日、「エル・ポニエンテ」社長の小西由企夫氏の講演会を開く。これは、料理コンテスト「第7回食の都・大阪グランプリ」の決勝にあわせて開くもの。
 小西氏はスペイン料理の認知度を飛躍的に高めた立役者。大阪市中央公会堂を望みながら食事を楽しめる本店、バル形式の店舗や炭火焼き料理メーンの店舗など、特色ある多店舗経営に取り組んでいる。今回は経営哲学や今後の展開について講演する。午後1時30分から辻調理師専門学校(大阪市阿倍野区)で。
 同日午後11時からは最近独立開業した飲食店のオーナーシェフによる「飲食店独立開業経験発表会&ミニ交流会」も開く。独立開業のプロセスや経営の工夫などを紹介する。午後3時からコンテストの表彰を行う。
 参加無料。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/syoku_osaka/)に掲載。
【問合せ】経営支援担当TEL6944・6493


情報漏えいに備えを
来年3月始期の賠責保険募集

 大阪商工会議所は現在、2017年3月始期の「情報漏えい賠償責任保険」の新規加入者を募集している。情報漏えいは、内部犯罪の場合もあり、管理体制を万全にしても情報漏えいリスクをゼロにすることは難しい。有効な対策は、事前対策としてのリスクマネジメントと事後対策のための保険への加入。
 同保険は、マイナンバーなどの個人情報だけでなく、企業秘密である法人情報も補償の対象にできる。使用人などの犯罪による損害も補償の対象になる。保険料は団体割引20%に加え、加入企業の情報管理体制に応じて最大60%までの割引がある。情報が漏えいした際に被る「賠償損害」や、事故解決のために要する謝罪広告掲載費用および見舞品購入費用などの「費用損害」を補償する。
 保険金の支払限度額は、賠償損害1,000万円(費用損害100万円)、5,000万円(同500万円)、1億円(同1,000万円)、3億円(同3,000万円)、フリープランの5つのコースから選択できる。
【問合せ】共済事業室TEL6944・6352


サイバーテロ 現状と対処法
11月25日、セミナー

 大阪商工会議所は11月25日、「サイバーリスクと対応策セミナー〜サイバーテロの現状とその対策」を開催する。
 日本最高峰の情報セキュリティー技術を有するLACの担当者が、「サイバー事件で知る、ネットリスクの最前線」と題し、今後もさらに拡大が予想されるサイバーテロの現状と対処法について講演する。
 また、近年増加しているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の炎上の現状について解説。あわせて、大商の制度商品「情報漏えい賠償責任保険」を紹介する。
 午後2時〜4時30分、損保ジャパン日本興亜大阪ビル(大阪市中央区)で。参加無料。定員120人(事前申し込み先着順)。
【問合せ】共済事業室TEL6944・6352


大商手帳を会員に進呈
11月1日から

 大阪商工会議所は、2017年版「大商手帳」を会員の皆様に無料で進呈します。なお、一般の方は対象外となります。
【期間】11月1日から来年1月13日まで。在庫がなくなり次第、終了させて頂きます。【冊数】1会員あたり3冊まで。残数によって冊数を制限させて頂く場合があります。【方法】会員部会員組織担当および5支部でお渡しします。お受け取りの際には会員証をご提示下さい。郵送をご希望の場合は、(1)会員番号(2)社名・団体名(3)担当者氏名(4)希望冊数を書いた紙と返信用切手(1冊=140円分、2冊=215円分、3冊=300円分)を「大阪商工会議所 会員組織担当 大商手帳係(〒540―0029 大阪市中央区本町橋2の8)」までお送り下さい。
【問合せ】会員組織担当TEL6944・6277


大阪サクヤヒメ表彰・記念フォーラム

 大阪商工会議所は、今年度創設した「大阪サクヤヒメ表彰」の記念フォーラムを12月1日に開く。
 岩田喜美枝21世紀職業財団会長の基調講演に引き続き、大阪サクヤヒメ大賞、大阪サクヤヒメ賞の受賞者によるパネル討論を行う。16:00〜17:45、ANAクラウンプラザホテル大阪(大阪市北区)で。参加無料、定員120人。事前申込制。
問合せ 研修担当TEL6944・6421


