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大商ニュース   2019/6/10号



安価・簡便なサイバー攻撃対策
中小企業など対象 実証事業で無料提供

 大阪商工会議所は、NEC(日本電気)、東京海上日動火災保険と連携し、「中小企業向けサイバーセキュリティ事後対応支援実証事業(サイバーセキュリティお助け隊)」を情報処理推進機構を通じて請け負い、実施する。中小企業でも導入可能な安価・簡便なサイバー攻撃対策サービスを試行的に無料提供し、攻撃実態や対策ニーズ、支援体制構築などの実証を行う。

 サイバー攻撃は増加と巧妙化が著しく、企業規模や業種を問わず攻撃・被害を受ける可能性がある。一方で中小企業では対策の遅れが目立つ。
 同実証事業では「サイバー攻撃対策として何をしたらよいか分からない」「お金も人も不十分」「ITは苦手」といった中小企業が無料で約半年間(7月頃〜来年1月頃)、@お守り(多機能防御機器)A見守り(遠隔監視)Bお知らせ(攻撃時の通知)C相談と遠隔対処(電話・リモート接続)D駆け付け(遠隔対処できない場合の訪問・初動対応)などの総合サービスを受けられる。
 現在、同実証事業に参画(無料)する「サイバー攻撃から守ってほしい」「イザという時に助けてほしい」中小企業・小規模事業者(あらゆる業種の100社)を募集している。複雑な初期設定や面倒な日常作業などは不要。
 同時に前述のDおよび@の設置支援の一部を担い、大商とともに中小企業のサイバーセキュリティーを守る「サイバーセキュリティお助け隊」に参画を希望するIT企業(大商の再請負先)も募集している。
 参画希望企業(「助けてもらいたい中小企業」「助けたいIT企業」とも)を対象とした説明会を7月5日午後2時から大商で開催するほか、個別に応募を受け付ける。


【問合せ】経営情報センターTEL6944・6353


大阪ガスが技術ニーズを公開
中堅・中小の提案 受け付け

 大阪商工会議所は7月10日、「MoTTo OSAKA オープンイノベーションフォーラム(通称=もっと大阪)With大阪ガス」技術ニーズ説明会を開く。これは、大企業が提示した技術ニーズに対し中堅・中小企業からの提案を募り、両者の連携による技術開発や製品・事業化を支援するビジネスマッチング事業。大阪ガスは、技術開発のスピードアップや開発製品の性能・信頼性向上を目指し、技術ニーズを公開。ニーズに応える中堅・中小企業からの提案を受け付ける。昨年度は説明会に140社199人が参加し、そのうち39社から技術提案があり37社が個別面談に進んだ。午後2〜6時、大商で。無料(交流会は1人1000円)。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201905/D22190710019.html)に掲載。
 7月3日には、「中堅・中小企業のための技術提案力向上セミナー」を開く。大企業への技術提案のポイントを専門家が解説するほか、もっと大阪を通じて製品開発が実現した中堅・中小企業の事例紹介、世界的な白物家電メーカーであるハイアールグループのオープンイノベーション活動の紹介もある。午後2〜4時、大商で。無料。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201905/D22190703011.html)に掲載。
【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


MaaSの社会実装推進
24日にフォーラム第1回例会

 大阪商工会議所は、次世代の新交通サービスとして期待される「MaaS(Mobility as a Service)」の社会実装を支援するために「MaaS社会実装推進フォーラム」を設置し、6月24日、第1回例会を開く。
 同フォーラムは、MaaSに関心を持つ企業のメンバー登録制で運営。2カ月に1回程度、登録メンバーを対象に例会を開き、最新情報の提供、企業からの事業提案などを行う。また、例会の事業提案を具体化する場合は、ワーキンググループを設置し、企業連携で実証事業の実施を目指す。
 第1回例会は午後2〜5時、大商で。有料。事前申込制。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201905/D22190624019.html)に掲載。
【問合せ】産業・技術振興担当TEL6944・6300


