■ 事業内容を決める(事業アイデアの評価) 
事業は成功する可能性と失敗する可能性があります。前者ならば実行、後者ならば取り止めることは言うまでもありません。しかし、それらは客観的に評価してみないとわかりません。そこで、簡単な事業アイデアの評価方法を紹介しますので、自己評価してみてください。
事業内容A シニアアドバイザーセンター事業内容B
1. 市場の大きさ 1. 資金力
言うまでもなく、事業は市場(需要)があってこそ成り立つものです。想定事業規模からみて十分な市場がありますか(今後の可能性や立地をふまえて評価してください)。 本事業を立ち上げて成長させるために十分な資金の目途がついていますか(開業時に必要な資金の3分の1以上の自己資金)。
2. 市場の成長性 2. 販売力
本事業は今後5年位の間に、急成長する可能性がありますか(現在の市場規模は小さくても、急成長する可能性があればイエスです)。 本事業に係わる商品やサービスを販売する有効な販売網がありますか(小売業・飲食店等の場合は商圏内人口や事業所数)。
3. 応用範囲 3. 製造力(供給力)
本事業は当初考えている分野とは異なる、いろいろな分野にも発展できる可能性がありますか(例えば、業務用を家庭用や学校用に)。 本事業に係わる商品やサービスを供給するために、製造体制(工場、委託先)、サービス体制、店舗施設等がありますか。
4. 社会的トレンド 4. 調達力
本事業に法制上(規制強化や規制緩和など)の追い風や社会的風潮が有利に働く可能性がありますか。 本事業を展開するのに必要な原材料、部品、商品の調達及び関連情報などを入手できる体制がありますか。
5. 競争力 5. 外部の支援
本事業に強力な競争相手が参入していますか。または参入する可能性がありますか(ノーがプラス評価です)。 本事業を展開するうえで、外部に支援してくれる人がいますか。または企業や組織がありますか。
(注)1、2、5は調査が必要な場合もあります。
事業の評価方法
事業の魅力度の「1.市場の大きさ」、「2.市場の成長性」、「5.競争力」については、ある程度調査する必要がありますが、他の7項目については現時点の情報に基づいてイエスかノーで判断します。10項目のうち、全てにプラス評価(満足)であれば申し分ありませんが、現実には、そのような結果は出ないと思われます。要は事業の魅力度、事業の実現可能性とも、どの程度なのか、自身で評価してみて、不十分な点をどのように修正、補完できるか検討してみてください。
(大阪商工会議所「創業・新規開業ハンドブック2010」をもとに作成)
 

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2011.10.7更新

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