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大商ニュース(抜粋)   2024/8/10号


第3回通常議員総会 事業報告と決算 了承
「共創」の考え方で事業展開

 大阪商工会議所は7月30日、第3回通常議員総会を大商で開催した。2023年度の事業報告書案および決算書案が、原案通り承認された。また、3号議員と常議員に欠員が生じていたため補欠選任が行われ、3号議員1人、常議員2人がそれぞれ選任された。
 総会の冒頭で、あいさつに立った大商の鳥井信吾会頭は、中期計画「挑戦都市 やってみなはれ! 大阪プラン」について、①「共に創る=共創」の取り組み②成長に向けた中小企業の支援強化③大阪・関西万博に向けた準備――の3点に注力したいと所信を述べた。
 とりわけ①「共創」については、企業や業界の垣根を超えた自由闊達な議論を通してイノベーションや創意工夫を促進するため、「共創タスクフォース」を立ち上げたことを紹介した。
 議案の審議では、ものづくりやウエルネスビジネスの創出をはじめ、都市魅力の再構築、企業の経営基盤強化、事業再生・事業承継、人材確保・育成、グローバル展開に向けた支援策の成果や、大阪・関西万博に向けた大商の取り組みなどをまとめた2023年度の事業報告書案と、それに伴う決算書案がともに承認された。
 続いて、3号議員と常議員の補欠選任が行われ、森島弘光氏(丸紅執行役員 大阪支社長)が3号議員および常議員に、根本浩二氏(NTTドコモ執行役員 関西支社長)が常議員に、それぞれ選任された。


第3回通常議員総会 鳥井会頭あいさつ(要旨)
「共創タスクフォース」発足 現場とともにある議論の「場」に

 役員・議員の皆様方には、日頃より大阪商工会議所の事業活動に格別のご高配をいただき、厚く御礼申しあげます。
 議案の審議に入ります前に、私から、大阪商工会議所で発足しました「共創タスクフォース」についてお話させていただきます。
 まず時代背景、現状認識についてでございます。
 先日のことでありますが、私が参加した東北6県の商工会議所との意見交換会、関西商工会議所連合会との意見交換会、そこでの共通の課題が2つありました。
 (i)1つ目は、東京一極集中が加速していることです。特に地方都市の人口減少、人口流出がとまらないとのことです。
 (ii)2つ目は、ある東北の商工会議所からは民間も行政も組織が①縦割りになっている②バラバラである③一過性で終わる――という指摘がありました。
 戦後80年経って、価値観が膠着し、閉塞しているのでしょうか?
 つまり上か下か、えらいかえらくないか。世間の流行にのっているかどうかという判断基準になっている。
 こういう現象は商工会議所の会員の皆さんの中小企業や小規模事業者にはなく、むしろ大手企業や大組織の中で深まっているように私には見えます。
 私の知人で遠藤功という人がいます。
 ドイツ最大の経営コンサルタント、ローランベルガー社の日本法人の創業者で、そして、早稲田大学ビジネススクール教授を務めた人です。
 その人から新しい著書「新しい現場力」が送られてきました。
 一部、引用してみます。
 「現場力の定義とは、現場が主体的に動き、考えることで価値を生み出していく能力のことである」
 「私は過去30年以上にわたり日本企業の現場を訪ね歩いてきた」
 「その数は300を超える」
 「今、日本企業の現場を取り巻く環境はますます悪化し、現場の劣化を食い止めるどころか現場力は跡形もなく消えてしまいそうだ」
 もう一つ引用したいと思います。
 文芸評論家、哲学から経済まで百科全書のような人、三浦雅士さんです。
 三浦さんは、20万年前現世人類が現れて、人が人になれたのは、つまり言葉を得たのは無限に広がる想像力、イマジネーションのおかげだと言います。
 想像力、イマジネーションを持つとはものごと全体を広く俯瞰的に見ることであり、それのできない縦割り、バラバラ、一過性の組織は、想像力、イノベーション、現場力を衰えさせかねない。
 日本の組織がもしそうなっているならとても残念なことです。
 現代の日本に対して、何か否定的なことばかり言ってしまいました。
 今、世界と日本は時代の大きな転換期にいます。「もしトラ」のトランプ氏のアメリカ。プーチン氏のロシア。習近平氏の中国。彼らリーダーの個性と政策が、世界の政治経済に大きな影響を与えようとしています。
 日本は、いやおうなしに世界の中で翻弄され、政治的にも経済的にも、国際競争力に打ち勝つ力―すなわちイノベーション、創意工夫―を備えなければ生きていけない。
 以上の時代背景、現状認識の上に立って「共創タスクフォースをスタート」させるものです。
 商工会議所はじめ、経済団体の最大の目的は、日本経済を活性化することにあります。
 「共創タスクフォース」とは、多様なステークフォルダーの皆様と、広い視点、俯瞰的にモノゴトを見ることで、現場とともにある議論の「場」としていきたいものです。
 同時に、着想大局、着手小局、行動とアクションにつなげていきたいと思います。失敗をおそれず行動することがイノベーションにつながります。8割失敗しても、2割成功すればイノベーションが起こります。
 共創タスクフォースでは、①町工場ネットワーク&スタートアップ②グレーターミナミ③日本アセアンビジネス促進プラットフォーム④ウエルネス⑤人材育成⑥万博⑦中小企業支援――の7つのテーマを取り上げたいと考えています。
 大阪商工会議所の創始者、初代会頭五代友厚は、『商法会議所を設立し、広く論議を尽くせば全般の公利を興し、商業の成績を改良するに至るは必然』、第二次大戦の戦後復興の名会頭、杉道助は、『昭和16年、大阪商工会議所の副会頭になった。会議所内の部会、常議員会の議論は盛んなものであった』と言っています。
 大阪商工会議所の未来は、ここにご参集の議員の皆様方、そして常議員の皆様方、正副会頭の皆様方、そして大商職員の皆さん、また、すべて会員の皆様のご協力・ご支援・ご指導なしにはありえません。
 今後とも、一層のご支援・ご指導をお願いしまして、私のあいさつとさせていただきます。


