大阪商工会議所 HOME

大商ニュース  2006/3/25号


「後継者未定」が半数以上
中堅・中小3000社に調査 ----- 事業承継希望は8割

  大阪商工会議所の中堅・中小企業委員会(委員長=更家悠介・サラヤ社長)は、このほど、「事業承継に関する調査報告書」を取りまとめ、発表した。同調査では中堅・中小企業における事業承継の現状と課題を把握するため、会員を対象としたアンケートを行った後、それをフォローする形でヒアリングを実施。それによると後継者に事業を委ねたいと考えている企業が大多数であるものの、後継者を決定している企業は半数に満たない状況にあることがわかった。大商は、今後、調査結果を生かした意見・要望活動や事業を展開していく。

  アンケートは資本金10億円未満の会員企業3000社を対象に昨年12月に実施し、996社から回答を得た(有効回答率は33・2%)。
  事業承継に関する考え方を尋ねたところ、事業承継を希望する企業が全体の8割を占めたが、そのうち後継者が決定しているのは44・8%と半数に満たない状況。一方、企業売却(M&Aなど)や廃業・清算を検討している企業では、いずれも「適当な後継者がいない」ことが最大の課題となっている。
  後継者としたい人物は、「子供(娘婿などを含む)」が6割超で最も多く、「他の家族・親族」と合わせると全体の4分の3を同族が占めた。一方、「役員・従業員」を後継者にしたいと回答した企業(22・7%)では、「自社株は引き続き経営者の一族が保有する」と「自社株も役員・従業員に買い取ってもらう」という回答が拮抗した。
  事業承継の問題点については、「後継者の経営能力の向上」を挙げる企業が約6割を占めた。承継準備としては、「社内体制の整備」(62・6%)、「段階的な権限委譲」(57・4%)と回答した企業が多く、次代が経営しやすい組織づくりを重視していることがうかがえる。
  円滑な事業承継に役立つ施策については、「取引相場のない株式評価の改善」(32・1%)との回答が最も多く、以下、「事業承継時に活用できる金融支援の拡充」「事業承継税制の抜本的な改革(農地に準じた納税猶予制度の導入など)」「留保金課税の全廃」と続く。
  また、今年1〜2月に実施したヒアリング調査では、「事業承継は、暖簾というたすきをつなぐ駅伝競走。企業永続に適した人材を後継者とすべき」との意見があった。後継者にふさわしい人材については、「リストラ期と事業拡張期では異なる。創業家出身か従業員出身か、会社の状況に応じて対応している」という事例もあった。

【問合せ】経済産業部経済担当 TEL6944・6304

中堅・中小企業委員長 更家悠介氏に聞く
要望・事業に結果生かす

  大阪商工会議所の会員企業の大半を占める中堅・中小企業では、長い景気低迷の間、厳しいリストラにより、自らを筋肉質に変え、収益力の強化を図ってきた。今後は、次なる成長戦略への取り組みを進める中で、世代交代を図る企業の増加が予想される。
  経営者など少数精鋭の人材が全社を指揮する中堅・中小企業では、日々の経営が多忙な中で、将来を見据えて事業承継の準備を行うことが難しい状況もある。今回の調査結果をふまえ、今後の円滑な事業承継に向けた意見・要望活動、事業展開に生かしたい。
  調査実施にあたり、事業承継という非常にデリケートな問題にも関わらず、1000社もの会員企業の皆様方にご協力いただいたことに、厚くお礼申し上げる。


