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第36回 大阪大学大学院基礎工学研究科 産学交流会
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第36回 大阪大学大学院基礎工学研究科 産学交流会
量子技術と産業の接点
近年、量子コンピュータや量子暗号などの言葉を耳にする機会が増えてきました。これまで学術的な研究分野で台頭してきた量子物理学を、実学として新しい技術分野で使っていこうという潮流が現れており、注目を集めています。
そこで、今年度の産学交流会では、産業や社会上の問題を解決していくうえで、これらの量子情報はどのように役立っていくのかに焦点をあて、大阪大学基礎工学研究科で推進している量子情報分野の基礎から最前線を紹介し、量子技術と産業の接点を探ります。
ご興味・ご関心のある方は、是非お申し込みください。
新型コロナウイルスの感染状況によっては、オンラインのみの開催となる場合がありますので、予めご了承ください。
開催日時
2021年11月24日(水)
開催時間 等
13:30~17:50
場所
会場参加:大阪商工会議所 6階 白鳳の間
オンライン参加:YouTube Live
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地図情報はこちら
対象
全対象向け
主催
大阪商工会議所、大阪大学大学院基礎工学研究科、一般社団法人生産技術振興協会
参加費
無料
開催内容
13:30
開会の辞
基礎工学研究科 附属産学連携センター長 教授 芦田 昌明 氏
13:35
紹介 量子情報・量子生命研究センターの取り組み
量子情報・量子生命研究センター長 教授 北川 勝浩 氏
13:45
趣旨説明
基礎工学研究科長 教授 和田 成生 氏
13:50
挨拶
生産技術振興協会 理事・大阪商工会議所 議員・関西経済同友会 代表幹事 生駒 京子 氏
14:00
講演 量子コンピュータの現状と可能性
基礎工学研究科 システム創成専攻 教授 藤井 啓祐 氏
(講演概要)
現在、産官学を巻き込んだ量子コンピュータ開発が世界的に繰り広げられている。2019年Googleは、50量子ビットを超える規模の量子コンピュータを実現し、特定のタスクにおいてスーパーコンピュータよりも圧倒的に高速であることを実証した。現在、このような量子コンピュータを化学・材料分野へと応用する取り組みが世界的に始まっている。実応用のためには乗り越えないといけない課題も多いが、新たな発想、異分野の人材の参入を促すイノベーションの起点となりつつある。本講演では、このような量子コンピュータの現状や、化学・材料分野、そして金融などの分野への応用の期待、ビジネスインパクトについて世界的な動向やわが国の取り組みも含めて紹介する。
14:40
講演 量子コンピュータと化学シミュレーション
量子情報・量子生命研究センター 准教授 水上 渉 氏
(講演概要)
化学の難しさの一つは、原子・分子が我々の目には見えず、その動きが量子力学に支配されている点にある。この化学の世界、実は、シュレディンガー方程式を正確に解くことができれば、コンピュータ上で完全にシミュレートできることがわかっている。ただ、この方程式をきちんと解こうとすると計算コストが膨大になってしまう。量子コンピュータは量子化学におけるこの計算コストの問題を解決できる存在として期待されている。本講演では量子コンピュータを用いた量子化学計算の背景、最先端のアルゴリズム、そして今後予想される本分野の展開について紹介する。
<休憩20 分間>
15:40
講演 量子インターネットから量子サイバースペース
基礎工学研究科 物質創成専攻 教授 山本 俊 氏
(講演概要)
現在のインターネットは約50年前にアメリカで最初に構築されたARPANET (Advanced Research Projects Agency NETwork) とされており、4箇所を接続した実証実験であった。現在では、光ファイバー網や携帯電話基地局などにより、インターネットは普及し、それと同時にサイバースペースが積極的に利用されている。量子情報技術を利用した量子インターネットは、やっとARPANETに近づきつつあるレベルであるが、その進展は著しい。我々の研究成果も交えながら、量子インターネットから量子サイバースペースまで紹介する予定である。
16:20
講演 量子センシングと量子コンピュータ制御