玉岡かおる氏講演会
「鈴木よねと広岡浅子―2人の女性企業家の足跡をたどる」

 大阪企業家ミュージアムは、12月14日、作家の玉岡かおる氏による講演会「鈴木よねと広岡浅子―2人の女性企業家の足跡をたどる」を開く。これは、同ミュージアムで開催中の特別展示「明治・大正・昭和、激動の時代を駆け抜けた女性企業家」の関連講演会。
 玉岡氏は、鈴木よね氏を描いた「お家さん」で織田作之助賞を受賞するなど、関西を舞台に活躍した女性を描いた作品で多くの読者を魅了する人気作家。広岡浅子氏の娘婿の妹・ヴォーリズ満喜子を主人公とした「負けんとき」も著した。女性の活躍が注目される今、鈴木よね氏と広岡浅子氏の生き方を取り上げる。午後6時〜7時30分。定員80人。参加無料(同ミュージアム入館料のみ必要)。事前申込制。詳細はホームページ(http://www.kigyoka.jp/)に掲載。
問合せ 大阪企業家ミュージアムTEL4964・7601


マクロミクロ――86年ぶり

 国技である大相撲で寝屋川出身の豪栄道関がかど番脱出をかけた秋場所で全勝優勝を果たした▼故佐藤茂雄会頭は、豪栄道関が大関に昇進を決めた折、有志で化粧回しを贈呈しようと奔走し、その後請われて後援会長となった。ここ2年間はケガで苦渋の戦いが続いたこともあり、当時の佐藤会頭が自ら得意のメールで叱咤激励することも多々あったと聞く▼大阪出身力士の優勝は昭和5年の山錦以来86年ぶりとのこと。大阪出身力士の堂々たる初優勝に思わず翌朝のスポーツ紙を買いに走った。前会頭は豪栄道の相撲スタイルに安定した勝ちパターンがないのが弱みだと評していたが、場所前の予想を大きく覆す15連勝には文句のつけようもあるまい。優勝インタビューではこれまで苦しい時期を支えてくれた方々のお蔭だとうれし涙をこらえて振り返る豪栄道関の謙虚さが最も印象に残った▼折しも昭和5年といえば大正末期から昭和初期の大大阪と称された時代。往時の活気を少しでも取り戻したいと願った佐藤前会頭の熱い想いが奇跡を呼び込むきっかけとなったに違いないと思うと涙腺が緩んだ。間もなく一周忌を迎える故人への最高の供養となった。(西・東) 


古典芸能×近代建築
11月23日まで“船場を遊ぼう”

 大阪商工会議所が企画、運営しているイベント「古典芸能×近代建築“船場を遊ぼう”」が人気を集めている。
 今年は「なにわなんでも大阪検定」のテーマでもある「大阪の恩人・五代友厚」にちなんだプログラムが含まれており、大阪検定の受験予定者にも楽しめる内容となっている。「ディープに巡る!五代友厚クイズラリー」は、近代建築や五代友厚ゆかりの地を巡りクイズに挑戦するもの。正解者の中から抽選で350人にホテル宿泊券などプレゼントが当たる。
 中央区役所では今月31日まで「船場ことば劇場」を上映、芝川ビルでは11月23日まで戦前期に開校した「芝蘭社家政学園」のパネル展を開くなど、全6カ所で様々な企画展示を行い、大阪の魅力を再認識する機会を提供している。
 このイベントの全体の会期は11月23日まで。すべてのプログラムが参加無料。
 詳細は(http://www.noh-theater.com/mail6.htm)に掲載。
【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


若手社員 成長を促す
人事評価制度の勉強会

 大阪商工会議所は、11月8、15、22日の3回シリーズで「若手社員が成長する人事評価制度改善のための勉強会」を開く。
 優秀な若手社員の早期離職を防ぎ、成長を促していくためには、社員の納得度が高い人事制度の構築が重要である。この勉強会では、社員を適切に評価し、成長へとつなげていくために必要な「等級制度(第1回)」「評価制度(第2回)」「給与制度(第3回)」について、どのように設計し、導入していくべきかのポイントについて学ぶ。
 各回とも午後2時〜4時30分、大商で。無料。定員20人。事前申込制。
【問合せ】人材採用支援担当TEL6944・6499


