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大商ニュース(抜粋)   2025/01/10号


まちごと万博決起集会 本番に向け目指す姿 発表
鳥井会頭が強調「まちなかの盛り上がりが一番大事」

 大阪商工会議所が大阪府・大阪市万博推進局などと構成する大阪まちごと万博共創プラットフォームは、一般社団法人demoexpoとともに12月3日、「まちごと万博決起集会」を開き、万博本番に向け、目指す姿を発表した。大阪中之島美術館に設営されたプロレスの「リング」を万博会場の「リング」にかけたステージとし、大商の鳥井信吾会頭らが登壇。鳥井会頭は、「まちごと万博は、まちなかの人が自発的に始めている、まさに大阪人らしい取り組み。万博が盛り上がるためには、まちなかが盛り上がることが一番大事だ」と力を込めた。
 「まちごと万博決起集会」の第1部では、キックオフトークに、鳥井会頭、忽那裕樹2025年大阪・関西万博会場デザインプロデューサー補佐、花岡demoexpo代表理事が登壇。続いて、「まちごと万博」のプロジェクトとして、万博に関心がある人が集まり語らうイベント「EXPO酒場」、日本独自のスナック文化を世界に発信する「スナック横丁」などを紹介した。
 阪急電鉄が万博に向けて実施したイベントで留置車両展示に参画した在大阪オランダ総領事館のマルタイン・フーレ商務官も登壇し、まちなかでの取り組みによる日蘭関係の強化へ期待を述べた。
 パネルディスカッションでは、鳥井会頭と花岡氏に、水谷徹・公益社団法人2025年日本国際博覧会協会副事務総長(理事)らが加わり、まちごと万博の価値について討議した。
 第2部では、「まちごと万博」登録プロジェクトとして、「サクヤ ワーキング コミュニティ」「水都大阪」「SUNTORY街角のパビリオン」「登録文化財EXPO」が今後の展望を発表。万博会場で試合を開催する予定の大阪プロレスによるスペシャルタッグマッチには、レスラー「大阪万博マシーン」も登場し、会場を沸かせた。
 交流会では、日本のごはん文化を世界に広げていく「ONIGIRI WOW!」などが出店し、「まちのパビリオン」を堪能できるイベントとなった。

【問合せ】万博協力推進室TEL6944・6323


大阪活力GP「大阪の建設現場の皆様」表彰
未来デザイン・チャレンジ賞に「さくらインターネット」

 大阪商工会議所はこのほど、大阪の産業や地域経済の発展に貢献した個人や団体を表彰する2024年の「大阪活力グランプリ」に「大阪の建設現場の皆様」を選出した。また、未来社会のデザインを試みる「未来デザイン・チャレンジ賞」には、「さくらインターネット株式会社」を選出し、12月17日、表彰式を大阪市北区で開催した。
 大阪活力グランプリに選ばれた「大阪の建設現場の皆様」は、世界最大級の木造建築物である大屋根リングをはじめとする万博会場建設、大阪・梅田の大規模再開発など大阪の新たなランドマークの誕生や都市の発展を縁の下の力持ちとして支えた点などが評価された。
 未来デザイン・チャレンジ賞に選出された「さくらインターネット」は、国が省庁や自治体向けに整備するガバメントクラウドに「さくらのクラウド」が国内企業で初めて条件付きで認定されたことなどが評価された。
 表彰式に出席した一般社団法人大阪建設業協会の錢高久善会長(錢高組社長)は、「大阪府の建設業の仲間24万人を代表して受賞したと考えている。大阪経済のさらなる発展に貢献したい」と語った。未来デザイン・チャレンジ賞を受賞したさくらインターネットの大嵜昌子執行役員は、「これからも新しいチャレンジを通して、関わってくださる皆様にポジティブなインパクトを与えられるような存在になりたい」と抱負を述べた。

【問合せ】企画広報室TEL6944・6304


第2回ビジネス講演会 私の企業家人生~大同門と私

 大阪が誇る老舗焼肉チェーン「大同門」のフォーリー淳子社長が、家業を買い戻した後、これまでのレガシーを受け継ぐだけでなく、肉バルなど新しい業態を立ち上げた矢先に見舞われたコロナ禍の苦悩、そして未来への構想を語る。大阪商工会議所での開催。
 開催日 3月7日(金)

【問合せ】会員組織担当TEL6944・6990


法律懇話会 企業法務実務を各分野の第一人者が解説

 大阪商工会議所はこのほど、「法律懇話会」の2025年度会員の募集を開始した。
 同講座では、会社法、金融商品取引法、独占禁止法などの動向や、株主総会対応、労働問題、コーポレートガバナンスまで、企業法務実務に直結する幅広いテーマを、各分野の第一人者である研究者・実務家が解説する。参加者間の情報交換会や交流会も実施する予定。
 4月開講、全16講座、各回2時間。

