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2008年9月17日

第1回 (株)華鐘コンサルティング (その1)

「中国ビジネス 元気印!」の第1回は(株)華鐘コンサルティングです。

(株)華鐘コンサルティングは、上海現地法人2社とともに華鐘コンサルタントグループを構成する日本親会社です。朱鎔基前総理の上海市長時代に、外国企業誘致のためにはプラットフォームを整備する必要があるとして、当時上海にすでに進出していたカネボウにコンサルティング会社設立の打診があり、1994年、上海市政府傘下企業との日中合弁にて設立されました。現在は、上海、北京、広州、蘇州、大連、大阪に拠点があり、弁護士や公認会計士を含む社員130名を抱える総合コンサルティング会社です。

インタビューにこたえてくださったのは、コンサルティング部長の楊楽陽さん。

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のっぽパンダ:
最近の日本企業からの相談の傾向を教えて下さい。

楊部長:
 日本の対中投資ブームは一巡したと言われていますが、現在でも相談の2~3割は新規の進出案件です。取引先からの要請があった、あるいは日本市場が成熟してしまい、海外に活路を見出したい、その一歩が中国であるというケースもあります。
 また、中国進出の前段階、マーケティング調査のお話も多いです。当社は外資系では初めて、外国企業から受託して全国、全産業の調査を行える「国家統計局認定社会調査許可企業」の資格を取っています。

 すでに進出した企業からは(1)M&A、(2)労務、(3)会計・財務、(4)事業再編・撤退などのご相談も多くあります。

(1) M&A
 最近はM&Aで対中投資をスピーディに行なう企業も増えているほか、増資、持分の譲渡あるいは買収、そのためのデュー・デリジェンスなどがあります。

(2) 労務
 中国の労働法制が整備されてきたことや、労働者の意識が変化してきたことで、労務問題の相談も増えています。 労務問題は人が関わる問題だけに、法解釈が分かったとしても現場で具体的にどのような方針でどう相手と交渉するか、対応が非常に難しい問題です。
 当社のスタッフには弁護士、会計士などの専門家もおり、これまでの経験の蓄積もふまえて、様々な角度から意見を出し、お客様のケースにマッチした方針を立てて対応しています。

(3) 会計・財務
 会計・財務関連では決算、納税、監査などをアウトソーシングしていただき、企業の皆様が本業に専念できるようサポートしています。我々のサービスを利用していただくことで、日本本社が現地法人の状況を把握できる仕組みをつくる、あるいは不正を未然に防ぐ第三者牽制が働くようになります。
 また、社員の突然の退職にも備えることができます。優秀なスタッフであればあるほど多くの仕事を抱えており、辞めた途端に色々なことが分からず、仕事がストップしてしまうという状況に陥ってしまいがち。そんな場合でも、当社のスタッフが状況を把握しているので、必要に応じてお客様をサポートできるのは安心だと思います。

(4) 事業再編・撤退
 古くに中国へ進出した企業のなかには、労賃アップをはじめとするコスト上昇での競争力失墜、自社で生産するより外部から購入したほうが安上がり、自社で作っても有効な差別化ができない、などと判断した場合は、現地法人を清算して中国企業からの調達に切り替えようとする動きも最近出てきています。

(つづく)

投稿者 panda | 2008年9月17日 10:13


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