万博協会の石毛事務総長
正副会頭に協力呼びかけ

 日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長が5月28日、尾崎裕会頭を訪問した。石毛事務総長は5月15日に開かれた日本国際博覧会協会の理事会で事務総長に選任されたところ。
 この中で尾崎会頭は万博誘致期間中に、諸外国からは万博開催経験がある日本が改めて企画する「新しい万博」に対する期待が示されたことを紹介し、開催に向けて地元として積極的に協力していきたいと述べた。また、成長著しいアジア諸国とともに万博を考え、プロデュースするアイデアなどを示した。
 このほか、石毛事務総長は西村貞一副会頭、古川実副会頭、手代木功副会頭、鳥井信吾副会頭、立野純三副会頭、東和浩副会頭、吉田昌功副会頭を個別に訪問し、大阪・関西万博の開催への協力を呼びかけた。
【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


優良商工従業員を表彰

 大阪商工会議所はこのほど、「優良商工従業員表彰」被表彰者の推薦受け付けを開始した。1970年に開始、これまでの被表彰者は2万218人に上る。前年度は279人が表彰された。多数の企業から「社員の励みになる」「やる気がアップする」と好評を得ている。
 「永年勤続優良従業員表彰」(勤続満25年以上対象、前年度表彰145人)、「年度最優秀従業員表彰」(3年以上対象、63人)に、2017年度創設の勤続10年以上の方を対象とした「中堅優良従業員表彰」を加えた3種類の区分で表彰推薦を受け付けている。推薦書式と記入例はホームページからダウンロードできる。推薦書の提出期限は8月31日まで。
 表彰式典は11月15日に大商国際会議ホールで。大商会頭名の表彰状が授与される。推薦者分担金は2万2000円(1人当たり。消費税率10%と仮定して。記念品などに充当)。大商会員限定。

 大阪商工会議所が実施する今年度の「優良商工従業員表彰」の区分と被表彰者の資格は表のとおり。



【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6421


事業承継とM&A 入門セミナー開催
7月4日

 大阪商工会議所は7月4日、「事業承継とM&A・入門セミナー」を開く。これは、大阪府事業引継ぎ支援センターが行う事業の一つ。中小企業経営者の高齢化が進む中、後継者がおらず、今後の会社経営をどのようにするのかといった問題を抱えている企業は少なくない。
 今回、3つの事業承継とそれぞれの課題に加え、事業承継フローチャート、M&Aを検討する場合の留意点、株式譲渡によるM&Aの概要、譲渡を成功させる重要ポイント、成約事例などについて解説する。自社の事業承継におけるM&Aに関心のある経営者、経営幹部が対象。講師は大阪府事業引継ぎ支援センターの上宮克己・統括責任者。午後2時〜3時45分、大商で。無料。定員80人。事前申込制。
【問合せ】事業承継・再生支援担当TEL6944・6257


マクロミクロ ――― 万博への期待

 先日、退院を控えた知人の見舞いで、リハビリの先生と話す機会があった。リハビリ分野の人手不足やロボット活用の現状など興味深い話を伺う中で、先生曰く、現役世代の患者は早く社会復帰したいとの思いからリハビリにも熱心だが、高齢者になるとリハビリを嫌がる方も多い▼そのような患者がやる気を出すには、元気になってやりたいことを見出すことが必要だが、高齢になるほどそうした目標はなかなかないようだ。その中、2025年大阪・関西万博には、70年万博のとき現役バリバリの世代の方が多いこともあり、非常に関心が高く、ぜひ行ってみたいと願う方が少なくない。ただこのような体ではとても無理と諦めているとのこと▼患者が集う談話室で2025年万博では技術も進歩し、家や病院に居ながらにしてあたかも会場に行ったような体験ができるはずといったところ、「大阪で開くからにはやはり会場に行ってみたい」という方が多かった▼万博は長蛇の行列のイメージがあるが、若者はもちろん高齢者やハンディキャップのある方もしんどい思いをせず楽しめる、そんな万博をぜひとも実現してほしい。(ジャスミン)


G20大阪サミット 交通規制に伴うお願い

 G20大阪サミットの開催に伴い、6月27日ごろ〜30日ごろまでの間、阪神高速の一部路線や大阪府内の一般道路で大規模な交通規制が実施されます。
 期間中は、マイカー利用の自粛をはじめ、業務用車両などの運行調整にご協力ください。あわせて、貨物の輸送につきましても到着の遅延などが起きる可能性が高いことをご理解ください。
 なお、交通規制の状況は大阪府警ホームページ(https://www.police.pref.osaka.lg.jp/topics/G20/7402.html)でご確認ください。
【問合せ】国際部TEL6944・6411


