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大商ニュース  2008/6/25号



ジョブ・カード事業 開始−−人材確保支援の拠点に
 
  大阪商工会議所は、このほど、「ジョブ・カード事業」を開始する。求人意欲を持つ企業の人材確保を支援するとともに、フリーターや子育て終了後の女性など、職業能力形成の機会に恵まれない求職者に対し、企業での有期雇用と職業訓練を実施し、正規雇用への移行を促すのが目的。同事業は、政府の「成長力底上げ戦略」を受けて実施される。大商は、厚生労働省から委託を受けた日本商工会議所を通じて再委託を受け、主に職業訓練の受け入れ企業の開拓とサポートを行う。
  ジョブ・カードは、職務や教育訓練の経歴、取得資格などを記載したファイル全体を総称するもので、ハローワークなどでキャリア・コンサルティングを受けた者に交付される。
  ジョブ・カードを交付された求職者を、企業が3カ月超〜6カ月間有期雇用し、企業現場での実習と専門学校などでの座学を組み合わせた実践的な訓練を実施。終了後に企業担当者が評価し、正社員雇用を検討する。当該企業で雇用されなかった場合は、「ジョブ・カード」に記載された評価をもって他社への求職活動に活用できる。
  企業は同事業を活用することにより、自社固有の訓練を通じて適性判断ができるため、雇用のミスマッチを軽減できる。また、訓練期間中の賃金や研修費用に対する助成措置により、コスト負担も減らせる。既に雇用しているパート、アルバイトなどの非正規労働者の正社員化にも活用できる。
  大商は、大阪府域ジョブ・カードセンターを開設。同志社大学の冨田安信教授を座長に、行政、業界団体、労働界、教育訓練機関などで構成する運営本部を設置し、7月1日の第1回会合で地域推進計画を策定する。今後は、職業訓練の受け入れ企業を開拓し、訓練プログラムの作成を支援するとともに、訓練・評価担当者講習を実施する。また、ジョブ・カード保有者を対象とした職場見学・体験講習を行い、職業訓練参加を促す。

【問合せ】人材採用支援担当TEL6944・6473


事業承継をサポート−−ワンストップで相談受付

 大阪商工会議所は、このほど、「事業承継支援センター」を開設、事業を開始した。同センターは、あらゆる事業承継のニーズに対応したワンストップサービスを行い、スムーズな事業承継を支援するのが目的。
  「事業承継」相談デスクを設け、事業承継についてのアドバイス・情報提供を行う。相談曜日・時間は、毎週水曜日午後1〜4時と毎週金曜日午前9時〜正午の週2回。相談無料(事前予約制)。事業承継に関する税務、法務、会計上のこと、事業承継はどのようにすれば有利であるのかといったことについて、公認会計士、税理士の資格を持った相談員が対応する。さらに専門的なアドバイスが必要な場合には、その分野の専門家を派遣する。
  このほか、事業を承継するにあたってのポイントを解説するセミナー、後継者の経営能力を磨く講習会の開催などの情報提供事業を行う。また、近年、後継者不在を第一の理由とする廃業が多数あり、こうした廃業を防ぐため、後継者不在の事業所と開業希望者の出会いの場をつくるマッチング事業も行う。

【問合せ】事業承継・再生支援担当TEL6944・6457


中小の課題解決を支援−−創業・経営革新、ITの相談実施

 大阪商工会議所は、中小企業の経営へのIT活用と、新商品・新サービスの開発や新規事業の立ち上げなどを支援するため「IT」と「創業・経営革新」の窓口相談を無料で実施している。
  「IT相談」では、ITを経営に活用したいと考えている企業の相談に専門家が応じる。ホームページを活用した自社PRの方法、インターネットを利用した取引の方法、パソコンを使った会計のやり方といった内容から、高度なIT導入・改善まで課題レベルに応じたアドバイスを行う。また、相談結果に応じて事業所への専門家派遣(内容により1企業当たり最大5回まで)も無料で行う。
  「創業・経営革新相談」では、中小企業診断士が新商品などの開発や新分野・新事業への進出、経営革新計画策定の支援などを行うほか、創業希望者の相談に応じる。相談内容により無料の専門家派遣も行う(1企業最大5回まで)。
  相談窓口は大商2階経営相談室。
<開設時間>IT相談(予約制)=火曜日午後1〜5時、創業・経営革新相談(予約優先)=月〜金曜日午前9時〜正午(8月1日からは午前10時〜正午)、午後1〜5時。ただし、祝日など休館日を除く。