第6回バイオビジネスコンペ 優良プラン7件発表
4月17日に最終選考会

  大阪商工会議所をはじめ、関西の産学官などが実施している「第6回バイオビジネスコンペJAPAN」の本選会(最終選考会)が、4月17日午後1時から4時30分まで千里ライフサイエンスセンターで開催される。
  この事業は、全国の大学・研究機関、バイオベンチャーなどからビジネスプランを募集するバイオ分野に特化したコンペで、00年度から実施。6回目の今回は、北海道大学、東京大学、慶応義塾大学、京都大学、大阪大学など全国の大学・研究所23機関との共催となる。
  応募案件には、協賛企業との商談や専門家による事業化の相談の機会も設定、過去5回のコンペ応募案件からは、バイオベンチャーが28社誕生、技術移転・事業提携が15件成立するなど、バイオビジネスの登竜門として着実に成果をあげている。
  本選会では、昨年11月の書類選考会、12月の事前発表会を通過した7件のビジネスプランが発表され、最優秀賞2件、優秀賞5件が選ばれ、灘本正博・同コンペ実行委員長(大商専務理事)から賞状と賞金(最優秀賞500万円、優秀賞100万円)が贈呈される。
  また今回から、武田計測先端知財団の寄付による「バイオ先端知賞」が新設されており、本選会で表彰される。
  本選会に進出する7件のプランと発表者は、(1)「新規合成高分子系ベクターの開発と事業化」中山泰秀・国立循環器病センター研究所生体工学部室長(2)「コケの大量高速培養技術の開発による新緑化ビジネスの創出〜都市等の緑化及びヒートアイランド対策技術」村瀬治比古・大阪府立大学大学院教授(3)「ニワトリを活用した新規バイオ産業の創出」松田治男・広島大学大学院教授(4)「アドレノメデュリンの抗炎症・臓器保護作用を利用した医薬品の開発」北村和雄・宮崎大学医学部第一内科講師(5)「中枢神経の軸索再生を誘導する生体機能分子」山下俊英・千葉大学大学院教授(6)「癌に対する治療効果と、蠕動運動を持つ多機能消化管ステント」山家智之・東北大学教授(7)「海藻カルテノイド、フコキサンチンを用いた抗肥満食品」宮下和夫・北海道大学大学院教授。
  審査の間、医薬基盤研究所の山西弘一理事長による「医薬基盤研究所の現状と今後の事業戦略」(仮題)、サントリーの田中隆治顧問・技術監による「サントリーにおけるバイオテクノロジーの軌跡」(仮題)の講演を予定。入場無料。事前申し込み要。定員350人。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当 TEL6944・6484、URL=http://mic.e-osaka.ne.jp/biocompe/


新市場創造へ議論の場
5月から新規開講

  大阪商工会議所は、中堅・中小企業経営者を対象とした新事業開発を目指す研究会「市場創造型ビジネスモデル劇場」を5月に新規開講する。現在、参加メンバーならびに事前説明会の参加者を募集している。
  年間6回の講座・演習を通じて、参加者は中堅・中小企業の事業革新モデルを知り、1年後に自社の新事業創出につなげることを目指す。最大12人までの少人数体制で、聞くだけでなく、密度の濃い実質的な議論を展開できる。
  コーディネーターは、いずれも気鋭の若手コンサルタント。イノヴェティカコンサルティング代表・英国国立ウエールズ大学経営大学院MBA講師の三ツ松新氏とアイキットソリューションズ代表の生島大嗣氏。
  例会は5月16日、7月25日、9月19日、11月28日、来年1月16日、3月20日の全6回。毎回、午後3〜6時、大商で。年会費32万円。参加は大商会員限定。
  開講に先立ち、コーディネーターによる事前説明会を4月13日午後5〜6時、大商で開催する。参加無料。
  申し込みはホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/b/ssbm/index.html)からもできる。

【問合せ】経済産業部ベンチャー振興担当 TEL6944・6403


シニアの社会参画促進
講演会に350人

  大阪商工会議所は、1日、元気で意欲のあるシニアの社会参画を促進するため「生涯現役セミナー」を開催した。当日は、定年を控える世代や、新しい活躍の場を探るシニアなど約350人が熱心に聞き入った。
  冒頭では、吉本興業を退職後、フリープロデューサーとして活躍する木村政雄氏が、新たなキャリア形成や元気な歳の重ね方について、「自分らしく人生を楽しめる人は、自身の『賞味期限』を伸ばせる」と基調講演。終始笑いを交えながら、会場を沸かせた。
  続いて、これまでのキャリアを生かし、中小企業の経営支援や地域貢献活動などに取り組むシニア3人が、自身の経験を語るパネルディスカッションを実施。人生の第二幕を充実させるための方策について討議した。参加者からは「元気をもらえた」という感想が多数寄せられた。
  セミナーの最後には、大商が実施する中小企業とOB人材のマッチング事業「企業等OB人材活用推進事業」を紹介し、登録参加を呼びかけた。