モンゴル総領事が表敬訪問

 今年8月にモンゴル国駐大阪総領事に着任したダワードリジ・デルゲルツォグト氏が、着任あいさつのため7日、大阪商工会議所の尾崎裕会頭を表敬訪問した。
 デルゲルツォグト総領事は今年6月に日本―モンゴル間で経済連携協定(EPA)が発効したのを機に今後、両国間の貿易や日本企業による投資拡大への期待を表明。モンゴル企業が11月に大阪を訪問する予定もあると紹介した。
 これに対し、尾崎会頭は、既にモンゴルとのビジネスを行っている在阪企業もあることを紹介した上で、セミナーやモンゴル企業との交流会の開催を通じて、両国間の新たなビジネス創出を支援したいと応じた。
 モンゴル国駐大阪総領事館は2012年3月に開所。デルゲルツォグト総領事は第3代総領事にあたる。
【問合せ】国際部TEL6944・6400


フェラーリ 水上パレード
「水の都」大阪の魅力発信

水都大阪の魅力を広く発信するイベント「水都大阪フェス2016」(9月11日〜10月16日)のメーンイベント「Ferrari Riverside Party2016」が9日、華々しく開かれた。船上のフェラーリが中之島を出航、東横堀川を経由して道頓堀に着岸した。その後、船上ステージで行われた記念セレモニーには、同イベントの主催者である大阪府の松井一郎知事はじめ、経済界を代表して大阪商工会議所の鳥井信吾副会頭、マルコ・ロンバルディ在大阪イタリア総領事らが出席した。
 あいさつに立った鳥井副会頭は、大商が大阪府、大阪市とともに、かつて水の都だった大阪の美しい水辺の風景を復活させるために「水都大阪」に取り組んでいることを紹介し、「日本イタリア国交150周年の記念すべき年にイタリアが誇る世界の名車『フェラーリの祭典』を水都大阪の水辺、川のほとりで開催できることは大変素晴らしい。水都・大阪を大いに盛り上げていきたい」と述べた。
問合せ 地域振興部TEL6944・6323


ハンコヤドットコム創業者
起業希望者に助言

 大阪商工会議所は1日、「創業応援セミナー」を大商で開いた。ハンコヤドットコムの創業者・藤田優社長が講演し、約50人の創業希望者らが熱心に聞き入った。
 同社は印鑑のインターネット販売の先駆け。1千万円以上を投入して製造機器を導入し印鑑のネット販売を始め、「早くできて安い」点で業界に価格破壊をもたらし急成長した。その後、成長に追いつく形で組織化を進め、集客力と運営力を強化。年商20億円を超える現在は、ハンコより得意な「集客」に特化、ECプラットフォーム事業で年商100億円を目指すという。
 藤田社長は成長企業の苦労や醍醐味を語る一方で、「『当たるも八卦当たらぬも八卦』、で事業を始めてはいけない」と創業希望者らに勝算のある分野での起業をアドバイスした。
【問合せ】経営相談室TEL6944・6473


大阪企業家ミュージアム
関西文化の日入場料は無料

 大阪企業家ミュージアムは、「関西文化の日」事業(主催=関西広域連合、関西元気文化圏推進協議会)に協力し、11月19日(土)、20日(日)、入館料を無料で開館する。
 「関西文化の日」は、関西2府8県の美術館・博物館などの文化施設で一定期間入館料を無料とする取り組みで、美術品や学術資料に接する機会を提供し、関西への集客を図ることを目的としている。2003年度から始めた。実施施設と無料期間についてはホームページ(http://www.kansaibunka.com/)に掲載。
 同日、大阪企業家ミュージアムは特別展示「明治・大正・昭和、激動の時代を駆け抜けた女性企業家―鈴木よねと広岡浅子―」を開催中。ぜひこの機会にご来館を。
【問合せ】同ミュージアムTEL4964・7601