会員訪問活動を実施しています

 大阪商工会議所は、今年度も会員満足度向上運動を展開するにあたり、会員事業所への訪問活動を実施しています。
 大商スタッフが、新たに入会された会員事業所などを中心に訪問し、おすすめの事業やサービスをご紹介します。また、今後の事業に役立てるため、簡単なアンケートも依頼させていただきます。
 ご多忙のところ恐れ入りますが、スタッフ訪問の際にはご協力いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。
【問合せ】会員組織担当TEL6944・6238


医療機器産業への参入支援
ニーズの紹介から販売までサポート 新たに関係機関見学会も

 大阪商工会議所などが主催する医療機器などのビジネス創出・支援プラットフォーム「次世代医療システム産業化フォーラム(MDF)」が5月30日の第1回医工連携マッチング例会を皮切りに本格的に始動した。医工連携マッチング事業など、充実した内容が満載の同フォーラムは、今年度、普段は内部見学できないような貴重な施設の見学会を実施する。

 同フォーラムの会員企業は医療現場ニーズを紹介する医工連携マッチング例会に参加できるだけでなく、専門家との個別相談や、医療従事者による製品ユーザー評価事業などニーズ発掘から販売まで一貫したサポートを受けることができる。
 また、今年度は新たに各種機関などの視察も実施する。大阪医療センター見学会のみならず、7月に移転を予定している国立循環器病研究センターや、義肢装具業界のリーディングカンパニーである川村義肢、大阪初の重粒子線がん治療施設である大阪重粒子線センターなど、内部見学のできる機会のほとんどない施設の見学会を実施する予定。
 参加費は会員12万円、一般17万円、資本金3000万円以下の企業は割引やベンチャー会員区分も新設。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/mdf/)に掲載している。
【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


デジタル・看護・在宅医療など
第1回分科会まもなく開催

 大阪商工会議所などが主催する医療機器などのビジネス創出・支援プラットフォーム「次世代医療システム産業化フォーラム(MDF)」では、企業の関心が高い「デジタル医療」や「看護・在宅医療」にフォーカスした分科会を設置している。
 「デジタル医療分科会」では、AIを活用した人の動作・姿勢解析による健康・疾患リスクアセスメントサービス・アプリなどを手掛けるエクサウィザーズの石山洸社長による講演会を7月2日に大商で開く。
 今年度新設の「看護・在宅医療分科会」は大阪府看護協会と連携し、6月20日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開く。高橋弘枝・同協会会長の基調講演、医療現場の現状と課題について助産師・保健師・看護師などの医療従事者によるパネルディスカッションを行う。参加には、無料の分科会会員登録が必要(事業により参加費を徴収する場合あり)。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/mdf/event/)に掲載している。
【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


米スタートアップが来阪
個別商談会も盛況

 大阪商工会議所は5月23、24日、米国ワシントン州の政府関係者、現地のスタートアップ9社とベンチャー・ファンド運営会社の総勢14人を大阪に招き、「米国AI/IoTスタートアップピッチと個別商談会」を開いた。
 冒頭、古川実副会頭は、「AIはこれからの社会価値の源泉であり、日本企業もイノベーション創出に積極的に活用すべき。本会が新しい技術交流のきっかけになることを期待する」とあいさつ。また、ワシントン州政府商務省ジュリ・モナハン事業開発マネージャーは「ワシントン州は米国でも海外志向が強い企業が最も多く集まるところで、日本市場への関心も高い。今回来阪したスタートアップはAI、機械学習、ビッグデータ分析、VR・ARと様々な事業分野から選出されており、層も厚い。日本企業との技術交流を通して大阪とワシントン州とのビジネス関係を強化したい」と述べた。
 日本側からは117人がピッチを聴講。翌日の個別商談会では延べ50件の個別商談が行われ、そのうち商談継続は、15件となった。
【問合せ】国際部TEL6944・6400