量子情報・量子生命研究センター 准教授 根来 誠 氏
(講演概要)
量子状態の精密制御技術が第二次量子革命を起こすと期待されている。最も早くに実用化されるのが量子センシングであると言われている。私が監修した量子センシングハンドブックを紹介しながら、概観を示す。そして、我々が研究している核スピンを用いたセンシング/イメージングへの応用について説明する。また、核スピンや電子スピンを用いた量子コンピュータの制御について説明し、超伝導量子ビットの制御についても述べる。さらに、これらの実用化の取り組みについても紹介する。
17:00
講演イオントラップ量子コンピュータ
量子情報・量子生命研究センター 教授 豊田 健二 氏
(講演概要)
真空中で電磁場により捕捉された原子イオンは、超伝導量子ビットなどとともに量子コンピューティングに使われる量子ビットの有力な候補の一つと考えられている。イオントラップ中の原子イオンは、周囲から隔絶された条件で厳密に基礎原理に従うため、極めて正確な原子時計の研究や量子力学の基礎原理実証実験などが行われてきた。近年その制御技術が発達し、自在にイオンを準備し高い精度で演算等を行うことが可能になり、多数イオンへ拡張する取り組みも行われている。イオンを用いた量子コンピューター開発を目指すスタートアップ企業も世界各国で現れている。本講演では、広い意味でのイオンを用いた量子コンピューティング・情報処理への取り組みについて紹介する。
17:40
閉会の辞
生産技術振興協会 執行理事 北村 光司 氏
※懇親会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止といたします
※当初の発表よりプログラムに一部変更がございます(講演については変更ございません)。
定員
会場参加:50名
※会場参加は1社・1団体あたり2名までとさせていただきます。
※会場参加が定員を超過した場合は、オンライン参加へと変更させていただきますので、予めご了承ください。その場合は事務局よりご連絡いたします。
オンライン参加:定員なし
お申込み方法
11月16日(火)までに下記お申込みフォームよりお申し込みください。
11月18日(木)を目途に、会場参加者には「参加証」、オンライン参加者には視聴URL等をお送りいたします。
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申込終了
個人情報の取扱い
※ご記入頂いた情報は次の6点に利用させていただきますので、お申込みいただいた時点で同意があったものとさせていただきます。また、企業・団体において、受講者本人に代わってお申込みをされた場合は、受講者本人から同意を得た上でお申込みいただいたものといたします。①大阪商工会議所(データ管理責任者、以下大商)および共催団体間で共同利用し、本事業の業務に利用するとともに、大商メールステーション※を通じて、当担当のイベント・セミナーをはじめ、弊所等が主催する“産業・技術・環境・産学連携”に関する事業の情報提供に利用いたします。②本セミナーは“産業・技術・環境・産学連携”のカテゴリーに該当することから、大商メールステーション※へ関心項目を“産業・技術・環境・産学連携”として新規にご登録させていただきます。※大商メールステーションとは、大商が実施する事業などの情報を、ご登録いただいた方への関心に応じてタイムリーかつダイレクトにEメールでお届けするサービスです(登録無料)③共催団体からの各種連絡・情報提供(eメールによる事業案内含む)に利用いたします。④講師に申込者名簿として配付いたします。⑤産学官技術相談窓口で連携する大学や公設試験研究機関、行政機関の各種情報について、大商からご案内する場合に利用いたします。⑥本セミナーは、大阪府の補助金を受けているため、その実施報告として、大阪府に提供いたします。
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お問い合わせ先
【参加申込みに関するお問合せ】
大阪商工会議所 産業部 産業・技術振興担当
E-mail: sangyo@osaka.cci.or.jp
TEL: 06-6944-6300
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大阪大学 大学院基礎工学研究科 附属産学連携センター
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