関西3空港懇談会
万博に向け新経路導入で合意

 関西国際、大阪(伊丹)、神戸の3空港のあり方を官民で議論する第14回関西3空港懇談会が7月15日、大阪市内で開かれ、大阪商工会議所の鳥井信吾会頭をはじめ国や地元自治体、経済団体の代表者16人が出席した。同懇談会では、これまでの経緯を踏まえ、「公害のない空港」という海上空港の理念の下、地元の意見や要望に最大限の配慮を行うことを前提として、国から示された新経路の導入に合意した。
 訪日外国人需要の高まり、3空港一体運営の実現などを背景に、同懇談会では3空港のあり方を議論してきた。2022年9月には、大阪・関西万博開催までに関西空港の容量拡張と神戸空港のさらなる活用、2030年前後をめどに3空港全体で年間50万回の容量確保を目指すことを合意し、現行飛行経路の見直しを国に対して要請した。
 昨年6月に国から示された新経路案について、大阪府、兵庫県、和歌山県が共同で設置した有識者から成る委員会が客観的・科学的見地から環境面の影響やその改善策を「中間とりまとめ」として今年1月に公表。これに基づき同懇談会が国に対して新経路の運用時間の制限など住民の生活環境への負担軽減を求めた結果、3月に国から全ての要請事項に対応する旨の回答があった。
 鳥井会頭は、「関西は多くのインバウンドや産業投資によって、『失われた30年』から脱却しつつある。国には、万博開催時から新経路案を導入できるようお願いしたい」と述べた。

【問合せ】地域振興担当TEL6944・6323


ライフサイエンス分野の事業化で大商と未来医療推進機構が連携へ
8月29日 協定締結式とシンポ

 大阪商工会議所は8月29日、6月に開業した中之島クロスを運営する一般財団法人未来医療推進機構とライフサイエンス分野における事業化推進を目的に、連携協定を締結する。締結式に合わせて同日、シンポジウム「グローバルネットワークの結節点を担う大阪」を開く。協定書の署名者は大商の鳥井信吾会頭と同機構の澤芳樹理事長。
 シンポジウムのキーノートは、米国で医療関連データの利活用やAIによる治療支援事業などを手掛けるTempus AIとソフトバンクグループの合弁により、今夏設立されたSB TEMPUS(テンパス)の北原秀文代表取締役が務め、医療データや医療用AIの利活用による医療の個別化をはじめ、匿名化後の医療データを使った医薬品・医療機器開発の可能性について語る。
 キーノートセッションでは、同機構理事長であり、心筋シートなどを手掛けるクオリプスの取締役でもある澤氏に加え、大商の医療系スタートアップの海外展開支援事業を経て、豪州の医療機関と連携するクアドリティクスの山川俊貴取締役CTOらが、医療分野の事業化における国内外両面でのビジネス機会と、今必要な打ち手について議論する。
午後2時からコングレスクエア大阪中之島(大阪市北区)で。参加無料。定員200人。事前申込制。