事業提案企画書作成スキル習得
6月25日から講座

 大阪商工会議所と大阪工業大学が設置・運営する都心型オープンイノベーション拠点Xportは6月25日から「新規事業プランニング講座」を開く。
 講師はXportアドバイザーで、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の忽那憲治副研究科長・教授。ビジネスアイデアや企画の事業化に必要な基礎知識を網羅的に学び、自身で事業提案企画書を取りまとめるスキルが習得できる。
 対象は、経営企画・新規事業の担当者、新分野開拓を検討する経営者など。全6回。毎月第4火曜日(10月のみ別日程)、午後7〜9時、大阪工業大学梅田キャンパス(大阪市北区)で。受講料はXport会員7万円、大商会員8万円、一般14万円。定員30人。事前申込制。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201905/D22190625016.html)に掲載。
【問合せ】Xport事務局TEL080・8927・6383


地域に密着 支部の活動

◆労働時間・賃金等トラブルに対応する法律実務※ 
▼南支部=7月3日午後2〜4時、同支部
▼北支部=同4日午後2〜4時、同支部
▼北支部=同11日午後2〜4時、淀川工業会
▼西支部=同17日午後2〜4時、大阪トヨペットビル
▼東支部=同23日午後2〜4時、ニッセイ京橋ビルで。
会員無料、一般5000円。働き方改革に関する変更点にスポットを当て、中小企業の労務時間と賃金制度における労務トラブルの実務と対策について解説する。
◎経営相談室TEL6944・6451

◆見て納得集客できるホームページの魅力づくり※ 
▼中央支部=7月5日午後2〜4時、大商
▼西支部=同9日午後2〜4時、大阪トヨペットビル
▼南支部=同12日午後6時30分〜8時30分、同支部
▼北支部=同17日午後2〜4時、同支部
▼北支部=同23日午後2〜4時、淀川工業会
▼東支部=同30日午後2〜4時、ニッセイ京橋ビルで。
会員無料、一般5000円。魅力的なコンテンツを作成して利用者を増やし、ニーズのあった顧客や欲しい人材が集まるホームページの作成方法、見直す方法について解説する。
◎経営相談室TEL6944・6451
※印は大阪府の補助金を受けて実施。


ウエルネス産業新潮流 <4>

大阪府 10月、健康マイレージ事業本格始動へ 大阪市などで試験運転開始

 大阪府の平均寿命は2017年の発表では男性80.23歳、女性は86.73歳で共に全国平均以下の38位。一方の健康寿命も16年で、男性71.50歳で全国39位、女性は74.46歳で34位とこれも全国平均を下回っている。さらに、特定健診の受診率は16年で47.0%(全国34位)、特定保健指導実施率はさらに低く15.4%で全国43位となっている。
 大阪府では、これまでも様々な健康施策を進めてきたが、なかなか改善の気配が見られなかった。そこで、今回、スマホのアプリを使ってポイントをためながら楽しくおトクに健康づくりにチャレンジできる大阪版健康マイレージ事業「アスマイル」(https://www.asmile.pref.osaka.jp/)をスタートさせた。
 ◇ 
 「アスマイル」は、大阪府が4年間で22億円(うち7億7100万円は府民への還元分)という大型予算を投じてスタートした健康支援大型プロジェクト。ちなみに「アスマイル」は「明日」、「スマイル」、「マイレージ」を連想する造語。NTTデータ関西が受託し、協力企業を含めたプロジェクト全体の統括・企画・運営を行う。協力企業は、NTTドコモ、ドコモ・ヘルスケア、イオンモール、イオンリテール、オムロン ヘルスケア、サンスター、総合メディカルの7社。今年1月から5月31日まで、大阪市、門真市、岬町で既に試験運転が開始されており、その検証を行った上で、今年10月から府内の全ての市町村での本格稼働を目指す。
 「アスマイル」は、専用のスマートフォンアプリ「アスマイル」をダウンロードすることで、歩数や歯磨き、体重・血圧データ、健康診断結果、健康イベントへの参加など、日々の健康活動を「抽選ポイント」としてためることができ、毎日アプリを開くだけでも、ポイントが付加される。「抽選ポイント」を一定数ためると、dポイントなどの電子マネーやコンビニクーポンなどが当たる抽選に自動的に参加できる。歩数以外でも、体重や血圧、歯磨き、がん検診受診歴などの健康データの入力や、健康イベントなどでのQRコードの読み取り、健康情報コンテンツの読了、行政が実施するアンケートへの回答などによっても細かくポイントが加算される。ためたポイントは自分で使うこともできるが、社会貢献として、大阪府がん対策基金に寄付することも可能。
 さらに、「アスマイルプラス」を追加でダウンロードすると、年代別歩数ランキングや、GPSと連動したスタンプラリーにも参加でき、ウォーキングをより楽しみながら歩数を伸ばすことができる。また、40歳以上の市町村国保加入者は特定健診を受診するだけで、抽選なしで交換できる「交換ポイント」がもらえる。
 スマートフォンを持っていない府民には、専用歩数計の購入も用意されており、ドコモショップや自治体窓口、コンビニ(ローソン)などに設置されている専用リーダーにかざすと、歩数が記録されポイントがたまり、毎月の抽選に参加することができる。