越境EC、シルバー産業
中国で注目の現場を訪問

 大阪商工会議所は9月19〜24日、中国の上海、浙江省杭州、山東省濰坊(いぼう)、煙台の4都市に「中国ビジネス視察団」(団長=桑山信雄・中国ビジネス特別委員長 <伊藤忠商事理事>)を派遣した。15人が団員として参加。日中双方でニーズが高まっているシルバー産業と、中国向け販路開拓で注目されている越境EC(国境をまたいだオンライン上の商取引)の拠点を視察し、今後のビジネスチャンスを探った。
 シルバー産業の拠点視察として、デンマーク式介護を導入した上海市金山区の「上海頤和苑老年服務中心」を訪ねた。政府の補助を受けているため、安価で入居できるのが特徴。続いて上海近郊の嘉興市烏鎮で高齢者住宅や介護機器の常設展示場などを運営する民間施設「雅達国際健康生態産業園」を視察した。同施設での製品展示は無料であるが、出展者は同産業園と販売代理店契約を締結する仕組みになっている。
 続いて近年シルバー産業の振興に力を入れている山東省濰坊(いぼう)を訪問。区政府などと今後の交流促進に向けた意見交換を行い、(1)介護機器の導入(2)介護人材の育成(3)介護施設の運営――という各段階で日本企業による参入への期待感が示された。さらに日本、中国、韓国の先端技術と特徴ある製品を展示する「中日韓産業博覧会」に、大商と大阪外国企業誘致センター(O―BIC)がブース出展し、日本の介護機器やサービス、大阪のビジネス環境をPRした。併催したフォーラムでは桑山団長が「日本商工業界から見た国際貿易と区域経済」と題して講演。シルバー産業はじめ、様々な分野で連携を深めたいと呼びかけた。濰坊(いぼう)に新たにオープンした福祉用品の常設展示場には大商ブースが設けられており、在阪企業によるシルバー産業への取り組みを紹介している。
 煙台では温泉資源を活用した介護施設「磁山頤生苑」などを視察。温泉チケットの配布や多様な文化活動に無料で参加できる仕組みについて説明を受けた。
 越境ECの拠点視察としては、まず上海市自由貿易試験区を訪問。越境ECの政策担当者と政策動向などについて意見交換した。杭州では越境EC試験区に入居している商社や越境ECで輸入された商品を販売する店舗を視察。懇談を通じ、中国政府は、今後も越境ECを通じて輸出入ともに伸ばしたい考えであることが明らかになった。
【問合せ】国際部TEL6944・6400

ICT、ライフサイエンス分野
イスラエルで協業の可能性探る

 大阪商工会議所は、イスラエル外務省や近畿経済産業局などと共催し、9月23〜30日、「第2のシリコンバレー」と呼ばれるイスラエルのテルアビブに「イスラエル スタートアップ&ブーストアップ ミッション」を派遣した。40歳未満の若手企業家ら10人が参加。ICT(情報通信技術)やライフサイエンスなどの分野で革新的な技術を有するイスラエル企業の現状を視察するとともに、同国企業との協業の機会を探った。
 イスラエル外務省で同国の経済情勢について説明を受けた後、同国が強みを持つサイバーセキュリティーやアグリビジネス分野のスタートアップ企業の事例発表を聞いた。同国では地理的・政治的な事情から政府が開発した技術の民間転用が多いことや、雨量が少ないため先進的な灌漑技術がアグリビジネスを支えていることが分かった。
 同ミッションのメーン事業となったのが、大阪市などと共催した「大阪プロモーションセミナー」。100人超の同国関係者に対し、大阪のスタートアップ都市としての魅力をアピールしたほか、団員がピッチ(ショートプレゼン)を行った。
 このほか、スタートアップ企業の祭典「DLD TEL AVIV INNOVATION FESTIVAL16」に参加。著名な経営者によるカンファレンスや現地のスタートアップ(ベンチャー)企業による投資家へのピッチなどを聞き、世界のベンチャーの現状や、同国企業の高い技術力、プレゼンテクニックを学んだ。
 また、同時期に行われた「都市サミット」では、世界各都市のスタートアップ支援の取り組みなどが発表され、イスラエルでは、国が直接投資したファンドを利用して民間企業が最先端技術の開発に取り組む「エコ(共存共栄)システム」が整っていると紹介された。
 さらに、ベエルシェバの「ハイテクパーク」を訪問。同国のサイバー首都と呼ばれ、IT産業などが集積しつつある様子を見学した。さらに、ベンチャー支援関連政府機関、業界団体を視察した。
 同事業は、日本とイスラエル両政府の関係強化決議を受けて昨年設立された「イスラエル―日本ヤング・リーダーシップ・プログラム」を活用したもの。
【問合せ】国際部TEL6944・6411


