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大商ニュース   2019/10/10号



税制改正を国に要望 事業承継・人手不足対応
創業・起業支援に向けて 46項目

 大阪商工会議所はこのほど、「令和2年度税制改正に関する要望」を安倍晋三首相はじめ政府関係機関や与党幹部などへ建議した。同要望は、会員アンケート調査などを踏まえ、税制委員会(委員長=北修爾・阪和興業名誉会長)で取りまとめたもの。景気の先行きが予断を許さない中、経済の好循環を持続させるためには、事業承継・人手不足対応や、創業・起業支援を通じ、日本経済を支える中小企業や地域の活力増進を図ることが不可欠と指摘した。要望は全46項目。
 要望では、まず、後継者不在の中小企業による、株式・事業の譲渡やM&Aを通じた第三者への承継を支援するため、「第三者承継促進税制」の創設を提案。具体的には、会社を売却し、第三者承継を果たした際の売却益に係る税負担の軽減や、買収企業に対するのれん代の一括償却などを求めた。また、創業・起業を支援するため、法人からスタートアップ企業への直接投資に対する税制優遇措置の創設を要望。さらに、中小企業の人材確保の観点から、採用費用や教育訓練費の税額控除制度の創設も盛り込んだ。
 消費税率引き上げへの対応について、価格転嫁が容易になるよう、外税(税抜)表示の恒久化を要望。軽減税率制度は、全ての事業者が対応を完了できるまで相談体制を維持するなど、制度定着に万全を期すよう訴えた。
 また自然災害が頻発する中、大企業が被災し、サプライチェーン網が寸断された場合、経済全体にも深刻な影響を与えかねないため、大企業の防災・減災対策を支援する税制措置の創設を求めた。その他、少額減価償却資産の損金算入特例や交際費課税特例などの延長・拡充を要望。
 税制委員会では、今後、同要望の実現に向けて政府関係者・与党に働きかけていく方針。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/index2-08.html)に掲載。

【問合せ】企画広報室TEL6944・6304


日銀総裁と懇談 尾崎会頭 スタートアップ向けファンドの組成など提案

 大阪商工会議所をはじめ在阪経済4団体は9月24日、大阪市内で日本銀行の黒田東彦総裁との懇談会を開催した。
 大商の尾崎裕会頭は、@消費増税後の需要減退A米中貿易摩擦など経済の下方リスクB円高、というわが国経済の足元の懸念を3点指摘した上で、日銀はリスクに立ち向かえるという力強いメッセージを発するよう求めた。また、大阪・関西万博を見据え、スタートアップの発掘・育成の重要性を指摘し、地元金融機関と連携したスタートアップ向けのファンドの組成などを提案した。
 これに対し黒田総裁は、「米中貿易摩擦や為替相場、消費税率引き上げの影響を注意深く見ていきたい。また、地域金融機関が企業の資金ニーズに対応することは地域経済の成長につながる。日銀としても、『成長基盤強化支援資金供給』を通じ、適切に対応していきたい」と応じた。
 また、参加者を代表して発言したマツ六の松本將社長は、承継資金の調達など中小企業の事業承継や、ICT技術の活用など生産性向上の取り組みに対する支援を求めた。
 黒田総裁は、「『貸出増加支援資金供給』などを通じ、事業承継など地域経済の活性化を支援していきたい。また、フィンテックの活用など、中小企業の生産性向上を側面からサポートしたい」と応じた。

【問合せ】企画広報室TEL6944・6304


関西空港の強化を要望 発着枠拡大など盛り込む

 大阪商工会議所の尾崎裕会頭は9月18日、「関西国際空港全体構想促進協議会」(構成=大阪商工会議所、関西経済連合会、大阪府、大阪市など87団体)がまとめた「関西国際空港の強化に向けた要望」の実現を働きかけるため、自民党の二階俊博幹事長を訪問。同要望には、関空の発着容量の拡張可能性の検討に向けた国の関与を初めて盛り込んだ。ほかに防災強化への支援や、出入国手続きの迅速化などを求めた。
 尾崎会頭は「関空は人流だけでなく海外との物流においても重要な拠点。需要拡大に向けた対応を」と述べ、二階幹事長は「関西のシンボルである関空に相応しい対応が必要」と応じた。
 同協議会は、同18日に佐々木聖子法務省出入国在留管理庁長官、同19日に赤羽一嘉国土交通相、石田祝稔公明党政調会長にも同様の要望を行った。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