【問合せ】経済担当 TEL6944・6304


お知らせ

▼経営相談室の資料閲覧コーナーは30日、休館します。

マクロミクロ ----- 法律のイメージ

  今年も高年齢者雇用安定法をはじめ新法や法改正がいろいろあったのですが、何といっても興味深いのは新会社法でしょう▼この法改正は「ああ、法律って変わったな」と実感させてくれました。厚顔無恥な素人の法律に対するイメージといえば、野球のルールが「ストライクとボール」「アウトとセーフ」の取り扱いが違う様に、線引きがはっきりしており、そのジャッジは国なり行政に委ねるって感じでした▼ところが、今回の新会社法では、複数の線引きが用意され、自己責任で選びなさいって事になっている▼だとすると「取締役は1人でいいよ」っていうのも、それが最適かどうかこちらでジャッジしなければならなくなる。取締役が1人の会社と3人の会社は、金融機関によってどう比較されるのか? 優劣はつけられるのか? 「いっそ法律で決めてくれた方が楽」って声も出てきそうな昨今の法改正です▼今後も、こんな法改正が増えてきそう。会社法に関しては、当会議所でもセミナーをはじめ、企業法制委員会の法律懇話会などもあるので、のぞいてみてはいかがでしょうか。
(誠)

中国ビジネスの人脈作り
支援企業11社と相談 ----- 180人参加

  大阪商工会議所は15日に、「中国ビジネスネットワーキング事業」を実施した。同事業は、中国市場への新規参入などを模索している企業のビジネスに役立つネットワークを構築することが目的。当日は講演会や、中国ビジネス支援企業のプレゼンテーション、個別相談会を開催し、参加者は180人を超えた。
  同事業では最初に、高橋基人・ダイキン工業空調営業本部企画部渉外営業専任部長が、「日本企業の中国でのビジネスのあり方」と題し、講演。中国進出にあたっては、情報を足で稼ぐとともに、特許や商標登録などについては事前の十分な準備が必要とアドバイスした。
  その後、中国ビジネス支援企業11社が自社のサービスを紹介した上で、マーケティング、物流、会計・税務、人材紹介、金融などの個別相談会を開催した。

【問合せ】国際部 TEL6944・6400

マスコミに企業情報配信
事業拡大の一助に

  大阪商工会議所は企業広報支援サービス大手の共同通信ピー・アール・ワイアーと提携し、会員企業を対象に「大商プレスリリース支援サービス」を実施している。
  同サービスは、独力では自社の新製品・新サービス・展示会情報などをマスコミ各社に提供することが困難な会員企業に対し、マスコミ各社へEメール配信を代行するもの。原則、マスコミへ配信するリリースの作成は会員企業が行うが、配信前には大商の広報担当者がマスコミの注目度が高まるようにアドバイスする。新聞・インターネットニュースなどマスコミ媒体への掲載は保証しないものの、05年度の掲載率(2月末時点)は50%を超えるなど、大きな成果が上がっている。
  利用料金は、全国向け配信で3万9900円、近畿エリア向けで3万3600円。大商会員の特典として入会金(10万5000円)と年会費(12万6000円)は免除する。なお、リリースの作成を大商が代行する場合は、別途1万7325円が必要。
  また、4月からは年間5回以上利用することを条件に利用料金を割引する定額制も導入する。詳細は担当までお問い合わせ下さい。

【問合せ】広報企画担当 TEL6944・6324


米シリコンバレー視察報告
ハイテク集積地を支える優れた人的ネットワーク

  2月14日から18日までの5日間、スタンフォード大学日本センターと、けいはんなは、「米国カリフォルニア州シリコンバレー視察団」を派遣した。企業経営者、学識者、行政関係者ら24人からなる視察団一行は、現地で活躍するベンチャー企業、ベンチャー支援企業・団体、大学関係者を訪問し、意見交換を行った。

