「『スタートアップとは何か』、その後―エビデンスで読み直す経済活性化への処方箋」
関西学院大学 経済学部 教授 加藤雅俊氏
(講演概要)
2024年に刊行した拙著『スタートアップとは何かー経済活性化への処方箋』(岩波新書)では、新しい起業家が生まれ、スタートアップが成長していくために何を考えるべきか、その課題とともに論じました。刊行後、政府の支援策は大きく広がり、スタートアップへの関心も一段と高まっています。本講演では、本書の内容を振り返りつつ、その後に進めてきた研究の成果をご紹介します。具体的には、政府が有望なスタートアップを選んで支援する「J-Startup」の効果検証に加え、創業前の準備がその後の成果にどう影響するのか、創業から一定の期間がたったときに創業者の交代はどうあるべきなのか、事業や組織に変化を加えることでどのように成長をめざせるのか、といった分析を取り上げます。こうした新たな知見に照らして本書を読み直し、経済活性化への処方箋を改めて考えます。