【問合せ】経営相談室TEL6944・6471


商業振興施策キャンペーン−−経営指導員が商店街を訪問

  大阪商工会議所流通活性化委員会(委員長=山本博史・小倉屋山本社長)は、地域商業の活性化を目的として、5月に「商店街・賑わいプロジェクト」を立ち上げ、その第1弾事業として、現在、「商業振興施策キャンペーン」を展開している。
  同キャンペーンでは、市内10カ所の支部経営指導員約70人が市内の約250商店街を訪問し、国や大阪市、中小企業基盤整備機構の商業振興施策をPR・紹介するとともに、大商流通担当内に商業振興施策サポートデスク(TEL6944・6440)を設置し、問い合わせに応じている。
  現在、商業振興施策には、アーケードなどの施設整備に向けた資金や融資制度、活性化イベントなどの補助金をはじめ、商店街の活性化計画策定のためのアドバイザー派遣制度、魅力ある個店づくりの支援など、多彩なメニューが用意されている。大商は同キャンペーンを通じて、それら施策の活用普及を図り、商店街の賑わい創出につなげるねらい。

【問合せ】中小企業振興部流通担当TEL6944・6440


G8財務相会合の成功へ−−地元で歓迎行事

  大阪商工会議所など大阪府・市、経済界で構成するサミット財務大臣会議大阪推進協力委員会(会長=橋下徹・大阪府知事)は13日、同日から14日まで大阪国際会議場で開催された「サミット財務大臣会議」を前に市内で地元歓迎レセプションを催した。
  議長国・日本の額賀福志郎財務相、米国のポールソン財務長官らG8各国の財務相およびEU委員会、国際通貨基金(IMF)、世界銀行など国際機関の代表に加えて中国などの財務担当相ら国内外から総勢400人の代表が出席。
  一行は、福娘の歓迎、文楽「二人三番叟」を鑑賞した後、野村明雄・大商会頭が次期サミット開催国イタリアのトレモンティ経済財務相に「大阪城」の記念の額を贈呈した。全員で鏡開きを行い、会議の成功を期した。


O―BIC 外国企業の大阪誘致−− 昨年度、最高36件

 大阪商工会議所、大阪府、大阪市で構成され、大阪へ進出する外国企業などにワンストップサービスを提供している大阪外国企業誘致センター(O―BIC、事務局=大商・国際部内)は、このほど、2007年度の活動実績をとりまとめた。
  昨年度の誘致実績は36件と過去最高となり、事業開始から7年間の誘致総件数は169件に達した。地域別にみると、アジアからの進出が全体の半数を占めるが、欧米企業の進出も47%と拮抗。国別のトップ3は、中国8件、米国6件、インド4件の順。業種別には、IT・バイオが16件と最多となった。
  東京から移転を決めたイテム・ジャパンは、ドイツの大手アルミ精密構造材メーカー、イテム社の日本法人。大阪府和泉市の工業団地に日本初の工場を建設し、7月から操業予定。同社は、日本の産業ロボットなどの機械メーカーと取引の実績があり、日本国内で加工組み立て・販売を行うことによって、日本における事業の拡大を目指している。
  また、中国の複合メディア企業「華人集団(CCAVグループ)」は初めての海外進出先に大阪を選んだ。既存の顧客が西日本に多いことや本社のある杭州へのアクセス、物流面での利便性、明るく活発な雰囲気が中国に似ていることなどを進出理由に上げ、今後CD、DVDの輸入販売をはじめ、コンテンツ関連の対日ビジネスを強化していくと発表した。

【問合せ】O―BICTEL6944・6298


三木谷浩史・楽天会長兼社長  特別講演会とベンチャー企業交流会

 大阪商工会議所は、大阪証券取引所と共同で運営する「だいしょうベンチャークラブ」の企画事業として、7月23日、楽天の三木谷浩史会長兼社長特別講演会とベンチャー企業交流会を開催する。
  国内最大のインターネットショッピングモール「楽天市場」を運営する三木谷氏が、同社の今後の展開、ベンチャー経営哲学、経営の醍醐味などを語る。引き続き、ベンチャー企業交流会を開催。業種・規模問わず、幅広いベンチャー企業が参加を予定しており、各種情報交換・名刺交換の絶好の機会となる。
  午後5時から、大商で。参加費は、講演会=会員無料、一般3,000円、交流会=会員・一般5,000円。詳細・応募要領はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/b/venture_club/)に掲載。