大阪府・市の来年度予算に要望

 大阪商工会議所は、このほど「大阪府・大阪市の令和2年度予算等への要望」を取りまとめ、9月27日に大阪府の吉村洋文知事と大阪市の松井一郎市長に建議した。
 同要望では、2025年大阪・関西万博のインパクトを最大限に生かし、大阪が国内外から人や情報、投資を呼び込む成長都市をめざすとともに、中小企業の足元の課題である人手不足や生産性向上などへの対応が重要であるとの認識のもと、経済界と連携・協働して大阪の成長力を強化するよう求めた。
 具体的には、ウエルネス産業へ参入する中小企業の実証事業に対する助成や、食イベントの誘致・開催に関わる必要な予算措置、大阪のスーパーシティ指定の獲得に向けた公民一体の検討体制の整備などを要望した。
 このほか、中小企業の生産性向上のためのIT導入の促進支援や、外国人材の採用促進に向けた施策の実施を盛り込んだ。
 さらに、大阪府には小規模事業経営支援事業の予算拡充、大阪市には成長産業への民間投資を呼び込む関西イノベーション国際戦略総合特区税制の特例措置延長など、大阪府、大阪市それぞれに23項目を要望した。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/index2-08.html)に掲載している。

【問合せ】企画広報室TEL6944・6304


サイバー攻撃対策テーマにセミナー 11月6日

 大阪商工会議所は11月6日、サイバーセキュリティーセミナー「中小企業を狙ったサイバー攻撃の現状とその深刻さ〜中小企業ができる対策とは」を開く。
 大商が今年度、情報処理推進機構から請け負い、実施中の「サイバーセキュリティお助け隊」実証事業に参画中の中小企業約百社において実際に観測されたサイバー攻撃の概要を紹介する。
 実証参画企業にはサイバー攻撃を防御・観測する機器を設置しており、中小企業へのサイバー攻撃の実態把握を行っている。今回はその中間報告を一般向けに開示する。
 また、中小企業がお金や時間をかけずに実践し対外的な信用向上を図ることができる国の制度「SECURITY ACTION」の説明、サイバー攻撃分野の第一人者である神戸大学の森井昌克教授による講演も行う。11月6日午後2〜4時、大商で。受講無料。事前申込制。

【問合せ】経営情報センターTEL050・7105・6004


マクロミクロ――水都大阪フェス2019

 「水都大阪フェス2019」が9月20日〜10月13日、中之島を中心に、水都大阪の多彩な魅力創出とそれらを広く国内外に発信すべく開かれている◆12、13日はメインイベントとして、水都大阪の魅力を再発見できるクルーズ体験「水都CRUISE」、FM OH!がプロデュースするステージ上でのヨガ体験やキッズダンスなどが楽しめる「水都STAGE」を中之島公園芝生広場で開く◆メインライブでは12日に心斎橋アメリカ村での路上ライブからスタートし今や女子高校生などのカリスマ的存在の井上苑子、13日に大阪市出身で代表曲「さくらんぼ」がJR大阪環状線の桜ノ宮駅の発車ソングになるなど老若男女問わず愛されている大塚愛が「生まれ育った地である大阪・水都大阪のフェスのステージに立ち、大阪のファンに改めてデビュー以来15年の感謝と次の15年への思いを伝えたい」とそれぞれ午後5時に登場◆ディキシーランドジャズなどの「水都MUSIC PARADE」、水辺のウオーターアートパフォーマンスショー「水都ART」なども開催。中之島公園の水辺に集い、爽やかな風に吹かれ水都大阪の満喫を。(稲)