淀川の活性化へ、都心でアウトドア体験

 大阪商工会議所は、9月17、22〜25日の5日間、国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所とともに、淀川の活性化に向けた実験事業「淀川アーバンキャンプ2016」を淀川河川敷の西中島地区で実施した。
 延べ約5,300人が来場。会場では、焙煎コーヒーや地ビール、手作りパン、焼き菓子などの飲食店舗が出店したほか、テントなどアウトドア用品の展示販売やジャグリング、スポーツサイクル、パーソナルモビリティーの体験会など、広大な河川敷空間を活用した様々なアクティビティーを実施した。
 来場者は都心に居ながら自然を楽しむ「アーバンキャンプ」の魅力を満喫した。
淀川活性化に向けトーク
 9月24日には、同事業の今後の展開についてのトークイベント「キャンピング・トーク」を開いた。淀川河川事務所の桑島偉倫所長や大商の嘉名光市・都市活性化委員会副委員長(大阪市立大学大学院准教授)、出店事業者、周辺住民の代表者らが出席。嘉名副委員長は「琵琶湖から瀬戸内海までつながる淀川は観光資源として大きなポテンシャルを持つ。今後、さらなる活性化を図り、大阪の活性化につなげていきたい」と述べた。また、桑島所長は「河川敷はもっと色々な活用が出来る場所であるべき。同事業を継続するためには共通のルール作りも必要」と発言した。
出店しやすい環境を整備
 大商は「水の回廊」と呼ばれる大阪市内中心部河川(堂島川、土佐堀川、東横堀川、道頓堀川、木津川)の賑わい創出に加え、昨年度から民間事業者による淀川の活性化に取り組んでいる。
 今年度は、事業者の参画の機会を広げるため、出店事業者の公募を行い、28事業者が選定された。また、日常的な賑わい創出につなげていくため、開催時期を複数日に拡大した。
継続に向けて課題解決へ
 出店した事業者からは、「今後も継続して出店したい」という意見がある一方で、課題も指摘された。
 継続的に事業を実施していくには、電気・水道・トイレなどのインフラが不足しているという課題が判明した。また、台風の影響で、開催期間のうち4日間が中止になるなど、河川敷特有のリスクへの対策も検討していく必要がある。
 今後は、引き続き淀川河川事務所と連携し、必要となるハード整備や民間事業者による主体的な活用を受け入れるための仕組み作りを目指す。
【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


地域に密着−−支部の活動

◆取引トラブルを防ぐ契約書作成の基礎実務※
東支部=11月2日午後2〜4時、ニッセイ京橋ビル
南支部=同9日午後6時30分〜8時30分、同支部
西支部=同15日午後2〜4時、大阪トヨペットビル
中央支部=同29日午後2〜4時、大商
北支部=12月8日午後2〜4時、淀川工業会
北支部=同14日午後2〜4時、同支部で。
契約書のトラブルが起きやすい事例を取りあげ、どのような条項や取引内容を重点的に確認すればよいのか具体的なチェックポイントを説明する。会員無料、一般5,000円。
◎経営相談室TEL6944・6451
◆経営改善のための決算書の読み方※
西支部=11月2日午後2〜4時、大阪トヨペットビル
東支部=同9日午後2〜4時、ニッセイ京橋ビル
北支部=同17日午後2〜4時、同支部
北支部=同22日午後2〜4時、淀川工業会
南支部=12月2日午後6時30分〜8時30分、同支部
中央支部=同6日午後2〜4時、大商で。
決算書(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)について、経営者が知っておきたい決算書の勘所を解説する。会員無料、一般5,000円。
◎経営相談室TEL6944・6451
◆「天満の老舗」を巡る まち歩きツアー※
 歴史と文化を誇る天満地区の老舗店舗をはじめ、大阪天満宮や天満天神繁昌亭などをまち歩きで巡る。11月16日午後1時30分〜4時、八軒家浜集合。参加無料(事前申込制)。
◎北支部TEL6130・5112
※印は大阪府の補助金を受けて実施