■豊富なネットワーク

  シリコンバレー(以下、SV)はサンフランシスコ市の南方約50¥外字(8446)に位置するサンノゼ市を中心とする地域で、世界随一のハイテク産業クラスターである。
  視察団は、SVにおけるクラスターの形成、発展過程について興味深いレクチャーを受けるとともに、熱のこもった意見交換を行った。
  この中で、SVの最も優れたシステムとして多くの関係者が取り上げていたのが、豊富な人的ネットワークだ。SVには地元だけでなく世界中から新しい技術やビジネスモデルの提案が常時もたらされる。それらの提案や技術のどこが革新的で、市場性がどの程度あり、成功するための課題は何かなど、SVに網の目のように張り巡らされた人的ネットワークにかかれば、即座に目利きが行われる。その過程で有望と見込まれたベンチャーには支援者や優秀な人材が張り付き、必要な時に多額の資金が投入されて、企業価値を高めることで急速な成長が可能になる格好だ。
  また、ベンチャー支援者の集積は他のクラスターを寄せつけない。法律事務所、会計事務所、ベンチャーキャピタルなど、ベンチャー支援クラスターがSVのクラスターに内包されているということだ。SVのベンチャーの大半は早期の株式公開、事業売却を望んでおり、それだけ支援側にも高いリターンが期待できる。
  有望なベンチャー企業が集まり、その支援のためのベンチャー支援者が集まる。支援者が多いのでさらに有望なベンチャーが世界中から集まる。どちらが卵か鶏かの議論はさておき、ベンチャー企業成長のための好循環が構築されているのが、SVである。

■人材の流動性の高さ

  SV繁栄のもう一つのキーは人材の流動性の高さである。SVでは一つの企業に5年も在籍することは稀で、各自がそれぞれ有するスキルに合わせ、求められる企業に転職を繰り返すことが通常である。ベンチャー企業の側も成長のステージに合わせて、必要な人材を確保できるので、さらにその成長を加速化することができる。

■産学連携のモデル

  またスタンフォード大学の存在もSVの成功を語る上で欠かせない。同大学は、産学連携の先駆者として、世界中の大学から技術移転を図る上でのモデルとして注目されている。通常、大学の技術移転機構は保有する特許の使用料を主たる収入源にしているが、同大学の技術移転機構はインターネット検索エンジンを開発したグーグル社との間で新たなビジネスモデルを確立した。
  グーグル社は同大学の大学院生が創業し、検索技術に関する特許は大学が保有している。同大学はその使用権をグーグル社に認める引き換えに同社の株180万株を受け取った。そして上場後に一部を売却し、すでに3億3600万ドル(約400億円)のキャッシュを手にしているのである。
  「SVは意図的に作ったものでなく、自然発生的に生まれた。他国から視察に来るが、簡単に真似はできないだろう」とジョイント・ベンチャー・シリコンバレー・ネットワークCEOのハンコック氏が語っていたのが印象的であった。

■最後に

  日本でも国民の経済格差の拡大が議論になっているが、米国はかねてハイリスク・ハイリターンの社会といわれる。視察したSVはハイリターンの面を多く映している。他方、近隣都市サンフランシスコの周辺には治安が悪いエリアも数多くあり、その対比は米国の光と影を思わせたことも最後に記しておきたい。
(経済産業部 田中)


会頭コメント

日銀の量的緩和政策解除について

  今回の量的緩和の解除は、わが国経済がようやく非常事態を脱し、「自立成長」への大きな一歩を踏み出した証であると言えよう。
  ただ、政策転換が景気や市場に与えるショックについては、引き続き留意が必要。
  政府と日銀には、ようやく元気を取り戻した中小企業の円滑な資金調達など景気回復への目配りと、国債利払い増大への対応に一層の連携強化を求めたい。(9日)