新入会員紹介キャンペーン実施中

 大阪商工会議所は、今年10月1日から来年3月31日まで、「新入会員紹介キャンペーン」を実施しています。
 紹介元の会員の皆様には、大商の有料事業やサービスにご利用いただけるお得な「大商クーポン5,000円分」をもれなく進呈(年度内1回限り)。さらに、紹介先が入会されるごとに、入会1件につき5,000円分の大商クーポンを追加で進呈します。紹介方法やキャンペーン適用条件など詳細はホームページ(https://www.osaka.cci.or.jp/nyuukai/shoukai.html)に掲載しています。この機会にぜひお取引先をご紹介くださいますようお願い申しあげます。

【問合せ】会員組織担当TEL6944・6990
     (受付時間 平日9:00〜17:00)


第3回ビジネス講演会
日本を代表するベンチャー企業の旗手 澤田秀雄会長兼社長が語る エイチ・アイ・エスの果敢な挑戦

 成功者とは成功するまで諦めなかった人。たった一人、机2つと電話1本から事業を興し、熾烈に競争する旅行業界を勝ち抜き、航空、テーマパーク、ホテル、金融、エネルギーと次々と新たなビジネスへ勇猛果敢に挑戦し続けているエイチ・アイ・エスの澤田秀雄会長兼社長から同社の事業戦略や経営哲学を聞く。事前申込制。
【日 時】12月3日(火)14:00〜15:45
【場 所】大阪商工会議所
【参加費】会員無料。一般5,000円
【問合せ】経営相談室TEL6944・6473


公開共同実験「中之島チャレンジ」 自律走行ロボット技術開発実証

 大阪商工会議所は9月23日、先進的なまちづくりに資する「実証事業都市・大阪」実現に向け、中之島で実施された移動ロボットを自律走行させる公開共同実験「中之島チャレンジ」において、自律走行の技術開発実証を大阪市とともに支援した。この支援は、大商が大阪府、大阪市とともに構成する「実証事業推進チーム大阪」の取り組みの一環として行ったもの。
 「中之島チャレンジ」は、プロアシストと大阪市立大学、関西大学、大阪工業大学が構成する「中之島チャレンジ実行委員会(事務局=プロアシスト)」が企画・実施。大阪市中央公会堂と大阪府立中之島図書館周囲の歩道で、移動ロボットが、定められたコースを時速4キロメートル以下で自律走行し、人が往来する環境における技術開発に必要なデータなどを収集した。同実験は昨年に続いて2回目で14チーム14台が参加した。今回は新たに、2025年大阪・関西万博を見据え、ごみの自動回収ロボットの実現に向けた第1ステップとして、画像認識によるゴミの判別実験も行った。
 同実験は、プロアシストからの希望を受け、大商が窓口となって、大阪市の関連部局と調整を進めて実現したもの。大商は今後も、先端技術を活用した実証実験の支援や成果普及に取り組む。

【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


MaaSの推進を支援に 11月1日 第3回例会

 大阪商工会議所は11月1日、次世代の新交通サービスとして期待される「MaaS(Mobility as a Service)」の推進を支援する「MaaS社会実装推進フォーラム」の第3回例会を開く。
 今回の例会では、オープンな共通データ基盤「MaaS Japan」の開発に取り組む小田急電鉄が、同基盤の開発動向などについて講演するほか、2025年日本国際博覧会協会が、2025年大阪・関西万博における来場者輸送計画について話題提供する。また、観光プラットフォームの構築に関する共同事業提案や、MaaS関連の事業・サービスを有する企業によるプレゼンテーションも行う。
 午後2〜5時、大商で。有料。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201909/D22191101014.html)に掲載。

【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


国際医療機器フェアに出展 商談1300件超 アジアで販路拡大

 大阪商工会議所は9月11〜13日、タイ・バンコクで開かれた東南アジア最大規模の国際医療機器展示会「メディカルフェアタイランド2019」に、「関西医療機器産業支援ネットワーク」として関西に拠点を置く企業17社とともに合同出展を行った。関西として合同出展を行うのは昨年のシンガポール出展に続き3回目。
 展示会では、ASEAN、欧米、インドなど南西アジア、中国、アラブ諸国などの医療機器ディーラーなどとの間で総計1300件を超える商談が行われ、今後医療分野の成長が見込めるアジアでの販路開拓に、大きな期待が持てる結果となった。
 また9月10日には、付帯事業として関東経済産業局と連携した現地病院・医療従事者やディストリビューターとのニーズマッチングや、バンコク日本人商工会議所との連携によるタイ投資セミナー、タイ医療機器承認制度セミナーを開くなど、関西企業のアジア地域における医療機器ビジネス創出機会を提供した。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