【問合せ】ベンチャー振興担当TEL6944・6403


マクロミクロ−−地球の悲鳴

  地球の悲鳴があちこちで聞こえるようになった。これまで、人類に機嫌良く住処を提供してくれていた地球が「あー、もう堪えられない。君たちは無造作に建物を造り、水や空気を汚してきた。このあたりでちょいと手入れさせてもらうよ」と言わんばかりに大地を揺さぶり、天候を操作する。アジアでのサイクロンと大地震が記憶に新しいが、今年は欧州の熱波にはじまり、豪州での干ばつ。そして北米では西側の猛暑と東側の吹雪。どうやら今年は異常気象と天災の当たり年のようである。
  しかし、本当に恐ろしいのは実はこれからではないだろうか。これらの被害を受けている地域はすべて地球の穀倉地帯。バイオ燃料の原料としてトウモロコシやトウキビの需給がひっ迫しているなかでのこと、穀物価格の急騰は必至であろう。今後は、原油価格の高止まりもあり、すべてのものについて入手し難くなるだろう。ちょっと待てよ、これは私にとっては好都合かもしれない。飽食の日本で住む私は、最近胴周りが膨らみ、随分とズボンもきつくなってきた。これを機にダイエットに励めとのことか。地球の悲鳴は実は自分の身体と家計の悲鳴なのかもしれない。(KM)


優良商工従業員を表彰−−8月8日まで推薦受け付け

 大阪商工会議所は、今年度の「優良商工従業員表彰」被表彰者の推薦を受け付けている。締め切りは8月8日。
  同表彰は、会員企業・団体で業績向上に貢献された従業員の労に報いるとともに、一層の士気向上と組織活性化を図る目的で70年に開始。今回で39回目となり、これまでの被表彰者数は1万7250人を超える。同表彰には、勤続25年以上の従業員が対象の「永年勤続表彰」と、前年度に最も高い評価を受けた従業員が対象の「年度最優秀表彰」(勤続5〜24年)の2種類の表彰区分がある。
  表彰式典は11月18日午前10時〜11時30分、大商国際会議ホールで。野村明雄・大商会頭から表彰状と記念品が授与される。
  推薦者分担金として、2万1000円(1人当たり、記念品代などに充当)が必要。大商会員限定。
詳しい内容はホームページ (http://www.osaka.cci.or.jp/Jigyou/yuuryou/index.html)で。

【問合せ】人材育成担当TEL6944・5367


海外ビジネスに活用−−知的財産権の個別相談会

  海外ビジネスを勝ち抜くうえで商標、意匠、特許など自社が保有する知的財産を活用した経営を行うことが重要になっている。
  また、国内外で広がる模倣品問題についても、事前事後の対策を採る必要があることから、大阪商工会議所は今年度、特許庁とともに、知財問題について気軽に専門家に個別相談できるよう、月1回、大商内会議室で「知財無料相談会」を実施する。次回は7月15日。相談は1回1時間以内で、1日当たり先着3社受け付け。相談無料、秘密厳守。相談日の1週間前までに申し込みが必要。
  同事業は特許庁知財駆け込み寺連携事業として実施される。

【問合せ】国際部TEL6944・6400


大阪の企業家精神を学ぶ−−豪州などの若手ビジネスマン

  大阪企業家ミュージアムは、7、21日、外務省が推進する「21世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYS)」の招へい事業で来日したニュージーランド・オーストラリアの若手ビジネスマンらの見学を受け入れた。同事業による両国からの招へいは今回が初めて。
  当日は、大阪産業界の発展に大きく貢献した企業の成り立ちや、企業家の事績から「企業家精神」を学ぶとともに、関西に対する理解を深めた。
  参加したビジネスマンからは「松下幸之助氏(松下電器産業)や安藤百福氏(日清食品)など、大阪の企業家たちのアイデア、チャレンジ精神に驚き、大いに刺激を受けた」との声が寄せられた。

【問合せ】大阪企業家ミュージアムTEL4964・7601


トルコ大統領が初訪日−−経済の力強さと発展を強調

 大阪商工会議所は7日、関西経済連合会、関西経済同友会、京都・神戸商工会議所とともにギュル・トルコ大統領の歓迎夕食会を開催した。
  同大統領は、過去6年にわたり7%の成長を続けるトルコ経済の力強さと発展の可能性、EU加盟に向けた取り組みを紹介。さらにトルコが欧州のみならず、中東、ロシア、北アフリカなどを視野に入れた戦略的拠点になることを強調し、同国への投資を呼びかけた。併せて年間2200万人の外国人観光客が訪れる同国の魅力を語り、直行便をもつ大阪・関西との経済・観光分野での協力に期待を示した。
  大商からは足立哲国際ビジネス委員長と土屋敬三同副委員長が出席し、ギュル大統領や同席したトルコのビジネスマンらと情報交換を行った。