▼中之島クロス
 再生医療をはじめとする医療技術の事業化や国際貢献を目指し、病院やオフィス、ラボなどで構成される未来医療国際拠点。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


女性医師の活躍支える医療機器開発で商機を
9月30日、カンファレンス

 大阪商工会議所は9月30日、「『いのち輝く未来社会』を実現するジェンダード・イノベーション~女性医師活躍を支える医療機器の共創カンファレンス~」を開く。
 男女共同参画を推進する世界的な医療機器業界のリーディングカンパニーである日本メドトロニックの熊野恵造氏が基調講演。ジェンダード・イノベーションの第一人者の横浜国立大学の佐々木成江氏による課題提起、女性医師活躍推進に取り組む女性医師を交えたパネル討論を実施する。女性医師目線での医療機器などのニーズ発表も行う。
 日本の医師数における女性医師の割合は世界的に少なく、ジェンダーダイバーシティに遅れがみられている。研究・開発のプロセスに性別の差を組み込んだ「ジェンダード・イノベーション」を通じてビジネスチャンスを創出するとともに、女性医師が活躍する社会の実現に貢献する。
 午後1時30分~5時15分、大商で。無料。事前申込制。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


万博チケット超早期購入割引
大商での申し込み受け付けは9月27日まで

 大阪商工会議所は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が販売する万博の前売チケットの申し込みを受け付けている。
 通常の20%オフの価格で購入でき、会期中いつでも1回入場できる「超早割1日券」は、9月27日まで申し込みを受け付ける。同券を購入すると、パビリオンや催事の事前予約をいち早くできる特別抽選(9月25日~10月6日に申し込み)に参加できる。9月27日までに100枚以上の前売チケットを申し込み、10月4日までに入金した企業には、購入額の3%が事務手数料として支払われる。
 法人は簡易版の記念チケットを発注することもでき、100枚以上を一度に購入すると、自社名を入れることができる。

【問合せ】万博協力推進室TEL6944・6323


「なにわなんでも大阪チャレンジ」
WEBクイズ 第5期スタート

 大阪商工会議所と地方独立行政法人大阪市博物館機構が共同で実施するWEBクイズ「なにわなんでも大阪チャレンジ」の第5期が8月2日から始まった。9月6日まで。万博に関するクイズも出題するほか、回答者にはEXPO2025デジタルウォレットアプリを通じ、電気科学館PR用ポスターをデザインしたオリジナルNFTスタンプをプレゼントする。参加無料。
 同クイズは大阪の歴史や地理などを楽しく学べる上、豪華賞品が抽選であたる特典もあると好評。5月31日~6月28日に実施した第4期には全国36都道府県から2700人超が挑んだ。

【例えばこんな問題】
 大阪・関西万博に出展する大阪パビリオン。正式名称「大阪ヘルスケアパビリオン〇〇 for Reborn」の〇〇に入る言葉は何でしょうか?
①Egg(たまご) ②Nest(巣) ③Challenge(挑戦) ④Creation(創造)
正解:②

【問合せ】地域振興担当TEL6944・6323


マクロミクロ――「多様性」とは

 「学歴」「職歴」「成功」「仕事の進め方」「男性は男性らしく、女性は女性らしく」「良い親とは」「理想の体型」「人生における幸せ」……。「何が正解なのだろうか?」「人それぞれに正しいと感じる答えが違うのではないか?」と最近よく考える▼「多様性のある社会を創ろう」「多様性を尊重しよう」。そういったフレーズがよく耳に入るようになったが、そもそも「多様性」って何だろう?▼世間的にはLGBTQ+や移民、障害を持つ人や女性といったマイノリティーの人たちに関することが話題になっていることが多い▼しかし、実はそれだけではなく「食の多様性」「美しさの多様性」「働き方の多様性」などいろいろあるのではないか? それを考えると「多様性」に無関係な人は一人もいない。また、それはマイノリティーを受け入れるというよりは、あらゆる「個性」を受け入れる、ということになるのではないか?▼一見難しくも感じるが、つまりは「『個性を尊重』するということではないか?」と考える。様々な障壁が取り払われると新たな価値、イノベーションも生まれてくるのではないだろうか? (Y)

◆休館のお知らせ
 大阪商工会議所は、8月15日休館します(支部含む)。大阪企業家ミュージアムは、同11~15日休館します。

◆休刊のお知らせ
 本紙8月25日号は休刊します。

◆個人情報の取り扱い 大阪商工会議所が主催するセミナーなどの参加申込書にご記入いただいた情報は、大商からの各種連絡・情報提供に利用するほか、講師には参加者名簿として提供します。