スポーツ・健康産業のあり方 11月6日 シンポジウム開く

 大阪商工会議所が展開するスポーツ産業振興プラットフォーム「スポーツハブKANSAI」は、世界最大規模のスポーツ用品見本市「ISPO」との連携によるシンポジウムを、11月6日に大阪市中央公会堂(大阪市北区)で開く。
 欧州や中国などの世界のスポーツ用品業界の動向などの最新情報を提供するセミナーや、五輪パラリンピックに向けて、またその後の大阪・関西万博などを見据えたスポーツ・健康産業のあり方についての講演、パネル討論などを実施。
 従来の日本にないコンセプトで製品開発を行う欧州や中国の企業による事例紹介、ビジネスマッチングセッションも実施。連携テーマの発表に加え、同会場内で製品展示を併せて行いながら、協業企業を募集する。
 国内外の貴重な情報を一度に得られるまたとない機会になっている。無料。事前申込制。

【問合せ】スポーツ産業振興担当TEL6944・6403


スポーツハブKANSAIがセミナー スポーツ×技術の可能性

 大阪商工会議所が展開するスポーツ産業振興プラットフォーム「スポーツハブKANSAI」は11月20〜22日、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開かれる西日本最大のスポーツ・健康関連産業総合展示会「SPORTEC WEST」で、大阪・舞洲エリアを拠点に大阪市などが取り組むスポーツ振興事業「舞洲プロジェクト」との共同ブース出展や舞洲をフィールドとしたビジネスの可能性を紹介するセミナーを開く。
 スポーツハブKANSAI独自企画のセミナーも開く。大阪・関西万博を見据え、テクノロジーなどとの融合がもたらすスポーツ・健康産業の新たな価値や可能性を紹介し、関西企業が取り組むべき方向性を議論する。
 21日午前11時〜午後0時30分、展示会場内セミナールームで。展示会入場は招待券を持参するか事前登録制。受付で名刺2枚が必要。
 詳細はホームページ(https://www.sports-st.com/west/)に掲載している。

【問合せ】スポーツ産業振興担当TEL6944・6403


無料専門相談 実務に役立つ情報を提供

 大阪商工会議所は、無料専門相談を実施している。大阪府内の中小企業や創業志望者が対象で、事前予約優先。弁護士、社会保険労務士、税理士など専門家が、助言や、実務に役立つ情報提供を行う。
 契約・交渉、トラブル対応、債権回収をはじめ、日常の経理処理や決算、「経営革新計画」「先端設備等導入計画」「経営力向上計画」の策定、働き方改革への対応、資金繰り、事業承継税制、ウェブサイト改訂、SEO対策、キャッシュレス化、クラウド会計、販路開拓の進め方などの相談を受け付けている。
 事前予約優先。面談・電話とも可(「法律」「知的財産」は面談のみ、「IT」はテレビ相談も可)。


【問合せ】経営相談室TEL6944・6472


ものづくり加工交流会 39社が情報交換

 大阪商工会議所北支部(支部長=寺内俊太郎・大阪冶金興業社長)は、東・西・南支部と共催で9月19日「ものづくり加工ネットワーク強化交流会」を西淀川区役所で開いた。
 同交流会は機械・金属加工関連の中小製造業者を対象に市内各地で実施しており、北支部管内での開催は昨年に続き2回目。西淀川区の事業所はじめ全体で39社が参加し、仕事を補完しあえる事業所との出会いの場として積極的な情報交換が行われた。
 今後は、11月15日に城東区民センター(大阪市城東区)で、来年2月14日に住吉住之江産業会館(大阪市住吉区)で実施予定。

