佐藤会頭の眼~講演録
Chairman’s Eye with you

2014年4月7日(月) 京都大学法学部入学式における講演会

「自国の文化を語れる若者たれ」

CIMG7964.JPG「新入生にエールを送る佐藤会頭」  ご紹介いただきましたように、私は皆さんの先輩に当たります。ご覧の通りの老人ですが、歳を重ねると人は若い人に説教するクセがあります。私も、皆さん方と同じ年頃の時、説教の被害者でした。私は体育系のボート部で汗を流しましたが、最近の若い奴は根性が足りぬ、などと会社をリタイアしたボートの先輩達が瀬田川の合宿所にやってきては、言いたい放題の聞きたくない説教をするのが嫌で仕方ありませんでした。本日も同じ構図かもしれませんね。いつもなら大学に来ると90分喋るのですが、今日は30分だけですので、ここは我慢して聞いて下さい。

 先ずは、伝統と権威のある京都大学法学部に見事入学された皆さんに心より祝福申し上げます。これから京都での楽しい学園生活が始まる訳ですが、ウカウカしていると、あっと言う間に青春生活は終わります。その後は厳しい現実社会が待っています。学園生活は短く、厳しい社会人生活の方がズッと長い。その長くて厳しい人生を意義あるものにするために、本日は檄を飛ばしにやってきました。皆さんは、実社会の長い人生を送るために、いま、ここにいるのだと自覚していただきたい。