健康データの一元化、自治体初のPHRの可能性も

 一方で、大阪府側としてのメリットも大きい。もちろん「アスマイル」によって、府民の意識が変わり、健康度が上がることで、医療費や介護費などの削減が期待できる。しかし、メリットはそれだけではない。今まで市町村個別に、しかも多くは紙ベースで行われていたためにバラバラにデータが管理されていた健康施策が、大阪府に一元化されデジタル化されることによって、府民の健康行動をデータとして定期的に蓄積することができる。さらに、同時に行われている健康診断や特定健診の受診促進が進めば、受診結果と健康行動データとを統合することで、大阪府独自のPHR(Personal Health Record)として利用できる可能性も出てくる。もちろん、自治体では初めての試みだ。その上、医療費通知やジェネリック医薬品差額通知などもこのアプリを使って簡便に配信することもできる。
 大阪府は、この「アスマイル」を軸に、健康づくり支援プラットフォーム全体を、大阪府が行うもの、大阪府と市町村、企業などが連携して行うもの、市町村が独自性を出して行うものの3つに分けて行っていく構想をもつ。2025年大阪・関西万博で、その成果発表となれば、理想的な展開となる。

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 関西地域の健康を産業が支えるプラットフォームづくりを目指して、大阪商工会議所が京都・神戸の商議所とともに進める「関西ウエルネス産業振興構想」。当欄では、様々な企業、自治体のウエルネスに関する新たな製品・サービス、取り組みについて紹介する。


大阪サクヤヒメ表彰
来月31日まで応募受け付け

 大阪商工会議所はこのほど、「第4回大阪サクヤヒメ表彰」の応募の受け付けを始めた。大商は2014年度から在阪企業での女性活躍を推進する事業に取り組んでおり、同表彰は16年度に創設。今後の活躍が期待され、後進のロールモデルとなる女性役員や管理職、管理職相当の高度な専門職を表彰し、女性活躍推進の機運を高めることをねらいとし、20年度まで実施する。応募は7月31日まで受け付けている。

 表彰の種類は大阪サクヤヒメ大賞、大阪サクヤヒメ賞、活躍賞の3種類。審査は経営者・学識者らで構成する「大阪サクヤヒメ表彰選定委員会」(委員長=古川実・大商副会頭)が行う。
 表彰式は12月6日。受賞者には大商会頭名の表彰楯を贈呈する。大阪サクヤヒメ大賞と大阪サクヤヒメ賞の受賞者には副賞も授与される。受賞者には女性活躍推進セミナーへの登壇や受賞者同志が交流する機会も設けており、業種・職種をこえた女性リーダーのネットワークが構築されている。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/osakasakuyahime/)に掲載。
【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6499


軽減税率対応への特別相談
9月まで 水・金曜日に実施

 今年10月から軽減税率制度の導入が予定されるのを受け、大阪商工会議所は4月から9月までを「軽減税率対応特別相談月間」とし、大阪府内の小規模事業者・中小企業を支援する。
 期間中、「経理・会計、税務」相談窓口で「軽減税率対応特別相談」を実施している。専任の税理士が同制度の概要や対象品目を説明する。また、対象品目を取り扱う事業者の対応、帳簿の区分経理や記載事項、区分記載請求書の発行・対応などの相談に応じる。
 相談無料。水・金曜日(休館日を除く)午後1〜4時。面談・電話とも可。予約優先。
【問合せ】経営相談室TEL6944・6472


