■12月11日に大阪検定 テーマは「大阪の笑い」 大阪商工会議所は、大阪への郷土愛と誇り(シビックプライド)の醸成につなげようと、「なにわなんでも大阪検定」を実施している。「第13回なにわなんでも大阪検定」に向けて現在、「大阪」にちなんだユニークなポスターを駅などに掲示するポスター展も開催。この機会に大阪を楽しく学び、大阪が持つ歴史・文化を再発見しませんか。 「第13回なにわなんでも大阪検定」は12月11日、大阪公立大学中百舌鳥キャンパス(堺市中区)、大阪工業大学大宮キャンパス(大阪市旭区)、りそなグループ大阪本社ビル(大阪市中央区)、大商で実施される。テーマは「大阪の笑い」。喜劇や漫才、落語など大阪の芸能・娯楽から、「笑い」の文化が根付く大阪の言葉や生活まで幅広く出題する。 同検定は大阪の持つ歴史・文化の奥深さを再発見することで、郷土愛と誇り(シビックプライド)の醸成につなげることを目的に2009年度から実施。これまで約4万人が受験した。 試験は初級と上級の2種別で、受験料は初級4200円、上級6300円。企業・団体は10人以上の申し込みで受験料が1割引き。小中高生は初級受験料が無料。団体受験した企業・団体間で得点を競う「大阪力No.1企業・団体決定戦」、小中学生を含む家族チームで競う「家族対抗・大阪力No.1決定戦」、高校生チームで競う「高校生対抗・大阪力No.1決定戦」も行う。 申込締め切り日は10月18日。インターネット、または「受験要項(申込書付)」による郵便振替で受け付ける。なお、公開試験は今回で終了となり、来年度からは同検定の趣旨を引き継ぐ後継事業を実施予定(詳細は後日、大阪検定ホームページに掲載)。 ◎出題範囲 大阪府域の「ことば」「地理」「歴史」「企業」「スポーツ」「芸術・娯楽」「食」「生活・遠足」などの分野を対象とし、歴史的事項から現代的事項まで幅広い知識・情報を総合的に出題。テーマである「大阪の笑い」のほかに、「大阪ほんま本大賞」受賞作品「ふるさと銀河線 軌道春秋」(高田郁・著)に関する問題や万博に関する問題なども出題される。
■なにわなんでも大阪検定の歩み 独創性に富むご当地検定の地位確立 錢高一善・都市活性化委員長大阪検定委員長に聞く なにわなんでも大阪検定は、大阪が持つ歴史・文化を再発見することで、大阪に対する郷土愛と誇り(シビックプライド)の醸成につなげることを目的に、大阪に関する様々な知識を問うご当地検定として、2009年度より実施してきた。これまで12回、試験を実施する中で、各回のテーマ設定、小中高生の初級受験料無料化、家族・高校生・企業対抗戦の実施など、様々な創意工夫を凝らし、ご高齢の方から学生の方、企業・団体に所属される方まで幅広く、約4万人もの方にご受験いただいた。今では、数あるご当地検定の中でも、独創性に富む代表的な検定の一つとして、地位を確立したものと実感している。また、検定の実施に際し、多くの企業・団体の皆様に、検定の広報や関連事業の実施をはじめ、多方面で支えていただいた。ご協力賜った皆様には心より感謝を申し上げたい。 実際に受験された方からは、「これまで知らなかった大阪の魅力を学び、さらに大阪を好きになることができた」「仕事でお客様と会話をする際、検定の学習で得た知識が役立った」など、評価の声をいただいており、シビックプライドの醸成という目的に向け、一定の実績を残せたものと思う。 一方で、コロナ禍を経て、デジタル活用や随時受験といった新たなニーズが高まり、対応が求められていることを受け、従来の公開試験形式での実施は今年12月に実施する第13回試験をもって終了し、ウェブを活用した後継事業を実施することにした。これまでの検定から趣旨は変わらないものの、パソコンやスマートフォンから手軽に挑戦・学習いただけるようになることから、より幅広い層に大阪を学ぶ機会を提供できると期待している。 なお、最後の公開試験となる今年の第13回試験では、全体テーマに「大阪の笑い」を設定しており、まさに大阪らしい、楽しく学べる試験とする予定。是非、沢山の方にご受験いただきたい。
■団体受験企業の声 大阪力1企業・団体決定戦に今年も参戦 りそな銀行 経営管理部 経済調査グループ 担当マネージャー 秋元 渉 さん お客さまとの関係構築に りそなグループは『地域社会とともに発展します』を経営理念としております。中でも大阪はグループ合わせて270を超える拠点があり、重要なマーケットであると認識しております。そのため、大阪の都市ブランドの向上に大きく貢献している本検定にグループの社員が積極的に参加することを通じて、改めて大阪の持つ歴史や文化の奥深さを再発見し、多様な大阪の魅力を知ってもらうことを期待して団体受験の申し込みを行っております。 当社グループは金融サービス業であり、より質の高いサービスを提供するにはお客さまをどこまで深く理解できるかということが大事です。本検定を通じて、大阪の歴史や文化、魅力を学ぶことでお客さまのビジネスモデルを理解する手助けにもなり、より一層お客さまと深い関係性を築いていくことができるものと考えております。 過去受験した社員からは、「ずっと大阪に住んでいるが、気づいていなかった大阪の文化や魅力を知ることができた」「お客さまとの会話のきっかけとなり親交を深めることに役立った」などといった声が挙がっております。一人でも多くの社員が大阪の魅力を知る機会として、グループ社内では本検定を積極的に活用するべく、役員や所属長を通じ受験の狙いや効果を部下社員に説明するとともに参加を促すような案内をしています。