北陸新幹線 早期全線開業を
鳥井会頭 25年の着工実現求める

 大阪商工会議所の鳥井信吾会頭と大阪府の吉村洋文知事が共同代表を務める北陸新幹線早期全線開業実現大阪協議会は7月22日、大阪市内で「令和6年度 北陸新幹線早期全線開業実現大阪大会」を開き、北陸新幹線の一日も早い全線開業を求める決議を採択した。
 同協議会は、北陸新幹線の早期全線開業に向け、オール大阪で国などへ働きかけることを目的として2019年に設立。今回の大会には、国会議員や国土交通省、自治体、経済団体関係者ら300人が参加した。大商からは東和浩副会頭と井内摂男専務理事も出席した。
 鳥井会頭は主催者あいさつで、「小浜・京都・大阪間の一日も早い着工と全線開業実現に向け今年が正念場だ。25年の着工を何としても実現すべく皆様のご支援・ご協力をお願いしたい」と述べた。
 同大会は、小浜・京都ルートによる敦賀・大阪間の早期着工を実現するため、丁寧かつ迅速な環境アセスメント手続き、施工上の課題と安定的な財源の確保を含む着工5条件の早期解決、駅位置・詳細ルートの早期確定・公表、事業費や工期の明示などを国などに対して求める決議を採択した。
 大会後の囲み取材で、鳥井会頭は北陸新幹線について「太平洋側と日本海側を結ぶ路線であり、50年、100年先の日本にとり重要なプロジェクトだ」と力説した。

【問合せ】地域振興担当TEL6944・6323


万博商談支援サイトで契約第1号
内装工事業者がブルンジから受注

 大阪商工会議所が大阪府と連携して運営する大阪・関西万博関連受発注支援サイト「もずやんモール」を通じてこのほど、万博公式参加国と在阪中小企業との間で初めて受発注契約が締結された。
 万博商談もずやんモールは、万博に関する様々な商品や資材、役務提供などの取引について「買い手(発注者)」と「売り手(受注者)」をつなぐもの。
 万博公式参加国である東アフリカのブルンジのパビリオン担当者がパビリオンの内装工事の請負先を探していたところ、同モールで内装工事を手がけるブリコラージュ(大阪市大正区)の企業情報を見つけ、直接連絡したことが今回の契約のきっかけとなった。
 ブルンジの政府関係者や同国受託事業者が6月27日、ブリコラージュと大商で面談し、同国パビリオンの内装工事請負契約を締結した。両者は今後詳細なデザインなどを協議し、ブリコラージュがパビリオンの内装を手掛ける。
 同モールには現在、1740社を超える在阪中小企業が「売り手」として登録しており、アフリカや中央アジアなどの公式参加者による「買い手」としての登録が続いている。

【問合せ】経営情報センターTEL6944・6353


鳥井会頭、大学発SU訪問
ロボティクスセーリングラボ 養殖業の自動化支援

 大阪商工会議所の鳥井信吾会頭は7月16日、大阪公立大学中百舌鳥キャンパス(大阪府堺市中区)を訪ね、ロボティクス技術を使った自動航行船(ロボット漁船)で養殖業の労力削減と新産業の創出を目指すロボティクスセーリングラボ(大阪府松原市)の二瓶泰範社長と懇談した。
 同社は同大学発のスタートアップで、二瓶社長は同大学大学院工学研究科准教授を務めている。
 鳥井会頭は、二瓶社長から同社の概要について説明を受けた後、船舶模型を使った技術試験の様子を見学。日本の養殖業の現状や課題、自動航行船がもたらす解決策について質問するとともに、養殖業の人手不足などについても意見交換した。
 二瓶社長は、「現在の養殖作業の中でも、給餌作業は長時間で重労働。自動航行船の導入により、経費の削減や高効率化が実現する」と語った。
 同社は9月から三重県の養殖場で実機を使った実証実験を実施する。

【問合せ】産業部TEL6944・6300


脱炭素ビジネス学ぶ
10月、フィリピンにミッション

 大阪商工会議所は10月21~23日、現地の脱炭素ビジネスの最新状況を学ぶ「フィリピン・グリーンミッション」を派遣する。
 フィリピン政府は、2030年までに温室効果ガス(CO2)排出量の75%削減を目標に掲げており、グリーンビジネスで注目を集めている。同ミッションは、「環境・グリーン分野」に焦点を当て、JETROマニラ、フィリピン投資委員会(BOI)の他、首都マニラ近郊で脱炭素に取り組んでいる企業やリマ工業団地などを訪問。さらに、ケソン市やフィリピン商工会議所と連携して、現地企業とのビジネスマッチングも行う。
 現地集合・現地解散。定員15人(先着順)。会員4万円、一般8万円。申し込みは9月20日まで。