ミズノから事業展開発表
7月11日

 大阪商工会議所南支部と異業種交流会Sネットは7月11日、経済講演会「ゴールデンスポーツイヤーズにあたり〜総合スポーツ品メーカーミズノが事業展開を語る」を開催する。
 ラグビーW杯、東京五輪・パラリンピック、ワールドマスターズゲームズ2021関西と、今後世界的な大会が予定されスポーツへの関心が高まっている。こうした中、ミズノ執行役員でイチローや松井秀喜氏など元大リーガーと交流のある久保田憲史氏が、同社の事業展開や有名選手にまつわる話を披露する。午後3時〜4時30分、住吉大社吉祥殿で(大阪市住吉区)。参加無料。定員100人。事前申込制。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201905/D55190711014.html)に掲載。
【問合せ】南支部TEL6771・2211


ものづくり優良企業賞 最優秀企業賞受賞企業
不二精工を視察

 大阪商工会議所北支部(支部長=寺内俊太郎・大阪冶金興業社長)は5月14日、大阪府内の中小ものづくり企業21社で大阪市西淀川区の不二精工を訪問した。
 同社の濱野雅夫社長から、米粒より小さな精密プレス部品製造やインサート樹脂成形などの技術力、命を預かる自動車搭載部品の製造者として不良品ゼロを目指す自動化の取り組みなどの説明を受け、工場を見学した。また、同社の徹底した5S活動や、全員経営による若手従業員のモチベーション向上、社長の想いの伝え方などを見習おうと、活発な質疑応答が行われた。
 同社は昨年の大阪ものづくり優良企業賞最優秀企業賞を受賞。当日は、大阪府による同賞の説明や、北支部が推進するものづくり企業の動画活用事業の紹介も行った。
【問合せ】北支部TEL6130・5112


みんなでトライ! ―なにわなんでも大阪検定― <3>

 「なにわなんでも大阪検定」で過去に出題された問題をご紹介します。ぜひチャレンジして下さい。

<今回のテーマ>習俗

【問い 1】<第9回 初級>
 冠婚葬祭においても大阪独特の習俗が存在します。香典袋には一般的に白と黒の水引が結ばれていますが、大阪・関西では、白と別の色で結ばれることもあります。その色は何でしょう?
@紫  
A濃紺
B黄  
Cグレー

【問い 2】<第10回 上級>
 大阪検定公式テキスト『大阪の教科書』によると、泉州地域では、生後百日目の食い初めとして、ある魚介類の一部分を、子供になめさせる風習があります。この魚介類の一部分とは次のうちどれでしょう?
@イカの足 
Aタコの足
Bジャコエビのひげ
Cガッチョの尾

【問い 3】<第9回 上級>
 全国に広がっている習俗の中には、大阪発祥のものがあります。大正初期に大阪の花街にあった風習を、1930年代に大阪のある組合がチラシを配布するなどして宣伝し、復活に関与したことで全国的に認知されるようになったと言われている習俗はどれでしょう?
@鯉のぼり 
A恵方巻き
B年賀状  
C年越しそば










解答
【問い 1】B黄
【問い 2】Aタコの足
【問い 3】A恵方巻き

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第11回なにわなんでも大阪検定 12月8日(日)実施。申し込みは、10月15日(火)まで。
http://www.osaka‐kentei.jp/
【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