【問合せ】北支部TEL6130・5112


常議員会開く

 大阪商工会議所は9月20日、第19回常議員会を開き、@会員加入A食関連事業の今後の取り組みB令和2年度税制改正に関する要望(案)C「関西イノベーションネットワーク投資事業有限責任組合」との連携D大阪府・大阪市の令和2年度予算等への要望(案)E手数料徴収規約の一部変更F貸会議室・国際会議ホール使用料規程の一部変更G退任役員・議員への感謝状贈呈H委員会委員の委嘱の承認――について審議し、了承した。
 また、@ツーリズムEXPOジャパン2019大阪・関西の開催A「SDGsオープンイノベーション・プラットフォーム」創設に向けた実証実験の実施B未来社会デザイン情報工学部創設に関する提言Cグローバル・イノベーション・フォーラム2019の開催D大阪市代表団派遣「ハンブルグ(ドイツ)とサンクトペテルブルグ(ロシア)」への参加E第130回日本商工会議所表彰(検定事業推進)の受賞――について報告した。
 なお、常議員会後の会員数は、法人2万1126、団体965、個人6739の合計2万8830になった。


リニア中央新幹線 早期実現を 国に要望書提出

 リニア中央新幹線の沿線(東京都、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、奈良県、大阪府)の経済団体で構成するリニア中央新幹線建設促進経済団体連合会(会長=山本亜土・愛知県商工会議所連合会会長)は9月19日、東京都内で総会を開き、大阪府商工会議所連合会会長として大阪商工会議所の尾崎裕会頭が出席した。
 総会では、平成30年度の事業報告と収支決算とともに令和元年度の事業計画と収支予算案が承認され、リニア中央新幹線の東京・名古屋間は工事実施計画に基づく着実な事業推進と未着工区間の早期着手、名古屋・大阪間については概略ルートおよび駅位置の早期公表に向けた準備の連携、協力などに一致協力して取り組むことを決議した。
 総会後には、各都府県の要望者一同が国土交通省を訪問し、森昌文国土交通事務次官らに「リニア中央新幹線の早期実現に関する要請書」を提出した。大阪からは大阪府商工会連合会を代表して貝塚商工会議所の東村一夫会頭が参加した。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


81社96人が交流 新入会員のつどい

 大阪商工会議所は9月20日、入会半年未満の会員を主な対象とした「新入会員のつどい」を開き、81社96人が参加した。
 社会保険労務士の松井一恵氏が「中小企業の採用術」と題し講演したほか、会員企業を代表してエスピーアイティの岡哲也代表取締役が「大商事業の活用法」を説明。西村副会頭の乾杯あいさつで交流会がスタート。ビジネスチャンス拡大、人脈づくりを目的に活発な交流が行われた。
 交流会では、売れ筋商品発掘市やSDGs、大阪検定の事業案内ブースを設置し、参加者からの質問に対して説明を行い事業利用を促した。次回の「新入会員のつどい」は来年3月に開催予定。

【問合せ】会員組織担当TEL6944・6277


受験申し込み 今月15日まで なにわなんでも大阪検定

 大阪商工会議所は、12月8日に実施する第11回「なにわなんでも大阪検定(以下「大阪検定」)」の受験申し込みを10月15日まで受け付けている。
 受験料は、初級が3800円、上級が5800円。企業・団体は、10人以上の申し込みで受験料が1割引になる。小中高生は初級受験料が無料。
 今年は、小学生を含む家族チームで初級試験の平均得点を競う「家族対抗戦」と高校生3人1チームで初級試験の合計得点を競う「高校生対抗戦」を新たに実施する。
 受験要項・申込書は大商のほか、大阪府内の主要な書店などで配布している。詳細はホームページ(https://www.osaka―kentei.jp/)に掲載。

【問合せ】大阪検定事務センターTEL6944・7728


SDGs関連技術・ノウハウ移転を支援 29日にキックオフセミナー

 大阪商工会議所は、企業や大学・研究機関が持つSDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goalsの略称)関連の技術、ノウハウやビジネス事例を他の企業に移転する橋渡し事業「SDGsオープンイノベーションプラットフォーム」の創設に向けた実証実験を10月から来年3月末まで実施する。
 参加企業が保有するデータの属性や特徴を共通フォーマット「データジャケット」に沿って登録すれば、自動でデータジャケット間の関連性を可視化する「キーグラフ」(相関図)を閲覧しながら、マッチング先を探索することができる。10月29日には説明会を兼ねたキックオフセミナーも行う。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/innovation/open_innovation/sdgoi.html)に掲載している。