【問合せ】国際部TEL6944・6400


マレーシアでテスト販売
アセアン販路開拓の好機

 大阪商工会議所は会員企業などのアセアンでの販路開拓を支援するため、マレーシアの首都クアラルンプールで、一般消費者向け商品を対象としたテスト販売事業を行う。
 マレーシアへのビジネス進出を支援するジェイノベーションの協力を得て、クアラルンプール近郊の商業施設「1 Mont Kiara」で10月後半に1週間程度、テスト販売を展開する。対象は、食品、雑貨、化粧品、調理器具など。
 テスト販売に先立ち、9月4~6日、オンラインによる事前選考会(参加無料)を行う。テスト販売に進んだ場合、参加費は会員15万円、一般20万円。事前申込制。

【問合せ】国際部TEL6944・6400


タイ最大級SUイベント
大商、会員の出展を支援

 大阪商工会議所は、タイのイノベーション庁がバンコクで開いた展示会「Startup × Innovation Thailand Expo(SITE)2024」に7月22~24日、会員のスタートアップ2社と共同出展し、両社と現地企業との連携のきっかけづくりを支援した。
 同イベントはタイ国内外の新興企業約150社が集う同国最大級の新興企業向け展示会。会員の「ジカンテクノ」「Lean on Me」の2社はブース出展と特設ステージでのピッチイベントに登壇した。両社との連携に関心を持つタイ企業関係者が多数来場し、出展企業からは、「海外ビジネス拡大につながる有意義な面談ができた」などの喜びの声が上がった。
 大商は今後も、スタートアップの海外展開につながる事業を実施する。

【問合せ】国際部TEL6944・6400


万博を機に街を盛り上げる
8月29日 注目エリアの活動紹介

 大阪商工会議所が推進する「まちごと万博」では、自分たちの街をもうひとつの万博会場にして、万博をきっかけに生まれる面白い「イベント」や「プロジェクト」、万博を機に何かにチャレンジする「人」を「まちのパビリオン」に見立て、光を当てている。
 8月29日に開く「大阪まちごと万博交流会」では、「まちごと万博」の活動紹介とともに、まちなかでの取り組みが注目を集める梅田や御堂筋、なんば、北加賀屋の万博に向けた各エリアの取り組みや活用方法を紹介する。参加者と交流する機会も設ける。
 午後3時~4時30分、大商で。無料。事前申込制。

【問合せ】万博協力推進室TEL6944・6323


天神祭渡御行事
ご協賛御礼

 7月24、25日に斎行されました天神祭渡御行事に対し、874社の会員企業の皆様から、2,366万円を上回るご協賛を賜りました(7月25日現在)。厚く御礼申しあげます。
 天神祭のクライマックスを飾る船渡御では、ご協賛いただいた会員の皆様の中から抽選で140社280人を大商奉拝船に招待し、大川を行き交う船列や夜空を彩る華麗な花火を堪能いただきました。
 大阪の伝統と活力を象徴する天神祭渡御行事を、引き続きご支援賜りますようお願い申しあげます。

【問合せ】地域振興部内「大阪商工会議所天神祭渡御行事保存協賛会係」TEL6944・6323


CHANGE FASHION チェンジファッション 大阪・関西万博に出展 <6>
ブローレンヂ: 男性向け可愛い洋服展開

 「ワンピースを着た男性が心から自分が可愛いと思える、そんな服をプロデュースしていきたい」。男性向けレディース服を製作・販売するアパレル企業のブローレンヂ(大阪市)の冨岡智世代表はこう語る。
 冨岡氏は、子供の頃、周囲から「女らしさ」を当てはめられることに反発心を感じた経験があるという。さらに、男性の中にも「男らしさ」に違和感を持ち、生きづらい思いをしている人がいることを知り、「そのような人が自分らしくいられる服を作りたい」と考えるようになった。
 男性向けレディース服のポイントは「錯覚」の応用。デザインの色やカタチを工夫することで、肩幅が広くてもレディースとして違和感のない服を生み出した。現在では、トランスジェンダーや女装家だけでなく、標準的なサイズが合わない女性など幅広い層から支持されている。
 2025年大阪・関西万博では、今回の出展を通じて交流することとなった企業が有する柔軟性に特徴のある素材を使用して、新しいジェンダーフリーファッションにチャレンジする。外国からの来場者も想定して、もともと男女の区別の少ない和服のデザインを取り入れることも考えている。
 冨岡氏は「ジェンダーフリーな服があるということを知るだけで『自分だけではない』と救われる人がいる。誰もが自由にファッションを楽しむことを当たり前にしたい」と目を輝かす。