常議員会開く

 大阪商工会議所は17日、第5回常議員会を開催し、(1)会員加入(2)参与の委嘱(3)専門委員会委員の追加委嘱(4)平成18年度事業計画(5)平成18年度収支予算(6)井植・大西・古田・今井前副会頭の顕彰ならびに永年在職役員・議員の表彰(7)退任議員への表彰(8)本所事務規約の一部変更(9)大阪商工会議所検定試験運営規約の設定(10)山東省対外貿易経済合作庁との協力関係締結(11)2008年サミット関西・大阪誘致推進協議会の設立---について審議し、了承した。
  また、(1)1号議員職務執行者の変更および2号議員の補欠選任結果(2)正副部会長・委員長の選任結果(3)「大阪ライフスタイルコレクション2006」開催結果(4)事業承継に関する調査結果(5)中国・上海地域との経済交流促進(上海ワーキングのフォローアップ事業の実施)---について報告した。

◇   ◇
  なお、常議員会後の会員数は、法人2万2565、団体750、個人7924の合計3万1239になった。

参加者間の交流・専門家と情報交換
テーマ・部門別に研究会

  大阪商工会議所は、テーマ・部門別に、各種研究会を実施している。特に、開催期間が数カ月から1年にわたるものは、参加企業間の交流はもとより、第一線で活躍中の専門家との情報交換や新たな人脈づくりにも役立つ。

【問合せ】産業・技術振興担当 TEL6944・6300

先端技術の動向紹介
技術・事業開発研究会

  「技術・事業開発研究会」では、先進的で高い技術力を有する企業の技術開発・事業開発部門長を講師に招き、開発事例や先端技術を学ぶ。
  今年度は、成長産業分野である新素材・材料(ナノテクノロジー)、エネルギー、環境、ライフサイエンス、情報通信などをテーマに、研究開発の戦略・体制や組織の活性化方策、先端技術の動向などを紹介する。
  競争優位な独自技術の開発と国際競争力ある事業展開を目指す技術開発・研究開発・事業開発・企画部門の方や経営者が対象。
  5月〜来年2月(全10回)。原則、午後2時30分〜4時、大商で。年会費は会員8万5000円、一般13万円。
<講演予定者>
5月17日午後3時〜4時30分、坂部行雄・村田製作所取締役常務執行役員。午後4時30分〜6時、交流懇親会。
6月12日午後2時30分〜4時、伊藤昇平・デンソー常務役員

タイムリーに情報提供
環境問題研究会

  近年、企業を取り巻く環境問題は、従来の環境規制への対応に加えて、京都議定書の発効による地球温暖化対策、不法投棄などの廃棄物対策、土壌汚染をはじめとする有害化学物質対策など多岐にわたり、早急に取り組まなければならない課題が山積している。
  このため、環境問題研究会では、多様化する環境問題への適切な対応や環境に配慮した企業経営に役立てるため、国・地方自治体の施策をはじめ、先進的な環境対策・技術、情報開示など、幅広い情報をタイムリーに提供する。
  環境・CSR・総務・広報担当部門の方や企業経営者などが対象。
  5月〜来年2月(全10回)。原則、午後2時30分〜4時30分、大商で。年会費は会員6万3000円、一般10万5000円。
<講演予定者>
5月 「地球温暖化研究の最新情報」(仮題)原沢英夫・国立環境研究所システム研究領域長

経営戦略を探る
政経問題研究会

  「政経問題研究会」では、卓越した経営戦略を打ち出し、事業改革を成し遂げた結果、競争優位を確立した企業経営者の事例研究を行う。また、専門家の講話を通じて、政治・経済の最新情報を紹介する。
  経営者・幹部、経営企画部門担当責任者などが対象。
  5月〜来年2月(全10回)。原則、午後2時30分〜4時30分、大商で。
  年会費は会員6万3000円、一般10万5000円。
<講演予定者>
6月 「変革期に求められる人材育成」椋本彦之・グルメ杵屋会長

