昨今、企業価値を高め、新たな市場を創造するためのキーワードとして、「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」が注目を集めています。SDGsは、社会・環境・経済などの分野で17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)を設定していますが、その課題解決に取り組むことは、企業のブランド価値を向上させるだけでなく、投資家からの評価を高め、海外展開を含めた新たな市場の開拓にもつながります。世界中の企業がSDGsを経営の中に取り込むことで、ESG投資(財務情報だけではなく、企業の環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)への取り組みも考慮した投資)を呼び込もうとしていますが、自社だけでESGをバランスよく高めることは難しく、また、SDGs、ESGに貢献する技術を持つ企業・大学においても、それを十分に活用しきれていない状況にあります。
これまで多くの日本企業は、自社の独自技術を磨きあげ、品質の高い製品を効率的に生産することで競争力を保ってきました。しかし、人々の関心が「モノ」から「コト」へと移る中、ユーザーの多様な課題に応えるためには、自前主義にとらわれず、製品やサービスを複合的に組み合わせ、効率的、スピーディーに最適な価値を提案する「オープンイノベーション」が求められています。
「SDGsオープンイノベーションプラットフォーム」は、企業や大学・研究機関が持つSDGs関連の技術、ノウハウおよびそれらをもとにしたビジネス事例を他の企業に移転する橋渡しを支援したいという思いから、創設されました。SDGsが達成された社会の実現は、2025年大阪・関西万博が目指すところであり、本プラットフォームはその目標達成にも貢献する取り組みです。持続的に成長し続ける大阪・関西の未来に向けて、ビジネスを共に創り上げていきましょう。
※本プラットフォームの実証実験期間は、2020年3月末日に終了しました。今後に向けて、現在、準備中です。
1. SDGsに関するマッチング情報の効率的な収集
本プラットフォームに登録されるのは、SDGsに関する技術、ノウハウ、ビジネス情報で、かつマッチングを希望する情報のみです。そのため、効率的にマッチング相手の情報を収集することができます。
2. マッチング初期における効率的な相手先探し
通常のビジネスマッチングの場合、自社から公開する情報を限定した状態で始めようとすると、なかなか適切な相手先と出会えないことがありますが、本プラットフォームのキーグラフを活用すれば、まずは自社が公開した情報の範囲内での適切な相手先を効率的に探すことができ、その後のやり取りにつなげることができます。
3. 想定していないマッチング相手との出会い
本プラットフォームのキーグラフを活用することで、自社が想定していない、意外なマッチング相手と出会える確率が高まります(例:全くの異業種企業が自社の休眠特許に類する技術を探していることが分かる など)。
実証実験期間(2020年3月31日まで)中の会員登録のお申込み受付は終了させていただきました。ご了承ください。 実証実験の結果を検証したうえで、今後のサービスをご提供してまいります。詳細につきましては、決定次第トップページでお知らせいたします。 なお、実証実験の参加規約はこちらからご確認いただけます。
SDGsオープンイノベーションプラットフォーム 事務局
大阪商工会議所 産業部 産業・技術振興担当
TEL:06-6944-6300 E-mail:sangyo@osaka.cci.or.jp