【問合せ】流通・サービス産業部TEL6944・6493


ビジネス会計検定試験 23年度受験申込者数 上位法人を公表

 大阪商工会議所は、財務諸表が表す数値を理解し、ビジネスシーンの「攻め」と「守り」に役立てることができる「ビジネス会計検定試験」を全国17都市で実施している。
 このほど、2023年度の受験申込者数が多かった上位法人20社をホームページ上で公表した。これは、同検定を導入して従業員の検定試験合格やリスキリングに支援をおこなっていることを広く発信することで、企業イメージの向上や人材確保などの側面から支援するのが狙い。
 財務諸表を読み解く会計知識は、取引先の成長性や潜在的ニーズの掘り起こし、突然の倒産や売掛金・債権の未回収に伴うリスクを予測するなど様々な場面で活用でき、あらゆるビジネスパーソンにとって必須の知識といえる。同検定を通じて財務諸表の仕組みを理解し、日々のビジネスで活用を。
 次回10月20日に実施する第35回検定試験の一般申し込みは、8月23日から9月12日まで。



《第35回試験要項》
  [試験日] 2024年10月20日(日)
  [実施級] 2級、3級
  [申込期間]団体:8月5日~21日、一般:8月23日~9月12日
  [試験会場]札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、
        大阪、神戸、岡山、広島、山口、松山、福岡
  [受験料(税込み)]2級:7,480円、3級:4,950円


【問合せ】検定担当TEL6944・6430


医療機器ビジネス新規参入セミナー
9月3日、オンラインで

 大阪商工会議所が主催する産学医・産産連携による医療・健康分野の課題解決・ビジネス創出を目指す「次世代医療システム産業化フォーラム(MDF)」は9月3日、「医療機器ビジネスへの新規参入セミナー」を開く。
 「医師の働き方改革」が2024年4月から始まり、医師の労働時間が制限される中で、今後の医療現場で求められるテクノロジーへの期待について公益財団法人医療機器センターの本田大輔氏が講演。異業種から医療機器分野に参入を果たした吉川化成の道端寿一氏が事例を発表、企業との連携による医療機器開発を数多く手がけている虎の門病院の菊池大輔氏が医工連携のポイントをそれぞれ紹介する。
 午後2~4時、オンラインで。参加無料。事前申込制。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


第6回大阪サクヤヒメ国際女性会議

 大阪商工会議所は、大阪サクヤヒメSDGs研究会とともに9月6日、「第6回大阪サクヤヒメ国際女性会議―『Well-being』で大阪経済の発展を目指す―」を開く。
 マーク・カウパース在大阪オランダ総領事が大阪・関西万博での自国テーマ「コモングラウンド」について基調講演した後、女性リーダーらがWell―beingについて、体、心、イノベーションの観点で意見交換する。午後6~8時、ドーンセンター(大阪市中央区)で。無料。オンライン参加可。事前申込制。

【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6499


なりたい自分とこれからの生き方

 大阪商工会議所は、サクヤ・ワーキング・コミュニティとともに9月6日、「ジレンマカードゲーム~ゲームで楽しく考える『なりたい自分とこれからの生き方』~」を開く。
 日常生活で起こる様々な問題を自分はどう捉えているのか? 人はどう感じているのか? 参加者同士でカードゲームを楽しみながら、価値観を伝え合い、今後のなりたい自分や生き方・働き方を考え、思い描く。午後6時30分~8時、ドーンセンター(大阪市中央区)で。無料。事前申込制。

【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6499


イノベーションを生む思考術

 大阪商工会議所が開講するチェンバーカレッジ(今年度前期)の第5回では、課題を異なる角度から捉えることで解決する思考術「ラテラルシンキング」について、創客営業研究所の木村尚義代表が解説する。生成AIが普及する今こそ「イノベーションを生む思考術」を習得し、未来の変化に備えたい。配信期間は9月11~25日。無料。事前申込制。