【問合せ】国際担当TEL6944・6400


中高一貫の教育現場視察−−人材育成委員会

 大阪商工会議所人材育成委員会(委員長=立野純三・ユニオン社長)は、3日、大阪市内の公立初の中高一貫校である大阪市立咲くやこの花中学校・高等学校を立野委員長ら12人で視察した。
  同校は、ものづくり、スポーツ、言語、芸術など、早くから関心の現れる分野を伸ばすことを目標に、今年4月に開校。中学入学の段階で生徒は「理工」「スポーツ」「言語」「美術・デザイン」の4分野を選択する。
  生徒の将来を見据えた教育カリキュラムを提供することで夢を育み、学びに対するモチベーションを高める同校の取り組みは、キャリア教育の推進に取り組む同委員会にとっても大いに参考となった。

【問合せ】人材育成担当TEL6944・5367


理科実験プロジェクト−−協力企業を募集

 大阪商工会議所は、企業の社員やOBらによる小学校理科実験授業「社会人講師活用型教育支援プロジェクト『理科大好き”なにわっ子”育成事業』」の協力企業、団体を募集している。
  同事業は、実験の面白さや楽しさを通じて、子どもたちの理科への関心を高め、理科離れを防ぐことを目的に昨年度から実施。企業人やOBによる実験授業を通じて将来の産業を担う子どもたちの育成を目指す。
  大阪市立の小学校5、6年生の実験授業が対象で、実験は「もののとけ方」や「電磁石のはたらき」など4項目。
  実験内容の詳細、申し込みについては、事務局まで。ぜひ、同事業にご参加下さい。

【問合せ】人材育成担当TEL6944・5367


2号議員 選任

 大阪商工会議所の2号議員の選任は、各部会で行われている。今月18日までに選任された2号議員は次の通り。
(敬称略、氏名50音順)
●化学・エネルギー(6月5日選任)上山英介(大日本除虫菊代表取締役会長)、鴻野眞太郎(大阪府石油商業組合相談役)、東松孝臣(常翔学園名誉理事)、牧野明次(岩谷産業代表取締役社長)、森下美惠子(森下仁丹取締役名誉会長)
●金融(6月11日選任)
岡本昭(岡安商事代表取締役会長)、倉持治夫(大同生命保険代表取締役社長)
●機械(6月12日選任)今井清輔(松下電工相談役・最高顧問)、重藤毅直(日立造船顧問)、鶴岡徳子(高千穂鉄工取締役会長)、十川敬二(十川ゴム相談役)、美馬大 道(ペガサスミシン製造代表取締役会長)、宮川恭一(レッキス工業代表取締役社長)
●建設・建材(6月16日選任)淺沼健一(淺沼組代表取締役社長)、鴻池一季(鴻池組取締役会長)、佐野吉彦(日本建築協会会長)、錢高一善(錢高組取締役社長)、橋本安雄(関電プラント代表取締役会長)、花尻忠夫(大阪木材相互市場代表取締役社長)、吉本圭司(きんでん会長)
●金属(6月18日選任)
井上豊治(井上特殊鋼代表取締役会長)、小八木規之(近江産業取締役社長)、立野純三(ユニオン代表取締役社長)、松本重太郎(マツ六代表取締役会長)

◇なお、会員および特定商工業者の投票による1号議員選挙は、10月15日に行う。
  選挙人の資格は8月1日までにご入金いただいた会員・特定商工業者。
  1号議員選挙に関する問い合わせは、会員組織担当(TEL6944・6251)まで。
大商ホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/Shoukai/Soshiki/giin/index.html)にも「議員選挙・選任」についての詳細を掲載している。


会頭コメント−−大阪府の「『大阪維新』プログラム」(案)について

 当初の「財政再建政策」に加えて、「重点政策」や「府庁改革政策」が新たに示されたことで、橋下知事が目指す改革の全体像がようやく見えてきたとの印象がある。
  とりわけ大阪経済の活性化に不可欠な、中小企業やバイオ産業の振興といったテーマが盛り込まれ、また経済界とともに大阪産業の振興策を構築するとの考えも示されていることを歓迎する。施策の具体化には更なる検討が必要であり、地域経済の活性化に向けて引き続き意見を申し上げていきたい。
  小規模企業の経営支援に関する補助金の削減については、景気の先行きが懸念される中、地域商工業者に対するセーフティーネット機能が損なわれることのないよう、激変緩和のための十分な経過措置をお願いしたい。(5日)