オール大阪の商談会 出展申し込みは6月21日まで

 大阪商工会議所は10月16、17日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開く「大阪勧業展2019」の出展者を募集している。これは、様々な業種の中小企業などが集結するオール大阪の総合展示商談会。昨年は2日間で来場者数が7924人、商談件数は3123件に上った。
 出展者からは「具体的な商品の見積もり依頼を受けた」「ブース出展者同士での深い情報交換ができた」「業界の異なるお客様から、製品の他の使い方の提案を受けることができた」などの声が寄せられ、満足度は約83%に上った。
 技術力や企画力のアピール、製品・商品、サービスなどのPR、販路の開拓に最適。申し込みは6月21日まで(ただし先着350企業・団体)。申し込み締め切り後、審査会で出展者を決定する。
 出展料は大商会員の場合、小ブース(間口2メートル×奥行2メートル×高さ2.5メートル)で6万円+税、大ブース(同3メートル×同2メートル×同2.5メートル)で8万円+税。税率は、勧業展開催日(10月16日)の税率となる。一般は別料金。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/kangyo2019/)に掲載。
【問合せ】同展運営事務局TEL6447・0682


天神祭へのご協賛お願い 抽選で奉拝船にご招待

 大阪の夏の風物詩、天神祭渡御行事が7月24、25日に執り行われます。
 大阪が誇る天神祭渡御行事支援のため、今年も会員企業の皆様にご協賛をお願いしております。既に多数の企業の皆様からご協賛を頂戴し、誠にありがとうございます。
 引き続きご協賛を受け付けておりますので、ご検討中の皆様にも、ご協力賜りますようお願い申しあげます。
【募集要項】
◎協賛金=1口1万円から
◎目標額=2400万円
◎受け付けは7月31日まで
◎奉拝船ご招待=指定ハガキ(お持ちでない方は電話で取り寄せ)の返信と協賛金の入金の両方を、6月25日までにお済ませいただいたご協力企業の皆様の中から、抽選で140組(280人)を招待します。
【問合せ】地域振興部内「天神祭渡御行事保存協賛会係」TEL6944・6323


外国人留学生による大阪・関西のSDGs課題発表会

 大阪商工会議所は6月26日、「外国人留学生による大阪・関西のSDGs課題発表会」をSUCCESS―Osakaとともに開く。
 関西大学、大阪大学、大阪府立大学、大阪市立大学の4大学に在籍し、日本で働く意思を持つ外国人留学生約20人が、国連の持続可能な開発計画(SDGs)に基づき、母国や世界と比較しながら、企業と手を組んで解決したい大阪・関西の社会課題を提案する。
 日本企業の人事部、新規事業部、企画部などが対象。午後6時30分〜8時30分、なんばスカイオ(大阪市中央区)で。無料。30社限定。事前申込制。
【問合せ】研修・採用支援担当TEL6944・6499


特別講演会「麦酒酔虎伝/大阪・鳥井駒吉」

 大阪企業家ミュージアムは、明治以降、大阪で活躍した企業家の名言や座右の銘など総数82点と、今年周年を迎える企業家のゆかりの品を集めた「特別展示」を開いている。
 同展示にあわせ、7月3日に今年130周年を迎えるアサヒビールによる講演会「麦酒酔虎伝/大阪・鳥井駒吉」を開く。
 創業者の熱い企業家精神や経営理念がどのように受け継がれ、今日までの数々の挑戦や新商品の開発・成功につながったのかを、アサヒビールグループ資料室の白石行洋顧問から聞く。
 午後6時30分〜8時、同ミュージアムで。参加費500円。定員40人。事前申込制。
【問合せ】大阪企業家ミュージアムTEL4964・7601


大手事業者へ販路開拓・拡大

コクミン
幅広く商品を募集 時間予約制の個別商談会

 大阪商工会議所は、全国にドラッグストアなど193店舗を展開する「コクミン」から仕入れ担当者を招き、「ザ・ベストバイヤーズ」を開く。
 今回の商談分野は、都市型店舗に対応できるヘルスケア、ビューティケア、ホームケア商材と都市型コンビニに対応できる食品全般。生鮮食品(野菜・肉・魚)は対象外となる。
 取引ルールなどに関するセミナー(30分)と時間予約制(各25分)の個別商談を行う。セミナーで担当者が取引条件などを説明するので、スムーズな商談が可能。事前選考に通過すれば、確実に商談できる。

【日 時】7月12日(金) 午前の部(10:00〜13:00)
              午後の部(14:00〜17:00)
【場 所】大阪商工会議所
【参加費】会員8,000円、一般16,000円(1社2人まで参加可能)
【問合せ】流通・サービス産業部TEL6944・6440


2019.06.18
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