クラウドファンディング徹底活用セミナー
11月24日

 大阪商工会議所は大阪府と連携し、11月24日、「クラウドファンディング徹底活用セミナー」を開く。
 クラウドファンディング運営事業者2社が資金調達以外のメリットや効果的な情報発信方法について解説するほか、クラウドファンディング活用経験者による成功事例発表を行う。
 セミナー後には個別相談会(事前予約先着順、定員10人)も開く。対象者は、モノ(商品)づくり、商品アイデアの事業化などに関心のある大阪府内の事業者や創業者など。
 午後2時〜3時30分、大商で。無料。定員100人(事前申込制)。
 クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の支援者から小額の事業資金を集める仕組み。中小事業者や個人事業者の資金調達手段として普及しつつあるが、最近はテストマーケティングやPR効果などのメリットも大いに注目されている。
【問合せ】経営相談室TEL6944・6451


障がい者雇用職場見学会
11月8日(火)、14日(月)

 大阪商工会議所は、11月8、14日、「障がい者雇用職場見学会」を開く。
 改正障害者雇用促進法の施行に基づき、今年4月から「障害者差別禁止」および「合理的配慮」が求められている。そこで同見学会では、具体的にどのような合理的配慮を行えばよいのか、などについて、先進的な取り組みを実施している職場を訪問・見学する。また、障がい者雇用をどのように企業の成長につなげるか、採用のミスマッチをどのように防ぐことができるのかという点について、コーディネーターの窪貴志エンカレッジ社長が解説する。
 8日はポップコーンの製造および販売を行う「Dreams(ドリームス)」(大阪市中央区)、14日はトランクルーム事業「収納ピット」を関西で展開する「アンビシャス」(同)でそれぞれ開く。
 両日とも午後2時〜3時15分。無料。定員は各回10人(補助金事業のため支援事業対象者を優先)。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201610/D26161108010.html)に掲載。
【問合せ】人材採用支援担当TEL6944・6499


ITの無料相談

 大阪商工会議所の経営相談室は、大阪府内の中小企業などを対象に、ウェブ販売サイトの運営や販路拡大に役立つ「IT(情報技術)」の無料相談を実施している。
 専任のITコーディネータが、独自の販売サイトとモール型のネットショップ出店の相違点や特長、ホームページの内容構成、商品写真の撮影・更新の要領などを解説するほか、アクセス件数アップの工夫、動画やSNSを活用したPR手法などの相談に応じる。また、販売サイトに求められる特定商取引法に基づく表記に関する説明も行う。
 電話、面談とも可。水曜日午後1〜5時(休館日を除く)、事前予約優先。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/Jigyou/soudan/senmon.html)に掲載。
【問合せ】経営相談室TEL6944・6471


医療機器分野への売込商談会(逆見本市)〜部素材・技術編

 大阪商工会議所は12月15日、「医療機器企業への売込商談会(逆見本市)〜部素材・技術編」を開く。
 医療機器企業の常光とゼオンメディカル(日本ゼオン)が、取引を希望する部素材・技術や製品などに関する分野のニーズを提示し、それに対応可能なものづくり企業などが協業提案を行う。参加希望企業は、事前にPRしたい技術や製品などを事務局に連絡。医療機器企業がその情報をもとに取引の可能性がある企業を選んで商談を実施する。
 午前10時〜午後5時、大商で。無料。参加費などの詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/mdf/upload/news/file00000070.pdf)に掲載。商談申し込み締め切りは11月17日午後4時。
問合せ ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


大商社内研修講師派遣事業
最適な研修をカスタマイズ

 大阪商工会議所は、会員の皆様方のビジネスにお役立て頂ける様々な事業を展開しています。そうした大商の事業をご利用頂いている会員の皆様方のお声を紹介いたします。今回は「大商社内研修講師派遣事業」を取り上げます。これは、会員企業の人材育成に関する悩みや要望をお伺いし、最適な研修プログラムを提案するもの。見積もり、プログラム提案は無料です。貴社の人材育成にぜひお役立て下さい。

 大阪商工会議所は、会員企業の要望に応じてカスタマイズした研修を希望の日時、会場で実施する「大商社内研修講師派遣事業」を実施している。
 同研修は人材育成に関する悩みやリクエストを聞き、最適なプログラム・講師を提案することで、それぞれの企業に適した社員教育を提供するもの。
 研修のお問い合わせやプログラムの相談、見積もりは全て無料。

問合せ 研修担当TEL6944・6421

2016.10.26
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