2009年7月 1日

第7回 (株)火星(その2)

第7回 (株)火星(その1)から続く

のっぽ:
日本に関心を持ったきっかけは何でしたか?

王社長:
 西安は歴史都市ですので、外国人観光客が多かった。そして日中国交正常化(1972年)の後、しばらくして、中国で日本映画が大ブームになりました。特に印象に残っているのは、高倉健主演の《君よ憤怒の河を渡れ》(中国語題:追捕)です。映画を見るまでは日本に対する印象は歴史問題が中心でしたが、あの映画をみて、日本への憧れの気持ちを抱きました。当時映画を見た人の8割か9割はきっと日本のファンになったと思います。その後、《サンダカン八番娼館 望郷》、《おしん》なども流行りましたが、何と言っても《君よ・・・》が一番で、男性はみな高倉健の真似をしたものです。

 中国市場に入ろうと思えば、まず中国を好きになってほしい。日本人の意識のなかでは成長し変化する中国のありのままの姿を見ず、昔の中国のイメージがそのまま残っているように感じることがあります。最近、日本の政治では「国民目線」という言葉が流行っていますが、これからのビジネスでは「アジア目線」が必要ではないでしょうか。お互いが平等な関係でなければ、何をするにしても、成功する確率は低くなってしまいます。

のっぽ:
 私自身も年に1~2回は中国へ行きますが、それでも中国の変化があまりに大きくて、戸惑うことがあります。4月の北京出張でも、あまりの変わりぶりに驚きましたが、日本人駐在員に聞いてみると、オリンピック前後の短い期間で大きく変わったということでした。日本はすでに成熟していますから、社会の変化もそれほど急激ではありません。日本の感覚で中国をみると、変化が速すぎて、今の中国に追いつけない、という部分もあるのではないでしょうか。その意味では、定点観測をすること、先入観を捨てて、素直な目で中国を見ることが大切なのでしょうね。

 最後に、中国ビジネスに取り組む日本企業へアドバイスをいただけませんか?

王社長:
 日本と中国ではビジネスのスタイルに違いがあります。日本企業は石橋を叩いて渡るように、慎重に検討し判断するのに対して、中国企業はもっとスピード感があるので、中国企業と付き合う時には、スピードと決断力が求められます。それは何も中国企業と商談したら必ず取引をしなければいけないという意味ではもちろんありません。よいならよい、だめならだめで、YESかNOかをはっきりと言葉にして相手に伝えることが大切なのです。返事を引き延ばして、相手を待たせているうちに、どんどん印象が悪くなります。そうなると、次に本当のビジネスチャンスがあったとしても、うまく話がまとまらなくなってしまいます。

 それから、日本から見れば中国は1つに見えるかもしれませんが、中国人から見れば北京、上海、広東など、地方によってそれぞれ特色がありますから、ある程度分けて考える方がいいでしょうね。ぜひ興味を持って、深く付き合っていってもらいたいです。

のっぽ:
 今日はお忙しいなか、ありがとうございました。

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のっぽパンダ

投稿者 panda | 2009年7月 1日 09:06


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