【問合せ】企画広報室TEL6944・6304


年頭所感 大阪商工会議所 会頭 鳥井信吾
万博を成功へ、大阪・関西の発展へ 皆様の挑戦「やってみなはれ」

 謹んで新年のお祝いを申しあげます。
 本年もどうぞよろしくお願いします。
 今年の干支は「乙(きのと)巳(み)」年です。「巳(み・へび)」は脱皮をくり返し成長することや、生命力の強さから「再生」「成長」「長寿」を意味します。本年こそ経済も、企業も人も成長する年にしたいものです。
 いよいよ2025年は、大阪・関西万博の年であります。「万博イヤー」がスタートです。万博で注目いただきたいと私が思うのは、次の3点です。
 第一に世界最大級の木造建築である大屋根リング。リングの上は遊歩道になっていて歩いて30分です。そのリングの上から見る瀬戸内海に沈む夕日は、日本一美しいと言われています。
 第二は万博の主役はあくまで参加する世界161カ国と9国際機関、すなわち国際連合、EU、アセアン、アフリカ連合、赤十字国際委員会などです。そして民間のパビリオン。主役の161カ国は最先端技術、環境問題、その国の文化、食べものの展示と体験を用意してくれます。
 第三に2030年を期限とする現在のSDGsに対して、理想の未来のために新しい「Next SDGs」を万博会場から世界へ発信します。
 さて世界を見ますと、現在も武力衝突が続き、悲劇はくり返されています。そんな中、世界161カ国が集まる平和の祭典、万博がここ大阪を舞台に開催される意義は非常に大きいと感じています。
 会員の皆様と一緒になって、万博を成功に導き、そして最も重要なことですが、万博後の大阪・関西の発展につなげられるよう取り組んでまいりますので、一層のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
 また、大阪商工会議所では「大阪ヘルスケアパビリオン」での中小企業・スタートアップ展示ゾーン「リボーンチャレンジ」を企画運営しています。
 大阪の中小企業、小規模事業者、441社が出展して、1週間ごとに週がわりで「夢のある技術」を展示します。
 そのリボーンチャレンジを紹介します。
 ①「空中に浮く靴」 磁力を活用して靴を浮かし、未来の介護などへの活用を提案
 ②「光合成する服」 服の生地に植物をまとわせて、環境保護とデザインを両立
 ③「月面探索バイク」 低コストで月面を走行できる性能のバイク。交通が遮断された災害時に使えば、現場に駆けつけることができる
 ④「物資を運ぶ飛行船」 大量に物資を運ぶことができる飛行船を町工場の職人が開発
 ⑤「ウエルネスオフィス」 非接触での生体データ測定や髪の毛からストレスの状態を見るなど、オフィスに通う生活の中で健康状態を管理できる
 などなど、このような技術の夢に挑み、社会課題に挑む企画が進行中です。
 万博を契機に、技術者がアイデアを持ち寄り、社員や仲間と情熱を傾け、夢を追いかける「チャレンジ」と「イノベーション」に思い切って踏み出せる機会となることを期待しています。
 日本のように食糧とエネルギーの過半を海外に依存する国では、企業が新たな価値に「チャレンジ」して、「イノベーション」を生み出す仕組み、いわば「ジャパンイノベーション」=「Jイノベーション」の気風や運動を起こすことで、国際競争に打ち勝つことが必要になってくると思われます。万博の441社のリボーンチャレンジはその先駆けとなるものです。
 ここ数年、日本経済は円安、原材料高、人手不足の波にのまれてきました。しかしながら、2025年の日本経済の見通しはどうなるのでしょうか?
 ・まず第一に、大阪・関西に万博があります
 ・そして第二に、インバウンド4000万人時代がやって来ます
 ・さらに第三に、日本の景気は回復基調にあります
 大阪経済は穏やかな追い風の中にあり、国際通貨基金(IMF)も2025年の実質国内総生産(GDP)を1%の成長としています。
 こんな中で、大阪商工会議所では今までに増して、次の企業支援事業に力を入れて、会員の皆様のお役に立てますよう、全力を尽くしてまいります。
(1)経営支援の強化について
 ・マル経融資など、金融と経営の支援
 ・小規模事業者持続化補助金などの各種補助金の活用支援
(2)価格転嫁サポートについて
 ・下請法改正に伴う取引適正化など、法的整備に向けたサポート
 ・「パートナーシップ構築宣言」への再挑戦
(3)販路拡大について
 ・「買いまっせ!売れ筋商品発掘市」「大阪勧業展」のさらなる継続拡大
 ・「日本アセアンビジネス促進プラットフォーム」の立ち上げと海外への新規販路の開拓
 ・大阪の商店街の活性化
(4)イノベーションの創出について
 ・町工場ネットワークとスタートアップなどのイノベイティブな仲間づくり
(5)人手不足への支援について
 ・アセアンを中心とする外国人材とのマッチング
 ・DXやロボットによる作業補助、省力化
(6)最先端の医学・医療を活かした大阪のウエルネスビジネス産業の構築について
(7)大阪の街の活性化について
 ・まちごと万博の支援
 ・各種団体と連携したグレーターミナミ構想の具体化
(8)人材育成の強化について
 ・企業の変革やイノベーションをやれる人づくり
 ・イノベーション、創意工夫を支えるネットワーク・場づくり
 これらの施策が皆様のお役に立てるよう、商工会議所あげて取り組んでいきます。
 今年は、世界にとって、日本にとって、大阪にとって、大きな節目の年です。引き続き、会員の企業様方、中小企業、小規模事業者、スタートアップ、若者などの皆様の挑戦を、「やってみなはれ」と力強く後押ししてまいりたいと思います。
 干支の「巳」にならって、本年が皆様方の「再生」と「成長」と「長寿」の年となりますようお祈りして、本年もより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申しあげます。


マクロミクロ――いよいよ万博イヤー

 いよいよ万博イヤーが始まった。これまで多くの人が準備に尽力してきた一大国家イベント「大阪・関西万博」が4月13日から大阪・夢洲で開催される▼「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマで6カ月間、世界161カ国、9国際機関が独自の展示・イベントを展開する。会場を回れば、世界旅行のような体験ができるだろう。各国のグルメやお祭りも楽しみだ。開催地だけに、何度でも気軽に来場できるメリットを生かしたい▼一方、ホストとして、おもてなしの役割も重要だ。大阪人らしい「ホスピタリティー」で、国内外からの万博来場者を楽しませたい。そうした思いで、大阪のまち全体を万博会場と捉えた「まちごと万博」を始めた。街中で万博に向けて取り組む人やプロジェクト、イベントを「まちのパビリオン」として登録してもらい、ホームページで一体的に情報発信している。会場内と街中をつなぐ取り組みも検討中だ▼大阪は、遣隋使が難波津から発着した古代以降、国内外の玄関口として、多くの人との交流を通じて栄えてきた都市。その歴史に新たなページを開く大阪・関西万博を成功させ、大阪のさらなる発展につなげたい。(弘)

◆個人情報の取り扱い
 大阪商工会議所が主催するセミナーなどの参加申込書にご記入いただいた情報は、大商からの各種連絡・情報提供に利用するほか、講師には参加者名簿として提供します。


会員の交流の輪が広がる
藤川球児氏の講演に千人超

 大阪商工会議所は12月17日、「2024年度会員交流大会」を大阪市北区で開き、1000人を超える会員が参加した。
 鳥井信吾会頭が開会あいさつを行った後、新入会員を多数紹介した組織基盤強化貢献者に感謝状を贈呈した。
 講演では、来季から阪神タイガースの指揮をとる藤川球児氏が、聞き手の毎日放送の井上雅雄アナウンサーの進行のもと、自身の選手時代の経験や指導者としての考え方、さらに来季のタイガースについて言及。講演後は、来場者を対象に藤川氏のサインボール抽選会を実施した。
 第2部の交流会では250人が活発に交流を深めた。
 参加者からは、「藤川監督の選手への接し方やチーム方針が知れて良かった」「諦めないこと、悩むより決断して動くことが大切だということなど、経営にもつながる考え方を聞けて、大変良かった」「藤川監督の野球に関する豊かな経験による談話は興味深く、企業人としての立場からも大いに参考になった」などの声が寄せられた。
 《組織基盤強化貢献者》
   伊藤忠オリコ保険サービス、永和信用金庫、大阪シティ信用金庫、
   大阪信用金庫、オフィス長谷裕代、関西安食フーズ、関西みらい銀行、
   西優、大同マネジメントサービス、T・H保険コンサルタント、
   東京海上日動火災保険、日本政策金融公庫、ピースワン、
   YRC保険サービス(事業所名五十音順)