夏の夜を文化的に−−大阪城一帯・城灯りの景、上町台地・七夕のゆうべ

 大阪商工会議所、大阪市などで構成する大阪カルチャーナイト実行委員会は、今夏も「大阪カルチャーナイトフェスティバル」を開催する。楽しく文化的な夜を過ごせるイベントとして04年から実施しており、今年で5回目。
  まず、7月4日から3日間、「だいすき!! 上町台地 七夕のゆうべ」を開催する。これは、歴史的遺産が多い上町台地の魅力を広く発信するため、大江まちづくり協議会とともに企画したイベント。
  期間中、周辺の民家や商店に笹約200本を飾りつけるほか、四天王寺境内に「笹のトンネル」を設置し、LEDで天の川の七夕を演出する。
  7月5日には四天王寺の境内で星座を投射する星空上映会(1回500円)や、50台の天体望遠鏡による天体観測会(無料)も行う。家族そろって楽しめるよう、七夕にちなんだ曲目・演目を、フルートやギター、和太鼓、吹奏楽など様々なジャンルのアーティストが演奏するコンサート(無料)や、飲食やバザーのブースが出店するお祭り広場(物品購入は有料)なども開催する。
  まち歩き企画「天王寺七坂めぐり」では、寺町と七坂(真言坂、源聖寺坂、口縄坂、愛染坂、清水坂、天神坂、逢坂)をめぐる四つのルートを設定し、生國魂神社から四天王寺までを2時間半かけて歩く(参加費は各ルート500円。定員は1コース80人まで。事前申し込み要)。
  また、8月1、2日には、大阪城一帯をろうそくの光で包む「大阪城 城灯りの景」を開催する。ろうそくを灯す行灯にメッセージを書いて、大阪城公園内に並べ、幻想的な光の世界を作るイベント。現在、運営ボランティアを募集している。
  活動内容は、行灯の設置・撤去や、イベントの準備、片付け、清掃、運営補助など。
日時は(1)1日午前10時〜午後4時(2)1日午後4〜10時(3)2日午後4〜10時。
  募集人員は(1)〜(3)いずれも各100人。参加者には記念品を進呈する。
応募締め切りは、7月11日。「大阪城 城灯りの景」事務局(TEL6210・5532)まで。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


日商検定 最優秀者を表彰−−大阪から赤壁さん

 日本商工会議所は5日、07年度の各種検定試験最優秀者の表彰式を実施し、第116回簿記検定1級(07年6月実施)を大阪で受験した赤壁梢恵さんを表彰した。
  これは、簿記、販売士、日商PCなどの各検定試験の1級合格者の中から、各回で最も優秀な成績を収めた人を表彰するもの。76年から実施しており、大阪での受験者が表彰されるのは4年ぶりの快挙となった。
  赤壁さんが受験した第116回簿記検定1級の合格者数は全国1811人、大阪99人。合格率はいずれも13.6%の難関の中、満点合格だったことから今回の表彰となった。次回の簿記検定は11月16日に実施する。

【問合せ】検定担当TEL6944・6430


賑わい わがまち 商店街−−十三の新名所「見返りトミー君」誕生

 元気な商店街には必ずと言っていいほどアイデアと行動力を持ったリーダーがいる。
  今回紹介するのが、阪急十三駅西口すぐにある十三本一商店会(中田八朗会長)の前会長、故・根尾靖成氏である。
  皆さんは「見返りトミー(十三)君」と名付けられた小便小僧をご存じだろうか。根尾前会長はこの小便小僧の設置に死力を尽くしたといっても過言ではない。これには深い訳があった。
  戦後、付近にはトイレのないバラック建ての飲食店が多く、酔客が立ち小便したことから「ションベン横丁」と呼ばれていた。分かりやすいが後世に残すには忍びないネーミング。それならいっそ、その名を逆手にとって可愛い街のシンボルを、と奔走したのだった。
  しかし、体調不良の身でありながら設置に向けて大阪市と折衝を重ね、肝臓がんで昨年1月ついに帰らぬ人となった。
  牽引車を失ったら頓挫するのが世の常だが、この商店会は違った。故人の遺志を引き継ぎ中田新会長のもと、ついに今年2月14日、除幕式にこぎつけた。バレンタインデーはチョコレート色のトミー君の誕生日にふさわしいからだそうだ。
  商売繁盛を願うなら、誇りを持ち、情熱を傾け、地道に努力していかなければならない。個人商店はもとより、商店街活性化に向けての取り組みも同じこと。
  プラス志向とアイデア実現へのたゆまない努力、夢の共有化そして継続−−といった必要条件がここにある。
  今、トミー君は確実に十三のランドマークになりつつある。違法駐輪も彼の前にはない。生前、不法看板撤去にも尽力された根尾氏。トミー君を見下ろしてさぞ喜んでおられることであろう。
(新淀川支部事務局長 田井 隆之)


2008.6.26更新
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