夜の大阪 観光情報 体験レポート

食べ歩きマップをつかった新世界・西成エリア散策とスパワールド

夜になると、大阪で最も色鮮やかな界隈である新世界が活気づきます。「shinsekai」は漢字で「新しい世界」を表します。新世界はかつて大阪最大のタマネギ畑でしたが、世紀の変わり目の1877年から1903年に産業発達と芸術振興のために、5番目(かつ最後)に開催された日本の内国勧業博覧会の開催地として開発されました。この博覧会の成功より「新しい世界」が生まれ、新世界と名付けられたのです。
新世界に行くには、地下鉄御堂筋線の動物園前駅を利用します。この駅名は正面にある天王寺動物園から名付けられています。1番出口を出て北へ向かい、50年もその姿を変えていないようなジャンジャン横丁の狭い通りを抜けます。くれぐれも自転車にはご注意ください。悪い評判と危険な場所だというイメージもある地域ですが、生きていることの喜びを感じられる場所でもあります。

ジャンジャン横丁を100メートルほど歩くと、新世界公園本通りの色鮮やかな看板に出迎えられます。そこにはパチンコ店、レトロな映画館、串カツ店が立ち並んでいます。
問い)串カツとは何でしょうか? 答え)串にさしてパン粉をまぶして揚げた食べ物です。

地元の人たちは「串カツを食べなければ、新世界に行ったとは言えない」といいます。大阪の3つの有名な食べ物といえば、たこ焼きとお好み焼きと串カツです。新世界にとっての串カツはナポリにとってのピザのようなものです。

串カツはいろんな種類から選べます。肉、野菜、海鮮などにパン粉をつけて、サクサクの黄金色に揚げます。串カツは安くて、1本あたり100円から150円程度です。串カツが出来あがったら、ウスターソースにひたすか、一緒に差し出される調味料をふりかけます。串カツを食べるとき、守るべき普遍的なルールが1つあります。「二度づけお断り!」です。他の客も共有のソース容器を使うので、礼儀が必要です。通常串カツを注文すると、無料のキャベツも提供されます。
「だるま」は人気店で、新世界に3店舗あり、最も人気のある串カツチェーン店の1つです。他にも2000円で串カツ食べ放題コースを提供してくれる、おいしい串カツ店もありますのでぜひ行ってみてください。

揚げ物が好きでなくても、他の選択肢があります。「すし寛」は地元で愛されています。日本語力を試してみるか、カウンターの大きな陳列台を指させば、その場所の具材をネタにした寿司を握ってくれます。たこ焼きやお好み焼きの屋台も多数あります。大阪のエッフェル塔「通天閣」の光に照らされながら、屋台の目の前で食べることもできます。

「通天閣」もしくは「天に通じる塔」は新世界のシンボルです。食欲を満たしたら、大阪のすばらしい景色を眺めに行ってみてください。ビリケンさんの足の裏にさわって願い事をするのを忘れずに。ビリケンさんは1912年にアメリカ合衆国からやってきました。募金箱に小銭をいれて、すりへった足の裏をなでると、願い事がかなうかもしれませんよ。最も人気あるビリケンさんは通天閣の5階で来訪者に微笑んでいます。
ホテルに戻る前に、スパワールドにも足を運んでみてください。大阪には天然温泉がいくつかありますが、スパワールドでは忘れられない温泉体験ができます。温泉、プール、レストラン、フィットネスセンター等からなる8階建ての大浴場であるスパワールドは、宿泊ができるホテルも併設しています。4階と6階にある大きな数々の温泉が目玉施設です。4階のヨーロッパゾーンには、古代ローマやギリシャ、アトランティス、イタリアの青の洞窟をテーマにした温泉があります。6階のアジアゾーンには、日本式の温泉や檜風呂、露天風呂、バリ式の泥風呂、インドの塩サウナがあります。深夜10時まで温泉につかることも、スパワールドのホテルを予約しておくこともできます。

By ジェニー・ガン & バリー・ルイ