【問合せ】会員組織担当TEL6944・6277


医療・健康分野のグローバルハブに
大商と未来医療推進機構が連携

 大阪商工会議所は12月2日、中之島クロスを運営する一般財団法人未来医療推進機構との連携協定の締結を記念してシンポジウムを大阪市内で開いた。
 冒頭、大商の鳥井信吾会頭と同機構の澤芳樹理事長が、連携協定への期待を表す漢字一字を掲げた。鳥井会頭は「結」とし、様々なものを結び付ける意とともに、実現するという思いを込めた。澤理事長は「夢」として、物事の実現には、夢が必要と語った。
 連携協定により、病院やオフィス、ラボなどで構成される同機構と、大商が強みを有する事業化支援機能が組み合わさることで、関西圏に新たに、同分野のグローバルネットワークのハブ化を実現する。
 今後は、未来医療にかかる情報発信やスタートアップ支援事業の共催、海外連携に関する事業の共同推進のほか、医療現場のニーズの共有や課題解決などを推進する。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


10―12月期 自社業況、プラス幅拡大
先行きはプラス圏推移の見込み

 大阪商工会議所は関西経済連合会と共同で四半期ごとに実施している「経営・経済動向調査」の結果をこのほど、発表した。足もと10~12月期の自社業況は、BSI値(「上昇」と回答した割合から「下降」と回答した割合を差し引いた値)が21.7と、前回調査(10.2)からプラス幅が拡大。規模別では大企業が27.0(前回18.5)、中小企業は18.5(前回2.7)といずれも改善した。
 自社業況の総合判断を「上昇」と回答した企業からは、インバウンド増加や堅調な設備投資、季節要因を指摘する声などがあった。自社業況の個別判断では、製・商品価格は17期連続の上昇超過、雇用判断は18期連続の不足超過となった。
 自社業況が改善した一方で、10~12月期の国内景気BSI値は9.9と、前回(11.0)に引き続きプラスを維持するも、その幅は縮小。企業からは米国政治情勢への不安や中国経済低迷の影響などが挙げられた。
 新内閣に求める経済政策について複数回答で尋ねたところ、大企業では「設備投資促進・研究開発促進政策」(41.3%)が最多で、「デジタル化の推進」(38.0%)、「物価高対策」(36.1%)、「為替レート変動への対策」(27.4%)、「個人消費の拡大策」(26.4%)が上位。中小企業では「中小企業向け支援策の拡充」(56.7%)が最多で、「物価高対策」(46.7%)、「設備投資促進・研究開発促進政策」(32.7%)、「個人消費の拡大策」(30.6%)、「価格転嫁対策」(30.3%)が上位となった。
 調査は11月13~28日、1684社を対象に実施し、538社から回答を得た。

■自社業況(総合判断)

 《企業の声》
  [上昇]
   ・インバウンド客の増加、8月期の出控え解消などで上昇<5千万円以下/
    小売業>
   ・電気部品の在庫調整が進み、新たな受注が増加<5千万超1億円以下/
    その他卸>
  [横ばい]
   ・自動車の国内生産は制限基調<5千万円以下/その他製造業>
   ・電子部品業界など、主力の販売先は、ほぼ横ばい<3億円超/その他卸>
  [下降]
   ・人件費、原燃料の値上げに自社製品の値上げが追い付かない<5千万超
    1億円以下/パルプ・紙製造業>

■新内閣に求める経済政策

【大企業】
 ①設備投資促進・研究開発促進政策(41.3%)
 ②デジタル化の推進(38.0%)
 ③物価高対策(36.1%)

 《企業の声》
  (1)設備投資意欲向上や価格転嫁対策に寄与する政策を望む<3億円超/
    不動産業>
  (2)DXやAIなどを推進するための人材育成・流動化の仕組み作りに期待
    <3億円超/(製造業)化学>
  (3)物価高に伴い、消費が低迷し荷動きが悪い<3億円超/運輸・郵便業>

【中小企業】
 ①中小企業向け支援策の拡充(56.7%)
 ②物価高対策(46.7%)
 ③設備投資促進・研究開発促進政策(32.7%)

 《企業の声》
  (1)コロナ融資返済で苦しい状況<5千万円以下/広告業>
  (2)節約志向の高まりで個人消費の停滞が懸念される<5千万超1億円以下/
    建設・各種設備工事業>
  (3)設備投資などによる生産性向上が、人手不足や実質賃金向上などに有効
    <5千万超1億円以下/運輸・郵便業>

【問合せ】企画広報室TEL6944・6304


脱炭素経営の実践へ 省エネ施策・事例など紹介

 2050年カーボンニュートラル達成に向けた取り組みが社会で進み、中小事業者にも省エネや脱炭素化への具体的な対応が求められている。
 大阪商工会議所は1月22日、おおさかスマートエネルギーセンター、大阪府立環境農林水産総合研究所、大阪府みどり公社との共催で、「中小事業者のための省エネ・省CO2セミナー」を開く。
 中小事業者に向けて、近畿経済産業局が省エネルギー施策の最新動向を紹介、中小企業基盤整備機構が脱炭素経営のメリットや進め方を解説する。脱炭素経営を先進的に進める大松工業と乾産業が、自社の取り組みを発表する。

【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


安全運転競うコンテスト
CO2排出量を可視化で

 大阪商工会議所は12月16日、あいおいニッセイ同和損害保険と共催で「エコ&セーフティドライブコンテスト」の説明会を開き、企業関係者ら38人が参加した。
 同コンテストは2月1~28日の1カ月間、安全運転の状況や二酸化炭素(CO2)排出削減量を可視化して、個人戦や企業ごとのチーム戦でスコアを競うもの。優秀者には記念品を贈呈する。
 スコア算出に必要なデータは、車両に小型タグを設置し、専用のアプリケーションを通じて確認する仕組みになっている。申し込み受け付けは1月22日まで。