【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


売れ筋商品発掘市 早期申し込み締め切り迫る

 大阪商工会議所は、11月14日、日本最大級の売り込み型商談会「第23回買いまっせ!売れ筋商品発掘市」を大阪府立体育会館で開く。
 これは、大手流通業のバイヤーが買い手企業としてブースを構え、全国の売り手企業が直接売り込みをかけるタイプの商談会。現在、百貨店やスーパー、通販、生協、専門店などを中心に、海外企業含め74社のバイヤーが参加を予定している。商談対象は食品、食材、住・生活雑貨、衣料、家具、地域特産品など。
 現在、売り手企業の参加を受け付けている。10月31日までに申し込むと早期申し込み特典の適用で、参加費が会員1人8000円、一般同1万6000円。11月1日以降の申し込みは会員同1万円、一般同2万円。定員は先着順で1350人。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/uresuji/)に掲載。

【問合せ】流通・サービス産業部TEL6944―6440


16、17日に大阪勧業展 マイドームおおさかで

 大阪商工会議所と堺商工会議所、大阪府商工会連合会は、大阪府内すべての商工会議所・商工会と連携し、10月16〜17日の2日間、多業種型の総合展示商談会「大阪勧業展2019」をマイドームおおさか(大阪市中央区)で開く。
 金属、機械・器具・部品、化学・エネルギー、繊維、建設・建材、生活関連用品、環境・衛生、食品、紙・印刷、情報・通信、サービス、各種団体など368企業・団体、北陸3県の企業・団体も出展。様々な業種の企業と直接商談、新たな取引先の発掘や人脈の拡大、多業種との交流や様々な情報を交換できる。
 10月16日は午前10時〜午後5時、17日は午前9時30分〜午後4時。無料。事前申し込み不要。

【問合せ】流通・サービス産業部TEL6944・6493


大商ビル初公開 10月26、27日 イケフェス

 大阪商工会議所は10月26、27日、生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2019(イケフェス)に参加し、昨年、竣工50年を迎えた大商ビルを公開する。通常非公開の特別会議室、議員談話室を案内するツアーを両日各4回、定員20人で実施。事前申込制。
 イケフェスは明治、大正期から現代までに建てられた大阪の魅力ある建築を原則無料で一斉に公開するもので、14年に始まり、今回は169件が公開される。詳細はホームページ(https://ikenchiku.jp/)に掲載。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


仕事帰りに夕学講座

 大阪商工会議所は2019年大商夕学講座後期全6回を10月18日から開く。同講座は、「慶應丸の内シティキャンパス」との提携により、インターネット回線で大阪にいながら東京・丸の内の講演をライブで受講できるもの。
 ワークマンの土屋哲雄専務取締役やシブサワ・アンド・カンパニーの渋澤健代表取締役など多彩な顔ぶれとなっている。
 午後6時30分〜8時0分、大商で。会員は受講無料。一般は各回1人当たり5000円。事前申込制。