■最寄り駅などで見つけてください 大阪検定ポスター展 大商は12月11日まで、「大阪検定ポスター展2022」を実施している。 問題を盛り込んだイラストポスターは、鉄道会社10社(大阪メトロ、大阪モノレール、北急、近鉄、京阪、JR西日本、南海、阪堺、阪急、阪神)など大阪府内の64カ所の駅と4つの施設に掲出。全ポスターは、大阪検定ホームページで閲覧できる。
■今年の受験対策に 大阪検定予想問題 大阪検定1級合格者の行俊良雄さんに、今年のテーマ「大阪の笑い」や「今年らしい」予想問題を作問してもらいました。
1.姉妹または兄弟でコンビを組んでいる芸人ではないのは次のうちどのコンビでしょう? @中川家 Aミキ B千原兄弟 Cアキナ
2.1986(昭和61)年から1999(平成11)年まで戎橋北詰西側に、吉本興業が経営した小劇場がありました。ここは若手の芸人の活躍の場であり、登竜門的な劇場になりました。ダウンタウン、ハイヒール、トミーズなど現在も活躍している多くの漫才師を輩出したこの劇場は次のうちどれでしょう? @Baseよしもと A5upよしもと B心斎橋筋2丁目劇場 Cルミネtheよしもと
3.2022年3月に南海本線粉浜駅前に、近くで生まれた漫画家の生誕100年を記念した碑が建立されました。鳥取県で育ち、青年期に再び来阪し絵画を学んだ漫画家は次のうち誰でしょう? @手塚治虫 A水木しげる Bさいとう・たかを Cはるき悦巳
4.2024(令和6)年度に発行される新五千円札の表面は教育者の津田梅子が描かれます。裏面には、日本固有のフジの一種で、大阪市のある区が発祥とされる「ノダフジ」が採用されました。ノダフジが区内の多くの場所で育てられ、区の花にも指定されているのはどの区でしょう? @北区 A此花区 B福島区 C都島区
解答 【1】Cアキナ 【2】B心斎橋筋2丁目劇場 【3】A水木しげる 【4】B福島区
■どんな大阪再発見がありましたか 大阪検定HISTORY 2008年度 大阪検定(仮)の実施を発表。大阪検定の正式名称を公募し、「なにわなんでも大阪検定」に決定した。
2009年度 第1回試験実施。5,822人が受験。大商の野村明雄会頭(当時)らも受験した。
2010年度 第2回試験実施。テーマは「メイド・イン・大阪 〜食の都大阪」と「まち探訪 〜伝統と歴史のまち・堺」。 1級を初めて実施し、合格率は1.8%だった。
2011年度 第3回試験実施。テーマは「大阪の鉄道」と「探検!大阪城」。
2012年度 第4回試験実施。テーマは「大大阪時代とその前後〜華やかなりしモダン大阪〜」。 1級と準1級合格者が執筆した文庫本「大阪府謎解き散歩」の発売が発表された。
2013年度 第5回試験実施。テーマは「東洋のマンハッタン“中之島” 〜進化し続ける経済・文化・歴史の拠点〜」。 準1級合格認証制度を導入。「大阪力No.1企業・団体決定戦」を初めて実施した。平日夜間に受験できる「夜スペシャル」も実施した。 1級合格者が大阪府立大学の客員研究員に就任。
2014年度 第6回試験実施。テーマは「商都大阪の軌跡〜誇るべき大阪の企業と企業家〜」。 1級に3回合格した方を「大阪の達人」として表彰した。
2015年度 第7回試験実施。テーマは「大阪城と大坂の陣400年」。
2016年度 第8回試験実施。テーマは「大阪の恩人・五代友厚」。 各駅や地元に関する問題を盛り込んだ、1駅1枚のイラスト入りポスターを95駅に掲出する「大阪検定ポスター展」を初めて開催した。学生初級受験割引制度を初めて実施した。
2017年度 第9回試験実施。テーマは「大阪の鉄道と企業家」。 大阪府内の小中高生を対象とした「初級無料受験」制度を実施した。
2018年度 第10回試験実施。テーマは「大阪の万博」。 大阪の問屋と本屋が選ぶ大阪の文学賞「Osaka Book One Project(通称:大阪ほんま本大賞)」とタイアップした問題を初めて出題した。
2019年度 第11回試験実施。テーマは「大阪の祭・イベント」。 「初級無料受験」制度の対象を、全ての小中高生に拡大した。小学生を含む家族チームでの受験平均得点を競う「家族対抗・大阪力No.1決定戦」、高校生3人1チームで合格得点を競う「高校生対抗・大阪力No.1決定戦」を初めて実施した。
2020年度 新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開試験が中止。インターネットで受験できる「大阪検定WEBチャレンジ」を「夏の陣」と「冬の陣」の2回実施し、3,000人以上がチャレンジした。
2021年度 第12回試験実施。テーマは「世界遺産 百舌鳥・古市古墳群のある街」。
2022年度 第13回試験のテーマは「大阪の笑い」。大阪検定を受験できる最後の機会。
【問合せ】大阪検定事務センターTEL6944・7728 https://www.osaka-kentei.jp/ |