【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


「2037年全線開業へ一丸」3府県のリニア建設促進大会が決議

 「令和6年度三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進大会」が12月17日、大阪市内で開かれ、大阪商工会議所からは東和浩副会頭が出席した。
 同大会は、全国新幹線鉄道整備法に基づき決定された基本計画や整備計画に示された「三重・奈良・大阪ルート」の沿線自治体と経済団体が、リニア中央新幹線の名古屋・大阪間の早期着工と一日も早い全線開業の実現を目指して毎年開いている。
 大会では、リニア中央新幹線の名古屋・大阪間が一刻も早く環境影響評価法に基づく手続きを始め、当初予定の2045年から8年前倒しの2037年全線開業が確実なものとなるよう関係者が一丸で取り組むことなどを決議した。
 大会には、吉村洋文大阪府知事、山下真奈良県知事、一見勝之三重県知事のほか、来賓として古屋圭司自民党超電導リニア鉄道に関する特別委員会委員長、足立基成国土交通省官房審議官(鉄道)、宇野護JR東海副会長執行役員ら320人が出席した。

【問合せ】地域振興担当TEL6944・6323


悩みに応じて士業者を検索
弁護士や社労士など

 「大阪サムライ検索WEB」は、大阪商工会議所会員の士業者約200人を掲載したサイト。
 資格や取り扱い分野、事務所所在地など様々な条件で士業者を検索することが可能で、お悩みごとに応じた専門家を見つけることができる。
 登録士業は、行政書士▽公認会計士▽司法書士▽社会保険労務士▽税理士▽中小企業診断士▽土地家屋調査士▽不動産鑑定士▽弁護士▽弁理士。
 会員士業者が、大阪サムライ検索WEBに登録することもできる。
 登録士業者を対象とした交流会が2月7日、大商で開かれる。

【問合せ】会員組織担当TEL6944・6277


会頭コメント

2025年日本国際博覧会の開幕100日前について
 いよいよ万博開幕まであと100日となり、身の引き締まる思いだ。政府、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、大阪府、大阪市等と一致団結し、成功に向けて万全を期してまいりたい。
 万博には世界161カ国・地域、9国際機関が参加する。経済、戦争、格差、激動する国際情勢を鑑みると、今、万博だからこそ、グローバル化やダイバーシティの真髄を発信していけると信じている。
 大阪商工会議所は、大阪ヘルスケアパビリオンのリボーンチャレンジによる中小企業・スタートアップの出展支援や、まちの魅力を発信する「まちごと万博」の推進に尽力し、万博を盛り上げてまいりたい。(3日)


常議員会開く

 大阪商工会議所は12月20日、第12回常議員会を開き、①会員加入②副支部長選任の同意――について審議し、了承した。
 また、①「関西財界訪中団」派遣②「中国山東省ビジネス視察団」派遣③Global Startup EXPO 2025連携プレイベント「DocoDemo FEStival Osaka」(仮)の開催④第13回日韓商工会議所首脳会議開催⑤「大阪活力グランプリ2024」――について報告した。
 なお、常議員会後の会員数は、法人2万3130、団体1005、個人7423の合計3万1558となった。


SeriesA;セレクション 輝く未来社会の創り手ここにあり 大阪・関西万博に出展 <4>
Utsubo: 誰もが楽しめるデジタル体験創造

 誰もが楽しめる、魅力的なデジタル体験を届ける――。その挑戦を続けるのが、Utsubo(大阪市中央区)だ。
 同社のジョスラン・ルカム代表取締役は、仏の名門アニメ学校・ゴブラン校出身。「見る人が思わず引き込まれるサイトを作りたいという思いで起業した」とルカム氏は話す。創業時から、ディズニーや米アップルも採用するブラウザ上の3D表現ライブラリ「Three.js」の公式メンテナーを務める同社の最高技術責任者らとともに、独創的なウェブサイトを制作し、数多くの賞も受賞。
 現在、同社は次世代のウェブグラフィック技術「WebGPU」で新たな可能性に挑む。ルカム代表取締役は、「これまでのブラウザでは、ユーザーの端末が持つGPU(画像処理装置)の性能を30%程度しか活用できなかった。WebGPUなら端末の性能を最大限に引き出せるため、特別なアプリをインストールすることなく、誰もが使い慣れたブラウザだけで驚くような表現が可能となる」と語る。
 大阪・関西万博で同社は、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」からインスピレーションを得た体験型展示を行う。来場者の動きをAI(人工知能)がリアルタイムで感知すると、その動きに合わせてまるで本物の波のように水しぶきが立ち上がるさまをディスプレイで表現する。WebGPUを活用することで、AIによる複雑な追跡・分析処理や水しぶきなどの物理演算も実現でき、来場者のスマートフォンのブラウザでも同様の体験ができる。

【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


CHANGE FASHION チェンジファッション 大阪・関西万博に出展 <14>
ケアファッション: 「ひと工夫」で人に寄り添う服展示

 「全ての『更衣困難者』にファッションの楽しさを知ってほしい」。そう語るのは、ケアファッション(大阪市)の樋川晴彦執行役員と辻村公明商品チームマネージャー。
 同社は、2015年設立、船場の老舗・大西のグループ企業で、介護衣料の商品開発から販売までを手掛けている。介護が不要でも思うように衣服の着脱ができない人など「更衣困難者」向けも含めた幅広い商品を用意。約800種類の製品を扱っている介護衣料を確立したトップランナーである。
 「入社した40年前に介護という概念はあまりなかった。繊維全体の卸売の市場規模は縮小しているが、『介護』という新しい付加価値を見出すことで卸売業の可能性を拡げていきたい」と樋川氏は話す。今では売上高が前年度比110%と順調に成長しているが、「まだまだ伸びしろがある」と考える。
 商品の特徴は、健常から介護が必要となるまでの段階に注目していること。加齢とともに少しずつ思うように動けなくなる悩みに寄り添う。商品開発には、実際に社員がリハビリ施設などを訪問し、現場の声を具現化する。「機能面で『ひと工夫』しながら違和感がない見た目を心掛けている」と辻村氏。
 万博では、大阪のラバー素材製造企業と共創し、「ひと工夫」を盛り込みながらワクワクする「服が体にあわせる服」を展示する。「万博は世界中の人が来る機会。介護という枠を超えて、国籍、年齢、体型問わず全ての人に『楽』とおしゃれを発信したい」と両氏は意気込む。

【問合せ】流通・サービス産業部TEL6944・6493


町工場から世界へ 大阪商工会議所×大阪信用金庫 大阪・関西万博に出展 <7>
Manufacturing Integrator 5: 自律遠隔無人生産ラインを提案