ベトナムに注目
最新情報を提供 4月から研究会

  大阪商工会議所は、ベトナム進出に関心を持つ会員企業を対象に最新情報を提供する「大商ベトナムビジネス研究会」を開催する。
  4〜12月までの全4回。1回目は4月28日午後2時30分〜5時、大商で「経済一般・日系企業の動向」をテーマに開催。2回目以降は、「物流・国内市場開拓」「外国企業誘致・工業団地」「ベトナムにおける企業運営〜会計・広報・人材確保」をテーマに取り上げる。
  参加費は、会員3万1500円、一般5万2500円。ただし、3月末までに申し込むと、会員のみ2万5200円に割り引く。申込書はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/kenkyu/vietnamb2006.pdf)から入手できる。

【問合せ】国際担当 TEL6944・6400

高校生の職業観養成
キャリアコーディネーターの成果報告

  大阪キャリア教育支援ステーション(運営=大阪キャリア教育支援拠点運営協議会、会長=野村明雄・大阪商工会議所会頭)は、6日、9校の大阪府立高校に派遣しているキャリアコーディネーターの活動状況や成果を発信する報告会を開催した。
  同事業は、キャリアカウンセラーの資格を有する民間企業経験者を学校に派遣し、高校生の勤労観・職業観の育成を支援するもので、昨年8月から実施。府立高校の教員約200人が集まった報告会では、キャリアコーディネーターの存在が生徒はもちろん、教員にも影響を与え始めた事例が報告されるなど、学外からの働きかけによる学校現場での変化の兆しを読み取ることができた。
  また、7〜9日には、府内の小中学校の教員などに対して、キャリア教育や職業体験活動への理解、コミュニケーションスキルの演習などを行うキャリア・カウンセリング基礎講座を実施した。同講座は3日間の研修を通して、大阪のキャリア教育の指導的な役割を担う人材の育成を目指すもので、教員のほか、教育委員会からの参加も多数あった。

【問合せ】同ステーション TEL4964・7602

賛助会員広く募集
大阪キャリア教育支援ステーション

  大阪キャリア教育支援ステーションは、賛助会員を募集しています。
  大阪府教育委員会からの受託事業のほか、明日の大阪を担う人材育成に取り組む活動に取り組んでいます。
  ご関心のおありの方は、賛助会員としてご協力下さいますようお願い申し上げます。年会費は、法人1口1万円、個人1口3000円。

【問合せ】同ステーション TEL4964・7602

インターンシップ
中学生・高校生 受け入れお願い

  大阪キャリア教育支援ステーションは、大阪府・市の教育委員会の要請を受け、4月から中学生を対象としたインターンシップ(3〜5日)、高校生を対象としたハイパーインターンシップ(1〜2週間の長期)を受け入れる企業を募集している。
  インターンシップは若者の職業観や就労意識を高め、将来の生き方や進路を考える方法の一つとして、現在、多くの学校で実施され、その効果が高く評価されている。また、インターンシップは、企業にとって受け入れた生徒や学校を通じて自社を社会にアピールする機会となるほか、社員にとっても自分を振り返るきっかけとなり、社内の活性化につながる。
  インターンシップは、企業の皆様のご協力があってはじめて実施できるものです。ぜひ受け入れにご協力下さいますようお願いいたします。

【問合せ】同ステーション TEL4964・7602

夏休みは賢島で
予約受け付け開始 プライムリゾート

  会員制リゾート施設「プライムリゾート賢島」(近鉄賢島駅から車で約5分・送迎バスあり)の夏休み(7月21日〜8月30日)の予約を4月20日まで往復ハガキで受け付けている。
  利用は原則、毎日1室、大商会員のみ。往復ハガキの往信に(1)社名(会員番号)(2)利用代表者名(3)宿泊希望の客室タイプ(4)宿泊人数(5)宿泊希望日(2泊3日を限度)(6)電話番号(7)ゴルフ(近鉄賢島C.C.または近鉄浜島C.C.を明記)希望の有無を、返信にはあて名を記入の上、下記担当まで。抽選の上、結果を返送する。4月21日以降は、電話での申し込みを受け付ける。
  また、現在、夏休み期間以外の予約を随時受け付けている。
  なお、今年は10月30日から11月5日は同施設が貸し切りのため、会員様のご利用は受け付けいたしかねます。あらかじめご了承下さいますようお願い申し上げます。