【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6421


ウエルネス産業新潮流<8> 近畿大学 近畿大学アンチエイジングセンター
予防医療の社会実装 目指す

 世界で最も高齢化が進む日本では、早急な高齢化対策が必要であることは明白だ。政府が国家的命題として進める健康寿命延伸実現を目指して、高齢になっても健康を保持し元気な老後を過ごすための研究も様々な分野で進められている。特に近年、著しい進化を続ける医療も、今までの万人のための医療から個の医療へと軸足が移りつつある。
 高齢化社会の到来と予防医療の重要性にいち早く着目し、国が健康寿命延伸・高齢化対策を国家戦略に本格的に組み込むはるか前、2007年2月に設立されたのが「近畿大学アンチエイジングセンター」。文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の助成を受け、近畿大学奈良病院、近畿大学奈良病院薬剤部、薬学部、薬学総合研究所、農学部食品栄養学科、健康スポーツセンターが中心となり設立された。
 近畿大学と言えば、マグロの養殖で一躍有名になり、2つの総合病院を持つ医学部を始め薬学部や農学部、建築学部など計14学部48学科・6キャンパスの総合大学として、今や受験者数日本一の人気大学だ。
 アンチエイジングとは老化防止を意味する英語で、抗加齢とも訳される。「抗(あがらう)」の字がついているが、”加齢に抗うこと”でも、ましてや不老不死を求めることでもない。加齢によるデメリットを医学と科学の力で最小限に抑える一方で、精神的な面も含めた多くのメリットを作り出して、肉体的にも精神的にも健康でバランスのとれた状態を作り、それを持続させることを目指す。つまりは予防医学でもある。
 アンチエイジング医学が注目されてきた背景には、加齢のサイエンスが進み、加齢に伴って起こる衰えや疾患は、実は、遺伝子の異変や免疫力、細胞機能、ホルモンレベルの低下、ストレスなどの外的因子などの様々な要因が密接にしかも複雑にかかわっていることが科学的に解明され、分子機構も解明されてきたことがあげられる。
健康な人のさらなる健康への取り組みやエピジェネティックといった最新遺伝子学の研究も
 そこで「近畿大学アンチエイジングセンター」では、専門分野が異なる複数の研究者が分野横断的に連携し、Check(加齢マーカーを指標とする診断)、Care(健康指導・栄養指導)、Cure(長期スパンでの支援)3つのCを実践、予防医療としてのアンチエイジング効果を科学的エビデンスに基づいて実証することを目指している。
 従来の医療が対象にしていた「病気の治療」から、「健康な人のさらなる健康」というプラスの医療を目指して食事やサプリメント、運動療法などを組み合わせた生活習慣の改善も取り入れており、同時に市民公開講座や講演会などを通じて市民への分かりやすい情報発信にも努めている。
 さらに近年は、細胞を遺伝子レベルで分析し、適切な治療を行うプレシジョン・メディシンの社会実装を目指しており、例えば同じDNA塩基配列であっても細胞や個体での表現型が異なる「エピジェネティクス」など、最先端の遺伝子学も取り込んだ予防医療の研究にも取り組んでいる。

 関西地域の健康を産業が支えるプラットフォームづくりを目指して、大阪商工会議所が京都・神戸の商議所とともに進める「関西ウエルネス産業振興構想」。当欄では、様々な企業、自治体のウエルネスに関する新たな製品・サービス、取り組みについて紹介する。


みんなでトライ!なにわなんでも大阪検定<10>

 「なにわなんでも大阪検定」で過去に出題された問題を紹介します。
<今回のテーマ>クラシック音楽

【問い 1】<第1回初級>
 吹田市出身のバイオリニストで、セリーヌ・ディオンとの共演や「情熱大陸」(毎日放送制作)のテーマ曲の作曲・演奏で知られる人物は誰でしょう?
@高嶋ちさ子
A葉加瀬太郎
B五嶋みどり
C諏訪内晶子

【問い 2】<第5回2級>
 日本ポップスの父と評される服部良一と大阪フィルハーモニー交響楽団の創立者である朝比奈隆は、同じ頃あるロシア人音楽家のレッスンを受けていました。そのロシア人音楽家は誰でしょう?
@ピョートル・チャイコフスキー
Aエマニュエル・メッテル
Bアレクサンドル・スクリャービン
Cセルゲイ・ラフマニノフ

【問い 3】<第9回上級>
 2012年(平成24年)まで、大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督を務めた大植英次は、大阪の街とクラシック音楽の接近を目指し、様々な取り組みを行ってきました。御堂筋や中之島を中心に街を会場として毎年9月に行われる催しの名称はどれでしょう?
@なにわクラシック
A関西クラシック
B御堂筋クラシック
C大阪クラシック