 顧客ニーズの多様化、人手不足、DXの遅れ、グローバル競争の激化……。世界共通の課題を抱える製造業において、山本金属製作所(大阪市)は、大阪・関西万博で自律遠隔無人生産ラインを提案する。
 展示では、新技術ARMS(Autonomous Remote Manufacturing System)を利用した無人生産ラインを再現。ロボットや自動搬送車が連携し、無人での生産活動を行う様子を披露する。来場者は、パソコンのディスプレイを通じて遠隔から生産指示を出すことで、機械ユニットが自律的にラインを組み替え、実際に生産を行う様子を見学できる。
 「近未来の製造工場のイメージ」を体感できるこの展示は、製造業従事者にとっては従来の「ものづくりは人が関わって当たり前」という概念を覆し、「製造業の在り方」「その中での人の役割・働き方」を見つめ直すきっかけとなる。
 同社が目指すのは、労働人口の減少が進む未来でも、高度なものづくりを継続できる社会の実現。遠隔制御による無人生産ラインは、人手不足が深刻化する地方や海外での現地生産を可能にする。
 「未来を描いて、実際に形にしていく面白さを知ってほしい」とは、山本憲吾社長。デジタル技術が進歩する現代でもリアルなものづくりは不可欠。無人生産ラインは、データ収集・活用を循環させることで、まさに「エンジニアを育成する道場」となる。
 山本社長は、企業が成長していくキーワードは「未来志向」と「社会的共生」だという。「大阪や東京のような大都市だけが栄えていていいのだろうか。地方にはスペースや時間的ゆとりがあり、それをどう魅力的に活用していくかが重要だ」。空き工場を再利用し、遠隔無人生産ラインで地域に必要なものづくりを実現する。同社は地域と一体となり、持続可能な社会の実現を目指している。
 山本社長は、万博への出展を「単なる展示で終わらせたくない」と語る。「機械加工の未来として、どれだけの賛同者を得て、今までと違ったエコシステムパートナーシップができるか。それも国内、海外も含めてである」。同社は、万博を機にさらなる飛躍を目指し、未来のものづくりに変革をもたらそうとしている。

 山本金属製作所(代表企業)▽山本金属工業▽山本精機▽山本精密

【問合せ】中小企業振興部TEL6944・6461


企業の将来担う人材育成
新入社員研修 即戦力化を支援

 人材不足が叫ばれる今、新入社員への手厚い研修は必須の投資である。社会人としての基礎を身につけ、他社の新入社員と交流することで、学生から社会人としての意識改革を行い、即戦力として活躍できる人材を育成する機会が求められている。こうした中、大阪商工会議所は2025年度の新入社員向け講座を開く。
 企業の競争力を左右する「人的資本の強化」が注目される中、新入社員の価値を最大化し、即戦力化を支援するため、大商は新入社員向けに全19講座を開設。
 「新入社員基礎講座」では、芳井敬一・大商副会頭(大和ハウス工業社長)が新入社員に期待を込めて特別講演を行うとともに、社会人としての働き方や心構え、ビジネスマナー、さらにセルフマネジメント力について学ぶ機会を提供する。
 社会人としてのマナーとスキルを徹底的に習得できるビジネスマナーの講座は2日間と単日のコースを用意。ビジネス文書やメールの書き方、電話応対マナー、正しい言葉遣いを学ぶ講座など、必要なスキルをピンポイントで習得する講座もある。
 営業担当者向け、製造業新入・若手社員向け、労働・社会保険実務の基礎など職種や業種に特化した講座は、新入社員だけでなく、新任担当者にも役立つ内容となっている。


【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6421


中小企業の課題解決に35支援機関・企業が集結

 大阪商工会議所の企業成長支援委員会(委員長=松本將・マツ六社長)は3月11日、大阪信用金庫(高井嘉津義理事長)と共催で、「課題解決型マッチングフェア」を大商で開く。
 「課題解決型マッチングフェア」では、多種多様な中小企業の課題解決を図る35支援機関・企業が一堂に集結してブースを構え、フェース・ツー・フェースで中小企業へ具体的にアドバイスする。
 海外進出、脱炭素、デジタルトランスフォーメーション(DX)、事業承継・M&A、人材雇用、技術・知財、販路開拓などのテーマごとにブースを設け参加者の相談を受け付ける。今回は、大阪府の補助金を受けて実施する。

【問合せ】経営相談室TEL6944・6451


訪日客向け新たな観光コンテンツ 7事業者がピッチ

 大阪商工会議所は1月23日、インバウンド観光の高付加価値化・長期滞在化と周遊分散に向けて新たに造成された大阪・関西の観光コンテンツをプレゼンテーションする「観光コンテンツピッチ会」を大商で開く。
 大商は昨年9月から「観光『タリフ』作成&販路開拓まるごと支援実践講座」を実施。同講座は、観光コンテンツを旅行商品として販売する際の基礎資料として使われる「タリフ」の作成・添削から旅行会社などに向けたピッチまでを一気通貫で行うもので、同ピッチ会は締めくくりとなる。
 観光サービス業をはじめ卸売業や新聞社など、同講座を受講した7事業者が約5カ月かけて練り上げたユニークな観光コンテンツ(陶芸家の工房で直接指導を受ける体験、本格忍術とアクロバットが見どころの英語忍者ショーなど)をプレゼンテーションし、それに対して専門家がコメントする。併せて、大阪を中心に数多くの着地型旅行商品をプロデュースするインプリージョンの小田切聡CEOが「未来を見据えた観光コンテンツとプロモーション」と題して講演。名刺交換会を兼ねた交流会も実施する。

【問合せ】地域振興担当TEL6944・6323


トレンドを予測
大阪ファッション産業振興フォーラム第19回例会

 大阪商工会議所は2月14日、協同組合関西ファッション連合とともに、「大阪ファッション産業振興フォーラム第19回例会」を開く。
 今回は、ストリートファッションの定点観測を1980年から毎月実施しているパルコ「ACROSS」の高野公三子シニアエディターと中矢あゆみ編集長が登壇する。
 「ファッショントレンドは繰り返す」と言われることも踏まえて、過去のストリートファッションの定点観測から得られた情報と、今後のトレンド予測について解説する。
 同例会の開始前に繊維部会の議事がある。

【問合せ】流通・サービス産業部TEL6944・6493


日本とアセアンの新興がピッチ
分野はヘルスケアとグリーン

 大阪商工会議所は1月17日、「日本アセアンビジネス促進プラットフォーム」事業の柱の一つに掲げているスタートアップに焦点を当てた「GIF ASEAN-Japan」を開く。
 これは、同プラットフォームの構成機関であるインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの商工会議所と連携して実施。ヘルスケア、グリーンテックなどの唯一無二の技術を有する日本とアセアン各国のスタートアップのライブピッチを通じ、国際ビジネス展開や多国間連携につなげる。全編日英同時通訳あり。
 ライブピッチ登壇予定者は次のとおり。
 ヘルスケア=ISOFHCARE(ベトナム)「包括的なデジタルヘルスケアサービス」、セカンドハート(日本)「糖尿病による足切断ゼロを目指す」
 グリーンテック=Infinity Cube(シンガポール)「持続可能な未来を支える最先端蓄電システム」、MOBER(フィリピン)「環境保護と効率性を兼ね備えた配送サービス」