【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6499


検定にチャレンジ! eco検定(環境社会検定試験)
環境問題を体系的に学習 SDGsの取り組みにも

 世界的な環境意識の高まりに伴い、多くの製品やサービスが環境を意識したものに変わってきている。また、今や企業間取引だけでなく消費者の購買行動においても、価格や品質に加え、環境に配慮した製品・サービスであるかどうかが重要な選定基準の一つになっている。
 商工会議所では、複雑、多様化する環境問題を体系的に身に付けられ、幅広い業種、職種の方に活用できる「eco検定(環境社会検定試験)」を実施している。
 eco検定は、専門家に限らず、学生から社会人まで幅広い層の方が受験しており、2006年の試験開始以来、これまでに62万人が受験し、37万人のエコピープル(=検定試験合格者)が誕生している[昨年12月時点]。
 eco検定の知識を身につけることで、自社ビジネスと環境の関係を的確に説明でき、質の高い提案につなげることができるほか、統合報告書やCSRレポート、環境報告書にeco検定の受験推奨や合格者数を記載することで自社の環境問題に関する取り組みを対外的にアピールできる。
 また、企業が一体となってSDGs(持続可能な開発目標)に取り組むにあたり、社員の環境意識を底上げするためのツールとして団体受験を行う企業もある。
 ビジネスシーンにおけるキャリアアップはもちろんのこと、生活者として健康で安全な暮らしを送るためにも、社会の様々な場面で役立つeco検定の活用を。

《第37回 eco検定(環境社会検定試験)》
 [試験期間]11月15日(金)~12月5日(木)
 [申込期間]10月11日(金)10:00 ~ 10月22日(火)18:00
 [受験方式]IBT方式(受験者自身のパソコン・インターネット環境を利用
       して受験する方式)かCBT方式(テストセンターのパソコンで
       受験する方式)
 [受験料(税込み)]5,500円 ※CBT方式は、利用料2,200円が別途必要
 [合格基準]70点以上(100点満点)

■過去問題に挑戦!
「SDGs(持続可能な開発目標)」に関する記述で最も適切なものを下記の中から1つ選びなさい。
 ①SDGsは、持続可能な社会の実現に向けて、それぞれ各国政府が責任を持って早期に
  達成することが義務付けられている。
 ②2015年までの目標であったミレニアム開発目標(MDGs)は、主に途上国を対象と
  してきた。その後継のSDGsは先進国にも途上国にも適用される。
 ③SDGsは、それぞれのゴールを単独で目標達成することが求められている。
 解答:②

【問合せ】東京商工会議所検定センターTEL050・3150・8559


団体受験割引制度のご案内

 大商の会員企業が、以下の東商検定を団体で受験する場合、受験料が5%割引されます。
  カラーコーディネーター検定
  ビジネスマネジャー検定
  eco検定(環境社会検定)
  福祉住環境コーディネーター検定
  ビジネス実務法務検定

【問合せ】大阪商工会議所検定担当TEL6944・6430


買いまっせ!売れ筋商品発掘市
バイヤーへ直接売り込むチャンス

 大阪商工会議所は11月14日、「第28回買いまっせ!売れ筋商品発掘市」を大阪府立体育会館(大阪市浪速区)で開く。
 今回は新規約20社を含む約80社の買い手企業が参加予定。百貨店やスーパー、通販などの大手流通業のバイヤーが買い手企業としてブースを構え、そこに中小製造業、卸売業が売り手企業として直接売り込みをかける。
 商談分野は食品、食材(一次産品含む)、住・生活雑貨、衣料、家具、地域特産品など。売り込み型商談会としては日本最大規模。締め切りは10月28日。先着順で定員1000人。参加費は会員1人9,000円、一般同18,000円。

【問合せ】流通・サービス産業部TEL6944・6440


期間限定で出店の好機
千林商店街

 大阪商工会議所は9月26日、「商店街ちょい売り商談会 千林商店街編」を開く。
 これは、「自社の商品を商店街で販売してみたい」という企業を対象とした時間予約制の商談会(1社25分)。地域密着でにぎわう千林商店街での期間限定出店者を募集する。対象商品は物販、食物販。午前10時~午後5時、大商で。参加費は会員1社5,000円、一般同1万円。1社2人まで参加可能。締め切りは9月12日。

【問合せ】流通・サービス産業部TEL6944・6440


紡績王・武藤山治
9月26日に講演会

 大阪企業家ミュージアムは9月26日、甲南大学経営学部の平野恭平教授による講演会「紡績王・武藤山治 その進取果敢なマネジメント」を開催する。
 武藤山治氏は、1894年に鐘淵紡績(後のカネボウ、現・クラシエ)に入社し、経営改革に手腕を発揮。工員の労働環境の改善と物的・精神的充足を満たすことにより勤労意欲と会社へのコミットメントを高め生産性の向上を実現し、同社を大きく成長させた。武藤氏の没後90年を迎え、改めてその功績を振り返る。