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解 答

【問い 1】A葉加瀬太郎
【問い 2】Aエマニュエル・メッテル
【問い 3】C大阪クラシック

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


10月24日と11月28日開催 技術シーズ商談会

 大阪商工会議所は中堅・中小企業が大企業の保有技術(技術シーズ)を活用して、付加価値の高い新製品・事業の創出を目指す「技術シーズ商談会」を10月24日と11月28日の2回開く。
 「材料・化学」をテーマとした商談会(10月24日開催)では、大阪ガス、住化コベストロウレタン、ダイヘンの3社が、また、「環境・エネルギー/ICT」をテーマとした商談会(11月28日開催)では、大阪ガス、コニカミノルタ、富士通の3社が、それぞれ自社の有する技術シーズを発表し、新製品・事業の創出を目指す中堅・中小企業からの提案を募る。
 いずれの回も午後2〜4時、大商で。無料。大阪・東大阪・八尾・守口門真の4商工会議所が共催。詳細は両ホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201909/D22191024023.html)、(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201909/D22191128011.html)に掲載。

【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


クラウドファンディング 活用セミナーと個別相談会 11月5日

 大阪商工会議所は11月5日、大阪府内の中小企業や個人事業者などを対象に「クラウドファンディング活用セミナー&個別相談会」を開く。
 購入型クラウドファンディングのプロジェクトを成功に導くためのステップと秘訣を解説するとともに出席者が簡単なワークを体験する。
 また、還暦を過ぎてから同世代の経営者仲間と有志団体を結成し、クラウドファンディングに挑戦、目標を達成したクロア・ドールの奥田英二社長が「日本の森を守りたい!間伐材を布にした豊かなライフスタイルの提案ブランド」をテーマに体験談を語る。
 午後2時〜3時10分、大商で。無料。定員60人。個別相談会は定員12人。いずれも事前申込制。

【問合せ】経営相談室TEL6944・6472


ダイキン工業95周年 グローバル化を支える社是と経営理念

 大阪企業家ミュージアムは11月7日、講演会「ダイキン工業95周年『グローバル化を支える社是と経営理念』」を開く。
 今や世界的な総合空調メーカーに成長を遂げたダイキン工業の社是「最高の信用」「進取の経営」「明朗な人の和」は、創業35周年を機に、創業者の山田晁氏が自身の経験をもとに定めたもので、グループ経営理念はこの社是をもとに定められている。
 これまでの歩みの紹介と、創業者の精神が現在どのように生かされているか、さらに今後の取り組みについて聞く。講師は同社総務部プロフェッショナルアソシエイトの浅井長美氏。
 午後3時30分〜5時、大阪企業家ミュージアムで。参加費は入館料(会員200円、一般300円)のみ。定員80人。事前申込制。

【問合せ】大阪企業家ミュージアムTEL4964・7601


大阪企業家ミュージアム 創立・創業記念 無料ウィーク

 大阪企業家ミュージアムは、大商会員企業を対象に、各社の創立・創業記念日の週に社員をはじめ、家族やOBまで、ミュージアム入館料が無料となる「創立・創業記念無料ウィーク」を通年で実施している。事前申込制。
 秋は9月入社やフォローアップ研修のほか社内イベントにも活用でき、好評を得ている。五代友厚をはじめ、現在の大阪の基礎を築いた105人の企業家のチャレンジやイノベーションから知恵や勇気を得ることができる同施設を、貴社の研修や福利厚生にぜひご活用を。詳細はホームページ(http://www.kigyoka.jp/company/free.html)に掲載。

【問合せ】大阪企業家ミュージアムTEL4964・7601


ツーリズムEXPOジャパン
10月24〜27日 大阪で初開催

 年に一度の世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」が、10月24〜27日の4日間、大阪で初開催される。会場はインテックス大阪。
 24〜25日は、「観光」を軸に集結した様々な事業者による業界向けの展示商談会が行われ、事前登録で入場・見学、出展事業者との商談が可能。
 26〜27日は世界100カ国以上の国・地域、日本全国の観光地や関連事業者による消費者向けのプロモーションが行われる。事前登録不要。前売券は500円で販売中。
 また、大阪商工会議所は同イベントの大阪初開催を受け、特別ブースを設置するほか、24日に「インバウンドビジネスフォーラム」を開く。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201909/D24191024027.html)に掲載。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6324


2019.10.21
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