【問合せ】国際部TEL6944・6400


技術シーズ発表
産総研と三菱ケミカル

 大阪商工会議所は1月27日、「MoTTo OSAKA オープンイノベーションフォーラム技術シーズ商談会」を開く。
 同事業は、大企業や研究機関などが技術シーズを発表し、それを活用したい中堅・中小企業からの事業提案を募集し、マッチングを行うもの。
 今回は、産業技術総合研究所(産総研)と三菱ケミカルの2社が登壇する。
 産総研は、バイオメディカルからナノ材料、熱利用、電池技術を発表。三菱ケミカルは、近赤外光制御材料やアンモニア検知シート、圧電フィルムセンサ、機能性樹脂などの技術シーズを発表する。

【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


医療分野でバングラ展開 日本企業へのニーズ発表

 大阪商工会議所は1月21日、独立行政法人国際協力機構(JICA)と連携して、医療分野の海外展開支援を目的に、国内企業による海外市場向け製品開発・輸出促進に向けたビジネスマッチングセミナーを開く。
 今回の連携先のバングラデシュは、日本政府の支援により開発された経済特区(BSEZ)の開業などを背景に製造業の進出先として期待が高まるほか、医療・生活水準の向上に伴い、医療機器市場の拡大にも注目が集まる。
 同国のビジネス環境・医療事情を紹介するとともに、医療機器販売会社や病院が新たに取り扱いたい日本の医療機器・システムなどのニーズを提示する。後日、関心企業とのマッチング面談を行う。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


外国人留学生を育成
将来のビジネスパートナーへ

 大阪企業家ミュージアムは2月5日、講演会「将来のビジネスパートナーとなる留学生を育てる」を開く。
 学校法人エール学園は、35年前に日本語学校を発足させたのを機に外国人留学生に特化したビジネスへと業態を転換した。コロナ禍などの様々な苦難もあったが、一貫して留学生に寄り添い、2024年からは専門学校として初の文理融合型人材育成にも取り組んでいる。
 今回講演会では、同校の西村康司キャリア教育事業本部長が、同校の卒業生が起業した事例や国内外企業での活躍ぶりなどを紹介する。

【問合せ】大阪企業家ミュージアムTEL4964・7601


中小企業の事業承継 支援
専門家が幅広く相談に対応

 事業承継が円滑に進まなければ、技術やノウハウなど貴重な経営資源や雇用機会が失われることはもちろん、バリューチェーンが寸断されることから地域経済全体に深刻なダメージを及ぼしかねない。こうした事態を打開するため、大阪商工会議所は、「大阪府事業承継・引継ぎ支援センター」を設置し、事業承継に詳しい専門家が幅広く相談に応じている。
 同センターの窓口では、親族内承継も含めた事業承継の全体の進め方や後継者不在の場合の事業引継ぎの手法などの相談に対し、中小企業診断士などの資格を持った専門家が対応する。
 2011年10月の開設以来、7000件以上の相談対応を行い、600件以上の事業承継を完了させてきた。

【問合せ】事業承継・再生支援担当TEL6944・6257


販路開拓に向け なんばマルイに初出店 町工場の職人技を展示
自社商品開発支援事業の卒業生

 大阪商工会議所は11月23、24日の2日間、なんばマルイ(大阪市中央区)で、ポップアップイベント「大阪の町工場の職人がつくるプロダクツ」を開催した。大商の「新商品開発ゼミ」をこれまでに受講し、新たな自社商品の開発に取り組んだ中小事業者4社が出店。町工場の技術が詰まった逸品を展示するとともに、職人技が体験できるワークショップも開いた。
 今回のイベントには、ジェフ、柊谷熔接所、ブリコラージュ、丸一木工所の4社が出店。新商品や改良した商品のサンプルを展示販売してテストマーケティングを行ったほか、来場者に向けてワークショップを実施し、大阪の町工場の技をPRした。
 ジェフは、京都の事業者と連携し、40年以上培った縫製技術と着物柄のデザインを掛け合わせて作った赤ちゃんやペット用の布おむつカバーを出品。環境や素材にこだわりを持つ消費者に対し、布おむつに触れて体験できるワークショップを実施した。
 柊谷熔接所は、異種金属の溶接技術を活かした名刺入れなどの雑貨を出品。真鍮(しんちゅう)や銅などの金属パーツを叩いて模様をつけ完成させるアクセサリー作りのワークショップを実施した。
 ブリコラージュは、アップサイクルをテーマに、古着をリメイクした座面と、端材を利用した脚で作るセミオーダースツールを出品。ワークショップでは、木材の年輪を活かしたハンコを使ったサコッシュやエコバック製作を行った。
 丸一木工所は、八尾の異業種の町工場と共創し完成させたチェアなどを出品。ワークショップでは、ものづくりの楽しさを伝えるヒノキハコ製作体験を実施した。
 出店者からは、「大規模展示会への出店に向けて商品をブラッシュアップしていきたい」といった声が聞かれた。今後も大商は、商品のブラッシュアップ、新たな販路開拓を支援していく。
 [ジェフ]
   ▽所在地 大阪市東淀川区
   ▽業 種 ベビー・介護衣料製造
 [柊谷熔接所]
   ▽所在地 大阪市西区
   ▽業 種 金属加工・溶接
 [ブリコラージュ]
   ▽所在地 大阪市大正区
   ▽業 種 造作家具製造
 [丸一木工所]
   ▽所在地 大阪府八尾市
   ▽業 種 別注家具製造

■新商品開発ゼミ 全5回のプログラムで学ぶ

 中小事業者の「稼ぐ力」を強化するため、大阪商工会議所は2023年度から「新商品開発ゼミ」(講師=金谷勉セメントプロデュースデザイン代表取締役)を実施している。「安定受注につなげたい」「現状を打開したい」「競合の多い分野で自社唯一のポジションを確立したい」などの想いを持つ中小事業者が全5回のプログラムを通して、新商品開発の流れを実践的に学んでいる。