【申込み・問合せ】流通担当〒540-0029 大阪市中央区本町橋2の8、TEL6944・6440

がん克服をサポート
大商がん保険

  がんは不治の病ではなくなりつつあるが、完治するまでには多くの時間と多額の医療費を要する。そんながん克服のサポートに、大阪商工会議所がアメリカンファミリー生命保険会社と集団取り扱い契約を結び、個別に加入するよりも保険料が割安な「大商がん保険制度」をお勧めする。
  同保険の特徴は、(1)初めてがん、上皮内新生物(皮膚や内臓の表面にできる腫瘍の一種)と診断されたらすぐに診断給付金を支払う(2)入院給付金は1日目から治るまで日数に制限がない(3)手術給付金も回数制限がない(4)高額の費用がかかる高度先進医療を受けた時の給付金は1年間で5回まで支払う(5)5日以上の継続入院後の通院も保障する(6)がんで死亡したときには死亡保険金を支払うというもの。
  また、がん以外の病気やケガにも備えたい場合は、特約MAXを付加し、総合医療保障制度とすることもできる。

【問合せ】共済事業室 TEL6944・6352

大商医療保険制度
万が一の入院・手術に

  近年の医療制度改革により、保険料や治療費負担は増加傾向にある。そこで、万が一の場合の入院・治療費や手術費負担を補うための保険制度として、大阪商工会議所はアメリカンファミリー生命保険会社と集団取り扱い契約を結び、個別に加入するよりも保険料が割安な「大商医療保険制度」をお勧めしている。
  同保険は、一生涯保障が続き、保険料も一生涯上がらない(災害入院給付金は90歳まで)。入院は1日目から保障。1回の入院について60日まで、病気・ケガをそれぞれ通算最高1000日まで保障する。手術給付金も受給できる。
  また、女性は女性疾病特約を付加することで、女性特定疾病(乳がん、子宮がん、子宮筋腫など)で入院した場合、主契約の疾病入院給付金と女性疾病特約の女性疾病入院給付金が重複して支払われる。
  契約例としては、入院給付金日額5000円コースで40歳の男性なら保険料は月2230円。40歳の女性なら月2155円で、さらに610円を追加することで女性疾病特約を付加できる。

【問合せ】共済事業室 TEL6944・6352

新たに健診機関を追加
健康管理サービス

 大阪商工会議所は専門健診機関と提携し、事業主、従業員とそのご家族向けに各種健診サービスを提供している。
  今年4月からは、医療法人聖授会OCAT予防医療センター・総合健診センターが、新たに提携機関に加わる。従来発見の難しかった微小がんの発見も可能な先端医療「PET(ポジトロン断層撮影法装置)」を備えた健診センターとして、PETや日帰り人間ドック、脳ドックのメニューを提供する。頭部MRI・MRA、肺がん検査、マンモグラフィなどのオプションもある。現在、提携している10機関とともに、皆様の健康管理にぜひお役立て下さい。詳しい健診内容や申し込み方法については、
大商ホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/Jigyou/Fukurikousei/Kenkou_Kanri/index.html)もしくは担当まで。

【問合せ】流通担当 TEL6944・6440

正副部会長・委員長の選任

 大阪商工会議所では、現在、部会の正副部会長と常任・専門委員会の正副委員長の選任が行われている。
2月14〜24日に決まった正副部会長・委員長は次の通り。
(氏名五十音順、敬称略)

【部会】

化学・エネルギー部会(2月14日選任)
部会長=東松孝臣(大阪工大摂南大学総長・理事長)、副部会長=秋山哲夫(かんでんエンジニアリング代表取締役社長)、上山英介(大日本除虫菊代表取締役会長)、片岡善雄(東洋ゴム工業代表取締役社長)、勝永鎭夫(日本ペイント代表取締役会長)、鴻野眞太郎(大阪府石油商業組合相談役)、中谷秀敏(大阪ガス代表取締役副社長)、名越文哉(関西化学工業協会常務理事・事務局長)、葉山夏樹(田辺製薬代表取締役社長)、藤洋作(関西電力取締役)、牧野明次(岩谷産業代表取締役社長)、森下美惠子(森下仁丹取締役名誉会長)、山崎(外字)武徳(外字)(岩谷瓦斯代表取締役社長)