【問合せ】同ミュージアムTEL4964・7601


大阪ええもんみっけ商談会(ザ・ベストバイヤーズ)
大手事業者(百貨店、通販、スーパー、食品卸、ホテル)と中小企業との商談の場

大阪・関西万博に向けた「大阪ええもんみっけ商談会」
近鉄リテーリング: 近鉄の駅ナカで販売するお土産とOEM先を希望

 大阪商工会議所は10月9日、近鉄リテーリングの仕入れ担当者を招き、大阪・関西万博に向けた「大阪ええもんみっけ商談会」(ザ・ベストバイヤーズ)を開く。
 初参加となる今回は、①GOTO-CHI=大阪、京都、奈良のお土産の食品・雑貨②鉄道グッズ=雑貨・服飾・菓子のOEM先※「アパレル・健康食品・食品(菓子以外)・家庭用品」は対象外③irodori kintetsu=食品は地域商品ブランド「irodori kintetsu」のOEM先(近鉄沿線素材)、雑貨は近鉄沿線お土産品のOEM先を希望。
※バイヤーによる参加企業の事前選考→時間予約制の個別商談会(1社25分)

■バイヤーから一言
 当社は、近鉄グループの流通事業の中核会社として、近鉄駅構内の「駅ナカ」店舗をはじめ、沿線内外で多様な業態の物販・飲食事業を経営しています。今回は当社の土産物店「GOTO―CHI」「irodori kintetsu」の2つのブランドで展開する商品とOEM先の発掘にまいりました。
近鉄リテーリング リテール事業部 外販卸売事業部 担当者

【日 時】10月9日(水)10:00~17:00
【場 所】大阪商工会議所
【参加費】会員9,000円、一般18,000円(1社2人まで参加可能)
【定 員】24社
【申込期限】9月9日(月)

【問合せ】流通・サービス産業部TEL6944・6440

◆会員情報プラザ
 1年度(4月~翌年3月)中1回限りで無料です。いずれも掲載号はご希望に添えないことがあります。
【問合せ】編集担当TEL6944・6324

◆初めまして!新入会員です
 掲載号発行年度もしくはその前年度に新たに入会された会員が対象。入会後、1回限りで無料です。
【問合せ】編集担当TEL6944・6324


活躍する女性リーダーたち <58>
パイン 広報部 クリエイティブディレクター 井守真紀さん

SNS活用し顧客と交流

 大阪商工会議所は、活躍する女性リーダーを応援する表彰事業を実施している。当欄では同事業の受賞者を紹介する。
 ◇
 1999年パインに入社後、管理部で出荷業務に従事。2009年当時、まだ珍しかった企業のSNS活用に関するテレビ特集を見て、興味を持った。同社はCMや広告を打っておらず、新商品の発売時にも店頭以外で周知する手段を持たなかったため、無料の広報ツールとしてツイッター(現・X)の利用を会社に提案。開発部の広報担当となり、10年にパイン公式アカウントの運用を開始した。顧客との交流を目的に、親しみやすい雰囲気でパインアメを使った小ネタや新製品開発の秘話などを発信し続け、現在フォロワー19万人超の人気アカウントとなった。また、SNSでの交流をきっかけに、シャープ、セガといった異業種とのコラボイベント、「岩下の新生姜」とのコラボ商品が生まれたほか、顧客の投稿からオンラインショップの開設が実現した。
 ファン獲得、業績への貢献が評価され、同社初の女性管理職となり、23年度「ブルーローズ表彰」を受賞。
 「SNSの利用でお客様との接点が少しでも増えれば良いと考えていましたが、これほど多数の方から支持いただけるとは想像していませんでした。今後もSNSやイベントでの交流を大切にし、お客様の声を商品に反映させていきたいです」


特集 大阪商工会議所 2023年度 事業報告
中期計画「挑戦都市 やってみなはれ! 大阪プラン」

 2023年度の大阪・関西では、不安定な国際情勢やエネルギー価格の高騰等の影響を受けつつも、2025年大阪・関西万博の開催に向けた取り組みが進んだ。こうした中、大阪商工会議所は、中小企業・小規模事業者への機動的な経営支援を実施するとともに、中期計画「挑戦都市 やってみなはれ! 大阪プラン」実行初年度として、事業を精力的に実施した。組織基盤の強化については、3万会員維持に向けた会員満足度向上運動を展開。また3年に1度の役員・議員改選を行った。
 大阪商工会議所2023年度事業報告 https://www.osaka.cci.or.jp/Shoukai/Jigyouhoukoku/2023/

2024.08.21
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