【問合せ】経営相談室TEL6944・6472


職場での「心の不調」増加 課題
健康経営として検定活用する企業も

 仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の労災請求・支給決定件数は増加傾向にある。従業員がいきいきと職場で働けるよう、メンタルヘルス対策を講じることは企業にとって重要な課題となっている。こうした中、大阪商工会議所が働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して2006年から実施している「メンタルヘルス・マネジメント (R) 検定試験」の受験申込者数は累計65万人以上に上る。
 厚生労働省が実施した「令和5年労働安全衛生調査」では、「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄がある労働者」の割合は、全体で8割を超える。一方、「メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所」は、全体で6割程度である。
 メンタルヘルス不調による欠勤や休職は、職場に与える影響が非常に大きく、また企業や社会全体にとってもその損失は甚大である。こうしたことから、企業が従業員心身の健康に積極的に関与することで職場の生産性の向上を図ろうとする「健康経営」の考え方が広く浸透してきている。
 企業がメンタルヘルス対策を進めるうえで、まずは従業員の知識の向上や対処能力の強化が必要となる。ただ、同調査では、「メンタルへルス対策に関する教育研修・情報提供を実施している事業所」は、労働者向け・管理職向けともに全体の3割強にとどまっており、職場におけるメンタルヘルスに関するリテラシーを向上させ意識を高めていくことが求められる。
 大商では、働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して「メンタルヘルス・マネジメント (R) 検定試験」を実施。一般社員向け、管理職向け、経営幹部・人事労務管理スタッフ向けの3コースを設定。受験申込者数は年間約5万人に上る。
 3月16日に行われる第38回公開試験は全国15都市の会場で受験できる。申込期間は1月24日~2月6日。

■メンタルヘルス対策理解度チェック

[管理職向け]

メンタルヘルス不調の早期発見に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つだけ選びなさい。
 
①ストレス反応は、身体面、行動面、心理面に現れるが、身体面や心理面の反応は本人からの訴えがないと気付きにくく、行動面の反応は客観的にも気付きやすい。

②強いストレスを受けた後は、一時的に交感神経系の活動が活発となる警告反応期から抵抗期を経て、疲憊期に移行する。

③心理面でのストレス反応は「自分が弱いからだ」と認知してしまう場合、より周囲に語られにくくなる傾向があるため、「いつもと違う」様子に気付くことが早期発見のポイントとなる。

④仕事ぶりの変化に気付き、その状態が2週間にわたって継続している場合には、メンタルヘルス不調に陥っている可能性があるが、本人から訴えがないのであれば、様子を見るにとどめる方がよい。
 
[一般社員向け]

メンタルヘルスケアにおける従業員の役割に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つだけ選びなさい。
 
①社内のメンタルヘルス対策を検討する機会に積極的に参画する。

②教育研修の機会を利用して、セルフケアについての技術や知識を得るとともに、ストレスチェックの結果を参考にセルフケアに努める。

③事業場のメンタルヘルスケアを積極的に推進する旨を表明する。

④事業場に存在するメンタルヘルスケアにおける各種手順やルールを理解して、適切な対応をする。
 
<答え: [管理職向け]④、[一般社員向け]③>

【問合せ】人材開発部TEL6944・6430


大阪の魅力をクイズで出題
万博に関する問題など

 大阪商工会議所と地方独立行政法人大阪市博物館機構が共同で実施するWEBクイズ「なにわなんでも大阪チャレンジ」の第7期が1月10日から始まる。
 同クイズは大阪の歴史や地理などの問題に加え、大阪・関西万博に関するクイズも出題する。回答者には、「EXPO2025デジタルウォレットアプリ」を通じ、大阪市立東洋陶磁美術館所蔵のお宝をデザインしたNFTスタンプをプレゼントする。
 また、抽選で豪華賞品があたる特典もあると好評。2月14日まで。今年度はこれまでに3回実施し、37都道府県から累計6100人超が挑んだ。

■例えばこんな問題

 大阪・関西万博のコンセプトは「未来社会の実験場」。その実現を目指し、会場では先進的な技術やシステムを取り入れた「未来社会ショーケース事業」が実施されます。以下の中で、「未来社会ショーケース事業」として実施されないものを選んでください。
 ①CO2回収装置
 ②自動翻訳システム
 ③水素船
 ④超電導リニア

<正解: ④>

【問合せ】地域振興担当TEL6944・6323


デジタル活用した「健康経営」
社員の健康管理、増進に

 大阪商工会議所は大阪府とともに2月13日、「『これからの健康経営』セミナー&スマートヘルス・トライアル事業説明会」を梅田・ハービスホール(大阪市北区)で開く。
 確実な人材確保を行い、次世代に向けた事業展開や持続的な経営を続けていくためには、社員の健康を守り、働きやすい環境を整えることが必要。今、あらゆる企業にとって「健康経営」は避けては通れない大切なテーマとなっている。
 健康経営を始めたい、健康経営に役立つ新しいサービスを知りたい企業を対象に、健康経営の基本から具体的な実践方法を解説。アプリやデジタル技術を活用し、社員の健康管理や健康増進に役立てる「スマートヘルスサービス」の方法や導入事例を紹介する。
 企業・団体が無償でお試し導入できる約50のヘルスケアサービスも紹介する。

【問合せ】スポーツ産業振興担当TEL6944・6403


南地の新人芸妓 鳥井会頭を表敬訪問

 南地のお茶屋「たに川」(大阪市中央区)でこのほど、お披露目した新人芸妓、福鶴さんと富鶴さんが12月10日、大阪商工会議所の鳥井信吾会頭を表敬訪問した。
 南地はかつて約二千人の芸妓を擁したが、現在、残るお茶屋はたに川のみ。たに川の主人、谷川恵氏は、鳥井会頭に「コロナ禍で打撃を受けたが、最近はインバウンド需要もあり、お座敷の引き合いは増加している」と報告。その上で、大阪・関西万博を機にミナミ地区のさらなる発展を目指すとともに、大阪のお座敷文化を守り続ける意欲を示した。

【問合せ】中央支部TEL6944・6433


西の五代、東の渋沢 2人の軌跡をたどる

 大阪企業家ミュージアムは大阪取引所と共催で2月12日、講演会「五代友厚と渋沢栄一~株式取引所と商法会議所の設立をめぐって~」を開く。
 「西の五代、東の渋沢」と称され、明治維新後の日本経済の近代化をリードした五代友厚と渋沢栄一は1878年、それぞれ大阪と東京に株式取引所と商法会議所を設立した。
 彼らはなぜ、これらの組織を設立し、どのような活動をしたのかを、大阪大学名誉教授の宮本又郎・大阪企業家ミュージアム館長が講演する。