紙・印刷部会(2月15日選任)
部会長=岩田克彦(大阪府印刷工業組合理事長)、副部会長=井戸幹雄(不二印刷代表取締役社長)、井上亮一(レンゴー取締役会長)、尾崎(外字)公子(オザックス取締役相談役)、長村恵弌(惠和代表取締役社長)、黒田章裕(大阪紙製品工業会会長)、棚橋日出雄(日本紙パルプ商事関西支社専務取締役)、渕上一雄(王子製紙関西営業支社支社長)、相談役=黒田ワ(外字)之助(コクヨ代表取締役会長)

建設・建材部会(2月22日選任)
部会長=淺沼健一(淺沼組代表取締役社長)、副部会長=浅野敏行(アサノ代表取締役社長)、荒巻恭士(きんでん特別顧問)、海堀寅一(朝日ウッドテック取締役相談役)、久我一郎(久我代表取締役会長)、鴻池一季(鴻池組取締役会長)、越井健(越井木材工業代表取締役会長)、齊精一(森組代表取締役社長)、齋藤明(三晃空調取締役社長)、佐野吉彦(安井建築設計事務所代表取締役社長)、錢高一善(錢高組取締役社長)、高橋昭夫(不動建設代表取締役社長)、竹中統一(竹中工務店取締役社長)、津田潮(津田産業代表取締役社長)、橋本博明(大阪木材仲買協同組合理事長)、花尻忠夫(大阪木材相互市場代表取締役社長)、薬袋公明(日建設計顧問)

金融部会(2月24日選任)
部会長=岡本昭(岡安商事代表取締役会長)、副部会長=海浪憲一(三井住友海上火災保険専務執行役員大阪企業本部長)、岡崎真雄(ニッセイ同和損害保険代表取締役会長)、長田英機(大阪中小企業投資育成代表取締役社長)、玉越良介(三菱東京UFJ銀行取締役副会長)、野村正朗(りそな銀行代表取締役社長)、森川敏雄(三井住友銀行名誉顧問)、米田道生(大阪証券取引所代表取締役社長)

【委員会】

ライフサイエンス振興委員会(2月14日選任)
委員長=塩野元三(塩野義製薬代表取締役社長)、副委員長=楠岡英雄(国立病院機構大阪医療センター副院長)、坂田恒昭(神戸大学大学院自然科学研究科生命科学専攻教授)、田中隆治(サントリー顧問・技術監)、葉山夏樹(田辺製薬代表取締役社長)、森下竜一(大阪大学大学院医学系研究科教授)、山本秀策(山本秀策特許事務所代表)

中堅・中小企業委員会(2月20日選任)
委員長=更家悠介(サラヤ代表取締役社長)、副委員長=石金正己(ソフトプラザ21大阪協同組合代表理事)、江崎勝久(江崎グリコ代表取締役社長)、鶴岡徳子(高千穂鉄工取締役社長)、能村光太郎(太陽工業代表取締役社長)、廣瀬恭子(広瀬製作所代表取締役社長)、森下富雄(ボナビ代表取締役社長)、山縣平蔵(ヤマガタ代表取締役会長)

経済政策委員会(2月23日選任)
委員長=長田英機(大阪中小企業投資育成代表取締役社長)、副委員長=梅本憲史(北浜商事代表取締役)、海浪憲一(三井住友海上火災保険専務執行役員大阪企業本部長)、岡村裕(りそな銀行専務執行役員)、忽那憲治(神戸大学大学院経営学研究科教授)、鴫原和雄(りそな総合研究所取締役副社長)、橋本介三(大阪府立産業開発研究所所長)、松下滋(明海大学経済学部講師)、宮戸直輝(大同生命保険取締役)、吉川勝久(近畿日本鉄道専務取締役)

2006.3.27更新
Copyright(C) 1996-2006 大阪商工会議所