【問合せ】大阪企業家ミュージアムTEL4964・7601


活躍する女性リーダーたち <63>
マツ六 開発本部 開発企画部 参事 橋本未来子さん

安全で快適な生活に貢献

 大阪商工会議所が行う、活躍する女性リーダーを応援する表彰事業の受賞者を紹介する。

 学生時代にバリアフリーに興味を持ち、2002年に入社。工業デザイナーとして住宅資材の設計に携わり、医療機関などとも連携して、安全で配慮の行き届いた商品づくりを心掛けてきた。なかでも高齢者などの転倒防止の「遮断機式手すりシリーズ」は、手すりの跳ね上げができる画期的商品で、手すりをつなげる機能と強度を両立させた。また、施工不良による事故防止のため、施工業者やエンドユーザー向けのマニュアルや動画作成にも携わる。
 20年には課題だった商品情報のデータベース化に取り組んだ。以前は顧客からの問い合わせに対し開発担当者しか対応できないこともあったが、商品画像や図面・取扱説明書などの一元管理で、情報へのアクセス速度が向上。社員の知識の平準化も進み、対応時間は2割短縮できた。
 人材育成にも熱心で、部下の技能向上や多数の特許登録を支援。18年から福祉医療専門大学と連携し、課外授業を開催するなど、社外の専門家の育成にも貢献している。
 優れた技能と後進育成の実績が評価され、21年度の大阪府優秀技能者表彰「なにわの名工」、23年度ブルーローズ表彰を受賞。「受賞は大きな自信と励み」と語る。3児の母でもあり、社内や協力会社の女性のロールモデルとなっている。


特集 大阪・関西万博 開幕まであと100日

■万博で未来社会の体感を 街中の活動も「やってみなはれ」
 大阪商工会議所 会頭 鳥井信吾

 いよいよ2025年4月13日に大阪・関西万博が開幕します。万博の主役は世界161カ国・地域、9国際機関(国際連合、EU、ASEAN、アフリカ連合委員会、国際赤十字など)です。それぞれ思い描く世界の未来をパビリオン、展示、体験、イベントなどで表現してくれます。
 経済、戦争、格差など、大きく変化する世界情勢において、世界161カ国・地域、国際機関が参加して、平和の祭典が私たちの大阪で開催されることに大きな意義があると思います。さらに万博会場から世界的な社会課題であるSDGsの次、「Next SDGs」を世界に提案する絶好の機会でもあります。
 ぜひ、万博会場に足を運んでいただき、未来社会の技術、サービス、社会課題を感じていただきたいと思います。
 あの巨大な大屋根リングから瀬戸内海に沈む夕日を見ながら、未来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
 最後に、大阪商工会議所は、万博開催地の商工会議所として、会場内だけでなく街中で活動されている方々とご一緒に「まちごと万博」や「くうぞ、万博。」という事業も推進しています。こうした活動を万博後も継承できるように、引き続き、「やってみなはれ精神」で強力に支援してまいります。

■2025年大阪・関西万博 開催概要
  テーマ: 「いのち輝く未来社会のデザイン」
  開催期間: 2025年4月13日(日)~10月13日(月)の184日間
  開催場所: 大阪 夢洲(ゆめしま)

■万博公式アプリ “EXPO 2025 Visitors”

 大阪・関西万博に関する様々な情報は、公式アプリ「EXPO 2025 Visitors」でご覧いただけます。
 会場マップ、パビリオン、イベント、ショップ、飲食店の検索も可能で、最新ニュースや混雑情報はプッシュ通知で受け取れます。チケット購入や来場日時・パビリオン予約のホームページともシームレスに連携しています。

■万博クイズに挑戦!

 今年は、いよいよ万博イヤー。1月3日に開幕100日前を迎えた2025年大阪・関西万博に関するあれこれをクイズにまとめました。クイズを楽しみながら、万博について“予習”してください。

Q1.
 万博会場となる夢洲まで、直接、乗り入れることができる交通手段のうち、間違っているのはどれでしょう?
 ①地下鉄
 ②シャトルバス
 ③自家用車
 ④船・自転車
<答え: ③自家用車>

Q2.
 入場チケットを購入し、万博へ行くまでステップで、間違っているのは、どれでしょう?
 ①大商ホームページでチケットを購入
  →博覧会協会ホームページで万博IDを登録
  →万博IDに購入したチケットを紐付け
  →万博IDを使って来場日時を予約して来場
 ②博覧会協会ホームページで万博IDを登録
  →万博IDを使ってチケットを博覧会協会のホームページで購入
  →万博IDを使って来場日時を予約して来場
 ③コンビニエンスストアでチケット購入
  →チケットに記載の「来場除外日」以外に来場
 ④万博会場のゲート前チケット窓口でチケット購入
  →来場

<答え: ④万博会場のゲート前チケット窓口でチケット購入→来場>

Q3.
 万博会場のシンボルは、一周約2キロメートルの大屋根リングです。リングについての説明で、正しいものはどれでしょう?
 ①リングの上は人、下はモビリティ、とエリアで動線が分かれている
 ②リングに上がる手段は階段のみである
 ③パビリオンは全てリングの内側に配置されている
 ④リングは世界最大級の木造建造物である

<答え: ④リングは世界最大級の木造建造物である>

Q4.
 万博会場は155ヘクタールと広大です。会場レイアウトの説明で間違っているものは、どれでしょう?
 ①東ゲートは地下鉄・自転車での来場者、西ゲートはシャトルバス・団体
  バスでの来場者と、入り口が分かれている
 ②中央の「静けさの森」には、1970年大阪万博、1990年花と緑の博覧会の
  会場跡地から移設された木も植えられている
 ③テーマ事業プロデューサー8人のパビリオンが並ぶ「シグネチャーゾーン」
  の中心には、1970年大阪万博の「太陽の塔」のレプリカが設置される
 ④大屋根リングの内側には海外やテーマ事業プロデューサーのパビリオンが、
  外側には政府・自治体や民間のパビリオンが配置される

<答え: ③テーマ事業プロデューサー8人のパビリオンが並ぶ
     「シグネチャーゾーン」の中心には、1970年大阪万博の
     「太陽の塔」のレプリカが設置される>

Q5.
 万博会場では毎日、様々なイベントが開催されますが、その観覧料金はチケット代に含まれています。次のイベントのうち、開催が決まっているもの全てを選んでください。
 ①大相撲万博場所
 ②ウィーン少年合唱団コンサート
 ③1万人の第九
 ④水と空気のスペクトルショー「アオと夜の虹のパレード」

<答え: ①大相撲万博場所 
     ②ウィーン少年合唱団コンサート 
     ③1万人の第九 
     ④水と空気のスペクトルショー「アオと夜の虹のパレード」 >

【問合せ】万博協力推進室TEL6944・6323


※2024年12月27日、大阪・関西万博参加予定は
 158カ国・地域、9国際機関となりました。
 2025年1月10日現在、大阪・関西万博参加予定は
 158カ国・地域、9国際機関です。


2025.02.17
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